久しぶりに投稿するも物語は進行せず。
「なるほどね……あんた達は重桜の使い走りって事で鉄血を目指してたワケ」
ヒッパーが蕎麦を啜りながら呟いた。
夕食兼情報共有の時間。
「それで、なんで人間のあんたがそんなことしてるのよ」
「なんて言えばいいんだろ。保険、みたいな」
俺は自力で海が渡れる。
大規模な輸送艦隊を作らなくても最小限の護衛で動くことが出来る。
「なるほどね……重桜は変な土地ね。あんたみたいなのが生まれるなんて」
「鉄血にはそんな人は居ないの?」
「少なくともあたしは見たこと無いわ」
重桜にしか能力を持った人間は居ないんだろうか。
「そうなんだ……なんか、意外だ」
「そう何人もいてたまるかっての。……これ、何かお腹に貯まってる感じしないわね」
「そう?そのうちお腹いっぱいになるよ」
「ふーん。ごちそうさま。結構イケたわ」
「それは、どうも」
「それで、ヒッパーはこれからどうするの?俺達と一緒に鉄血まで行く?」
結局、返事は聞いていなかった。
「……そうね。どの道単騎で航行していても危険なだけだし」
「決まりだね」
「別に感謝なんてしないわよ」
「するのはこっちの方だよ。土地勘とかないし、現地に詳しい人が居てくれると助かる」
「え、あ、そう……」
「船たらし(ぼそっ」
「……何か言った?隼鷹」
隼鷹は無言で食器を片付ける。
「そろそろ休んだら?イサム。明日も朝早いよ」
「分かってるって」
「……ねぇ」
そんなやり取りをしている俺たちに、ヒッパ―が爆弾を投下した。
「あんたたち、どういう関係なの?指揮官じゃない人間と親しくするKAN-SENは少ないし。恋人?」
「こっ……違うよ、隼鷹は」
「この子のおねぇちゃんよ」
「へぇー……」
「違うからね!?」
「分かるわ。あたしも妹いっぱいいるし……」
「そうなんだ」
「ぜんっぜんあたしの言う事聞かないし」
「分かる。イサムも最近私の言う事ちゃんと聞いてくれないし」
「やっぱり?下の子って反骨心強いって言うか」
「でも、手がかかる子程可愛いの」
「あ、分かるそれ。何だかんだあたしの妹だし可愛いのよね……」
拙い、話に入れない。
ていうか何か変な共感が生まれてる気がする。
「重桜の隼鷹、覚えといてあげるわ」
「鉄血のアドミラル・ヒッパ―……覚えておくわ」
「……シャワー浴びて寝るね、僕は」
まぁ、いつも敵対心露にしてる隼鷹に友達が出来そうでちょっとほっとしているのだった。
「イサム、ちゃんと100まで数えるまで出ちゃだめだからね」
「子供かっ!!」
「子供よ」
「………………はい」
既に年齢分過ごした仲である。
説得力が重かった。
鉄血、いつ着けるんだろうな……。