A:私の趣味だ。良いだろう?
そう言えばデスストのDC版出るみたいですね。
皆さんは買いますか?
ローンと名乗った少女は、ずっと俺の胸元に耳を当てて目を閉じていた。
「えっと……」
正直、ただただ困惑するだけだ。
ヒッパーは口をへの字にして黙っているし、ペーターと名乗ったKAN-SENは面白そうに微笑んでいる。
「暗い、暗い闇の中で聞こえていたのは……波の音と、心臓の鼓動だけ」
ローンはそう呟く。
「アンタ、そんなずっとあのキューブ持ってた訳?」
「……今だから言うけど、あのケース俺から半径50m離れると自爆する様になってたんだ」
「何それ!?」
これは俺にだけ知らされていた事だった。
隼鷹も知らない。
と言うか聞いてたら絶対止めてくる。
「………………」
ローンは周りの音なんかお構いなしの様子。
流石にいつまでもここに居るのは目立つ。
「あの、さ。移動しない……?」
「そうね……」
移動中、ずっとローンは俺の左腕にくっついていた。
――――――――――
「………………(にこにこ」
喫茶店にて。
ローンはヒッパーに抑えられて向かいに座っていた。
けど、ずっと俺の顔見てにこにこしている。
ちなみにペーターさんは帰った。
見捨てられた。
「あの、ローン……さん?」
「はい」
「その……元気?」
もうちょい気の利いた事は言えないのか。
ヒッパーもかなり呆れた顔をしている。
「はい。お陰様で」
「それなら良かった」
そのまま会話が切れる。
無理無理、話なんて続かない。
ヒッパーに視線で助けを求めてもそっぽを向かれた。
「……あのさ。俺達と一緒にいた事、どこまで覚えてるの?」
せっかくなので疑問を口にする。
運ばれていた事を知っていたような口ぶり。
「何も」
「えっ」
「何も覚えていないわ」
「じゃあどうして」
「暗い、暗い海の中で、ただ波の音と……貴方の心臓の音だけが聞こえた。それだけなの」
KAN-SENについて、実はどの国も殆どの事が分かっていない。
セイレーンの技術を用いて辛うじて運用可能なレベルにまで落とし込んだに過ぎない。
彼女……ローンは、その中でもかなり異色の存在だ。
何があってもおかしくはない。
お待たせしましたー、と店員さんがコーヒーとケーキをテーブルに置いていく。
とりあえずコーヒーに口を付けた。
あんまり飲まないんだけど、鉄血はコーヒーの国でもあるので折角だから頂いた。
「イサム」
ローンは初対面から呼び捨てで呼んでくる。
何でだろうな……。
「あーん」
思わず固まった。
「……なにゆえ?」
「はい」
「はいじゃないが」
「……要らないの?」
「それは君の分だ」
俺は頼んでない。
「一口。要らない?」
「うん……あ、いや……頂くよ」
頷いたら物凄く悲しそうな顔をしたので慌てて首を横に振った。
「良かった。はい、あーん」
「いや、自分で食べ」
「あーん」
「ローン」
「あーん」
「あー……」
諦めた。
これ絶対無限ループだって。
この後、ローンにめちゃくちゃ世話を焼かれるのであった。
なんでぇ……?
そう言えば遂に島風実装だそうですね。
クロスウェーブから2年越しですよ。
……あれ、このSSいつ書き始めたっけ。