黙っていればなんとやら   作:si_ro

1 / 3
始まりは唐突すぎた

ーーーーー転生してから20年経った。

 

 

最初は20xx年の日本で生まれたごく普通の女子高生だったのに。

アニメやゲームでドハマリして、ソフトを買っては1週間以内でチャンピオンになる所詮ゲーマーで、いわゆるインドアオタク。

レベル?そんなもの手持ちMAX100レベルまで上げたに決まってる。

だがしかし。

学校に行こうと思い、自分の部屋を出ようとした後。

突如場面が変わる。光で包まれた私。

 

気付いた時にはこの世界でのパパとママに見下ろされてこの私、ネモが誕生したのだった。

3歳くらいになり、やっと自分の姿が見れる〜!と思い鏡を覗き込むと、転生ではお決まりの全く別人になってた。

超絶美少女。

しかもアルビノ。全身くまなく真っ白なのである。

目はまぁここでの両親の遺伝的なものでワインレッドのような色なのだが、将来美人になるに決まってる。だってあのママの子だし。

やーん、びっくり!な展開はそれだけではない。

9歳までは普通の女の子として、パパとママとポケモンに囲まれて生活していた。のだが。

ポケモントレーナーになる事ができる10歳の誕生日を迎えたその日。気付いたらゲームで使っていた手持ちのポケモンと、ボックスに預けていたポケモン全部が使えるようになっていた。

ここまでくればもはやチート。チートすぎる。

だってあの頑張って育てたポケモンたちがそのまま手元にきてくれるなんて、ねぇ??

とりあえず5年間は最初の相棒でもあるルカリオと一緒にシンオウ地方を放浪した。16歳になってやっと家に帰り、あたかもこの5年で捕まえて頑張ってきたんだよーと見せるかのように、両親には手持ちとボックスに預けていたポケモンたちを全て見せた。

最初は両親も驚いていたけど、さすが娘LOVE!な2人。やっぱりうちの子はすごいわぁ〜!って喜んでくれた。

ごめん、転生前にゲームでやってた、なんてことは言わないでおく。

 

そんなこんなでシンオウを始め、ジョウト、イッシュとジムを巡り、チャンピオンにまで上り詰めた。

 

そして19歳。今ではすっかりこの世界で名を馳せたチャンピオン。

チャンピオンと言っても名ばかりで、既に他の人にその座を預けた。

要するに放浪癖のある、いわゆるニートなのである。

 

そんな私も20歳になり、家でのんびりとテレビを見ていた時だった。

 

ーガラル地方にはポケモンが巨大化するのです!ー

 

なんと。巨大化するのか。今の時代は。

 

それに衝撃を受けた私は、思わず手に取っていたクッキーを落とした。そこからの行動が早かった。まず、新しくポケモンボックスを作り、手持ちを絞込み、さっさとキャリーに荷物を詰め込んだ。

ドタドタと階段を駆け下り、リビングでテレビを見ていたママへと声をかける。

 

「ママ!ちょっとしばらく旅に出てくるけん!ボックスの子たちお願いできる!?」

 

「いいわよ〜?パパには言ってる〜?」

 

「あー、パパにはママから言っといて!やっと帰ってきたのにー、って言い出すとパパうるさいもん!お願い、それじゃ行ってきます!」

 

はいはい、行ってらっしゃい〜、という言葉も聞き流し、玄関を飛び出して目的の空港へと向かう。

そうしてガラル地方へと旅立った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。