ヒーローには興味ないですが、弟がなってというのでヒーロー目指します。   作:アリア・ブレイズ

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個性把握テスト

描写下手なので大目に見てやってください。


第5話

本日、雄英高校の入学式です。

えっ、結果はどうだったってそんなの当然合格したに決まってる。二人とも。合格祝いをしたのが記憶に新しい。

 

「えっと、クラスはAだね。紫耀は?」

「俺はHだな」

とお互いの教室を確認しそれぞれの教室に向かった。

 

「Aクラスはあっちか」

自身の教室を見つけたが入り口のところで男子生徒二人と女子生徒一人が話し込んでいた。取り敢えず通れないので退いてもらうよう声をかける。

 

「通してもらってもいいかな?」

「えっ? あっ⁉︎ ごめん」

とボサボサ頭の男子生徒が退いてくれた。

三人の横を通ろうとした時、もう一人の男子生徒が声を掛けてきた。

 

「君も受かっていたんだな」

「えっと?」

誰だったかな?と思い記憶を探ってみる。

「ああ、確か試験の時のメガネ君?」

「メガネ⁉︎ 飯田天哉だ」

「天哉君ね。私は逆廻飛耀だよ。それで何か用?」

「逆廻君はあの試験の構造に気づいていたんだな、俺は気づけなかった」

「まあね、でも気づけなくてもいいと思うよ。だって私が気づかせないようにしたから」

「気づかせないってそれはどういう」

こと、と言う前に飛耀は言葉を切るように他の生徒に声を掛けていた。

「あ、久しぶりだね。梅雨ちゃんも受かってたんだ」

「ええ、おかげさまで受かったわ」

流石に会話に割って入る訳にもいかず飯田は後で聞こうと思いもう一人の男子生徒(緑谷出久)と女子生徒(麗日お茶子)との会話を再開する。

 

「今日って式とガイダンスだけなのかな。担任の先生ってどんな人だろうね」

とお茶子ちゃんが言った言葉に廊下から返答が返ってきた。

「お友達ごっこがしたいなら他所に行け。ここはヒーロー科だぞ」

寝袋に入った男性が栄養補助ドリンクをチューっと飲みながらそう言ってきた。

なんかいる、とクラス全員が思った。

 

ーーーー

ーーー

ーー

ゴソゴソと寝袋から這い出てきた男性がAクラスの教壇に立った。

もしかして、この人が担任?と思いながら全員が指定の席に着席した。

 

「はい、みんなが静かになるまでに8秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性にかくね。担任の相澤消太だ。よろしくね」

 

突然に辛辣なコメントをかけられてクラス全員が沈黙している中、寝袋から雄英指定のジャージを取り出した。

 

「早速だが、コレ着てグラウンドに出ろ。物は各自のロッカーに入っている」

 

そう言って教室から出て行った。出て行く際、急げよ、と言葉を残して。

 

皆、手早く着替えを済まして雑談もなく、グラウンドに集合した。

 

「集まったな。それでは今から個性把握テストを行ってもらう」

「「「「個性把握、、、テストォ⁉︎」」」」

「入学式は⁉︎ ガイダンスは⁉︎」

と相澤の言葉に天哉君と話していた女子生徒が質問した。

 

「ヒーローになるならそんな悠長な行事に出る必要はないよ」

「⁉︎」

「雄英は自由な校風が売り文句。それは先生側もまた然り」

つまり、先生がテストをするって決めたから、入学式が個性把握テストになったってことか。

 

「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈。中学の頃からやってるだろ?"個性"禁止の体力テスト、国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けてる。合理的じゃない。まぁ、文部科学省の怠慢だよ」

 

私の場合、個性をコントロールしないといけなかったから大変でしたね、と思いながら話を聞いていると名前を呼ばれた。

 

「逆廻、中学の時ソフトボール投げ何メートルだった?」

「えっ⁉︎ なんで私?」

「お前が今回の入試一位だからだ」

へえ、私が一位なんだ、と思っていると不良っぽい男子生徒に睨まれた。私何かしたかな? 少し考えたけど理由が思い当たらなかったので、取り敢えず相澤先生の質問に答える。

 

「58メートルですね」

その回答にクラスメイトから、「おぉ」や「スゲーな」などの賛辞が送られる。

 

「じゃあ、個性を使ってやってみろ。円から出なければ何をしてもいい」

何をしてもいいと言われたので力のコントロールをしないでやってみる。取り敢えず全力でやってもいいか確認してからにしよう。

 

「全力でやってもいいんですか?」

「ああ、思いっきりな」

先生の許可も貰えたし全力で投げる。

 

「じゃあ、行きます」

踏み込んだ地面にクレーターが出来たが、体勢を崩すこと無く投げた。

 

投げた球は一瞬のうちに空の彼方に消えていった。途中、球が通ったと思われる軌道上の雲が丸く大きな穴が空いている。

投げ終わり振り返ると皆ポカンと口を開けて固まっていた。相澤先生も目を大きく開き驚いている。

あれ、もしかして私やらかした?と思っていると立ち直りが早かった相澤先生が声をかけてくれた。

 

「まさか、初めからこんな大記録が出るとわな。記録は∞だ」

 

その言葉を皮切りに固まっていたクラスメイト達が騒ぎ出した。

 

「∞って何っ⁉︎ スゲー‼︎」

「パワー型の個性なのか?」

「見ろよ。雲に穴空いてるぜ!」

「面白そう!」

 

と先程までの沈黙が嘘みたいに騒々しくなった。だが、、、

「静かにしろ」

相澤先生の一喝で全員黙った。

 

「まず、自分の最大限を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段。因みにトータル成績最下位の者は見込みなしと判断し、除籍処分とする」

 

「「「「はああぁ⁉︎」」」」

「生徒の如何は教師の自由。ようこそ、雄英高校ヒーロー科へ」

 

「最下位除籍って、、、!」

「入学初日だぞ! いや、初日じゃなくても、、、」

「理不尽過ぎる!!」

生徒の反発も仕方ない。苦労して入学出来たのに初日から除籍されるかもしれないからだ。

 

「流石に理不尽よね、飛耀ちゃん」

と皆が騒ぐ中、梅雨ちゃんが飛耀に同意を求めた。

「えっと、何が?」

「何がって成績最下位は除籍される事よ?」

「理不尽、、、そうかな? だって皆がなろうとしてるのってヒーローだよね。自然災害、大事故、身勝手な敵たち、そういう理不尽(ピンチ)を覆していくヒーローになろうとしてるのに、今先生が言った理不尽を覆せないならヒーローになるのは諦めた方がいいんじゃない?」

飛耀の言葉に相澤先生が答えた。

「逆廻の言う通り、この程度の理不尽を乗り越えられないようじゃ、ヒーローになる資格はない。これから三年間雄英は全力でお前たちに苦難を与え続ける。Plus Ultraさ。全力で乗り越えて来い」

 

ーーーー

ーーー

ーー

 

個性把握テストが始まった。第1種目は50m走だ。出席番号順に走る人が決まる中、飛耀は相澤先生に話しかけた。

 

「先生、最後に走ってもいいですか?」

「いいだろう」

「ありがとうございます」

 

お礼を言ってから待機場所に戻った。

 

「飛耀ちゃん、相澤先生と何を話していたのかしら?」

今しがた走り終えた梅雨ちゃんに声をかけられた。

「ああ、相澤先生に走る順番を最後にしてもらっただけだよ」

「君、何故そんなことしてもらったんだい?」

と梅雨ちゃんとの会話にさっきビームを出していた男子生徒に声をかけられた。

「それは、私の番になれば分かるよ。じゃああと少しで私の番だし行ってくるね」

そう言って走る準備をする。まぁ、走る準備と言っても特にする事はないのだが、、、

 

「最後。逆廻」

相澤先生に呼ばれスタート位置に着き、クラウチングスタートの体勢になる。相澤先生の合図があった瞬間、スタート位置から飛耀は消え去った。スタート地点にクレーターを残して。

 

「0秒01」

その機械音声に全員の視線がスタートからゴールに向いた。それと同時にゴール地点で爆音がなり、砂煙が舞う。

 

「えっ? 今、何が起きたの?」

「いや、俺に聞かれても分かんねぇよ」

「相変わらず、凄い個性ね」

「さっき言ってたのはこういうことか、でもどういう個性だろう?」

飛耀の個性に疑問を持ちながら第1種目の計測が終わった。

 

その後も飛耀の無双は続いた。

握力では、ある男子生徒が500㎏越えの記録を出す中、飛耀は握力計を握りつぶした。

立ち幅跳びは、グラウンドの端まで跳んだ。反復横跳びは、背が低い男子生徒が好記録を出す中、砂煙が舞うほどの速さでその記録を抜き去った。

因みに他の人が測定している間は暇だったので飛耀はクラスメイト全員と自己紹介をしておいた。

 

第5種目 ソフトボール投げが始まった。

皆、個性を使い大記録を出す中、飛耀と同じ∞を出す生徒がいた。麗日お茶子ちゃん、なんでも重力を軽くする個性らしい。

そして、それとは逆にあまり好記録が出せない生徒もいた。緑谷出久くん、今までの種目を見てきても一度も個性を使った形跡がなかった。このままだと彼が除籍になるなと思ったので飛耀は出久に声をかけた。

 

「出久くん、少しいいですか?」

「えっ、あっ、はい」

「そんなに緊張しなくてもいいですよ? ちょっと出久くんに聞きたい事があったので話しかけただけですから」

「あの、聞きたい事って?」

「出久くんの個性って使うと身体を壊したりするのかな?」

「えっ、なんで」

わかったのと言う前に飛耀が話す。

「私の推測なんだけど、これまでの種目を見てる限り個性を使った形跡はなかったから何かサポート系の個性かなっと思ったけどそれなら使えばいいと思うし、ならもしかしてパワー型の個性で使うと身体を壊して行動不能にでもなるのかな、と思ったんだけど合ってる?」

「えっと、合ってます。僕の個性使うと骨がバキバキに砕けてしまうので」

「つまり個性を発動すると行動不能になると、、、なら指先に」

考え込んでいた飛耀がアドバイスを言う前にに出久の番が回ってきた。

「次、緑谷」

「はっ、はい⁉︎」

相澤先生に呼ばれて慌てて位置に着く。呼吸を落ち着け緊張しながらソフトボールを握り、大きく振りかぶって投げた。

 

「46メートル」

機械音声が出久の記録を読み上げた。

「えっ、今個性を、、、」

 

「個性を消した。つくづくあの入試は合理性に欠く。お前のような奴も入学できてしまう」

髪が逆立ち、赤い目をした相澤先生がそこにいた。

 

「個性を消した、、、‼︎ あのゴーグル、抹消ヒーロー イレイザーヘッド‼︎」

 

「見たとこ、個性を制御出来ないんだろ? また行動不能になって誰かに助けてもらうつもりだったか?」

「そんなつもりじゃ、、、」

「どういうつもりでも周りはそうせざるを得ないって話だ。一人を助けて木偶の坊になる。緑谷出久、お前の力じゃヒーローにはなれないよ」

抹消の個性を解除して出久に二投目を促した。

 

(どうする、どうすれば、力の調整は、僕にはまだ出来ない。この一投でできる可能性に懸ける? いや、無理だ。それにオールマイトも言ってた一朝一夕にはいかないって、、、ダメだ、ダメだ。今の僕にはワンフォーオールを0か100でしか使えない。もう全力で投げるしか)

と一人で思考の海に沈んでいると声をかけられた。

 

「出久くん。落ち着いて!」

その言葉に現実に引き戻された。

 

「逆廻さん、そうだ落ち着け、何か方法を、、、!」

 

『つまり個性を発動すると行動不能になると、、、なら指先に』

(指先? そうだ。それなら行動不能にならなくて済む。でも、やれるか? 違う、やれるかじゃない、やるんだ‼︎)

 

そう思いながら指一本で投げたソフトボールは遥か彼方に飛んでいった。個性を使った証拠に指先が腫れている。

 

「先生、まだ、動けます」

「こいつ、、、!」

 

ーーーー

ーーー

ーー

 

出久くんが投げた後、勝己くんが出久くんに掴み掛かろうとしたのを相澤先生が止めるって事があったけど、それ以外の種目はつつがなく終了した。

 

「んじゃ、パパッと結果発表。トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する」

 

順位

1位 逆廻 飛耀

2位 八百万 百

3位 轟 焦凍

4位 爆豪 勝己

5位 飯田 天哉

6位 常闇 踏陰

7位 障子 目蔵

8位 尾白 猿夫

9位 切島 鋭児郎

10位 芦戸 三奈

11位 麗日 お茶子

12位 口田 甲司

13位 佐藤 力道

14位 蛙吹 梅雨

15位 青山 優雅

16位 瀬呂 範太

17位 上鳴 電気

18位 耳郎 響香

19位 葉隠 透

20位 峰田 実

最下位 緑谷 出久

 

「因みに除籍は嘘な。君らの最大限を引き出す合理的虚偽」

「「「「はーーー‼︎‼︎??」」」」

その言葉に驚愕した。

 

「あんなのウソに決まってるじゃない、、、ちょっと考えればわかりますわ、、、」

百ちゃんの言葉に数名、気づかなかったと思った。

勿論、飛耀は気づいていた相澤先生が言ったウソにも、、、




「相澤くんのウソつき!」
「オールマイトさん、見てたんですね。暇なんですか?」
「合理的虚偽て! エイプリルフールはもう終わってるぜ。君は去年の一年生一クラス全員除籍処分にしている。そんな君が前言撤回。それってさ。あの子に可能性を感じたからだろう」
「ゼロでは無かった。それだけです。半端に夢を追わせる事ほど残酷なものはない」
「やっぱり、除籍は本当だったんですね」
「逆廻か、やはりお前は気づいていたか」
「流石に気づきますよ、出久くんの個性を止めた時に除籍が本当だってだから出久くんに声を掛けましたよ。一人でも欠けたら楽しくないですから」
そう言って、失礼しますと言ってから教室に戻った。
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