魔力がなくても、英雄になれますか?〜伝説神具持ちの劣等生〜 作:律兄ぃ
どうぞ、お目汚しですか楽しんでいってください!
「この度は15歳の神具授与式にご参加いただき誠にありがとうございます。では、まず開式の言葉。ウルノ司祭よろしくお願いします。」
こんな感じで俺らの授与式は始まった。
拡声魔法で式場全体に届くようしっかりとした術式を組まれている。さすが魔道教会だといったところだろう。
「やっと、渡される日が来るんだ。これで、この力で超えてやる…見返してやる…」
復讐とはまた違った、見返すという感情に支配される。
これが5年…いや10年近くいじめが続いていると考えると、もはや復讐心も湧かないのだろう。日常の一環として成り立っているのだから。
「〜であるからして、皆の者よくぞ15の時まで無事育ってくれた。これも神のご意志であろう。神に祈りを捧げよ。さすれば神具を授与していただけるであろう。」
そう言われて、俺らは祈りを捧げ始める。イメージの力を神具に与え、その思いを神様たちは受け取り授与する。
(どうか、神様。あいつらを、見返せるほどの力を。神具を下さい。皆を圧倒させるような強い力を…)
その瞬間辺りは光に覆われ、目の前が真っ白になる。
確かに手には元々なかった感触があった。
しかし、世の中そんな簡単に事が運べる訳もなく、授かったのはありきたりと思われる派手な装飾もない真っ白な剣だった。
「皆の者授かったかな?それは生涯を共にする武器となり、職となる。それぞれ自分の特徴を理解し精進せよ!」
周りから聞こえるのは嬉々とした声や落胆した声など様々だ。
そんな中…
レオパルド・ランス
「おお!この武器は等級「騎士神具」のひとつ「豹王の聖槍」じゃないか!?素晴らしい!この協会から騎士神具レベルを出せるなど!」
「はっ。当たり前だろ、俺くらいになりゃこの神具程度当然だわ」
呼ばれていたのは俺のよく知る顔。ウィナだった。
もともと素質も良く、力も魔力もある彼は選ばれた存在なのだろう。
(やっぱり…ウィナには勝てないのか…それに、俺のこの剣はなんて言うのだろうか…)
「皆の者。その神具をもちイメージを伝達すればその神具の名が明らかにな
る。さて、私は騎士神具の持ち主を案内せねばならぬ。解散してよろしい!」
イメージ…か。そう思いながら俺は意識をこの白い剣に向ける。
…なんも反応がない?なんでだ。そう思った矢先、目が焼けるほどの激痛に襲われる。
「うわぁぁぁあ!?ぐっ…」
周りがどうしたと駆け寄ってくる。そのまま俺は気を失い、あとから聞いた話だと目から血を出し倒れていたという。
(今代はなんともまぁ…自信もなく頼りがないやつだな。魔力がないのに私を宿すとは、な。奇跡もあるものだな。)
アイデアが浮かばないっ!
また後で書き足しするかもですが、、一旦書き締めさせていただきます。