俺の生活は変わった。
配送の度に、新たな装備が支給される様になった。
はしごや、ロープパイル。
そして国土復興装置となる式神。
「よい、しょ」
荷物を積み込み、リバーストライクの準備をしていく。
結局、名乗り出た俺以外にメンバーは増える事は無かった。
俺だけが、この計画に加担した。
あの後赤城様に呼び出され、詳細な話を聞かされた。
『あの場で名乗り出る度胸を買いましょう。存分に励んでくださいまし』
そう、赤城様に笑顔で言われた。
その日一日、少し舞い上がっていたのかもしれない。
珍しく凡ミス……荷物を落とすなどしてしまった。
それから、俺の配送先に合わせた装備が支給される様になった。
「おっはよ〜〜〜〜イサムくぅぅぅぅぅん!!」
「あ、おはようございます愛宕さぶはっ!?」
愛宕さんに挨拶しようと振り向いた瞬間、フライングボディプレス。
KAN-SENのパワーにふっ飛ばされた。
床を転がった……あ、違う、愛宕さんに抱きしめられながらゴロゴロと床を転がった。
「うふふふふふ〜〜〜おはよう〜〜〜〜」
「えっ、あっ、はい。おはようございます」
「すぅぅぅぅぅぅぅ」
今、俺の顔は愛宕さんの胸に抱き抱えられている。
……えっ、何か吸われてる?
「ふぅ……満足……」
ひとしきり抱き締めた後、満足そうな顔をして愛宕さんが俺を解放した。
何となく疲れた……腰に付けていた水筒を手に取る。
「……スン。イサムくん?それは水かしら」
「え?ああ……そうだけど」
アレっ。
嫌な予感。
というかデジャヴ。
「没収」
「ああ!俺のMONSTERが!!」
またかよ。
「駄目よ〜イサムくん。若いんだからこんなのに頼っちゃ」
「愛宕さんだって若いじゃないですか……」
「うふふ〜見た目だけよ、若いのは」
「ちょ……辞めてくださいよそういう事言うの」
笑えないので。
「お茶とかにしときなさいな」
「隼鷹にも同じ事言われたよ」
「……あら?そう言えば隼鷹は?」
珍しい、と言った顔で愛宕さんが辺りを見渡す。
「流石にいつも一緒じゃないですよ。隼鷹、あれでもちゃんと出なきゃいけない戦闘とかも判ってるんです」
「……ふぅん。じゃあ、今日はお姉さんが一緒にいてあげるわ」
「え。愛宕さん、仕事は……」
「お・や・す・み・♡」
長期遠征の後の休暇を貰ってたらしい。
「え、でも悪いですよ。お休みなのに仕事に来てもらうなんて」
「良いの良いの。お姉さんイサムくんに癒やしてもらうから」
「えぇ……」
「ほら、行きましょう?」
「わかりましたよ……」
隼鷹、何してるんだろ。