【本編完結】もしも、幸平創真が可愛い女の子だったら 作:ルピーの指輪
「あら? 真由美さん。お久しぶりですの。うふふ、ちょうど連絡を入れようと思ってました」
遠月学園が連休に入ったのでわたくしは父に言われたとおり、“食事処ゆきひら”に戻ってきました。
そして、風を通すために店のシャッターを開けます。
すると、幼馴染の倉瀬真由美さんがちょうど下校中でしたので、わたくしは彼女に声をかけて抱きつきました。
「そ、ソアラちゃん。帰ってきてたんだ!」
真由美さんは驚きながらもわたくしを抱きとめてくれて、再会を喜んでくださいました。久しぶりに大好きな彼女に会えて嬉しいです。
この温もり懐かしいですわ〜〜。
「相変わらず見せつけるね〜。真由美、お嫁さんが帰ってきて良かったじゃん」
「まぁ、アキさんったら。お久しぶりです」
真由美さんと一緒に下校していた友人の小金井アキさんもわたくしに声をかけてくれました。
帰ってきた感じがしてきましたわ。それにその制服――。
「あんたが一緒の高校入学しないって言ってきたときは真由美と一緒に驚いたよ」
「うん。料理学校って聞いたから納得したけど。ソアラちゃん、お料理得意だし」
そう、わたくしも本来彼女らと同じ高校通う予定でした。運命とは分からないものです。
たったの2ヶ月で何度も退学の危機に晒されるような料理学校に通うことになるとは、ついこの前まで思ってもいませんでした。
「おっ! 幸平の店、再開すんのか?」
「いえ、店の風通しに来ただけでして……」
「“ゆきひら”が開いてる!」
「ソアラちゃん頼む。何か作ってくれよ!」
「うーん。では、急いで食材を揃えましょう。“食事処ゆきひら”をちょっぴり再オープンさせますわ」
シャッターを開けただけで、中学時代のクラスメイトや近所の方々がやって来られて、何か食べたいと仰ってくれましたので、わたくしは食材を揃えて少しだけ店を営業することにしました。
贔屓にされてくださった皆さまを無碍に扱うことは出来ませんから……。
もちろん、真由美さんやアキさんにもお店に来てもらいました。
「ソアラちゃん、2ヶ月しか経ってないのに大人っぽくなったね」
「そ、そうですか? あまり実感がないのですが……」
「なんか、遠くに行っちゃったような気がするよ」
お店で真由美さんはわたくしの出した品を食べながら、遠月学園に行ってわたくしが大人っぽくなったと言います。
実感はありませんが、父もわたくしが成長したと仰ってましたので、何か変化はあったのかもしれません。
「ふふっ、それは大げさですよ。真由美さん。お味はいかがですか?」
「んっ……、すごく美味しい……、ソアラちゃんは私の好きな味をよく知ってるから……」
真由美さんには父を除けば1番多くわたくしの作ったものを食べてもらったかもしれません。
だから、彼女の好みはよく分かっております。ああ、相変わらず恍惚とした表情を浮かべて召し上がってくれるのですね。嬉しいです……。
「あら? 今日は人通りが少ないですわね。この時間帯でしたら普段はもっとにぎわって――」
ふとした瞬間にわたくしは商店街の人通りがいつもよりも少ないことに気付きました。
そして、さらにお通夜みたいな表情を浮かべている商店街の若旦那の方々にも気が付きます。な、なんて表情をされてますの……?
「ふえぇっ!? ど、どうしました? 商店街の若旦那の方々……、わたくしの料理の味、変でしたでしょうか?」
「とんでもない。ソアラちゃんの料理はいつも最高だよ! ううっ……、でも……、巨大資本がそんなに偉いのか〜〜!!」
わたくしは何か不味いモノを出してしまったのか不安に思い彼らに声をかけますと、突然商店会長さんが叫び出します。
何がこの商店街で起こっているのでしょうか……。
「え、えっと、商店会長さん? どうしましたの? 急に叫び出したりされて」
「実はね。ちょうど1ヶ月前駅の商業施設がリニューアルオープンしたんだ。いわゆる駅ナカってやつでさ衣料品店や書店さまざまなショップが入ってるんだけど。中でも特に評判なのが唐揚げ。これがほんと美味しいらしいんだ」
商店会長が嘆いておられる原因は駅前の商業施設がリニューアルオープンしたことが原因らしいです。
その商業施設の唐揚げが大層評判がよろしいのだとか……。
「そうなのですか……。あの〜、皆さんは召し上がったことはありますの?」
「うん。こないだ親が買ってきたよ」
「うちも。確かに美味かったぜ」
「そういやテレビでもやってたよなぁ」
「その唐揚げ目当てにお客さんが駅ナカに流れてしまったんだよ。通勤客も通学客もこの商店街はスルー。うちの弁当屋も売り上げが激減――このままじゃいつまで店を続けてられるか……」
どうやら駅ナカの唐揚げが大ヒットしているせいで、このすみれ通り商店街が大打撃を受けているみたいでした。
商店会長さんのお弁当屋さんも営業を続けることが不安になるレベルで売り上げ下がっており、事態はかなり深刻なようです。
「それは一大事ですわね。あ、おかわりはされますか?」
「うん……」
「してる場合なの?」
「ねぇ、ソアラちゃん。何とか出来ないかな? 商店会長さんがこのままじゃ……」
わたくしが一通り事態を把握すると、真由美さんが何とか出来ないものかと顔を覗かせてきます。
商店会長さんには小さい時からお世話になってますから何とか力にはなりたいですが……。
「真由美さん……。そうですわね。相手の主力は唐揚げなんですよね? 何かするとしたら、それに対抗できる新作唐揚げを商店街で立ち上げるとか、ですか?」
「無茶だよ、ソアラちゃん。資本も集客力も全てにおいて差は歴然。相手が悪すぎるよ!」
わたくしが新しい唐揚げで商店街を盛り上げることを提案すると、商店会長さんは首をフルフル横に振りながら悲観的なことを言います。
自分もネガティブな方なので気持ちは分かりますが……。ここで何もしないのは明らかに悪手です。
「それでも、座して待っていては何も事態は好転しませんわ。お客様というのは正直ですから――それが本当にいいものでしたら、必ず見つけてくれるものですよ。同じ商店街の者としてここが寂れるのは我慢できません。新作唐揚げでお客様に戻って来てもらいまして、商店街を復活させましょう」
わたくしは何とか商店街に恩返しをするために新しい唐揚げを考案して、ここに活気が戻るように努力することを決意しました。
「連休を活かして何とか美味しくて新しい唐揚げを考えます……。あのう、真由美さん。折り入ってお願いがあるですが……」
しかし、限られた連休で新作メニューを考案するのは至難です。なので、わたくしは真由美さんに声をかけました。
「わ、私にお願い?」
「ええ、新作の唐揚げの味見をお願いしたいのです。時間とか取れますか?」
「も、もちろんだよ。私、部活とかもやってないから。でも、私なんかで良いの?」
「真由美さんだから良いんですの。気心が知れてますから、遠慮もなさりませんし」
わたくしは真由美さんに味見役をお願いしました。
気心が知れた彼女ならわたくしに遠慮せずに意見を述べてくれますし、何より信頼が出来ます。
「私だから……、えへへ……」
「あんた、表情分かりやすいわね……。全部駄々漏れよ……」
「うん、味見役頑張るよ!」
「ありがとうございますの! 真由美さん!」
「わわっ……!」
わたくしは快く引き受けてくれた真由美さんを思いきり抱きしめてお礼を言いました。
やはり彼女は頼りになる友人です。
「あー、暑いわ……。エアコン強くしてもらえる?」
「最近の子はスキンシップが激しいんだね……」
こうした経緯でわたくしは真由美さんと共に連休中に商店街のために頑張ることになったのです。
それにしても唐揚げですか――お店ではよく作ってましたけど、合宿のビュッフェの課題みたいに持ち帰りの総菜ならではの知識がいるかもしれませんね。
わたくしのお友達でそんな知識がありそうな方は――あの方ならあるいは詳しいかもしれませんわ。
「もしもし、あのにくみさん。今、お時間は大丈夫でしょうか?」
『当たり前だろ! ソアラさんからの電話なんだから。最優先に決まってる。そ、それで私に何の用事だよ?』
わたくしはお肉のエキスパートであるにくみさんを頼ることにしました。
彼女との食戟では、彼女のお肉に対する知識には驚かされましたので、こういった話には明るいと思ったのです。
「それが、急いで唐揚げの新メニュー考えなくてはならなくなりまして……。わたくし、実家にいるのですが、こちらに来て頂いて手伝って貰うことって出来ますでしょうか?」
『ソアラさんのウチ? 行く! すぐに行くから、待ってな』
「あ、はい。ありがとうございます。では、明日からよろしくお願いしますの」
にくみさんはわたくしが助けを求めますと二つ返事でそれに応じてくださいました。
彼女がとてもお優しい方で良かったです。これなら何とかなるかもしれません……。
そして、翌朝――真由美さんが一足早くウチにたどり着き、にくみさんの到着をわたくしは待っておりました。
「ねぇソアラちゃん、味見をする前に駅ナカに行く――、はっ――!?」
「ちわ~っす。ここって、幸平創愛さんのうち……、だよな?」
「だ、だ、誰?」
ちょうどわたくしが厨房の奥で下準備をしていたとき、にくみさんが“ゆきひら”にいらっしゃったみたいです。
人見知りの激しい真由美さんは、あ然とした表情でにくみさんを見つめていました。
「すみません、にくみさん。わざわざ、来ていただいてありがとうございます。彼女はわたくしの幼馴染の真由美さんです。味見役をお願いしております」
わたくしは急いで二人のもとに駆け寄り、先ずはにくみさんに真由美さんを紹介しました。
それにしても、にくみさんのお洋服はいつも涼しげに肌を露出しておりますわね……。健康的で大人っぽくて羨ましいです。
「こちらはにくみさんと申しまして、肉のエキスパートなのです」
「に、にくみさん?」
「そ、そのあだ名で呼んでいいのはソアラさんだけだ!」
「ひぇ〜〜!!」
続いて真由美さんににくみさんを紹介すると、彼女は大きな声を出します。ああ、そういえばあだ名のことを嫌がられたり、そうでなかったりしていたような……。
真由美さんが……、すっかり涙目になっております……。
「まぁまぁ、にくみさん。落ち着いてくださいな」
「むぅ〜。ソアラさんがそう言うなら……。悪かったな。大声出して」
わたくしがにくみさんを宥めますと、彼女は真由美さんに大きな声を出したことを謝罪しました。あやうく、険悪な感じになるところでしたわ……。
「あのう……、ソアラちゃん。この方とはどういう関係なの? なんか、敬われてるような……」
「いえ、にくみさんとはお友達で――」
「この方はいずれ学園のトップに立つ御方だ。私はソアラさんの派閥の一番槍になったのさ!」
「派閥? 一番槍? ソアラちゃん、やっぱり遠い世界に……」
真由美さんがにくみさんの事を掘り下げて質問をしますと、またもや彼女は“派閥”という有りもしないモノについて語り出します。
それを聞いた真由美さんは、わたくしの学園生活を誤解してしまい、遠い目をされていました。
「ま、真由美さん。あまり気にしないでくださいな。にくみさん、時々こうなるだけで普通の友達ですから」
わたくしはそんな真由美さんの誤解を何とか解こうと弁解して、そして駅ナカの商業施設へと向かい店を出ました。
先ずは敵を知るところから始めましょう――。
「これは……、とても広くなりましたね〜。それにオシャレな感じにもなっていますわ」
「ソアラちゃん、私が案内してあげるよ」
「真由美さん? あ、ありがとうございます」
駅ナカの雰囲気の変わり様に驚いていたわたくしの右手を真由美さんは握り、唐揚げ屋さんに案内してくれると言ってくれました。
こうやって手を繋ぐと少し前に戻ったみたいでちょっぴり懐かしい気持ちになります。
「て、てめぇ。ソアラさんの手を! 幼馴染って、そういう関係なのか……」
「にくみさんもどうですか? 通路も広いですし」
「――っ!? だ、ダメだ……、私はこの方に骨抜きされる……」
にくみさんにわたくしが左手を差し出すと彼女はわたくしの手を握りしめて、三人で仲良く手を繋いで駅ナカの唐揚げ屋を目指すことになりました。
商店街の危機にこういっては不謹慎ですが、こうやって友人と仲良く歩くのはとても楽しいです。
「唐揚げの店って“もず屋”だったのか。関西じゃ超有名な唐揚げ店だよ」
真由美さんの案内で唐揚げのお店に辿り着いたわたくしたちでしたが、店を一瞥したにくみさんは、このお店は“もず屋”という関西で有名なチェーン店だと説明してくれました。
「あれが中百舌鳥きぬ。京都に本店を構え関西全域に展開する“もず屋”チェーントップだ。“全日本からあげ競技会”で3年連続金賞という史上初の偉業を達成。今年の受賞も間違いないっていわれてる」
「なるほど。主婦のお客さんが多いですわね」
「夕方になるともっと賑わうんだよ。パッケージがおしゃれだから女の人に特に人気で他の駅からわざわざ電車で買いに来る人も多いんだって」
にくみさんによればこちらの唐揚げは賞を受賞するほどの評価を受けており、その上チェーンのトップが店先で営業をかけるほど力を入れているのだとか。
さらに真由美さんはこちらの唐揚げは女性層に人気だと付け加えます。これは、思った以上に強敵ですわ……。
「あら? 商店会長さん? その変装は何でしょうか?」
「何しろここは敵の陣地。こちらの正体がバレると危険だからね」
「いえ、その格好の方がバレバレな上に不審で危険ですの」
わたくしはふと、お客さんの列の中に暑い日にも関わらずコートを着て、その上サングラスとマスクを着用している商店会長さんを見つけました。
この方は古くから知っておりますが、時々変な方向に空回りをする方です。そこが憎めないのですが……。
「そないコソコソせんでも堂々と並びはったらええやないの商店会長はん」
案の定、商店会長さんはチェーンのトップである中百舌鳥さんに見つかり、後ろから声をかけられました。
彼女の雰囲気……、少しだけ嫌な感じがしますの……。
「そちらも商店街のお仲間さんどすか。どうです? お一つ試食でも」
「「――っ!?」」
中百舌鳥さんはわたくしたちに唐揚げの試食を勧めてきました。かなり味に自信があるようでしたが、その自信は本物でした。
この唐揚げは、ひと口食べた瞬間にジュワッと口いっぱいに旨味が広がってガツンとインパクトのある仕上がりになっています。
人気が出るのも納得という一品でした……。
「すごい! どうやったらこんなに美味しくなるんだろう」
「それはやなぁ――」
真由美さんが呟いた何気ないひと言に中百舌鳥さんは反応してペラペラと唐揚げの美味しさの秘密を語り出します。
そ、そんなに簡単に喋っても大丈夫なのでしょうか……。
「――地上最強の唐揚げ、なんて呼ぶ方もいらっしゃいますえ。ほほほっ!」
「一応、わたくしたちは敵情視察で訪れたのですが、よろしいんですの?」
「かまへんかまへん。どうせおたくらじゃ作れるわけあらへんからな。――にしても情けない男やなぁ。女子供に頼るやなんて」
中百舌鳥さんには絶対の自信があるみたいです。こちらには秘密を喋っても何も出来ないという……。
そして、商店会長さんは彼女から馬鹿にされて小さくなって項垂れておりました。
「この、ヘタレ感誰かに似てる気がすんな」
「にくみさん、小西先輩や商店会長さんはヘタレではありませんわ」
「今のでわかってんなら、ソアラさんもそう思ってんじゃ……」
「商店会長さん、大丈夫ですよ。要するにこの唐揚げよりも美味しいモノを作ることが出来れば良いのです。落ち込むことはありません」
落ち込んでいる商店会長さんにわたくしは声をかけます。
確かにこちらの唐揚げは美味しいですが、それ以上のモノを作ることが出来れば商店街の復活の目があります。
わたくしは、何とかこれを超える品物を考えてみせたいと思ってました。
「口だけは達者なお嬢ちゃんやなぁ」
「ひぃっ!?」
「なんの競争力も独自性もない弱小商店街なんぞ、廃れて当然でっしゃろ? これからも末永く“もず屋”をご贔屓に〜〜」
凄まじい殺気に当てられて言葉を失ったわたくしを見て、中百舌鳥さんは満足そうに微笑んで、勝利宣言をして仕事場に戻って行きました。
やっぱり、怖い方でしたね……。
◇ ◇ ◇
「ということで、試作品を作ってみたのですが……」
「美味しい! すごく美味しいよソアラちゃん!」
「いえ、まだまだ“もず屋”の品のインパクトには負けていますわ……」
わたくしは、とりあえずということで唐揚げを作って二人に食べて頂きました。
頑張って作ってはみたのですが、明らかに“もず屋”の唐揚げと比べると魅力の面で負けております。
これをどのように改良すれば良いのでしょう……。わたくしは考え込みます。
「別に唐揚げで勝負する必要はねぇんじゃねぇか? 例えばA5牛とかどうだよ? 素材のよさと話題性じゃ間違いなく勝てるぜ?」
「流石に、A5ランクの牛肉は原価が高すぎるのでは?」
そんなわたくしににくみさんが、A5ランクの牛肉で勝負することを提案されます。
しかし、わたくしは原価が高い高級な牛肉は商店街とは相性が悪いと思いました。
「水戸グループだけの特別価格。ソアラさんが困っているんだ。利益は度外視で最高食材を卸してやるよ! 100グラム350円でどうだ!」
そんなわたくしの不安を消そうとにくみさんは信じられないような金額で最高級の牛肉を卸すと言ってくれました。
いやいや、3500円でも格安なのに350円ってどんな慈善事業ですか……。
「あ、あのう。わたくしとて相場くらいは知っております。お友達のご両親様の会社にそこまで負担をかけさせるわけには参りません。お気持ちだけ受け取っておきますわ。ありがとうございます」
「――っ!? なあに、どうってことねぇよ……」
わたくしはにくみさんの申し出を断り、彼女を抱きしめて感謝を述べました。
こんなに優しい方が友人になってくれて、わたくしは本当に嬉しいです。
というか、にくみさん――ふわっとしていて抱き心地がとても良いですね。ああ、このままベッドでまで連れて行ってずっと抱いていたいです……。
「まさかソアラちゃん。こうやって、学校でたくさんの子を……」
「真由美さんは、何かアイデアはありませんか?」
にくみさんの感触をつい長く堪能してしまったわたくしは、真由美さんにも意見を求めます。
「そ、そうだね。商店街らしさをアピールするとか? ご、ごめんね。漠然としていて……」
「商店街らしさ……、ですか。それはいい提案かもしれませんわね。休日でも学生さんが多く出歩いております。いっそのこと最初のターゲットはそちらを狙ってみるのも良いかもしれません」
真由美さんの商店街らしさというワードに反応したわたくしは、このすみれ通り商店街に学生がよく出歩いていることに注目しました。
ターゲットを絞って、そこからお客様を増やしていけばあるいは――。
わたくしは商店街復活の光がほんの少しだけ見えたような気がしました――。
倉瀬さんってめちゃめちゃ可愛いのにこの話が最後の出番って勿体無いですよねー。
拙作では、女の子同士なので原作よりも深い仲にはなってます。
次回、女の戦い勃発か!?