【完結】レッドアクシズ・ストランディング   作:塊ロック

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赤城に夕食へ招待される事に。
どうしてこうなった……。


第十一話 上司宅で晩御飯

「………………」

「………………」

 

二人の間に会話は無い。

流石に、1ヶ月も交流は無いのだ。

話すことは正直無い。

 

赤城様の後を着いていく……が、段々とKAN-SENが増えてくる。

正直言って気まずい。

割と好奇な視線を集めている。

 

(……気まずい!!)

 

KAN-SEN寮は勿論KANーSENしか住んでいない。

そしてKAN-SENは女性型しか存在しない。

 

場違いも甚だしいのだ。

 

そんな中、周囲を見ない様に勤めながら歩く。

 

「着きましたよ」

「わぷ」

 

立ち止まったのに気が付かず、赤城様のしっぽにぶつかる。

……柔らか。

 

「……離れてくださいます?」

「す、スミマセン」

 

睨まれた。

そりゃそうだ。

 

「上がって下さい。加賀が待っています」

「え……加賀?」

 

加賀って、まさか。

 

「ただいまぁ~加賀ぁ~」

「お帰りなさい、姉様……そいつは」

 

玄関から、赤城様とは正反対の色使いの女性が出てきた。

 

「紹介するわね。今統合計画を手伝って貰っているアカツキイサムさんですわ」

「ど、どうも……」

「ふん……」

 

鼻を鳴らしたと思えば奥へ引っ込んでいった。

 

「あ、あはは……」

「あの子、ぶっきらぼうですけど根は優しい子ですのよ」

「そ、そうなんですか……」

「姉様」

「あらあらどうしたのかしら加賀。顔が赤いですよ」

「こ、これは……」

「ははは……」

 

不意に、笑みを溢してしまった。

やっぱり、歴戦のKAN-SEN相手に身構えていたのかも。

 

「何がおかしい」

「え、い、いえ……」

「フン。赤城姉様が連れてきたならとやかく言わん。さっさと食って帰れ」

 

加賀様が持っていたのは……鍋。

中身はおでんだった。

 

「さ、頂きましょう」

「い、頂きます」

 

久しぶりに、誰かの手料理を食べる気がする。

……大根に出汁が染みていて、

 

「……美味しい」

「ふふ、それは良かったですわ」

「姉様。作ったのは私です」

「細かいの事は良いのよ。さ、アカツキさんおかわりもありますよ」

「あ、はい、頂きます」

 

温かい。

そう感じる。

 

「そう言えば姉様の仕事を手伝っていると言ったな」

「え、ええ……」

「ほう……まぁ、励めよ」

「は、はぁ……ありがとうございます」

「酒は飲むか?」

「すいません、未成年なんですよ……」

 

何でお酒何て常備してあるの。

 

「真面目だな、お前は」

「それが取り柄ですので」

「……ですが、今回の超過労働は見過ごせません」

「それは……」

「良いですか、アカツキさん。貴方はKAN-SENとは違います。疲労は人間として襲ってくるのですよ。休養することも、仕事です」

「……はい」

 

ああ、そうか。

この人はちゃんと、俺の為に叱ってくれているんだ。

 

「……すみません」

 

おでんは、とても美味しかった。

 

 

 

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