もうひとつのソラ   作:ライヒ

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改稿完了


第二話 「受動喫煙は体に悪いです。」

 

 

 

 ○月○日

 

 せんせーが来てから色々ありました。

 つなは前よりもいろんな人に頼られるようになってうれしそうでした。この間はバレーの試合に助っ人参加しましたが、前半はいつも道理にダメだったけど、後半はなんか顔つきが変わっていて、ちょっとかっこよかったです。

 そういえば、変わったと言ったらきょーやもちょっとだけ変わってたかもしれません。前みたいに書類のお手伝いしても嫌がらなくなりましたし。むしろ向こうから手伝ってと言われるようになりました。というか無理やり手伝わされました。……手伝ってる時になんか嬉しそうだった理由は、多分一生わからないと思います。

 毎日が楽しくて、嬉しいです。これからももっと楽しくなるのかな――?

 

 

 

 

 

第二話 「受動喫煙は体に悪いです。」

 

 

 

 

 

 今日、我がクラスに転校生が来た。

 先生の隣に立っていたのは銀髪に鋭い目つき、着崩した服に首から下げられたシルバーアクセ。桃凪の目線ではあまり近寄りたくない人種に見えた。

 彼の名前は獄寺(ごくでら)隼人(はやと)。イタリアからやってきた転校生だ。

 見るからに不良といった雰囲気の彼だったが、反面女子にはかなり人気があった。まぁ確かに、帰国子女、少し悪そうな雰囲気、しかも転入生、と女子の人気が出そうな条件はそろい踏みだ。反対に男子にはあまり好かれそうな感じはしないが。

 ちらり、と隣のツナを見るとこれまた面白くなさそうな顔、視線の先をみれば何処となくニコニコして見える(あくまでツナ目線の)京子ちゃん。ははぁなるほど、嫉妬ですか。

 密かにニヤニヤしている桃凪だが、ふと視線を感じ取った。視線は実際には自分に向けられたものではないが、自分の近くの…すなわち、ツナに向けられた視線。

 

「獄寺君の席はあそこの……獄寺君?」

 

 先生の言葉を無視してズンズンと進む獄寺、その先にいたのはツナ。何が起きてるかわからないうちに、ガンッ! と獄寺がツナの机に思いっきり蹴りを入れた。

 

「うわっ!?」

「あ」

 

 いきなりの事態に驚く桃凪と、跳ね上がった机を慌てて抑えるツナ。何故かツナにだけやたらとガンを飛ばしてくる獄寺を見て周りの男子がどういう関係なのかというか知り合いなのかと聞いてくるが、あいにく桃凪とツナに心当たりはなく。ツナの脳内には「なんかよくわかんないけど怖い人」という情報がしっかりとインプットされたのだった。

 しかし、かたや野太い声でざわざわ騒がれ、片や黄色い声でぽわわんと熱い視線を送られ、男子と女子でここまで対応の違う人は珍しいのではないだろうか。ちなみに桃凪の評価は少し男子寄り、かっこいいとは思うけど、やっぱりちょっと怖いよね。

 ふと、自分の方にも感じる視線、そちらを見たらやはり獄寺が。感覚的に、睨むとかいう類のあまり良いものではなさそうだが。

 

「ん~……」

 

 にこり、と視線に笑顔で返してみたら、かなりびっくりした表情をして目をそらされた。そんなに意外だったのだろうか。

 

(……確かに怖いけど、そこまで悪い人でもなさそうなんだけどな)

 

 

 

 

 

 時間は昼休み。桃凪とツナとの話題にあがっていたのは今日やってきた転入生――獄寺の事だった。

 

「あーゆーのってついてけないよなー」

「変わった人だったねぇ」

「それで片づけられる桃凪がすごいよオレは……」

 

 一連の出来事を「変わっている」で片づけてしまう桃凪にツナは軽く引いているが、桃凪からしてみれば変わってる以外に言う事もない。

 

「だってほら、べつにアフリカからの部族とか、宇宙人が転校してきたわけじゃないしね」

「だからその基準がおかしいんだって……!」

 

 槍と入れ墨でランバダランバダ言ってるような日本じゃお目にかかれない民族とかおっきな頭に真っ黒い目のリトルグレイがやってきたならともかく、イタリアからの転校生くらいで、ねぇ。イタリアだったら最近ちょっと身近になってきた所だし。

 

「それにねー、怖そうだけど悪い人じゃなさそう……ぉお!?」

 

 くる、とツナの方を振り向いて話をしていた時、前方確認を怠っていたのかどすんと体が誰かにぶつかった。反射的に謝りながら前を向くと、あら大変、目の前には悪名高き3年の不良が。

 

「どこ見て歩いてんだぁ? このガキ」

「あ、すいません……」

 

 ぺこりと腰を折り曲げて謝ったのだが、相手はそれじゃ許してくれなさそうだ。ツナも後ろで真っ青になって固まっているし、どうしたものだろうか。あーここできょーやが丁度よく登場してくれたりしないかなーと淡い望みを抱いていたが、特にそういうことはなかった。

 ぐい、とツナに体を後ろに引っ張られた。

 

「すいませんでした! じゃっ!!」

「わぁあああああ」

 

 そのまま脱兎のごとく。後ろの上級生が何かを言っていた気がするが、桃凪にはよく聞こえなかった。

 そのまま腕を引かれ連れて行かれ、校舎の外辺りに行った所でようやく一息つく事が出来た。

 

「はー怖かった……。桃凪、何やってんだよ」

「いやー、気が抜けてた」

 

 全身から元気を絞りとられてぐったりとしているツナと、その前でまるで「事故ですよ事故」とでも言いだしそうな様子の桃凪。

 そんな二人の様子を見てかは知らないが、どこからか隠そうとしていない舌打ちの音が聞こえてきた。そちらの方向に首をめぐらせた桃凪は、物陰に寄り掛かって煙草をふかしている獄寺を見つけた。

 

「あ、つなつな、転校生さん」

「へ? えっ!?」

 

 桃凪がぴしっと指差した先にいた獄寺にツナが素っ頓狂な声を上げる。ここは職員室から近い所にあるが、そのぶん死角となっているためによくこうやって不良がエスケープしていたりすることがある。獄寺もそのためにここに来たのだろうか。

 ツナの脳裏には朝、無言で机に蹴りを入れられたあの理不尽な出来事がよみがえっていた。桃凪はこの人吸いがらとかきちんと処理するのかなぁと思った。

 

「あ、じゃ、じゃぁオレはこれで……」

「失礼しましたー」

 

 君子危うきに近寄らず。そんな格言だったかを思い出し、そそくさと校舎に戻ろうとするツナと、そんなツナについていく桃凪。その背中に、獄寺は声を投げつけた。

 

「……テメーみてえなヤツを10代目にしちまったら、ボンゴレも終わりだな」

「……え?」

 

 何で、この人がファミリーの事を。

 一瞬何を言われたのか分からなくなって、思わず思考停止したツナの隣で、桃凪がぽつりと獄寺に言った。

 

「……もしかして、転校生さんはボンゴレから来たの? イタリアからやって来たって先生言ってたし」

「は!?」

「……フン」

 

 獄寺は否定も肯定もせず、ただ不機嫌そうにそっぽを向いただけだった。けれど、これは半分肯定のようなものだろう。

 混乱状態で頭がうまく回ってないツナはともかく、桃凪はそれなりに冷静だ。おそらく、獄寺はツナに挑戦するためにここにやってきたのだろう。理由? それはツナがボンゴレ十代目候補だからだ。

 ツナはまだまだ中学生、しかもいくら初代の血を引いているからとはいえ、今までマフィアなどとは全くと言っていいほど縁がなかったのだ。

 そしてボンゴレは大きい組織なのだろう。当然、何の取り柄もない極東の少年をよく思わない人物もいるわけで。

 目の前にいる少年は、その典型で、しかも行動派だったというだけだろう。

 

「テメーはボンゴレ10代目に相応しくねえ。お前にボンゴレの未来を託すくらいだったらオレが10代目になる。……テメーには、ここで消えてもらう」

 

 そして獄寺が懐から取り出したのは、細長くて茶色い、導火線がついたもの。いわゆる、ダイナマイト。

 ――――って、何故そんな危険物を懐に!?

 ツナの内心の突っ込みが獄寺に聞こえるはずもなく、獄寺は自らが(くわ)える煙草に導火線を近づけ、着火。まるで漫画のようにバチバチと導火線が焼き切れた。

 

「あばよ」

 

 ポイ、と。まるでゴミ箱にゴミを捨てるような簡単な動きでダイナマイトが放られた。だが放られた桃凪達の方ではたまったもんじゃない。

 

「なっ!? わ、わぁああああ!!」

「え、あ、ちょ、待っ」

 

 刹那の瞬間。突如駆け抜けた一発の弾丸が正確に導火線を撃ち落とした。爆発の危険が無くなったダイナマイトは、慣性の法則に従って少しだけ軌道をそらしながら地面に落ちる。

 いきなりの展開に獄寺は舌打ち。ツナは尻もち、桃凪は棒立ち。

 そして駆け抜けた銃弾の発射地点を見れば、そこにいたのはやはりリボーン。もっとも、桃凪の知る内で銃を持っている人物などリボーンしかいない。

 

「チャオっす。思ったより素早い到着だったじゃねーか、獄寺隼人」

「し、知り合いなのかよ!」

「やっぱマフィアの人ー?」

「おう。オレがイタリアから呼んだファミリーの一人だ。もっとも、会うのはこれが初めてだがな」

 

 しかし、なぜリボーンは出会った瞬間命を狙ってくるような人物を呼んだのだろうか……。ツナに恨みがあるとしか思えないような行動だ。でも、リボーンは常日頃から結構意味のわからない行動をする方だから、考えても無駄かもしれない。

 

「沢田を始末すればオレが10代目内定っつーのは本当だろうな」

「はぁ!? ど、どういう……!」

「そーだぞ。じゃ、続きな」

 

 あ、このままだとツナの命の危機だ、どうしよう。

 うろたえる桃凪だが、明確な案が浮かぶわけでもない。時間だけが刻一刻と過ぎ去っていった。

 

「オレを殺す気なのかリボーン! 今までのは全部ウソだったのかよ!!」

「ちげーぞ。戦えってことだ」

 

 チャキ、とリボーンが銃をツナに向ける。

 なるほど、つまりリボーンがやりたいことはこの平和な日本にあえて面倒事を呼びこむことによるツナのステップアップということか。

 さて、現実逃避はこれくらいにして、まずは自分にできる事を探そう。

 とりあえず、心身の確保。ツナと一緒にいればツナが逃げられる場面でも足手まといになる危険性がある。私はツナより体力ないし。

 そのうえでやれることは――――――。

 

「……、よし、消火活動」

 

 逃げたわけじゃない。

 

 

 

 

 

 ここから一番近い水道までの距離はどれくらいだろうか。頭の中で地図を広げた結果、校舎の中の体育館近くと言うことが判明した。

 なのでバケツ片手に水道へと小走りでかけていく桃凪。本気で消火活動をする気満々である。その時、曲がり角から声が聞こえた。声の調子と言うか、声色がついさっき聞いたような気がして思わず立ち止まる。耳を澄ませてみると、あ、やっぱりさっきの上級生だ。

 引き返して別ルートを、と思ったのだが、それより早く声がこちらに近づいてくる。さてどうするべきか。バケツをどこかに置いて物陰に隠れるか、それをするだけの時間はあるか。

 行動するなら早い方がいい、そう思って引き返して隠れようと思ったのだが。ここで桃凪の運動音痴が悪い方向に働いた。

 ずるっ、と足が滑る。

 

「あっちょっ」

 

 そのままずべしゃぁ! と桃凪は盛大に地面に倒れ込んだ。受け身も取れず、非常に痛い思い。しかもその時偶然持っていたバケツが宙を舞い、大きな音を立てて廊下に転がった。授業はもうとっくに始まっていて、静寂の校内にどこまでも響き渡っていく。

 

「ん? なんだ、今の音」

(うわっ……うわっ……)

 

 どうしようかこの状況。半分現実逃避かもしれないが、そう思わなきゃやってられん現実がそこにあった。

 

「あ、……さっきのガキ!」

「…………どうも、こんにちは。じゃあそういうことで」

「オイ待てコラ」

 

 とうな は にげだした!

 しかし まわりこまれてしまった!

 どうしよう。ここからオラ飛んでみろや金持ってんだろ的展開になってしまうのだろうか、それともちょっと顔貸せムカつくからぼこられろや的展開の方が適切だろうか。

 クエスチョンワン。

 この窮地を乗り越えるための選択とは何か。

 まるいち。実はマフィアボス補佐候補の桃凪の中にあるなんかすごいぱぅわーがきらきら放出され、不良たちを撃退する。

 まるに。偶然この場を通りかかった雲雀が群れを見てボコボコにする。

 まるさん。どうにもならない、現実は非情である。

 ……さて。

 

「まるよんがいいです」

「……は?」

 

 おっといけない、思わず声に出ていたようだ。

 第一、いくら自分の想像とはいえ非情すぎやしないだろうか。まるいちなんて実現しないことが分かっているし、まるには確実にどさくさにまぎれて自分もふるぼっこにされる、まるさんは直視したくない。

 というわけで、まるよん。まるよんになーれ!

 

「お前さぁ、財布とか持ってんのか? 出してくれたら見逃してもいーぜ?」

「……あいにくと私お財布は持ち歩かない主義でしてです」

 

 むりだよね。わかってるよ。

 とうとう打つ手がなくなり、桃凪が覚悟を決めようとした、その時。

 ばこんっ、と。擬音で表現するならそんな文字が適当なんじゃないか、というような小気味いい音が響いた。それと時を同じくして不良三人組のうちの一人がぐらりと体をかしげ、最後には廊下に倒れ伏す。

 倒れる不良を見た他の不良たちがあわて始める中、桃凪は高速で不良の頭部に飛来してきた物体がある事に気づき、半ば犯人を予測する。

 

「んお!? なんだこりゃあ!?」

「お、おい! 大丈夫か!?」

 

 ころころ、と不良の足元を転がったのは、

 キューピッドの矢。…………ただし矢じりの先についているのはハートではなくでっかい石ころである。それを見た桃凪は冷静に、実際はそうではなかったのかもしれないが、一言。

 

「なるほど、今日のコスチュームは天使ですか」

 

 

 

 

 

 だっぷんだっぷんとバケツが揺れる。ふらふらと桃凪が揺れる。

 先ほど無音で飛んできた石ころ付きの矢はやっぱりリボーンのものだった。実際不良三人が倒れた後何故か天使のコスチュームのリボーンが現れ、余計な手間掛けさせんなと一言お叱りの言葉を受けてしまったりもした。

 いやしかし、まさか一番近い給水所の付近のトイレをあの不良たちが溜まり場にしていると桃凪が気付くわけないという言い訳もあったが、リボーンにそういう弁明は聞かないと分かっているので、素直に謝っておいた。

 先ほどからすごかった爆発音は今は止んでいる。決着がついたのだろうか。……しかし、あれほどすごい音なのになぜ誰も気づいて様子を見に来なかったのか。

 

「……あ、いたー」

 

 遠くの方でツナ達が見える。どうやら死ぬ気弾を打たれたらしく、パンツ一丁のツナと、何故かツナの目の前で正座して土下座している獄寺。

 …………どうしてそうなった。

 

「えーと……遅かった?」

「!! 桃凪、今までどこに!?」

「水汲んできてた。えーと、なんか解決した感じですか?」

「してないから!」

 

 わたわたおろおろと慌てるツナ。獄寺は何だか感極まった顔をしているし、ほんとに何があったんだ。

 ツナと獄寺の周りには火のついたままのたばこと、火の消えたダイナマイトが落ちている。

 ……ツナの思考から予想してみよう。

 きっとツナの事だ、死ぬ気弾を打たれる前はぎゃあぎゃあ言いながら必死に獄寺から逃げ回っていたのだろう。そんであんまり詳しくないが、獄寺の今までの性格からしてそんなツナをイライラしながら攻撃してたんじゃないだろうか。

 追い詰められ、絶対絶命大ピンチになった時にリボーンの死ぬ気弾によってツナは覚醒したんだろう。何をやったのかまではちょっとわからないが、ツナだったら獄寺をどうにかするんじゃなく投げられるダイナマイトを吹っ飛ばすなんなりして危機を回避しようとするはずだ。

 そんで、どうしてこうなってるんだろう。流石にそこまでは分からない。

 

「(獄寺君がなんか怖いんだよ……。貴方こそボスに相応しいとか何とか言ってて……)」

「(はあ……?)」

 

 こしょこしょとツナが事情の説明をしてくれるが、正直言ってわけがわからなくて困っている。獄寺に直接聞いてみた方がいいだろうか。

 と、そこで桃凪の視線は獄寺の周りの地面で未だ火が点いたまま紫煙をくゆらせている煙草達に。流石にどんなに不良っぽい帰国子女でも、体中からたばこのにおいがするのはまずいんじゃないだろうか。それに曲がりなりにも中学校に煙草が散乱してるのも。

 屈みこんで地面に落ちている煙草をつまみ、ポイポイバケツの中にいれていく桃凪。そして一言。

 

「吸いすぎると体に良くないんだよ、背が伸びなくなるんだって。あと、これは一体何事?」

 

 カッ! と獄寺に何故か雷撃走る。なんと、この双子。

 敵だった自分の事を助けた挙句に、体の心配までしてくれている……?

 

「じゅ、10代目、桃凪姫さん……………………一生ついてきます!!」

「……はい?」

「はぁ!?」

 

 え、いやそんな。感涙されながら土下座されても、な桃凪と、何でさっきは怖い顔して追っかけてきてた人が土下座してんの!? なツナ。

 先ほど獄寺が感激していた理由は、うっかりミスで自分がダイナマイトを近くの地面にこぼしてしまった時、敵だったツナが死ぬ気モードで本人の自覚なく獄寺を助けたからなのだが、まぁそこらへんは説明されてもいないししてもわからないだろう。

 

「負けたやつは勝ったやつの下につくのがファミリーの掟だからな」

 

 そしていつのまにか近くにいたリボーン、本当に気配がない。

 獄寺の説明、というか独白によると。

 自分は本当はボスになろうとかそんな大それたことは考えていなかった。ただ、日本にいる10代目候補が自分と同い年と知って、どうしてもその実力を試してみたかった。

 そして実際に会ってみたら、ツナは獄寺の想像を超えていた。敵ですらも助けるその心意気、その優しさ、全身全霊を持ってそれを感じ取った獄寺は、めでたくツナの傘下になることを決めたのだった。

 しかし、そんなことを急に言われても困るのがツナだ。そもそもツナはマフィアの10代目になる気なんてないし、こんな怖い……もといクラスメイトを部下になんて出来ない。

 しかし、普通に友達じゃダメなのかと聞くと獄寺は「そうはいきません」と断固反対の構えだ。その目つきの鋭さも相まって、怖くて言い返せない。

 そしてリボーンはリボーンで獄寺を仲間に出来たのはツナの実力だなんだと別方向に褒め始めるし、桃凪はもう気にしないことに決めて普通に世間話してるし。

 

「ああもう……! なんなんだよこれー!!」

 

 ツナの叫びと疑問は、誰かに答えてもらうことは特になかった。




初めて予約投稿に挑戦してみました。
今の所はストックがあるのでトントン進みますが、無くなってからは大変です。
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