東方 白狼物語   作:蛙の歴史

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昔話と天魔の息子

俺は、第一回戦を終え自分の控え室前に来た。

来ただけ、そう来ただけ入れないでいる。入れないでいる。

 

『おう!今の2倍……いや50倍は覚悟しとけ!』

 

あんな事言わなければよかった!

やばいぞ、やばいぞ、やばいぞ、やばいぞ!

このドアを開けるのも、かなり重いぞ!

この先に、椛が居ると思うとかなりかーなーり重い。

キスの50倍って何すんだよ!

てか何されるんだよ!

あんときは、ガチでまぁ若干ノリでもあったけど流石に俺も『まだ』そこまで望んではないけど…………

 

「あっ………………」

 

「え?」

 

俺は声をした後ろに振り向くと、椛が歩いてきたところで立ち止まっている。

椛の後ろの奈々とココが俺に気づいたみたいで……

 

「ふふふ……奈々二人はおアツイみたいだからそっとしておこうか。」

 

「そうですね。」

 

二人共ニヤニヤ顔がたまらなくウザイ!

 

「二人共!からかわないで下さい!もう!」

 

そう言って、部屋に入っていた。

俺は、それを固まって見てることしか出来なかった。

 

「50倍(ボソッ」

 

ビクッ!その言葉を聞いてはねた俺を笑っていた二人がいたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

奈々とココを追い返し、部屋には二人きっりの状態なのだが………気まずい。

まぁあんなことを言った俺が悪いのだが………

 

「あの」

「なぁ」

 

「「どうぞどうぞ。」」

 

言葉が重なり、二人で譲り合うそのうち椛が押しに負け喋り出す。

 

「あのですね。私もその………そういうことはもう少しですねあの……ちゃんと落ち着いた時にですね………」

 

「そっそうだな!そうしよう!」

 

「…………ふふ。」

 

「…………はは。」

 

「「あははははははははは。」」

 

あぁ馬鹿らしい。

あんなに悩んでいたのが、恥ずかしいな!

こんなにも簡単に、解決するなんて思っても無く二人は笑い出す。

 

 

 

 

「あー笑った。で、どうするよ?次の試合までかなりあるぞ?」

 

散々笑い、俺は落ち着いた所でこの次の試合までの時間の使い方を決めようと話す。

 

「そうですね。…………あっ!じゃあ質問したいです!朧に!」

 

「俺が受身なのな。良いぞ、で何を聞きたい。」

 

俺は、椅子の上で座り方を変え胡座をかく。

 

「じゃあ、この前奈々さんに話した昔話。本当に『誰』のなのか教えて下さい。」

 

「……………想像はできてるんだろ?」

 

「はい。」

 

即答か、これは話した方がいいな。

丸々全てを着色無しに。

 

「OK分かった。まぁ俺も認めよう。あれは俺のだ。だがあれには話してないことや隠してること変えてるとこもある。で今から話すことは他言無用俺が好きになったお前にだけ聞いて欲しい。」

 

そう言うと、椛は無言で頷く。

 

そして俺は、語り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、大人達に言われ国の気候を変え全てを希望通りにしてきた。

そんな周りには、親友が二人男女一人づついつも俺について来た。

この二人とはまぁ幼なじみみたいだったかな?

男とはよく喧嘩しては、引き分けてたって覚えてるよ。

女はそんな俺らを見てはオロオロして、終わったら俺達を説教して。

でも、最後には笑ってた。それは覚えてる。

 

事件が起きたのは天候を、変えるようになって半年くらいかな?

天変地異が起きたのは。

 

 

 

「質問です。」

 

「なんでしょうか。」

 

「なんで、天候を変えてから天変地異が起こったか理由は分かってるのですか?」

 

「あぁ、ある漫画で雨を降らす粉ってのがあってな。これを使えばたちまち雲は成長して雨は降る。そんな魔法の粉。でもな。それはつまりその未熟な雲はそことは別の国で、降る予定だった雨を降らすことが出来なくなる。それと同じだよ」

 

 

そう、天候を曲げて自然のリズムを崩してまでさらに乱し崩してゆく。

そんなの天変地異が起こらないはずが無い。

海は荒れ、酸の雨が降り注ぎ、大地は割れ崩れ、山はマグマを噴き出す。

そこに広がるのは地獄絵図。

人は絶望し、狂気し死んでいく。

 

「後は、あの話通りだよ。」

 

「……………………………」

 

そう、後は奈々に話した話通り………あ。

 

「すまん、一つ忘れてたわ。」

 

「へ?」

 

椛はキョトンとした。

あっ可愛い、じゃなくて。

 

「俺を捨てたのは親兄弟友人だ。でも親友二人と、一人の神様だけは俺を捨てなかったてだけ。」

 

「神様……ですか?」

 

「あぁ、誰だっけかな………でかい湖があってさいつも話してた。」

 

あれ?それって…と椛が思ったところで扉がノックされる。

どうやら次の試合の準備が整ったらしい。

 

「さぁて、一気に沈めますか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は、日付を超え午前3時。

試合は進み、決勝戦。

へ?進み過ぎ?仕方ないだろ。モブしか居なかったんだ。

そんなもの見せるより、ガチでやりあえる奴を出した方が良いだろう?

そして、今俺の目の前には決勝戦の対戦相手がいる。

 

「僕の名前は、時染 零司。貴方の事は父から聞いております。」

 

「ほう?貴様、通りで羽が灰色な訳だ。でどうする?」

 

「ふふふ…………その余裕が命取りです。もうすぐ夜明けですよ?」

 

そう言うと、辺りがいきなり照らし出される。

どうやら、日が出てきたらしい。

 

「日が出れば貴方は人間に戻ると、推測しましたからね。さぁ、始めましょう!?」

 

「ふーんじゃあやろうか。」

 

そう、俺の妖怪化は意識してやれば日が出てる時でも妖怪化は出来る。

 

「ふふふ、予想は外れましたがその分やりやすくなりましたよ。」

 

零司が、右腕を上げると地面から腕が出てきた。

これはまるで…………

 

「ゾンビ?」

 

「ゾンビではありませんよ。これらは、生きていた頃と同じ肉体を持ってます。」

 

つまりは、生きていた頃と同じ状態で生き返ったと?

そのうちの数人が固まり、一人の巨人が出来上がる。

俺は、一旦離れ様子を伺う。

 

「これが僕の能力『死者を生き返らせ操る能力』。あぁこの能力はいい!いくらクビり殺しても、何度でも蘇らせられる!それに何度だって誰だって僕の性処理をさせられるのだからな!」

 

あぁ分かったこいつクズだわ。

そして、その間にも巨人はどんどん増えていく。

その数はざっと見て、千、二千辺りか……

背中に翼が見えるので、元烏天狗だとわかる。

 

「飛ばれても、面倒だな。」

 

俺は、ある方法を思いついた。

そしてその行動に移るのに、一秒も掛からなかった。

 

「地盤沈下。増水。増塩」

 

奴らが地面から出てきてくっつくまでには時間が掛かる。

だが、それもたった数秒だ。

まず、奴等がはえて来る辺りを沈め水を流し込む。

そうすることによって軽いプールみたいなのが完成する。

高さは約5m、水深約3mと言う殆どの巨人の鼻で息ができるがどうかの所まで沈める。

殆ど沈めてしまえばまず飛ぶために浮かばなければならないが、そんなことはさせない!

 

「鉄塊!」

 

質量をコントロールして水に縦に浮く巨大な鉄塊を2つ作りそのままたたき落とす。

その波で、飛ぶのを妨害しつつ準備は完了した。

これはこの数ヶ月で、わかったことなのだが。

俺の能力の自然現象は物質においてその質量や様々なものを変えて物質化出来る。

 

「陰極と陽極……」

 

俺の両腕には二つの電光。

そう、これからやることは水に電気を通し分解し新たな物質に変える行為。

電気分解。

 

「対極!雷撃!」

 

俺を電池とし、浮かんでいる二つの鉄にそれぞれ陰と陽の雷撃を落とし続ける。

塩水にしたことにより、電気は流れやすく逃げようと羽ばたいた者も水を伝い全身を裂くほどの痛みが襲う。

それを数分続け、辺りに充分充満したみたいだな。

 

「全てを燃やす爆撃をここえ。」

 

俺は、自然現象により空中にいくつもの火の玉を作る。その瞬間爆破音が連鎖する。

水を電気分解すれば出来るものは、酸素と水素。

二つとも、火を燃やしやすくし爆発的に燃え上がる。

へ?お前もただじゃすまないって?

大丈夫。俺の周りは真空状態にしてあるから、酸素がなければ燃えないもんね。

あっ客席を覆うの忘れてた。

まぁいいか。

 

「きたねぇ花火だ。」

 

「何をする!この妖怪!」

 

黒煙が舞う中、響いて来たのは女性の声。

それと同時に黒煙を貫き、紅白の巫女服に身を包み巨乳で長髪の女性が手刀で付いてきた。

突然のことだったので、回避がままならずに硬直する。

だが、手刀はギリギリを過ぎ俺の狼耳を少し切っただけだった。

 

「…………!!」

 

俺は飛び退き、その女性の後ろにいる奴らに注意を向ける。

それは、強靭な鱗に身を包み蛇の様な長い長い胴体に強靭な牙。

 

「ふふ、久しぶりですよ。あの軍団を倒されたのは、でももうオシマイです!竜神族総勢167体それを率いるのは最強の巫女。博麗霊華(れいか)!!」

 

「……博……麗………」

 

博麗って事は霊夢の血縁者?

母親にしては、若いし…………良くて30前半だぜ。

お姉さんかな?

 

「なぁ?霊華さん。戦闘しながらでいんだけど……」

 

「妖怪に教えることなど………ない!」

 

土壁(どへき)………」

 

霊華と呼ばれた巫女は、手刀を俺の左胸。正確に心臓を狙ってきてるな。

俺は、土の壁を作りそれを防ぐ事にしよう。

 

「無駄だ!」

 

「くっ!?」

 

土の壁は一応ダイヤモンド並の硬さにした筈なのに紙を貫くかの如く貫通してきた。

だが土の壁を破ったからか、速度を無くし簡単に組み手に持ってこれた。

 

「あんた、博麗霊夢と言う女性を知ってるな!」

 

「なぜ、お前が霊夢を知っている。」

 

「俺は、元々人間でな。まぁ今でも仲良くやってるよ。」

 

そんな話をしてる中でも、バッバッバッバッ!

空を切る音が、乱雑する。

 

「ほぅ、貴様人間の癖に妖怪に成り下がったのか!」

 

「俺は好きでこの道に落ちたんでな!だが、妖怪や妖精にも良い奴が居ることを!寂しい思いをしてる奴が居ることを!お前は知ってるはずだろ!!」

 

「私は………私は!!」

 

そこで俺たちは距離を取り、間合いを取る。

 

「今俺が、その天魔(クズ)の手から開放してやる。」

 

俺は、構えをときただただ妖力をねる。

 

「そういえば竜神族は167?」

 

俺は言い切ったところで、霊華は突っ込んできた。

俺に到達まで、残り数秒…………

俺の世界は加速した。

 

「たりねぇよ!!」

 

『我が躯は、双蛇でできている。』

『左半身は、闇を喰らう蛇。』

『その蛇は闇を喰らい続け、喰らいに喰らう。』

『だがいつしか気づいた。』

 

『右半身は、光を喰らう蛇』

『その蛇は光を喰らい続け、喰らいに喰らう。』

『だがいつしか気づいた。』

 

【双蛇はいつしか気づいた。】

【光を喰らっても光は消えず】

【闇を喰らっても闇は消えず】

【ならば、片方の蛇を殺してしまえばいいと。】

 

【双蛇は殺し合ううちに混ざり合い一匹の蛇が生まれた。】

【その蛇は、光と闇双方を喰らいて大きくなる。】

 

俺は、霊華の突きを避け駆ける!

 

「お前と!霊夢にも!奈々にも!合わせてやる!」

 

力を蓄え遊ぶ蛇(サーチ&デストロイ)




次回決着して、次の大事の準備になります
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