【完結】レッドアクシズ・ストランディング   作:塊ロック

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この一言が枕詞に付くだけで、良い予感ってあんまりしない。


第四十三話「実は」

メイドさんにお世話されながら明かした一夜は、凄まじく落ち着かないものだった。

でも、ご飯が凄い美味しかった。

これがロイヤルの食事なんだ。

この仕事が終わったら休みでも取って遊びに行こうかな。

 

「その時は、是非」

 

ベルファストさんともすっかり打ち解けた。

その時は彼女を訪ねよう。

 

いつも通りの時間に目を開ける。

 

簡易的な二段ベッドが敷き詰められた寝室だ。

寝室は二部屋あり、そちらにKAN-SENは全員集まっていた。

 

「ふぁ……なんだろ、体が軽い」

 

いつもより良いものを食べたからだろうか。

やっぱ料理って大事なんだな……俺も覚えようかな。

 

ふに。

 

……うん?

寝ぼけ眼で起きようとして、何か柔らかい物に触れた気がする。

 

目をこする。

段々焦点が合ってきた。

 

「すぅ」

「え」

 

……隣で、フォーミダブルさんがかなり際どい寝間着姿で眠っていた。

 

「~~~~~~~~~~~~~!??!?!?!?!」

 

声を出さないで叫ぶなんて器用な真似をしたと思う。

 

(な、何で!?部屋は分けた筈!?どうして!?って言うか何で気が付かなかった!?)

 

二つに結っていた髪を解いた姿は、先日と打って変わって美しかった。

仰向けになってもなお聳え立つ豊かな丘に目が……。

 

がすっ。

 

とりあえず壁に頭をぶつけた。

 

 

 

――――――――――

 

 

 

『おはようございます、イサムさん。今日も時間ぴったりですね……額、どうされました?』

 

画面に映る赤城様が怪訝そうな顔をする。

 

「いえ、ちょっと気合が足らなかったと思いましたので」

 

今、俺の額に傷パッドが貼られている。

ちょっと強く打ち過ぎたので出血した。

 

『はぁ……?何度も言いますけど、あまり気負い過ぎないで下さいまし。あくまで貴方は保険。安全が第一なのですから』

 

ごめんなさい、赤城様。

これは煩悩に勝つための自傷行為なんです……非力な私を許してください……。

 

『そろそろ鉄血領も近くなった頃合いですね』

「はい。今週中には上陸出来そうです」

『気を付けてくださいね。と言ってももうアズールレーンとの蟠りもも杞憂になりそうですが』

「と、言いますと?」

 

杞憂に?

一体何が……。

 

『実は、重桜が開発艦計画の情報を開示する事を決定しまして』

「えっ。大丈夫なんですかそれ……」

『上層部も相当難儀しましたとも。ただ、サンプルを一つアズールレーンに確保されてしまいまして……』

「それは……残念です」

『隠すよりいっそ渡してしまった方が波風が立たないと判断しました』

 

なるほど。

不用意に争わなくて済むなら、その方が全然助かるけども。

 

『ですので、重ねて言いますがくれぐれも自身の身を第一に配送してください』

「ありがとうございます、赤城様。本日もアカツキイサム曹長、任務に従事します」

 

敬礼。

赤城様も礼をする。

そして……。

 

「ふぁ……おはようございます、イサムさん」

「え」

『は?』

 

あられもない姿のフォーミダブルさんが、通信室に入ってきた。

 

ちょっと!?鍵かけてたんですけど?!

 

『………………誰です?その女は』

「待ってください違うんです!!!!!!!!!」

 

 

 

 




浮気の言い訳みたいだぞその台詞。
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