ヒーローには興味ないですが、弟がなってというのでヒーロー目指します。 作:アリア・ブレイズ
気を取り直して、くじでチーム分けした。
結果、
A 緑谷出久 麗日お茶子
B 障子目蔵 轟焦凍
C 八百万百 峰田実
D 逆廻飛耀 爆豪勝己
E 青山優雅 芦戸三奈
F 佐藤力道 口田甲司
G 上鳴電気 耳郎響香
H 蛙吹梅雨 常闇踏陰
I 葉隠透 尾白猿夫 飯田天哉
J 切島鋭児郎 瀬呂範太
になった。
「よろしくお願いしますね、勝己くん。お互いヴィラン頑張りましょう」
と声をかけると睨まれた。そして、文句を言われた。
「なんでヴィラン側だって決めつけてんだ!」
「えっと、見た目と言動?」
そんなやり取りをしている中、オールマイト先生が話を進めた。
「それじゃあ、第1戦目!」
手元の箱からくじを二つ取り出した。
「ヒーロー側 Aチーム、ヴィラン側 Dチーム」
発表された瞬間勝己くんが無言になった。
「・・・・・・」
「ほら、やっぱり、ヴィラン側だった」
「チッ、クソがっ!」
「そういう事を言ってるからヴィラン側になったんじゃない?」
「うるせぇ‼︎ さっさと準備すっぞ‼︎ 大食い女‼︎」
「大食い女⁉︎ 事実だけど、それはちょっと酷くない!」
暴言を吐く勝己に反論しながら所定の位置に向かった。
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場所は変わって、二人は建物の5階に核を設置することにした。
「取り敢えず作戦だけど、、、」
「いらねぇよ‼︎ んなの」
「いらないって、、、はぁ、わかった。じゃあ勝己くんがオフェンス、私がディフェンスね」
「わかってんじゃねぇか。足引っ張んじゃねぇぞ、大食い女」
「勝己くんもね。出久くんとどんな因縁があるか知らないけど油断して足元掬われないようにね」
お互いに釘を刺しながら開始の合図を待った。
side Aチーム
「建物の見取り図覚えないとだね、相澤先生と違って罰とかないし安心したよ」
「そ、そうだね、、、」
産まれたての子鹿かと言いたくなるほど震えている。
「安心してないね‼︎」
「いや、その、相手がかっちゃんだから身構えちゃって、」
「爆豪くん、バカにしてくる人なんだっけ」
「凄いんだよ、嫌な奴だけど、でも僕なんかより何倍も凄いんだ。だから今は負けたくないなって」
「男の因縁ってヤツだね‼︎」
「うん」
「じゃあ頑張ろう。そして爆豪くんを見返そう」
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作戦を立てた二人は現在1階の窓から建物に潜入していた。
「潜入成功!」
「死角が多いから気をつけて進もう」
廊下を警戒しながら進む二人。曲がり角に差し掛かった瞬間それは現れた。
「危ない!」
間一髪でお茶子を庇い避けるが、少し掠ったのか顔の部分のスーツが破けていた。
「麗日さん、大丈夫‼︎」
「うん、ありがと」
「デクこら避けてんじゃねぇよ」
「かっちゃんが敵ならまず僕を殴りに来ると思った!」
「一撃読めたからって調子乗ってんじゃねぇぞ‼︎」
殴りかかる勝己。だがそれを出久は読んでいた。大振りで繰り出される右に合わせるように掴み打撃の勢いを利用しながら投げた。
「ガハっ、、、!」
「かっちゃんは大抵最初は右の大振りなんだ。どれだけ見てきたと思ってる。いつまでも雑魚で出来損ないのデクじゃないぞ、、、僕は『頑張れ‼︎』って感じのデクだ‼︎」
「ビビりながらよぉ、そういうとこがムカつくなあ」
起き上がった勝己は、爆破の個性を使いながら出久に殴り掛かる。
「麗日さん! 先にっ、、、!」
「よそ見とは余裕だなぁ、デク!」
これは出久しっかりとガードした。それを見た勝己は焦ってしまった。焦りからか次の攻撃は単調になってしまった。だから出久にまた読まれた。
(次は何だ⁉︎ かっちゃんなら焦ってまた!右の大振り!)
「ーーーー‼︎」
避けた勢いで勝己から距離を取った。
(大丈夫、動きは読めてる。でも一筋縄ではいかないよね。取り敢えず今は距離を取る!)
勝己が攻撃に入ろうとした隙をついて走り出した。
「待てコラ!デク‼︎」
勝己が後を追うもそこに出久はいなかった。どうやら出久はうまく撒けたようだった。
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side飛耀
勝己が出て行ってから少し時が経った。
「さて、私も迎え撃つ準備をしようかな」
部屋に散らかっているドラム缶や鉄骨などを部屋の隅に運び終えた時、
「よし、これでいいかな」
ドォンという音が聞こえた。
「おっ! 戦闘始まったね」
取り敢えず現状を聞くために勝己に連絡したが、、、
「返事がない只の屍のようだ」
返事が返ってこなかった。
「はあ、仕方ない。勝己くんの言動から考えて出久くんを狙うだろうから私はお茶子ちゃんを相手にすればいいね」
そう言って核の前で待つ。
一方、出久と別れたお茶子は今、飛耀のいる部屋の入り口から様子を伺いながら入り、柱の陰に隠れた。
(発見! 後はデクくんが来るまで見つからないように、、、)
「それにしても、勝己くんには困ったものだね。せめて無線には出て欲しいよ、そう思うでしょ、お茶子ちゃん?」
「ーーー⁉︎」
隠れていたお茶子の前に一瞬で現れた。
いきなり現れた事といることがバレていた事の二重の意味で驚いたお茶子はすぐに飛耀から距離を取った。
「あはは、なんでバレたんだって顔してるね。さて、私はどうしていることがわかったのでしょうか?」
「隠れる所を見られてた?」
「残念、不正解。答えは反響定位」
「反響、、定位?」
聞きなれない言葉に疑問符を浮かべるお茶子。
「そう、反響定位。エコーロケーションって言ったらわかるかな?」
「エコーロケーション、、、その言葉ならわかる」
「で、音の反響を使ってお茶子ちゃんの位置を特定したってわけ」
「飛耀ちゃん、そんな事も出来るんやね。流石にチート過ぎひん」
「反響定位は訓練すれば誰でも出来る技術だよ、まぁ音を聴き分ける能力によっては距離とか正確性に違いはあるけど」
「そうなんやね」
お互い話しながらも警戒を怠らない。
その時、下の階から地震にも似た揺れと大きな音が響いた。
「うわっとと」
いきなりの揺れに驚き態勢が崩れた。
その隙をついてお茶子は自身の体を軽くして飛耀を飛び越え核に迫った。
「お茶子ちゃん、そんな事も出来るの⁉︎」
「負担の大きい超必です。ーーー解除!」
核に触れようとした瞬間目の前から核が消えた。
「ーーー‼︎」
「でも残念。私の速さを失念してたね」
お茶子が触れるより早く飛耀が核を回収した。
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「さて、このまま核を持って逃げ回ってたら勝てそうだけどそれじゃあつまらないよね。だから掛かっておいで、ヒーロー?」
さっさとおいでよ、と言わんばかりに手招きしながら挑発したがお茶子は挑発に乗らず身構えた。
「あれ、来ないの? ならこっちから行くよ」
と言いながらお茶子に一瞬で近づき殴るもすんでのところで避けられた。
「お茶子ちゃん避けないでよ?」
「いやいやいや、避けなかったら死ぬわ!」
そう反論するのも仕方ない。飛耀の拳は柱の一つを粉砕していた。
「大丈夫、大丈夫。ちょっと上半身と下半身がお別れするだけだから」
「そやね、それなら大丈夫、、、ってなるかい⁉︎ 上半身と下半身がお別れしたら死ぬわ!」
「あはは、そうだね。だから頑張って避けてね?」
「理不尽⁉︎」
「でも私、ヴィランだから」
そう言って攻撃を再開する。
「それにしてもお茶子ちゃん、避けるの上手いね」
かれこれ数回殴っているが未だ飛耀の拳は当たっていない。
「当たったら死ぬんやから当然や‼︎」
必死だった。
「あはは、確かに。さて後2分くらいかな。このまま足止めすれば私達の勝ちですね」
飛耀の言葉にお茶子は気付いた。
「もしかして、初めから時間切れを狙ってたん?」
「そうだよ。それに勝己くんと出久くん、なんか因縁ありそうだったからね。ならこの機会に払拭してもらおうかなって」
お茶子と会話しているその時、お茶子のインカムから声がした。
『行くぞ‼︎ 麗日さん‼︎』
その声と同時にお茶子は近くの柱にしがみついた。
その後すぐに、下の階から破砕音と共に飛耀とお茶子の間の床が吹き飛ばされた。
これには流石に飛耀も驚き判断が遅れたが直ぐに状況を把握するとお茶子が柱を振りかぶっているところだった。
「即興、必殺! 彗星ホームラン!」
下から吹き飛ばされてきた瓦礫を飛耀に向かって打った。
流石の飛耀も大丈夫とはいえ、当たると痛いので咄嗟に顔を守ってしまった。つまりお茶子から目を離してしまった。その隙をお茶子は見逃さず自身を軽くし瓦礫と一緒に核兵器に迫った。
「解除、回、、、うわぁぁぁ」
後少しで核兵器に触れる瞬間、お茶子は吹き飛ばされた。
「モード
そう言った飛耀の背中には一対の翼が生えていた。
その瞬間、試合終了のブザーが鳴った後、アナウンスが流れた。
『勝者、Dチーム!』
直前までどっちを勝たせるか迷いましたが飛耀ちゃんに勝って頂きました。
用語説明
モード鷲獅子
飛耀の個性の一つ。見た目は一対の翼が出現する。
風を操る事が出来る。