ヒーローには興味ないですが、弟がなってというのでヒーロー目指します。   作:アリア・ブレイズ

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ヒーロー基礎学までの話


第6話

次の日、朝? 午前2時は朝とは呼べない。日付は変わったが飛耀はまだ寝ていない。

 

「ここでこうして、次はこのスキルを」

独り言をぶつぶつと言いながら、パソコンでゲームをしていた。昔、友人から勧められやり始めたが。今では自身の方がやり込んでる時間は長いだろう。

 

「よし、クリア〜♪」

ふ〜、と一息ついて、そういえば今何時だろう、と時計を見た。

 

「うわ、もう2時か。流石に寝ないといけないね」

パソコンの電源を落としベッドに横になった。時計のアラームをセットしてから寝た。

 

ーーーー

ーーー

ーー

 

「紫耀、もうじき朝ごはん出来るからお姉ちゃん、起こして来て。多分いつものだから」

「わかった」

母親から姉を起こすよう言われた紫耀は姉の部屋に向かった。

 

トントンとノックしてから、姉に声をかけた。

「姉ちゃん、もうじき朝飯出来るって!」

「、、、、、、」

返事が無かった。またか、とため息を出しながら紫耀は姉の部屋に入った。

 

「(( _ _ ))..zzzZZ」

そこには、すやすやと布団に包まり、寝ている飛耀がいた。それだけを見ると何の変哲も無い光景である。だが、飛耀の枕元には粉々に壊れた時計があった。

そう、母親が言っていた、いつものとはこの事である。飛耀が寝てる間、無意識に自身の眠りを妨げる時計を壊してしまう事。

 

「姉ちゃん、朝だぞ」

「後、5、、、」

「5分?」

「年、、、」

「長いわ!」

ツッコミを入れながら布団を剥ぎ取った。

 

「あっ、紫耀ぉ。おはよう、、、ふわぁ、ん、どうしたの紫耀? そっち向いて?」

「おはよう、姉ちゃん。取り敢えず服直して////」

紫耀の言葉に自身の服装を確認する。シャツのボタンは外れ、年相応に発育の良い胸が見えていた。

 

「あはは、ごめんごめん」

謝りながらシャツのボタンを留めた。

 

「朝飯出来たから早く用意しろよな」

「りょうか〜い」

冗談交じりに敬礼をしながら返事した。

 

ーーーー

ーーー

ーー

 

「「いってきます!」」

「いってらっしゃい」

 

バタバタと急ぎながら家を出た。

 

「姉ちゃんの所為で時間ギリギリだ!」

「仕方ないでしょ! お母さんのご飯美味しいんだから」

「だからって、炊飯器空にするまで食べるなよ!」

因みに逆廻家の炊飯器は飛耀と父親がよく食べるので業務用の炊飯器を使っている。

 

「これ間に合うのか?」

携帯で時刻を確認しながらも走る速度は落とさない。

「大丈夫よ。中学校よりは近いんだし」

「近いって言っても三駅分の距離あるだろ!」

「仕方ないな、ほら掴まって」

差し出された手を掴むと抱き抱えられた。

普通逆だろうと思うが、そんな事を気にする様子もなく飛耀が地面を蹴った。それだけで地上30メートルもの高さまで上がると空中を走った。地面でもあるかのように走る。

 

「直線距離なら5秒!」

 

5秒後、雄英高校に着いた。

紫耀とは校舎が違うので入り口で別れると飛耀は自身の教室に向かった。

廊下を駆け足で進み、ガラガラと教室の扉を開けた。

 

「セーフ!」

「あら、飛耀ちゃん。そんなに慌ててどうしたの?」

「遅刻しそうだったから」

「始業のチャイムまで10分あるわよ?」

時計を確認すると始業のチャイムまで10分あった。どうやら直線距離を走ったから早く着いたようだ。

それから間もなくチャイムが鳴った。

 

ーーーー

ーーー

ーー

 

 

「全員いるな」

相澤先生が教室を見回し出欠確認すると連絡事項を伝えた。

 

「逆廻、昼休み職員室に来るように」

「わかりました」

その返事を聞くと教室から出ていった。

 

「飛耀ちゃん、呼び出しなんて何かしたん?」

隣の席のお茶子ちゃんが話しかけて来た。

 

「何もしてないと思うけど、、、(もしかして、あれの事?)、、、」

心当たりがあった。だが、流石にこの事では無いだろうと思う。

 

「違うか。特に何かしたってことはないね」

「そっか〜、なら何なんやろね?」

「だね〜」

とのほほんとする二人。

そうこうしている内に一限目の授業が始まった。科目は英語である。

 

 

まず、結論から言おう。普通だと。

英語教諭はプレゼントマイク先生だった。入試試験と同じテンションで入ってきて自己紹介をしたから、このテンションで授業をするんだと皆(飛耀を除き)思った。だが、実際の授業はとにかく真面目だった。言い換えれば普通。時折「盛り上がれ!」と言うが、盛り上がる要素がない。期待していた分、落胆は大きいが授業は分かりやすく、雄英が最高峰と言われるだけの事はあった。

 

そんな感じで授業は過ぎ昼休み。

飛耀は朝に呼ばれていた件で職員室に来ていた。

 

「失礼します」

職員室に入るとキョロキョロと相澤先生を探す為に見回した。

 

「逆廻、こっちだ」

そうしていると相澤先生が気づいてくれて呼ばれた。

「相澤先生、一体何の用ですか?」

「ああ、話があるのは俺じゃない。付いて来い」

取り敢えず、相澤先生に着いて行く。

向かった先は校長室だった。

 

「あの、相澤先生。ここ校長室ですよね?」

「校長室だな」

「私何も悪いことしてませんよ?」

「取り敢えず、俺が聞いているのはお前を連れて来いって事だけだ。後は校長から聞いてくれ」

そう言ってから飛耀を置き去りにして立ち去った。

 

「さて、どうしようって言っても判断材料が少ないからなぁ。よし女は度胸って言うし中に入ってから考えるか」

ノックをすると中から「どうぞ」と言う声が聞こえたので「失礼します」と言ってから入室した。

 

「やあ、久しぶりだね、飛耀ちゃん」

「えっ? もしかして、根津さん?」

中に入ってビックリした。昔、あるイベントで知り合った根津さんがいたから。

 

「えっ、どうしてここ、、、もしかして、昔話してた学校の先生やってるって」

「その通りさ、雄英の校長をやってるよ」

「凄い偶然ですね」

「そうだね。私も資料を見た時、驚いたよ」

 

と思い出話を咲かせている時、ある音が鳴った。

くぅ〜〜〜、と飛耀のお腹から。

 

「すみません////」

「いや、こっちこそ急に呼んですまなかったね。丁度、私もお腹すいて来た頃だから食堂にでも行こうか。再会祝いに今日はご馳走するよ」

「いいんですか⁉︎ ありがとうございます!」

二人は食堂に向かった。因みに歩く速度が違うので根津は飛耀に抱えられている。子供がぬいぐるみを抱えるように

 

ーーーー

ーーー

ーー

食堂に着くと料理を注文した。

根津はチーズを。飛耀は最強超大盛りMAX Special定食を二つも。最強超大盛りMAX Special定食は総重量10キロもあるメニュー内最高の大盛り飯である。数多の大食いが食べきれず残してしまうほどの大盛り飯を二つも頼んだ。それを知っている雄英生にどよめきが走った。

 

「また、あれの挑戦者が現れたぞ」

「マジかよ。しかも女子じゃん」

 

そんな言葉を気にも止めず飛耀は厨房から料理を受け取ると席を探した。

 

「逆廻くん、もう話は終わったのかい?」

キョロキョロと席を探していると天哉くんに声を掛けられた。

 

「天哉くん達も食堂に来てたんだ」

「飛耀ちゃん、その両手に持ってるのは何なん?」

お茶子ちゃんから引きながら質問された。

 

「えっ、昼ご飯だけど?」

「逆廻さんはよく、、、食べるんだね」

「そうだね、結構食べるね。隣いいかな?席二つ空いてるみたいだし」

「二つ?」

「そろそろ話は終わったかい?」

「「「⁉︎」」」

 

飛耀の両手の料理に目を取られていて気づかなかった。

 

「えっ、ねずみ?」

「ねずみなのかクマなのか、言われたら校長さ!」

と自己紹介をしながら席に着く。

 

「何で校長先生と一緒におるん?」

「根津さんとは同好の士でね。今朝の呼び出しあったでしょ。実はあれ、相澤先生が私に用があった訳じゃなくて、根津さんから連れて来るように頼まれてたからだったんだ」

「それで折角だからお昼一緒にどうってわけさ」

「なるほど」

納得すると各々食事を再開した。

 

 

15分後

「ご馳走様でした」

大盛り飯を完食した飛耀に皆が驚愕した。




次回、ヒーロー基礎学
果たして、飛耀は手加減出来るのか⁉︎
乞うご期待。
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