剣盾旅記録   作:鳴神ハルキ

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旅パで鬼火、炎の渦、怪しい光でハメ殺しなんてしていいわけないだろ!いい加減にしろ!
…でもヒトモシって種族値275(平均45.833…)しかないんだよね、これでランプラーに進化するのがLv41って鬼畜過ぎない?


46、到着ナックルシティ

 

 

 超強敵ローブシンを倒した俺とヒトモシは、ワイルドエリアに蔓延る強敵ポケモンたちと何度もバトルを重ねた。

 

 

 

 

「ヒトモシ、『あやしいひかり』!」

「モッシ!」

 

「ババァァリス!?」

 

 例えばそれはきのみを守護するヨクバリス。

 彼の自慢の前歯もふくよかな体から放たれる『のしかかり』もヒトモシにはその一切が通用せず、ローブシン同様に嵌め殺してしまった。もちろんきのみは頂いていった。

 

 

 

 

「ヒトモシ、『ほのおのうず』!」

「モシシ!」

 

「キィィィィィ!!?」

 

 例えばそれは一目でわかるヤバいキテルグマ。

 かの剛腕から放たれる巨木をもへし折る『かいりき』も、岩をも粉砕する『アームハンマー』もヒトモシの体をすり抜け『もふもふ』な全身を蒸し焼きにしてしまった。キテルグマからは溜めこんでいたハチミツを少し頂いていった。

 

 

 

 

「ヒトモシ、『おにび』!」

「モモモ、モッシ!」

 

「トレェェェイ!!?」

 

 例えばそれはハシノマ原っぱとストーンズ平野を分かつ橋の下を陣取るナットレイ。

 鋼鉄の体はあらゆる物理攻撃を防ぎ、全身から生える鋼鉄のトゲは襲い掛かるもの全てを傷つける。

 まあ、ヒトモシは特殊技しか使えなかったから『てつのトゲ』は別に怖くもなんともなかったし、鋼・草タイプで相性最高だったから普通に炎で焼き尽くしてしまった。このナットレイからは被っていた『ゴツゴツメット』は貰っておいた。

 

 

 

 

「ヒトモシ、お前ちょっと強すぎじゃないか?」

「モシ?」

 

 ナットレイから奪っ…貰った『ゴツゴツメット』を被って遊んでいるヒトモシを見ながらそう呟く。

 戦ってきた相手は全てが格上、例えジメレオンだったとしても勝てるとは断言できない相手ばかりだった。そんな相手と戦って、目立った負傷はナットレイの『タネマシンガン』程度。なんだこの最強のポケモンは。

 

「ゴーストタイプ、ヤバいな」

 

 ノーマルタイプと格闘タイプでは話にならないほどの強さを見せつけられてしまった。

 次のジムは格闘タイプのジムリーダー・サイトウさんだ。これはもう勝ってしまったと言っても過言ではないのでは?

 

「お、ノーマルタイプ発見!」

 

 ハシノマ原っぱで戦いに飽ける中で見つけたのは白黒模様がロックなガラルマッスグマ。悪・ノーマルタイプのポケモンで、エール団との戦いでは倒したことのある相手だ。

 

「行け、ヒトモシ!」

「モッシモッシ!」

 

 快進撃を続け調子に乗っていた俺とヒトモシ、草むらを歩いていたマッスグマに襲い掛かった!

 

 

 

 

 

 

 

 

「マッスグ!」

 

「…………」ボロボロ

「…………」ボロボロ

 

 ぼろ雑巾のように転がる俺たち。見事返り討ちにあってしまった。

 

「ど、どうしてだ!?」

 

 正気に戻った俺は困惑する。言っては悪いが、今まで戦ってきた相手からすれば遥かに格の落ちる相手だった。なのにどうして今俺達はボロボロになっている!?

 そう思って今のバトルを振り返ってみる。

 

 

 

『ヒトモシ、『おにび』!』

『モッシ!』(『おにび』を放つ)

 

『マッグ!』(避けて、『つじぎり』)

 

『モッシ!?』(効果は抜群だ)

 

『マッググ!』(追撃の『バークアウト』、ヒトモシは死ぬ)

 

 

 

 回想終了、非の打ちどころのない見事なまでの負け試合だった。攻撃は華麗に回避され、効果抜群の攻撃を流れるように二回も決められて戦闘不能であった。

 

 そして先ほどまでのバトルを振り返る。

 ローブシンにキテルグマ、ナットレイなどの比較的鈍足と言われるポケモンからの攻撃に対してヒトモシはまるで避ける素振りを見せなかった。というより、回避行動をするよりも前に攻撃が当たっていたというべきか。

 

「なあヒトモシ」

「モシ?」

「ちょっとあっちの木まで競争しよっか」

 

 少し先にある木を指さして競争を持ちかける。

 地面に線を引いて、脚に力を込める。横目でチラリとみてみればヒトモシもやる気満々だ。

 

 

 よーい、ドン!!!

 

 ホップやユウリとよく競争勝負をしている分、走ることにはそこそこ自信があった。息を切らさない程度に軽く走り、木に手を付けたところでゴール。

 結果、圧勝。

 

「ヒトモシ、遅っそ!!!」

「モシシ!!?」

 

 俺が木にたどり着き、振り返ってみればヒトモシはぴょこぴょこと跳ねながら一生懸命に走っていた。それでも、スタート地点から木までの距離の三分の一にすらも到達していない。

 衝撃の事実。なんと、ヒトモシは走ることが苦手であった。

 というかそもそも体が蝋燭だ、飛ぶ跳ねるならまだしも走るようにはできていない身体構造じゃないか。

 ぴょこぴょこ跳ねながらなんとか木にたどり着いたヒトモシを尻目に、俺は思考を巡らせる。

 

「…これ相手が速いと何もできなくないか?」

 

 今回戦ったマッスグマのような素早さの高いポケモンにとって移動が不得手なヒトモシなどまさしく『的』、先ほどのバトルなどそれの良い見本であった。 

 それに加えて『つじぎり』を受けた時点でヒトモシはもうフラフラで戦闘不能間近であった。効果抜群の攻撃だったとはいえ防御力もかなり低かったことがわかる。

 

「…俺にこいつを使いこなすことができるだろうか?」

 

 俺との競争に負けて悔しかったのか一生懸命走り込みをしているヒトモシを見る。

 このあまりにもトリッキーなスタイルのポケモンを俺がきちんとバトルしていけるかどうか、とても不安になるのだった。

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

 先ほどのバトルを振り返った俺達は、まずは攻撃を当てることに専念することにした。

 

 

「ヒトモシ、『おにび』!」

「モシシ!」

 

 『おにび』はゆらゆらと宙に浮かび、ヒトモシの意思に従って自在に動かすことができる。操っている最中は動きが制限される等の制約はあるが、元から移動が得意ではないヒトモシにはあまりデメリットにはならない。

 岩にめがけて『おにび』を殺到させる。

 

 ドゴン!ドゴン!ドゴン!

 

 うーん、命中率はまあまあってところかな。

 5発撃った中で岩に命中したのは3発、ロコンなら全弾命中していたところだがヒトモシはまだまだ操作が甘い。まあ操作に関しては慣れだ、これから地道に頑張っていくしかないな。

 

 

「次だ、『ほのおのうず』!」

「モッシ、シモモ!」

 

 ヒトモシの頭に燃える炎が揺らめき、ゴウ!と火炎の量が膨れ上がる。それは渦を巻いて飛んでいくと岩を包み込んでいき、炎は渦の勢いと連動して岩を焼き焦がしていく。

 『ほのおのうず』は威力も命中力も十分だ。さらに一度当たれば相手を拘束できるので、動きの鈍いヒトモシにとってはかなりのアドバンテージとなるだろう。 

 

 

「よし、『あやしいひかり』!」

「モーーシーー!」

 

 ヒトモシの頭の炎が不規則な点滅を繰り返し始め、怪しげな紫色の光が生まれる。

 それをみているとあたまがくらくらりんぱしいてきてうごごごごごg

 

 

「ハッ!!?」

 

 『あやしいひかり』を直視してしまったせいで少しの間混乱していたようで気がつくと草原に寝ころんでいた。おや、口の中に何かが入っていて噛み締めると独特な味が口の中に広がる。これはキーのみか。どうやら混乱した俺にヒトモシが食べさせてくれたようだ。

 ヒトモシの頭を軽く撫でて「アツゥイ!」から立ち上がる。

 正気に戻ったところで最後の技の練習だ。実はこの技はまだ使ったことが無いからよくわからないんだよな。

 

「ヒトモシ、『たたりめ』!」

「モシーーー!」

 

 ヒトモシの体から不気味なオーラが飛び出す。

 それはゴーストタイプ特有のオドロオドロしい雰囲気を漂わせながら岩を包み込んだ後ふっと消えてしまった。

 

「うん? ヒトモシ、もう一回頼む」

 

 よくわからなかったので、もう一度『たたりめ』を使ってもらう。

 先ほどと同じように不気味なオーラが出ると岩を包み込んでいき、しばらくすると消えていった。

 うーん……こんなときはスマホで検索だ!

 

「『たたりめ』、たたみかけるように攻撃する。……わからん」

 

 具体性に欠けすぎる説明で全くわからなかった、まあなにかしらの攻撃技であることは確かのようだ。

 となればデネボラさんも言っていたあれを試してみよう。

 

「ヒトモシ、俺に『たたりめ』!」

「モッシ!」

 

 ポケモンのことをよく知るためには体を張らねばならない時がある!

 覚悟を決めた男同士に説明など不要。

 ヒトモシから放たれた不気味なオーラが体を包み込んでいくと、体の中の何かが削られていくような感触に見舞われる。視界が霞み、息苦しさがどんどんと高まっていったところでオーラが霧散し俺は地面に倒れ伏せる。

 はぁはぁと息を切らしながら草原に寝転びながら、今の攻撃について考察することにした。

 

 あのなにかが削られていくような感覚。あれは恐らくゴーストタイプなどによくある精神に作用する技だろう。たしかに岩に攻撃していてはわからなかった効果だ。体を張った甲斐はあった。

 ぴょんぴょんと跳ねながらヒトモシが近づいてくる。手にはまた何かのきのみを持っている、気の利くやつだ。

 

「ありがと」

「モシモシ」

 

 ヒトモシに貰った赤いきのみをかじる。なんだかとげとげしているなぁ。

 

 

 

「辛ぁぁぁぁぁぁい!!!」

 

「モッシッシ」ニヤリ

 

 

 

 マトマのみじゃねーか!!! 

 この悪戯小僧絶対に許さんぞ!!

 悪戯小僧にとって悪戯した相手の反応を見ることこそ一番の報酬。それをわからず一日中ヒトモシを追いかけまわしたせいで、これからもヒトモシの悪戯にたびたび引き回されることになるとは露も知らない俺であった。

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

 

 

 それから二日、なんとかかんとか過酷なワイルドエリアを抜けてナックルシティの目の前に広がる『ナックル平陵』にたどり着く。

 ストーン平野では徘徊していたヨノワールに冥界に連れて行かれそうになったり、巨人の鏡池を目指していたら間違って危険区域の砂塵の窪地に迷い込み凶悪ポケモンのバンギラスに追いかけまわされもした。巨人の鏡池の池で見つけた『水辺のハーブ』と砂塵の窪地に落ちていた『きちょうなホネ』だけが俺の心を癒してくれる。

 

「ぐ、ぐへへ。この『きちょうなホネ』からとった出汁で作ったカレーに『水辺のハーブ』を乗せる。考えただけでよだれが出てくるぜ……」

 

 ポケモン考古学において貴重な研究材料とされるきちょうなホネをカレーの材料にするなって?うっさい、万物全てはカレーに通じるんだからきちょうなホネもカレーに回帰することを望んでいるはずだ。

 

 

「……それにしても大きいな」

 

 ナックル平陵から見えるナックルシティの全容に、かつてターフタウンとバウタウンを繋ぐ五番道路の橋から見た光景を思い出す。

 その入り口はドラゴンの顎、街の中心にそびえたつナックルスタジアムはドラゴンの翼。

 まさしく、一つの街そのものが巨大なドラゴンで出来ているようだ。

 

「ここに、最強のジムリーダーが…」

 

 七つのジムバッジを集めたチャレンジャーのみが挑める最後にして最強のジムリーダの鎮座するナックルスタジアム。まだ挑むことはできないが、いつか必ず挑戦して勝ってみせる!

 興奮を胸に抱きナックル平陵を自転車とともに駆け抜ける。段々と近づいていくドラゴンの顎はジムチャレンジャーを選抜するための巨大な関所でもあるのだ。

 キキー!と音を立ててたどり着いたドラゴンの顎、そこにはここにたどり着いたジムチャレンジャーを選抜するために派遣されたリーグスタッフの姿があった。

 

「ここはナックルシティの入り口! ジムチャレンジャーはジムバッジを提示し、その力を証明せよ!」

 

 体の芯にまで響いてくるような声。ガタイの良さと相まって、まさしく番兵とでもいうべき風格を持ち合わせたリーグスタッフだ。

 

「ユニフォーム番号『114』、ジムチャレンジャーアカツキ。ここに草、水、炎の三つのジムバッジを!」

 

 懐からバッジリングとそこに嵌められた三つのジムバッジを取り出しスタッフに手渡す。

 

「草バッジ!水バッジ!炎バッジ!

 エンジンシティを含む三人のジムリーダーに認められたことを確認!リーグスタッフ一同、貴方のこれからの活躍に期待しております!」

 

 バッジ確認が終わり、ナックルシティに入ろうとしたところで後ろからなにやら喧騒が聞こえてくる。

 何度も聞いたことのある声に思わず振り返る。

 

 

「あははは、いいじゃないこの自転車アタシ気に入ったわよ!平均時速60キロ出るマクロコスモス社の最新鋭電動自転車、『ローズバイク』って言ったかしら?出たら買うわ!」

「ふ、ふざけないください!故障を直せるというからお願いしたというのに明らかに以前よりおかしくなっているではないですか!?」

「アタシの手にかかれば時速を10キロ底上げするくらい造作もないわ!ついでにオムレツが焼ける機能も追加しておいたけど代わりにブレーキが効きにくくなったわ、お相子よね?」

「ただの不良品ではないですか――!」

 

 

ドッカーーーン!!!

 

とんでもない速度で走ってきた自転車がナックルシティを包み込む外壁に激突して止まる。なんか自転車に乗ってたのが知人だった気もするけど気のせいだろう。

 

「いったー、死ぬかと思ったわ」

「知り合いだった」

 

 現実逃避する時間くらいくれ。

 めり込んだ外壁から出てきたユウリは俺を見つけるとトタトタと寄ってくる。

 

「追い付いたわよアカツキ!自分だけ自転車持ってるからって一人だけ早くナックルシティに着こうったってそうはいかないんだからね!」

「せっかくオリーヴさんから頂いたマクロコスモス社の試作品だというのに……」

「あんたも男ならうじうじ言わない。ほら、オムレツ出来たわよ」チーン

「いりません!」

「ならアカツキ食いなさい」

「もぐもぐ。あ、美味しい。オムレツカレーも悪くないかも」

 

 オムレツを食べている間二人が口論は重ねていく。

 聞く限り電動自転車が故障したからユウリに修理を依頼したらオムレツを焼く機能がついた代わりにブレーキが壊れたらしい、これはユウリに頼むのがどういうことかを理解していなかったビートが悪い。

 ご馳走様、と手を合わせる。

 

「ゼーハー。こ、これ以上は時間の無駄のようだ。スタッフ、これが僕の勝ち得たジムバッジです。さあ、御覧なさい」

「……確かに!ビート選手のジムバッジ確認いたしました!どうぞ、お通りください!」

 

 ユウリと口論することが不毛だと判断したビートがジムバッジをリーグスタッフに確認させる。

 スタッフがバッジを確認し立ち退くと、自信満々に振り向いたビートがキザッたらしく髪をかき上げて上機嫌でこちらを指さしてくる。

 

「僕はこれから委員長との大切な約束があります。どうです!羨ましいでしょう!」

「いや……別に、そこまで」

「この名誉がわからないとは、やれやれ。おっと、こんなことをしている暇もない。では失礼しますよ凡人チャレンジャー諸君」

 

 なんだかいつもと違いやたらとテンションの高いビートが、半壊した自転車をコロコロと転がしながらナックルシティに入っていくのを見送った。

 

「で、なんでユウリとビートが一緒になってたの?」

「だーかーらー言ったでしょ。あのピンクが自転車壊れて半ベソかいてたからアタシが修理してやったのよ。そんでちょうどいいからあんたに追い付くために二ケツさせてもらったわけ」

 

 ユウリもバッジを見せ終わったようで一緒にナックルシティに入る。

 

「でもユウリにしては珍しくない?自分のものやホップのものならともかく赤の他人の自転車にあんなみょうちきりんな改造するなんて」

「『みょうちきりん』って今日日聞かないわね」

「『今日日聞かない』も大概だと思うけど」

 

 ユウリにしては歯切れが悪く話を逸らそうとしている。

 ユウリは確かにヤベー奴だけど、年上には敬語を使うし見ず知らずの他人にまで普段のノリを強要することはない。だというのにビートの自転車オムレツ焼き機に魔改造していた。これはちょっとおかしい。

 

「もしかして…ホップに何かあったの?」

 

 最近あったビートとのいざこざなんてそれくらいだ。

 そしてそれは当たっていたようでユウリの肩がびくっと震える、どうやら本当に何かあったようだ。

 

「ホップは負けたらしいわよ。それも散々だって」

 

 ユウリはどこか拗ねたような態度でそう言う。

 なんとホップはビートにコテンパンにやられてしまったらしい。

 

「あのピンクにあった時ホップに勝ったことを誇らしげに言われちゃってね。『あんな無様を晒したのにまだジムチャレンジを続ける気ですよ?』だの『推薦してくれた人に恥ずかしくて顔向けできないでしょう』だの言われてなんか頭に来たのよ」

「それは……」

「わかってるわよ。これはポケモンバトルに負けたあいつの負うべき責任でアタシがどうこう言うべき問題じゃないってことくらい…

 でも、あたし達にとってこのジムチャレンジは無様を晒したから諦めるなんて簡単なものじゃないでしょ」

 

 ユウリの言葉に二日前カブさんにお見送りをされた時、そしてねがいぼしの落ちてきた日のことを思い出す。

 

 

『『『もちろん優勝するのは俺(オレ)(アタシ)だ(だぞ)(よ)!』』』

 

 

『オレは最強の!』

『あたしは頂点の!』

『俺は…最高、そう最高の!』

『『『チャンピオンを目指す!!!』』』

 

 

 どの光景もまだ鮮明に思い出すことができる。

 確かに、俺たちの約束を知らないビートから『無様を晒したのに挑戦をやめない』だの『恥ずかしいこと』だの言われれば頭にくるという気持ちはすごくわかる。

 そして、その言葉が誰よりもホップに突き刺さる言葉だというのを俺達は知っている。

 

「あいつは人一倍ダンデさんの弟だってことを誇りに思ってる。だからあのピンクの言葉で悪く転がらなきゃいいんだけどね」

 

 ホップのことを誰よりもわかっているユウリが心境を言葉にし吐露する。

 俺達は大切な友達のことを気にかけながら、ナックルシティの狭き門をくぐるのであった。

 

 

 

 

「つまりあれだね。『むしゃくしゃしてやった、反省はしてる』ってやつだね」

「え?改造については反省してないわよ?」

「あれぇ?」

「だってオムレツ焼けるのよ?ブレーキの故障なんて些細なことじゃない!」

「やっぱヤベー奴じゃん」

「あ”?」

 

 

 




ローブシン、ヨクバリス、キテルグマ、ナットレイの四体は実際にゲームでボコってきた体験から書いてます。みんな軒並みレベル高くてパーティレベルがぐんぐん上がりますね。
ブシンはエッジ、ナットレイはアイへ怯みやめちくりー
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