もうひとつのソラ   作:ライヒ

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改稿完了


第一話 後編「晴れ・今日はつなに家庭教師が出来ました。」

 

 

 

 

 

 前回のあらすじ

 

 クラスの人気者、笹川京子にハートがドッキュンだった沢田綱吉、しかし京子が剣道部の主将と一緒にいるのを双子の妹である沢田桃凪と一緒に目撃してしまった。

 失意に沈むツナ、そんなツナの事を影から応援していた桃凪、一仕事終えて帰ってみればそこにいたのは灰と化したツナ。

 いったい何があったのかと聞いてみれば、なんとツナ『あの』笹川京子に告白してしまったとのこと。呆然とする双子の前に現れた謎の影、彼は一体……!

 

 

 

 

 

第一話 後編「晴れ・今日はつなに家庭教師が出来ました。」

 

 

 

 

 

「……誰?」

「オレはリボーン、ツナの家庭教師だぞ」

「家庭教師……」

 

 桃凪は絶句した。だって、リボーンと言ったこの人物、見た目どう見ても赤ん坊なのだから。

 いやまぁ、二足歩行だが。黒いスーツ着てるが、頭にカメレオン乗っけてるが。それにしたって突飛すぎるだろう。

 とりあえず、この子がツナの家庭教師であるということを仮定して、それでなぜ告白。

 

「このダメツナが京子への告白を渋っててな、だからオレの力を貸して告白させたんだぞ」

「そんな事誰も頼んでないだろ!!」

 

 いままで灰となっていたツナが復活する。どうやら、告白は彼の意思と反した行為だったらしい。

 

「オレは告白する気なんてさらさらなかったのに!」

「告白したくてもできなかっただけだろ?」

「うぐっ……! う、うるさい!」

 

 ぶにーとツナがリボーンの伸びのよさそうな頬を引っ張る。面白いほどよく伸びるほっぺだが、リボーンは無表情。次の瞬間、リボーンの手がブレた。

「……?」

 

 そして瞬きの後見たのは地面に倒れるツナとそのまま佇むリボーン。何が起きたのかは見えなかったが、なんとなくわかる。すなわち、あの赤ん坊はものすごく強いということ。

 

「あ、そうそう」

 

 くるりとリボーンがこちらを振り向き、桃凪を見上げる。

 

「お前の名前は? 俺はツナの家庭教師でもあるが、お前の家庭教師でもあるからな。生徒の名前を聞くのは当然だぞ」

「私?」

 

 どうやら本当に家庭教師らしい。桃凪は仮定の話を現実に進化させると、ペタンと座り込みリボーンの顔を見る。目と目を合わせて、しばらく考えた後。

 

「……桃凪。沢田、桃凪姫だよ」

「桃凪か。よろしくな」

「うんよろしく。……せんせーって呼んでもいい?」

「好きにするといいぞ」

 

 差し出された手を握り、お互いに笑みを浮かべる。

 

「んだよ……俺の時とはずいぶん態度違うよなー……」

「そりゃそうだぞ。マフィアは女には優しいからな」

(……、マフィア?)

「そういえばせんせー、なんでつながきょーこちゃんに告白できたの?」

 

 リボーンが手伝ったというのは解るが、あのツナが説得くらいでやろうと思うはずないし、もしそうだったらここまで後悔はしてないと思うし。

 

「簡単な話だ。オレがこれを撃ったんだ」

 

 そうしてリボーンが取り出したのは一つの銃弾。……どうやら本物っぽい。

 

「それ何?」

「こいつは『死ぬ気弾』。こいつに撃たれた者は一度死んでから死ぬ気になって生き返る」

「へー……」

 

 ん?

 

「せんせー……」

「何だ?」

「…………撃ったの?」

「撃ったぞ」

「…………拳銃で?」

「拳銃だな」

「……つなを?」

「ダメツナをだな」

「……、」

 

 とりあえず、言いたいことは。

 

「なんで拳銃なんて持ってるの?」

「オレは殺し屋(ヒットマン)だからな」

 

 ヒットマン……と言うと、よく映画などに出てくる殺し屋の事か。他にもスナイパーとか。スナイパーもヒットマンの一部だと思うが、そこら辺を桃凪は上手く理解していない。

 

「そういえば、マフィアって?」

「マフィアと殺し屋には密接な関係があるんだぞ。今回オレがお前らの家庭教師になったのも、俺がお前らを立派なマフィアにするためだからな」

 

 家庭教師で殺し屋でマフィア……ああだめだ、こんがらがってきた。

 

「マフィア……」

「! そう、それだよ!」

 

 あーとかうーとか唸っていたらツナがいきなり身を乗り出したため、下敷きにされる桃凪。ツナの体重では潰れるぐらい重いということはないが、やはり苦しい。

 

「死ぬ気弾って何だよ!? そもそもマフィアとかさ……、聞いたこともないよー!」

「ちょ……つな……重い……苦しい……どいて……」

「死ぬ気弾はボンゴレファミリーに伝わる秘弾だ」

「「ボンゴレファミリー?」」

 

 話の流れから見て、おそらく桃凪達をマフィアにしたがっているマフィアだろうか。

 

「オレはボンゴレファミリーのボス・ボンゴレ9世の依頼でツナをマフィアのボスに、桃凪をその補佐に教育するために日本へ来たんだ」

 

 聞けば聞くほど無茶苦茶な話だ。正直言って、容易には信じがたい。

 だが、何処の世界に二足歩行で拳銃を持った赤ん坊がいるのだろう? しかも実弾だし。そう考えるとあながち嘘や冗談では片づけられない。

 隣にいるツナの方を見るとこれまた微妙な表情をしていた。多分、色々悩んでいるんだろう。桃凪は見ていないので何とも言えないが、ツナはその身に死ぬ気弾を受けたみたいだし。

 

「ボンゴレ9世は高齢と言うこともありボスの座を10代目に引き渡すつもりだったんだ。だが、10代目最有力のエンリコが抗争の中撃たれた。これが写真だ」

 

 ぺらり、とリボーンが一枚の写真を取り出す。なんというか、グロい。隣でツナが軽く悲鳴を上げている。桃凪はちょっと見た後すぐに視線をそらしたのであまりダメージはなかったが、ツナはもろに見てしまったのだろう。

 

「さらに、若手No2のマッシーモは沈められて」

 

 もう一枚ぺらり。

 

「その上、秘蔵っ子のフェデリコはいつの間にか骨になってたんだ」

 

 さらにぺらり。

 

「い、いちいち見せなくてもいいから!!」

「ぅぇ……」

 

 とうとう両手で顔を覆って拒否の姿勢をとるツナ。桃凪もおおむね同じ気持ちだった。

 

「そんで、10代目候補として最後に残ったのがツナだけになっちまったんだ」

「はぁ!? なんでそうなるんだよ!」

「せんせー、つなはごく普通の一般中学生で日本人だよ? マフィアとなんか関わりないし」

「いや、そーでもねーぞ」

「「え?」」

 

 リボーンは話を続ける。

 なんでも、ボンゴレファミリーの初代ボスは早々に引退し日本に渡ったんだとか。それが桃凪達のひいひいひいお爺さん。つまり、血縁上桃凪達は立派にボンゴレファミリーの血を受け継ぐれっきとしたボス候補。

 

「な、何言ってんだよ! そんな話聞いたことねーぞ!?」

「うち、家系図とかないしねえ」

「桃凪、そういう問題じゃない……」

 

 ツナの抗議にも耳を貸さず、リボーンは早々に寝る支度を始めてしまう。パジャマに着替えながら一言。

 

「心配すんな。オレが立派なマフィアのボスとその補佐にしてやる」

「頼んでないよ!!」

「補佐……えー……」

「ちなみに、俺の眠りを妨げると死ぬぞ。気をつけろよ」

 

 ベッドの近くにはおそらく手榴弾と思われる危険物がゴロゴロ。しかもご丁寧にもう設置してある。

 

「家にトラップを仕掛けるなー!? つーか、オレのベッドで寝るなー!!」

「まぁまぁ……私の部屋で寝よ?」

 

 ツナの叫びはご近所に響き渡ったという。

 

 

 

 

 

 翌朝。

 

「つな……起きて……」

「うぁ゛~……、学校行きたくない……」

 

 布団の中で駄々をこねるツナに対して心底困り果てた表情の桃凪。朝からずっとこの調子である、そろそろ行かなければ遅刻してしまうというのに。

 

「そう言わず……行かなければ何も変わらないよ?」

「だってさー……同じクラスなんだぜ? もし目があったりしたら絶対気まずいって……」

「つな……」

 

 どうしたものか。

 そんなツナに忍び寄る黒い影。

 

「チャオっす」

「それに皆にだって広まってるだろうし、そもそも学校なんて行かなくても別にゴフゥッ!」

「つ、つな!」

 

 華麗に飛びあがったリボーンが重力に乗せてツナの腹にとび蹴り一発。ドフッ! と割とシャレにならない音がしていたが、とうのリボーンの顔は涼しいもの。

 

「朝からうじうじしてんじゃねーぞ」

「せ、せんせー……」

「学校行け。行かねーなら……」

 

 ジャキン! とリボーンが持っていた銃の照準をツナに合わせる。

 

「わわ、わかったよ! 行けばいいんだろ、行けば!」

 

 慌てて布団から飛び上がって支度を始めるツナに、それを呆然としながら眺める桃凪。リボーンは桃凪に小声で。

 

「……オレも学校に行くぞ。ツナがちゃんとマフィアのボスらしくしてるかどうか見るためにな」

「あ、そうなんだ……」

 

 学校に赤ん坊が入れるのだろうか? という疑問は、とりあえずスルーしておこう。それにせんせーの事だし、何とかなると思う。

 昨日までとは変わり過ぎた日常になんとなくついてけない桃凪は、(なか)ば夢見心地のような気分で眺めていたのだった。

 

 

 

 

 

「笹川京子と目があったらどうしよう……」

「つな、ファイト。ほら、思い切ってガラリと」

「う~……」

 

 所変わって教室の目の前。若干顔が青いツナと、それを応援する桃凪。実際、教室にくる時もツナはかなり渋っていて、桃凪はそれをいちいちフォローしながら来ていたのだ。なんというか、もう地球上に存在するありとあらゆる応援の言葉を使いきってしまったような感じがする。

 そして扉を開けたツナに待っていたものは。

 

「お、パンツ男のおでましだぜー!」

「ヘンターイ!」

「持田センパイに聞いたぞー!! めいっぱい拒絶されたんだってなー!」

 

 思いっきりからかいの声。その言葉を聞いたツナはもちろんのこと、席に座っていた京子も少し居づらそうな表情をしている。

 というより、パンツ? なんだそれ。

 

「あ、あ~う~……」

 

 だばー、と滂沱(ぼうだ)の涙を流しながらくるりとUターンしたツナ。桃凪も止めなかった。流石にこれはきつい。

 しかし、そんなツナの前に立ちはだかるもの多数。袴と着物、剣道部のユニフォームだ。

 

「おっと、帰るのはまだ早いぜー? 道場で持田主将がお待ちかねだ」

「ぅえ!?」

 

 先程から出ている持田という人物は確か、昨日京子と一緒にいた剣道部の主将だろうか。

 

「ちょ、ちょっ待っ!! わぁああああああああ」

 

 なんてことを考えてるうちにエイサホラサと運ばれていくツナ。行き先は先ほど話に出ていた道場だろうか。

 ツナが運ばれていったことにより必然的に桃凪の傍に人がいなくなり、教室で固まっていた女子がぞろぞろと集まってくる。まぁ、桃凪は今回の事件(?)の妹だ。そうなるのも仕方がないだろう。

 

「ね、桃凪ちゃん聞いた?」

「何がー?」

「沢田の事よー。なんでも、パンツ一丁でいきなり京子の所に現れたと思ったら、そのまま告白したらしいのよね!」

 

 そのうちの女子の一人が話した言葉に反応してキャーやヤダーなど黄色い歓声が上がる。その歓声をBGMにしながら、桃凪の頭はある一つの事柄に支配されていた。

 すなわち。

 

「……パンツ一丁?」

 

 何で、何でパンツ一丁なのだ? もっと他になんかあったんじゃないか? それだとただの変態じゃないか…。ツナ、君は一体何をやったんだ。死ぬ気弾のせいか? それにしたって何故脱げる。

 唖然としながらも手をひかれて道場に連れて行かれる、他のクラスメイトのほとんども道場に集合したらしい。野次馬根性旺盛で結構なことである。

 そして道場の真ん中にいるのは昨日の剣道部主将持田。見るからに怒り心頭な感じで、額に青筋が浮きまくっている。そしてその怒りを一身に受けるツナはまるで蛇に睨まれた蛙の如く。

 

「来やがったな変態ストーカーめ! お前のようなこの世のクズは神が見逃そうが、この持田が許さん!! 成敗してくれる!」

「そ、そんなぁ……」

「ふふん、心配するな。貴様のようなドアホでもわかる簡単な勝負だ」

 

 いつの間に成敗から勝負に格上げになったのだろうか。それとも余裕の表れか。ビシッ、と竹刀の先端をツナに向ける持田の顔には何やらあまりよくない笑みが浮かんでいた。

 というかあの持田と言う人、普段からあのしゃべり方なのだろうか。そこがすごく気になる。

 

「貴様は剣道初心者、ハンデは用意してある。10分間に一本でもオレから取れば貴様の勝ち、できなければオレの勝ち! 賞品はもちろん――笹川京子だ!!」

 

 堂々と人を賞品にすると言い切りやがりましたよ、この男は。

 そんな感じの唖然とした空気が道場を流れるが、持田はお構いなしで話を進めていく。

 周りで見ていた野次馬はもちろん、話のタネにされた京子は明らかにムッとしているのだが。桃凪もなんだかなまあったかい視線を送ってしまう。

 しかしだ。

 

「では行くぞ沢田……あれ!? 沢田は!?」

「トイレに行きたいというので行かせましたー」

 

 ツナがそれを受けるかどうかはまた別問題である。

 

「逃げたな……。あいつこういうときいつもトイレ行くからなぁ」

「まったくダメツナはよー」

 

 やはり逃げたか。ツナの性格からして、この場面で「よっしゃー負けねえぞー」と言うはずはない。何となく予想はしていたが、このほうがよかったかもしれない。

 あの持田を顔を見るになにか企んでいるのは確定だし、まともにやってもツナは勝てない。無駄に怪我が増えるだけだ。

 そして持田は持田で何やら高笑いしながら声高々に勝利を叫んでいるし、おかげで周りの先輩への評価は駄々下がりだ。

 と、ここで桃凪は思い出した。

 今まで忘れていたが、リボーンも今学校にいるらしい。具体的にどこで見ているのかはわからないが、今の状態も見られている可能性がある。

 

(つな、来るんだろーか)

 

 来ない方がいいとは思ったし、今までのツナなら絶対に来たりはしないと思う。だけど、今はリボーンがいる。リボーンが言う死ぬ気弾なら、あるいはありえるかも。

 その時。

 

「…………ぅぉぉおおおおお!!」

 

 何やら聞いたことのある声で聞いたことのない雄叫び。次の瞬間ズバンッ! と道場の扉が開け放たれ、

 

「いざ! 勝負!!」

 

 と何故かパンツ一丁のやたら荒々しいツナが。額に灯る炎は死ぬ気弾の効果だろうか。

 

「だから……何でパンツ一丁なの……!!」

 

 桃凪の叫びはまっすぐ持田に向かって走るツナの叫びと周りの野次馬の歓声で聞こえることはなかったのだった。

 用意された防具も竹刀も無視して一直線に走るツナ。それを嘲りながら持田が竹刀を振りおろす。

 普通ならここで打ちのめされて終わる所。しかし桃凪はそう思わない。

 何故ならば。

 

(いまのつななら大丈夫な気がする……)

 

 かなりの勢いで振り下ろされた竹刀がツナの顔面に激突する。しかし止まらない。そのまま竹刀を押し返し、走ってきた勢いで頭突きをぶちかました。ゴッ! と小気味いい音が響き、ツナの頭と持田の頭に挟まれていた竹刀が砕け散る。

 後ろにのけぞり、そのまま床に倒れ伏す持田、ツナはそのまま飛び上がると持田の上に()し掛かる。

 騒ぐ観衆、それにかまわずツナは片手を手刀の形にして高く掲げる。面を取る気か。

 しかし、聞こえたのは手刀を振り下ろす音ではなく、べリッ! と何かをひき剥がすような音。そしてツナの手元にはごっそりと抜けた持田の髪の毛。

 

「100本、取ったぁああ!!」

 

 静寂。そして

 

「考えたなツナの奴!」

「確かに何を『一本』取るかは言ってなかったもんなー!!」

 

 どっ、と一休ばりのとんちを披露したツナに観衆が沸きあがる。ぐい、とツナが審判に握りしめた髪の毛を突き出し判定を迫ったが、当の審判はツナのあまりの勢いに怯えていて話にならない。

 

「ちっくしょーっ!! うおおおおおお!」

 

 ブチブチブチッ! とツナが持田の残りの髪の毛をむしり取る。やってる事もあれだが、その般若のような表情も相まってものすごく怖い。

 

「こ、こえー……」

「あれ本当にツナかよ……」

 

 あまりにも普段と違いすぎるツナに観衆は怯えているが、桃凪は別に驚いたりすることはなかった。まぁ、いつものテンションと確かに違いすぎるので若干引いてはいるが、何がどうなってもやっぱりツナはツナなんだなぁという感覚が心のどこかでしている気がした。どこと言われると少し説明できないが、まぁいわゆる、双子特有のカン、というやつだ。

 

「これでどうだ!」

「しょしょしょしょ勝者沢田!!」

 

 完全に怯えきった審判が旗を上げるのと同時に桃凪は駆けだす。そのままツナに向かって、ダーイブ。

 

「つな!」

「! え、わっ!!」

「つなの勝ちっ!」

 

 どうやら死ぬ気モードが解けたらしいツナが少し驚いた顔を浮かべるが、桃凪は構わず満面の笑みで抱きつく。

 

「スゲェ! 勝ちやがった!」

 

 その後桃凪に後押しされるように周りの野次馬が一気にツナの元へと駆けだす。

 今まで隅にいたツナが、一番中心にいる。

 

「めちゃくちゃだけどいかしてたぜ!」

「何かスカッとしちゃった!」

「見直したぜー!!」

 

 何が起こったかよくわからない様子のツナに、桃凪はいつの間にか持ってきた救急箱で手早く怪我を治療し始める。これだけ混乱してれば消毒しても嫌がられないだろう。

 

「あの……ツナ君」

「ぅえ!?」

「手当て終わりー、ってきょーこちゃんだー」

 

 ああ、そういえば忘れていたが、ツナは昨日京子に告白していたのだったか。そこら辺ははっきりさせた方がいいだろう、まぁもっとも。

 

「昨日は怖くなって逃げ出しちゃってゴメンね……」

「えっ、いや……えと、あの……」

 

 あの様子だったらそんなに心配する必要もないか。

 

「…………ありがとー、せんせー」

 

 桃凪はどこにいるかはわからないリボーンに向けて、そっと感謝の言葉を述べた。

 本当に、人間死ぬ気になったら何でもできるんだなぁ…。




これで第一話は終了となります。
マルチ投稿禁止を知らなかったので、色々な方にご迷惑をおかけしました。
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