ヒーローには興味ないですが、弟がなってというのでヒーロー目指します。   作:アリア・ブレイズ

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話が上手く纏まらず長くなってしまった。
駄文ですがどうぞ。


第9話

 

「さてと、皆の所に戻ろうか、えっと大丈夫?」

「だ、大丈夫、、、ちょっと個性使い過ぎただけやから、、、」

とは言っているが明らかに顔色が悪かった。

なので飛耀は手を貸すことにした。

 

「お茶子ちゃん、ちょっと失礼」

そう言ってお茶子を抱き上げた。俗に言うお姫様抱っこである。

「うわぁ!」

いきなり抱き上げられたから変な声が出た。

「ひ、飛耀ちゃん⁉︎ いきなりなにっ⁉︎」

「明らか無理してそうだったからね。良くなるまで運んであげるよ」

「あ、ありがと、、、////」

「どういたしまして」

今更だが一つ言っておく事がある。飛耀は美少女だ。中学の時、本人は知らないがファンクラブがあった。それも男性より女性の方が多かった。割合で言ったら2:8くらいだろうか。つまり何が言いたいかと聞かれたらこう答えよう。飛耀は天然な女誑しなのだ。

 

「さて、下に降りようか」

そう言った飛耀が向かった先は窓だった。

「あの、飛耀ちゃん、、、まさか、、、」

お茶子が予想した通り飛耀は窓枠に足を掛けるとお茶子を抱き上げたまま5階から飛び降りた。

「うわあぁぁ⁉︎」

お茶子の悲鳴が上がった。

「お茶子ちゃん、そんなにしがみ付かなくても大丈夫だよ」

グライダーで滑空するように背中の翼を操作し緩やかに地面に降り立った。少し歩くとオールマイト先生がいた。どうやら勝己くん達を迎えに行く途中みたいだ。

「オールマイト先生、二人のことお願いします。特に勝己くんを」

「ああ、分かっているよ。逆廻女子」

どうやら、オールマイト先生も同じことを思ったらしい。私のお願いを理解してくれた。

 

「今のお願いってなんやったん?」

と私とオールマイト先生のやり取りを見てお茶子ちゃんが質問してきた。なので私は簡単に説明した。

 

「二人の関係の事だね」

「?」

簡単に説明し過ぎてお茶子ちゃんの頭の上に疑問符が浮かんだ。どうやら理解はされなかったみたいだ。

 

「つまりね。この模擬戦で勝己くんと出久くんの関係が悪い方にいかないかお願いしたんだよ」

「ああ、そう言う事か!」

ポンと手を叩いて納得する。

 

(まぁ、オールマイト先生に頼まなくても勝己くん達なら問題なさそうだけどね、女のカンだけど)

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

「さて今から講評の時間だが、まあ今回のベストは逆廻女子だ‼︎」

「当然ですね」

さも当たり前のように答える。

「では、逆廻女子が何故ベストだったかわかる人‼︎?」

「はい、オールマイト先生」

クラス1胸の大きい生徒、八百万百が手を挙げた。

「それは逆廻さんが一番状況設定に順応していたからです。爆豪さんの行動は私怨丸出しの独断、それに屋内での大規模攻撃は愚策。これは緑谷さんも同様の理由です。麗日さんは中盤までは良かったのですが最後の攻撃が乱暴すぎたこと、以上のことから逆廻さんがベストだと判断しました」

「(思ったより言われた‼︎)、、、まあ、正解だよ、、、」

「常に下学上達! 一意専心に励まねばトップヒーローにはなれませんので!」

 

続いて第ニ戦、Bチームがヒーロー側、Iチームがヴィラン側になった。

開始まで時間があったのでお茶子ちゃんと話しているとお茶子ちゃんが質問してきた。

「飛耀ちゃんは、この試合どっちが勝つと思う?」

「うーん、そうだね」

と考える素振りを見せてから答えた。

「ヒーロー側、焦凍くん、目蔵くんの方が勝つと思うな」

「飯田くんの方の3人チームじゃなくて?」

「確かに3人の方が勝率は高そうに見えるけど、今回だと個性の相性が悪いね。まず透ちゃんの個性は見えないのは武器になるけど、目蔵くんみたいに索敵に優れた個性持ちがいると強みを生かせないし見えない事のアドバンテージがなくなれば無個性みたいなもの。猿夫くんと天哉くんの個性も攻撃方法は中・遠距離より近距離戦闘が主体だから焦凍くんの個性で遠距離から攻撃されたら対処の仕様がない。それに天哉くんの速さもあのフロアじゃ存分に活かせないね。あと焦凍くんの個性がビル全体に及ぶ程強力だったら入口から建物全部を凍らせれば一瞬で勝負はつくんじゃない? ってあれ、皆どうしたの?」

飛耀が言い切って辺りを見ると皆飛耀に注目していた。どうやら皆飛耀の予想を聞いていたようだ。

「いや、悪い。逆廻の予想が合ってそうだったから聞き入っちまった」

と鋭児郎が皆の思いを代弁するように答えた。周りのクラスメイトもウンウンと頷いている。

「まあ、あくまで個性の相性から見る予想だから間違ってるかもしれないけど」

 

飛耀の言葉とは裏腹に第2戦目は飛耀の予想した試合展開になった。焦凍の個性で建物全体を凍らしての圧勝だった。

 

「おお、焦凍くんの個性は凄いね」

皆が焦凍の個性を見て寒い訳ではないがガクガクと震えている中、飛耀は率直な感想を述べた。

「仲間を巻き込まず、核兵器もダメージ無し、尚且つ敵も弱体化!」

「最強じゃねぇか‼︎」

飛耀の感想に続くようにオールマイト先生、鋭児郎が発言する。

 

「私はどちらかといえば飛耀ちゃんの予想通りだった事に驚いているわ」

「確かにな!」

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

あれから戦闘訓練も終わり放課後。

因みにその後の戦闘訓練でも飛耀の予想は悉く当たり、皆の戦闘の解説やアドバイスなどをしていたせいか、オールマイト先生よりよっぽど先生ぽかった。その姿にオールマイト先生がショックを受けて部屋の隅でいじけていたのが記憶に新しい。なんかもっとイジry、、、。なんかいじけてる姿がクマみたいで可愛い?いや、面白い?違うなウケるが正しいかな?まあどうでも良いや、、、

 

閑話休題

 

現在は戦闘訓練について皆で話し合っていた。

「逆廻くんなら轟くんのチームとどう戦ったか聞いてもいいだろうか?」

「あっ、それ、私も気になる!」

と天哉の質問に三奈が便乗する。

「うーん、そうだね。私なら焦凍くんの個性を無効化しながらの持久戦かな?」

「無効化って⁉︎ 轟のあのスゲー個性をか⁉︎」

「だな! 逆廻の個性って身体強化系だろ⁉︎」

「飛耀ちゃんの個性を見てると出来るとは思えないのだけど?」

実、鋭児郎、梅雨の順に返答した。

「えっ?」

何を言っているのと言わんばかりに飛耀はポカンとした顔を見せた。その表情を見て皆も頭に疑問符を浮かべた。

しばし、沈黙が流れた後、飛耀が疑問点に気づき答える。

 

「一応言うけど私の個性って身体強化系じゃないよ」

少し間を置いてから皆の絶叫が響いた。

 

「私の個性はラストエンブリオって名前です」

「うん」

「、、、」

「、、、」

ポク、ポク、ポクとどこからか木魚の音が聞こえそうな程、皆飛耀の次の言葉を待ったが、、、

 

「えっ、それだけ⁉︎」

と痺れを切らした三奈が聞き返す。

「それだけって分からなかった?」

素でそう思っていたのかキョトンとしていた。

「「「「わかるかっ‼︎」」」」

全員からツッコミが返ってきた。

そして、一呼吸置いてから飛耀が皆が分かるように説明しだした。

 

「そうだね。じゃあ系統樹の操作って言ったら分かるかな?」

「なるほど、そう言う事でしたのね」

「俺も理解した」

「チッ」

どうやら飛耀の説明で百、焦凍、勝己はわかったようだ。勝己だけは舌打ちだったが、、、

「つまりどう言うことだ?」

「逆廻さんの個性は系統樹を操作して生物の能力を自分の物に出来るって事ですわね」

「それも人に限らずいろんな生物の能力を使えるんだな、戦闘訓練のやつもその一つだったと」

「大まかに言えばそう言うことだね」

「大まかにってことは厳密には違うってこと?」

「まあ多少ね、でも間違ってもいないからその認識で良いよ。てか細かい説明は面倒だし」

 

その一言で一旦飛耀の個性については話が終わった。一部の生徒が気になってはいたがそれはいいだろう。些末な問題だ。

 

「勝己くん、帰るの?」

飛耀の個性に興味が無くなったのか勝己が鞄を持って帰ろうとしていた。

「爆豪! 緑谷を待たないのか?」

「ああん、何で俺がデクを待たねぇといけねぇんだ!」

そう言って教室を出て行った。引き止め失敗である。

「じゃあ、私も帰ろうかな」

勝己に続くように飛耀も教室から出て行った。鞄も持たずに、、、

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

 

「あ、いたいた、勝己くん!」

と先に教室を出た勝己を呼び止めるが、、、

「、、、」

無視された。

「無視は酷いよ。勝己くん」

何度も呼びかけるが無視される飛耀。

「作戦だけど、、、いらねぇよ‼︎ んなのっと言ってナメてかかって出久くんに出し抜かれた勝己くん!」

この一言に勝己は反応せずにはいられなかった。

「だあぁぁ‼︎ テメーはさっきからなんなんだ‼︎」

「なんなんだ‼︎ って人が呼んでるのを無視するからでしょ」

正論だった。流石の勝己もこれには言い返せず舌打ちした。

「チッ、、、でなんだ?」

「折角だから一緒に帰ろう?」

「何で俺がテメーと一緒に帰らねぇといけねぇんだ‼︎」

「そんなの私が勝己くんを揶揄う為に決まってるよ!」

ドーンと効果音が鳴りそうな程堂々と答えた。

「ふざけてんじゃねぇぞ‼︎ ゴラァ!‼︎」

今の勝己の顔を見たら子供が泣き出しそうな程人相が悪かった。ヒーローやなくてヴィランか、と言いたくなるくらいには顔が恐かった。

「ふざける? 違うね。私言ったよね油断はしないように、足元掬われないようにってなのに出久くんに出し抜かれて負けそうになったのは誰だったかな?」

上目遣い気味に指を指しながら真剣味が強い口調で答えた。流石の勝己も苦虫を噛んだような表情をしながら口籠るしかなかった。

 

「取り敢えず、勝己くんは反省も兼ねて出久くんと話をした方が良いと思うよ。じゃっ、私は忘れ物したし取りに戻るね」

そう言った飛耀の目線の先。校舎の入り口の方から出久が走ってきていた。飛耀は出久とすれ違う時、「頑張って」と声を掛けてから教室に戻っていった。

 

side出久

 

少し前、勝己が帰ったと聞いて急いで追いかけた。

「あっ、いた!」

校舎の入り口から少し進んだところで飛耀と話しているのを見つけた。二人に近づいていくと飛耀が勝己に何か言った後こっちに向かって来た。

「頑張って」

すれ違う時飛耀にそう言われた。出久は心の中でありがとうと思いながら勝己の名前を呼んだ。

「かっちゃん‼︎」

「ああ?」

「これだけは君には言わなきゃいけないと思って」

僕の個性。母にも言ってない秘密。

「僕の個性は人から授かったものなんだ」

「、、、、、、」

「誰からかは絶対に言えない! 言わない、、、でもコミックみたいな話だけど本当で、おまけにまだ全然モノにできてない状態の借り物で、使わず君に勝とうとした! けど結局勝てなくてソレに頼った! だからいつかちゃんとモノにして僕の力で君を超えるよ」

 

言ってからハッと気づいた。騙してたんじゃないって言いに来たのに宣戦布告みたいになってしまった。

 

「なんだそりゃ? 借りモノ? わけわかんねぇ事言って、これ以上コケにしてどうするつもりだ、、、なぁ⁉︎」

そういうつもりじゃと反論するより早く勝己が口を開く。

「だからなんだ⁉︎ 今日俺はてめェに負けた‼︎‼︎ そんだけだろが! そんだけ、、、氷の奴見て敵わねぇんじゃって思っちまった! ポニーテールの奴の言うことに納得しちまった。逆廻には試合の尻拭いをされて勝たせてもらった。クソが‼︎‼︎ なあ、てめェもだデク‼︎‼︎」

拳を握りしめ悔しさに打ち震えながら話続ける。

「こっからだ! 俺はこっから、いいか‼︎ 俺はここで一番になってやる‼︎‼︎ 俺に勝つなんて二度とねぇからな‼︎ クソが‼︎」

涙目になりながらも宣言した後、勝己は踵を返し帰って行った。

 

side出久 end




鋭児郎が使いやすい

次回更新は年内中を目指します。
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