『友好的とも分からない相手を拠点に招くなど、正気とは思えませんわ!』
「すみません……」
『大体何故よりにものよってロイヤルの!』
「すみません……」
『重桜の男児として恥ずかしくないのですか!?』
『返す言葉もございません……』
あれから、一時間モニター越しに赤城様から直々に説教を頂いています()
勿論正座して。
なおフォーミダブルさんは鬼のようにブチギレた隼鷹に捕縛され何処かへ連れ去られた。
何故かベルファストさんも一緒に捕まえていた。
こちらの不手際の指摘から始まりまぁ烈火の如く叱られている。
……赤城様も万が一相手に害意があったらどうするのか、とそんな内容の話だったのでちゃんと俺の為に叱ってくれていると理解している。
……ちょっと脱線気味になってきたけど。
『はぁ……はぁ……』
ヒートアップし過ぎて肩で息をしておられます。
『と、兎に角……そちらの言い分は分かりましたので後日セキュリティの強化を行います』
ぶっちゃけ拠点に先回りされあまつさえ侵入を許しているというのもある。
『誰にでも優しくするのは構いませんが、相手は間違えないで下さいませ。全てのものが貴方の優しさに応えてくれるとは限りませんよ』
「肝に銘じます」
『よろしい。……なんてこと。一時間も経って……あぁ、業務が……』
「申し訳ございません………………」
もうね、土下座。
泣きそう。
ここまでうまく行ってたのに。
『……顔を上げてくださいな。確かに叱りはしましたが過ぎた事です。これから気を付けてくださいね』
「ありがとうございます……」
『赤城……あら、ずっと戻って来ないと思ったら』
『天城姉さま……申し訳ございません、すぐに戻ります』
『良いのよ。とりあえず早急な判断が必要な案件は私の判断で片付けました』
『天城姉さま……』
『貴女がここまで部下に心を砕くのも珍しいですからね。今回だけですよ。イサムさん、お気を付けて』
「は、はい!」
急に声をかけられてちょっとびっくりした。
『……この先、少し胸騒ぎがします。慎重に』
「はい」
『それと、これは老婆心ですが』
「?」
『そろそろ、翔鶴にも連絡を取ってあげたらどうです?心配してますよ』
「え"っ……はい……」
翔鶴さん。
何が気に入られたのか俺あの人に凄い猫可愛がりされてるんだよな……。
完全に、飼い猫に向ける愛情感と言うか。
『それでは、行ってらっしゃい』
「……はい」
――――――――――
談話スペースに戻ると、ヒッパーが頬杖付いて暇そうに席についていた。
「あ、終わった?」
「うん、お待たせ……あれ?皆は?」
なんか部屋が輝いてる気がする。
あれだけ騒がしかったのが嘘のようだ。
「ああ……隼鷹が掃除させて叩き出したわ」
「お別れ言ってなかったんだけどな……」
「まあ大丈夫でしょ。特にあの牛乳女は絶対来るわよ」
牛乳って……。
何となく、本当に関係ないけど樫野さんを思い出してしまった。
あの人元気かな……。
「はぁ、なーんかアイツ気に食わないのよね」
「?」
「結局アイツ、目的言わなかったじゃない」
「確かに……」
「気を付けたほうがいいわよ」
「敵対する理由は無いし大丈夫じゃない?」
「………………ばーか」
「なんでさ!?」
―――――――――――
「ふふ、今日のところはこれで良としましょう」
「差し出がましいでしょうが、フォーミダブル様。あまりイサムさんに迷惑を掛けるのも」
「次はどの様にしてお会いしましょうかしら……」
「………………流石にもう少し一考をお願いします」
「ベル、メイドの立場は勿論わきまえますわよね?」
「ええ、それは。ただ……」
「ただ?」
「私はメイドですが、
「……あら、あらあら」
「うふふふふ」
翔鶴、どこで出そう………………。
あとユニオンが微塵も絡んでない……。