ヒーローには興味ないですが、弟がなってというのでヒーロー目指します。   作:アリア・ブレイズ

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いきなり話が試験まで飛びます。
そして、飛耀は新たな仲間を手に入れた。


第3話

雄英高校のヒーロー科を志望することを決めてから一年が過ぎた。この日までに色々な事があった。

 

まずは、文化祭。

中学最後とあって、盛り上がりは凄かった。特に飛耀のクラスで行った男女逆転喫茶が一番盛り上がりを見せた。

 

夏休みには、飛耀の両親が所有する別荘でクラス全員で勉強合宿を行った。勿論、勉強だけだと息が詰まるのでBBQしたり、花火したり、川釣りしたりして楽しんだ。

 

体育祭では、飛耀の個性が強すぎる為か飛耀のクラス対三学年という構図で開催された。

結論から言うと飛耀無双だった。

 

冬休み、この頃になると高校推薦の内定をもらったクラスメイトが何人か出始めたが遊んだりせず、勉強の苦手なクラスメイトに教えたりしていた。

大晦日には、クラスメイト全員学校で年明けをしてから、近くの神社にお参りに行った。

 

 

そして、本日。

雄英高校の入試試験の日がやってきた。

「いい天気ね」

と緊張感もなく、ふわぁと欠伸を噛み殺しながら雄英高校にやって来た。因みに紫耀は一緒には来ていないサポート科の試験は数日前に行われたからだ。それに飛耀がこのくらいで緊張しない事を知っているのもある。

 

「みんな、ピリピリしてるなぁ」

と他の受験者を観察していると斜めになってる少年を見つけた。えっ?、斜め?と思った。どうやらコケそうになっている所をあの少女が個性で助けた所みたいだった。

 

ーーーー

ーーー

ーー

試験会場。

受験番号と同じ席に着き鞄を降ろす。

入試説明までまだ時間があるから読みかけの小説でも読んで待つ事にした。

 

「あなた、本を読む余裕があるのね」

と少し小説を読み始めた頃、隣の席の子が話しかけて来た。まぁ、そうだ。普通は緊張で本なんか読んでる暇はないだろう。

 

「そう言う貴女も余裕そうだけど」

「ケロッ、そうでもないわ。これでも緊張してるのよ?」

そうかなぁ、緊張してるようには見えないけど、と思いながら、隣の子(蛙吹梅雨と言う名前らしい、梅雨ちゃんと呼んでって言われたし梅雨ちゃんと呼ぶ事にする)と話していると入試説明の時間になった。

 

会場の電気が消えると壇上にボイスヒーロープレゼントマイクが現れた。

「今日は俺のライヴにようこそー‼︎! エヴィバディセイヘイ‼︎‼︎」

あまりのテンションの高さに誰もついていけなかった。試験前でピリピリしてる人が多いから仕方ないと思う。

「それじゃあ、実技試験の概要をプレゼンするぜ‼︎ アーユーレディ⁉︎」

イエー!っと言える者は現れなかった。

「それじゃ、プレゼンするぜ‼︎ 入試要項通り! リスナーにはこの後! 30分間の模擬市街地演習を行って貰うぜ! 持ち込みは自由! 各自指定の演習場に向かってくれよな‼︎ オーケー⁉︎」

相変わらず返事はないが気にせずプレゼンを続ける。

「演習場には仮想敵を三種・多数配置してあり、それぞれ難易度に応じてポイントを設けてある。仮想敵を行動不能にしポイントを稼ぐのがリスナーの目的だ‼︎ もちろんアンチヒーローな行為はご法度だぜ⁉︎」

 

(なるほど、つまり敵を発見する索敵。他の人より早く敵のところに行く機動力、30分間動き回る体力とペース配分、そして、純粋な戦闘力を見るのかな。あれ? でもこれじゃあ、あ、そうか、競争させて他の人と協力したり、助けたりするのを減らすのが目的か!つまり救済力もポイントになるんだろうね。おそらく雄英教師陣による審査制かな。だってヒーローになるのに必要な事だもんね)

と試験の内容を考察していると他の受験者から質問の声が上がった。

 

「質問よろしいでしょうか⁉︎ プリントには四種の敵が記載されています! 誤載であれば雄英において恥ずべき痴態‼︎ 我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場にいるのです‼︎ ついでにそこの君、先程からボソボソと気が散る‼︎物見遊山ならここから去りたまえ!」

真面目が服を着て歩いているようなメガネをかけた男子がプレゼントマイクに質問した後、入り口の所で見かけた少年に注意した。

「すみません」

注意された少年は縮こまるように頭を下げて謝った。

 

「終わったかい? じゃあプレゼンを続けるぜ。四種目の敵、そいつは言わばお邪魔虫! 各会場に一体所狭しと大暴れしているギミックよ!」

「有難う御座います、失礼致しました!」

メガネくんが頭を下げながら言った。

 

「さて、他に質問のある奴はいるかい?」

そう聞かれたので手を挙げた。

 

「二つ質問いいですか?」

「オーケー⁉︎ なんだい女子リスナー」

「撃破ポイントについてなんですけど、例えば二人か三人がかりで倒した場合、トドメを刺した人だけがポイント加算されるんですか?」

「そうだぜ、女子リスナー。だから早く倒す事をオススメするぜ!」

「ありがとうございます。二つ目の質問はこの試験、ヒーローとしてやっていけばいいですか?」

二つ目の質問にプレゼントマイクは少し言葉を溜めてから笑顔で答えた。

「、、、ああ、それでやればいいぜ! 女子リスナー」

「わかりました。ありがとうございます」

 

飛耀の二つ目の質問に受験者全員が何を当たり前のこと質問してるんだと思った。そう、誰も飛耀の言葉の核心に気づけなかった。それもそうだろう、皆飛耀の一つ目の質問で早く倒さないといけない争奪戦と思っていたから。

 

「さて、試験の説明は以上で終了だ‼︎ 最後にリスナーへ我が校の校訓をプレゼントしよう。かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った!」

「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者と『Plus Ultra』‼︎ それでは皆良い受難を‼︎」

 

ーーーー

ーーー

ーー

あれから、各自に割り当てられた試験会場に移動することになった。その際、更衣室で着替えを済ませた。

 

試験会場に向かう途中、梅雨ちゃん(試験会場一緒だった)に話しかけられた。

「飛耀ちゃん、さっきの質問の事だけど」

「ヒーローとしてって質問の事?」

「ええ、どうしてあんな質問をしたのかしら?」

「ああ、それは」

と答えようとして他の受験者が目に入った。

「梅雨ちゃん、耳貸して」

他の受験者に聞かれないよう耳打ちすることにした。

「この試験は協力するのが正解ってこと」

「えっと、言ってる事がイマイチわからないのだけどどう言うことかしら?」

「この試験、内容だけ見てると圧倒的に戦闘力がある人が有利でしょ」

「ええ、確かにそうね」

「戦闘力だけを見るならこんな競争さすような試験にはしないと思うんだ。だったらこの試験にした意味は? それを考えると自ずと答えは出てくる。つまりヒーローとして当たり前の人を助けること、それもこの競争を煽られた中、それを行うことも審査に含まれると思うんだ」

「でもそれは飛耀ちゃんの憶測よね」

「勿論憶測だけで言ってる訳じゃないよ、私がマイクに質問した時の事を覚えてる? 私の質問に少し溜めてから笑顔で答えてたでしょう。私の質問が的外れなら違うと言う筈、それを言わずに肯定したなら私の質問が正しかったということになる。だからこの試験は協力するのが正解なんだ」

「そこまで確信があるなら飛耀ちゃんを信じてみるわ」

「ありがとう。そこで提案なんだけどこの試験の間協力しない、梅雨ちゃん?」

「ええ、丁度同じ試験会場だからお願いするわ」

協力する事が決まった後、試験会場に着くまでの間にお互いの個性について教えあった。




試験開始まで行けなかった。

最近、バナナチョモランマの乱ばかり聴いてたせいか梅雨ちゃんを出したくなってしまった。

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逆廻 飛耀
cv.佐藤利奈
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