東方 白狼物語   作:蛙の歴史

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いやー、遅くなりました。
お気に入りが十件になったことには、驚きましたがありがとうございます。


新しい生活と家族

その日の夜永遠亭の人達と一緒に晩飯を食べてるのだが

 

「さて文さん?それとも文ちゃん?」

 

「文で良いですよ。」

 

「じゃあ文………」

 

俺は、文に向き直り

 

「さっきは、誠に申し訳ございませんでした!!」

 

姿勢よくDO☆GE☆ZAをかました。

 

「別にいいんですよ。意識してやった訳ではなく事故だったんですから……」

 

「そう言ってもらえると助かる。」

 

俺は、顔を上げる。

そして、文が真剣な眼差しでこちらを見る。

 

「それで、これからどうするんですか?」

 

「早ければ、明日にでも人間の里に拠点を置こうと思ってる。」

 

「仕事はどうするんですか?」

 

「それも考えがある。椛も妖怪だとバレないようにもするしな。」

 

そこで、俺の横の空間が裂け『スキマ』が生じる。

 

「あら?お食事中だっかしら?」

 

スキマから紫が出てきた。

その手には、俺が使っていたナイフと……

 

「はい、これ完成したから持ってきたわ。」

 

渡されたのは、やはりナイフとそれと同じくらいの『柄』だった。

 

「これ、柄しかないですよね。」

 

「それはね、貴方の霊力を流し込む大きさに比例して刃が出る刀よ。」

 

なるほど、だから今は刃がない霊力0の状態か。

見ていると、文が質問してきた。

 

「それ、貴方に必要なのですか?」

 

うっ痛いところを突いてくるな……

俺は、能力を使うように慎重に、霊力を込めていく。

 

「大き過ぎる力は、災いを呼ぶだけだよ。」

 

外の世界の俺のように……

霊力を込めた、ナイフは日本刀並の長さになったところで、込めるのを辞める。

 

その刀は、綺麗な緋色をしていた。

文は、それを見て信じられないというほどに、目を開け紫に問う。

 

「紫さん!これ『ヒヒイロカネ』ですよね!?」

 

俺は、その鉱石の名前に聞き覚えがあり思考を走らせる。

 

「ヒヒイロカネ………確か、三種の神器の一つ、草薙の剣の素材だったかな?」

 

「えぇ、それは草薙の剣と同じよ。でも」

 

紫は一拍開けてから改めて言う。

 

「それは神具ではなく、妖刀よ。」

 

「妖刀……名前は…何ですか?」

 

「名前?あなたが決めれば?私はめんどくさいもの……」

 

妖刀の名前か、後々考えるか……

俺達がそんな話をしていると

 

「何話してるうさか?」

 

えっと、確かてゐだったかな?

俺は振り向きつつ

「ん?別に大したはな「あらよ!」フガッ」

 

俺は、口の中に何かを入れられた。

なんだ?

ほのかな甘味があり、精錬された味

それに、かなり辛い。

俺は、その正体を悟り飲み込んだあとに……

 

「てゐ!これ酒じゃねぇか!俺はまだ二十じゃあねぇぞ!」

 

今度は、ロンゲの兎

鈴仙、皆からうどんげと呼ばれている。

本人いわく、妖怪ではなく宇宙人らしい。

 

「幻想郷にはそんなルール、外の世界だと法律でしたか?そんなものは無いんですよ?」

 

なん…だと………

つまり酒が飲める訳か!!

 

「そう言う事で、貴方?そう言えば名前を聞いてませんでしたね。」

 

文にそう言われ気づく、そう言えば名乗ってなかったな。

ならこれが、初になるのか。

こっちでの、生活第一歩はこの『名』から始めよう。

 

「俺の名前は…『暁 朧』だ。これからよろしく!文」

 

 

 

 

 

 

「こちらの家などいかがですか?」

 

てこで、次の日である。

俺達は、里の不動産屋に家を紹介してもらっている。

出来るだけ人目から離れた家に住みたいのは山々なのだが、この不動産屋…………

 

「そうですね………」

 

さっきから俺ではなく椛を見てやがる。

 

「さっきも言った通り、俺達は里の端っこの格安の家を探してるんですよ。」

 

俺がそう促すと、

 

「おぉ……そうでしたね(チッ」

 

あっこいつ舌打ちしやがった。

やるなら相手になるぞこの野郎

まぁ確かに、椛が可愛いのは認める。

今の椛は、白狼天狗の制服ではなく青のワンピースに麦わら帽子といった、涼しい服装である。

なぜそんなものはがあるかというと………

 

(紫さんって実は物凄く頭がいい?)

 

全部、昨日の時紫が持ってきた物だ。

 

「さて次に行きましょうか。」

 

不動産屋がそう促し、それに異論がないので従う。

ここに来るまでに、既に何件も回ってきた。

外に出て、腕を伸ばしリラックスする。

 

(頃合いか…………)

 

そう思いながら椛に、目で合図する。

 

「さて次は、「なぁ店主さん」はい?」

 

俺は店主の言葉を遮り、指で『ある家をさしながら』

 

「あの家見てもいいすか?」

 

俺が、指した家は文の事前調査では……

 

「あの家、お宅が保有してる『訳あり物件』の一つでしょ?しかもかなり格安な。」

 

「さぁ?なんのことでしょうか。私はさっぱりです。」

 

「お宅の資料には、入ってないからか?」

 

ここで初めて、不敵な笑みから驚愕の顔に変わる。

 

「確か、そうそうあそこに住んだ人の話だと『夜な夜なイタズラ』をされるんでしたっけ?」

 

「付け加えて、建造から約60年立っても当初の傷1つつけないあの家を怖がっている人達がいる……」

 

椛も俺に乗っかり言う。

今度は、俺が不敵な笑みを見せながら

 

「さぁどうする?店主さん」

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ中は意外と綺麗だな。」

 

時刻は、羊の刻大体午後5時から7時のことを指す

俺と椛は店主を言いくるめて、この家を買って生活必需品などを買い家に戻ってきた。

 

「さてと、出るのを待つか俺たちから出向くか。」

 

俺は、椛に視線を送ると頷かれる。

椛は、『誰かに』見られてることを分かっている。

そこで俺は部屋を見回しある物を見つける。

 

「へぇ、菜の花か………」

 

そう、菜の花といえばお浸しにしても美味しい菜の花だ。

完全に季節はずれ。

なぜここにあるかは

 

「答えてもらうか。」

 

俺はそういい、椛は押し入れに手を掛ける。

 

「さぁ、話し合いをしよう。」

 

俺がそう言うと同時に、椛は勢い良く開け放つ

 

「ふぇ?……わっわっわっわ!!?」

 

中に居たのは、可愛い女の子だ。

身長は、約140位、髪は腰まであるロング

目は、橙と黄色の綺麗な目

そして背中には、四つの羽

服装は、貴族が来てそうな和服だが右と左の袖の大きさが違い、左手が完全に見えない。

更に下は、スカートと言う斬新な発想だ。

 

「わわわ!!?見られた!どうしようどうしよう!!」

 

「取り敢えず、落ち着いて話そうか。」

 

 

 

 

 

 

 

俺たちは向かい合う形で腰掛けた。

 

「まずは自己紹介から、俺の名前は河津顕悟。皆は俺の事を『暁 朧』っていうよ」

 

「私は、犬走椛といいます。」

 

「……………黄華 菜々(きっか なな)」

 

少女は、そう名乗り敵意の目を向けてくる。

 

「じゃあ菜々、君は妖精だよね?なんでここに住む人に、悪戯するんだい?」

 

「んー元々ここ私の家だし住みやすいし。」

 

「私の家?此処がってことですか?」

 

「そうだよ。私の家」

 

そう言ったあと、暗い顔をしながら話してくれた。

 

私が、ここに住み始めたのは最初に住んでた人が受け入れてくれたから。

あの時は、本当に楽しかった。

でも、その人はもういない。

少したって、巫女が来た時もあったんだ。

髪が長くて、綺麗な人。

すぐに見つかって、殺されちゃうと思ったけど……

助けてくれて、そのあとちょくちょく遊びに来てくれて。

でもあの人も、もう………

 

「だから私は、ここを出ていかないし明け渡さない!ここは私の家だから!」

 

そこまで、言い切って菜々は目に涙を浮かべていた。

 

「椛、確認だ。」

 

「はい?」

 

「俺は、菜々にここを出てけ、ましてや明け渡せなんて言ったか?」

 

「言ってません。」

 

俺は、それを聞き菜々に近づく。

 

「菜々、確かに此処はお前の家だ。だが、書類上では、俺たちの家だ。」

 

俺は、菜々の所まで来て、不意に抱きしめる。

 

「辛かったろ?一人は寂しかっただろ?だけどもう平気だ。俺達とここに住もう。」

 

菜々はそれを聞くや否や、抱きついて思いっきり泣いた。

 

 

 

 

 

 

「落ち着いたか?」

 

俺の、腕の中で泣いていた菜々は今ではすっかり落ち着いている。

 

「…………うん」

 

俺は、安堵する。

取り敢えず、落ち着いてくれたか。

 

「それじゃどうする?」

 

俺は、菜々に問いかける。

菜々は、俯き考えそして顔を上げる。

 

「『にぃに』と『ねぇね』ならいいよ。」

 

何故だろうか。

今もの凄く深刻なダメージを受けたのだけど……

 

「ごめん!あのこれはその………無意識に………」

 

そういいながら、菜々は俯いてしまう。

 

「いや、別に大丈夫だよ。」

 

「そうですよ。そう呼びたいなら、私は構いません。」

 

菜々は、嬉しそうに顔を上げ笑いながら

 

「にぃに、ねぇねよろしくね!」

 

こうして、俺たちの奇妙な生活が始まった。




さてと、煩悩が爆発しました。

さて次回は、なんかひどいことしそうで怖いです。

まぁ、コメントもお手柔らかにお願いします。
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