ヒーローには興味ないですが、弟がなってというのでヒーロー目指します。   作:アリア・ブレイズ

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試験開始。だが戦闘描写下手くそです。


第4話

個性について梅雨ちゃんと話しあった飛耀は開始の合図がなるのを待ちながら試験会場の街並みを眺めどう動くか考えた。数秒で作戦を立てると梅雨ちゃんに伝え開始の合図がなるのを待った。

 

「はい、スタート!」

 

突然の開始の合図に殆どの受験生が、「えっ?」となる中、梅雨ちゃんを背負った飛耀が飛び出した。その際、強く踏み込んだ地面には小さいクレーターが出来ていた。飛耀が考えた作戦はこうだ。飛耀の機動力を生かし試験会場を走り、敵を見つけたら協力して倒すというシンプルなものだ。

 

「梅雨ちゃん、敵いた?」

「今のところいないわ」

「じゃあ次の角曲がるね」

そう言って少しスピードを緩めながら曲がると敵がいた。しかも運が良く三体も。

飛耀たちが敵を発見してから、数秒後敵も飛耀たちを発見した。

 

「ぶっ壊す、ぶっ壊す」

「潰れろ潰れろ潰れろ潰れろ」

「ナタデココ!」

と奇声を発しながら襲いかかろうとする敵。

飛耀たちはそのまま敵に近づくと敵の一体が飛耀たちを迎撃する為、殴り掛かって来た。飛耀は避ける事をせずそのまま両手を前に出して受け止めた。その瞬間、受け止めた腕を伝い梅雨ちゃんが頭部に蹴りを入れ破壊した。

 

「ケロッ!」

「ナイス! 梅雨ちゃん、よし私も、よいしょっと」

梅雨ちゃんが破壊した敵の腕を抱え、真横に振り抜き、残りの敵をなぎ倒した。

三体を瞬殺した二人だが、倒した音に反応したのか、更に三体の敵が現れた。

 

「3ポイント二体に1ポイント一体が来たわ」

「梅雨ちゃん、3ポイント一体お願い、残りは私が倒すね」

「わかったわ」

梅雨ちゃんは自身の舌を伸ばし3ポイント敵を拘束すると先程と同様に頭部に蹴りをお見舞いした。

一方、梅雨ちゃんが倒している間に飛耀は残りの敵と戦った。その戦いは戦闘と言えるものではなかった。そこにあったのは一方的な蹂躙だった。3ポイント敵の攻撃を避けながら懐に潜り込むと蹴り上げ、数メートル上空に打ち上げると自身も3ポイント敵に追いつくように跳躍し、敵の真上に位置取ると地面に向かって殴り飛ばした。その衝撃で、落下場所の側にいた1ポイント敵は粉砕された。

 

現在の撃破ポイント

お互いに6ポイント

 

ーーーー

ーーー

ーー

 

スタートの合図から25分が過ぎた。今でも、飛耀と梅雨ちゃんの快進撃は止まらず、現在の撃破ポイントは、飛耀58・梅雨ちゃん55である。

 

「飛耀ちゃん、そろそろ次の場所に向かいましょう」

「そうだね」

と返事しながら、目の前の2ポイント敵を破壊する。

 

「じゃあ向こうに、、、おっと」

行こうと言おうとした時、地震みたいに揺れた。

「今の揺れは何かしら?」

「もしかしてあれじゃない、試験も終盤だし説明の時に言ってたお邪魔虫が動き出したとか」

ズバリ正解である。

飛耀たちがいる100メートルは先に四種目の仮想敵が現れた。

 

「飛耀ちゃんの予想が当たったみたい」

「思ってたより大きい敵だったね」

と比較的冷静に話す二人を尻目に近くにいた受験生たちが悲鳴を上げながら逃げ出した。

 

「助けてくれ!」

「あんなのどうやって倒すんだよ!」

「待ってよ。置いてかないで!」

「無理無理無理無理!」

 

逃げ惑う受験生たちとは逆に飛耀たちは走り出した。

「梅雨ちゃんは逃げ遅れた人の救助を!」

「わかったわ」

ビルの壁に跳躍し逃げ遅れている受験生を舌で巻き取り、屋上に退避した。

「さて、でかいの私が相手だよ」

その声に反応したのかゼロポイント敵は自身の腕を飛耀目掛けて振り下ろした。

 

飛耀はその攻撃を腕を頭上でクロスして受け止めた。その衝撃で飛耀の体は膝あたりまで沈んだが飛耀がそれにやられた雰囲気はなく、それどころか全くの無傷である。

 

「じゃあ今度は私の番ね」

そう言ってゼロポイント敵の腕を跳ね上げバランスを崩し、頭部付近まで跳躍すると拳を振り抜いた。

 

「えい」

なんとも気が抜ける声かけだったがその威力は絶大だった。頭部は圧壊したようにひしゃげ、吹き飛んだ。

 

飛耀はそのまま地面に着地、、、

「いったぁぁ⁉︎」

出来なかった。無駄に回転やひねりを入れた所為で目測を誤り顔から落ちた。普通の人なら死んでしまうが飛耀にはたんこぶが出来たくらいだった。

飛耀が頭を抑えゴロゴロ悶えている間に試験終了の合図があった。

なんとも締まらない終わり方であった。




モニター室
「実技総合成績出ました!」
No.1 逆廻 飛耀 VILLAIN 60 RESCUE 80
No.2 蛙吹 梅雨 VILLAIN 55 RESCUE 40
No.3 爆豪 勝己 VILLAIN 77 RESCUE 0
No.4 切島 鋭児郎 VILLAIN 39 RESCUE 35
No.5 麗日 お茶子 VILLAIN 28 RESCUE 45
No.6 塩崎 茨 VILLAIN 36 RESCUE 32
No.7 拳藤 一佳 VILLAIN 25 RESCUE 40
No.8 飯田 天哉 VILLAIN 52 RESCUE 9
No.9 緑谷 出久 VILLAIN 0 RESCUE 60
No.10 鉄哲 徹鐵 VILLAIN 49 RESCUE 10

「今年の受験生は優秀ですね」
「ええ、特にこの子RESCUEポイントゼロで3位とはねえ」
「他の受験生たちが終盤失速する中、派手な個性で仮想敵を寄せ付け迎撃し続けたタフネスの賜物だ」
「対照的にVILLAINポイントゼロで9位」
「大型敵に立ち向かって行った受験生は過去にもいたけど吹っ飛ばしたのは久しく見てないな」
「ぶっ飛ばしたといえば一位の子も凄かったねぇ」
「確かに」
「凄いのはそれだけじゃないぜ」
「プレゼントマイク先生」
「あの女子リスナーだけがこの試験の仕組みに気づいていたぜ。その証拠に開始早々2位の子と組んでいただろう?」
「そうだね。それに状況判断も正確だ。最後の大型敵から逃げ遅れた受験生たちを助ける為に2位の子に指示を出してた」
「ただ最後の着地は残念でしたね」
全員苦笑しながら頷くのだった。
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