胡蝶の雪   作:ねをんゆう

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*一生イチャイチャしてるだけです
*書きたかっただけです
*別に読まなくても大丈夫です
*マジでイチャイチャしてるだけです
*また書きたいです


52.5.ただの耳掻き

「ふふ、よしよし♪」

 

「……しのぶ、何するの?」

 

「何って、ただの耳掻きよ?」

 

「私が疲れて動けないからって、好きにし過ぎだと思うの。膝枕って普通はお腹側に向かうものじゃないと思う」

 

「いいからいいから、動かないの。全部私に任せなさい」

 

「うぅ、耳掻き苦手なのに……」

 

「……うん、やっぱり溜まってる。外側から時間をかけて、ゆっくり楽しんじゃいましょうか♪」

 

「ゆ、ゆっくりやだ。くすぐったいの苦手だから」

 

「ふ〜っ♪」

 

「ひうっ!?い、息かけちゃ、駄目……!」

 

「ほらほら、動かない。

……まずは、一番外側の溝のところから。一番手の届きやすいところなのに、意外とここも汚れちゃうのよね」

 

「………」

 

「どう?気持ちいい?」

 

「……う、うん、そこは好き。もっとカリカリして欲しい」

 

「あんまりすると傷付いちゃうから、もう少しだけよ。……かりかり、かりかり」

 

「む、ん……しのぶの囁き声、くすぐったい」

 

「雪那は私の囁き声、ほんとに好きよね。……ちょっと指を入れるわよ?」

 

「んぅっ、それなんか変な感じする……」

 

「耳掻き棒じゃなくて、人の指でするのも面白いでしょう?こうして揉み解すように動かしてあげて」

 

「うっ、んぅ、うぅ……」

 

「……はい、外側はこれでおしまい。次は穴の周りから少し入ったところまで、なるべく我慢するのよ?取ったものがまた落ちていっちゃうから」

 

「ん、わかった」

 

「………」

 

「………」

 

「………ふふ。雪那ってば、そんなに必死に我慢しなくてもいいのよ?ぷるぷる震えて、すっごく辛そう」

 

「だ、だって、しのぶが動いたら駄目って……」

 

「うんうん、雪那は素直ね。いい子いい子」

 

「……んぅ」

 

「ほら、最後に一番奥まで入れるから、もう少しだけ我慢できる?」

 

「わ、分かった。頑張る」

 

「それじゃあ、えっと、多分この辺りに……ほらやっぱり、大きいのがここにあった。けどなかなか取るのが難しそうな位置に、あって……ふぅ」

 

「と、取れる?しのぶ」

 

「大丈夫よ、私に任せて。ただ、ちょっと見えにくいから、こうして姿勢を変えて……はぁ」

 

「!?し、しのぶ!?耳、近い……!」

 

「ごめんね。でももう少し我慢して?もう少しで、取れる、から」

 

「ん、んぅぅ。しのぶの、息が」

 

「ふぅ。あと少し、あと少し……」

 

「〜っ!!し、しのぶ、駄目……!」

 

「……はい取れた♪よく頑張ったわね、雪那」

 

「はぁ、はぁ、はぁ……辛い」

 

「は〜い♪続いて梵天いきま〜す♪」

 

「っ!?ま、待って!そんなの今は絶対にだm……ひぃぁあっ!?」

 

「はい♪抜いて〜?刺して〜♪抜いて〜?回して〜♪」

 

「やっ!待って!?それ、無理!抜いて〜!」

 

「駄目よ?粉状になったものをちゃんと全部取ってあげないと。くるくる〜って回して、全部全部絡み取ってあげるんだから」

 

「う、うぅぅぅ……!」

 

「ああ、もう。そんな風に丸まっちゃって、可愛いなぁ雪那は。

……そんなに梵天が嫌なら、代わりに私の小指を入れてあげる。こうやって私の唾液を付けて、雪那の耳に、くちゅ♪って」

 

「そんなのもっと駄目っ!?ひぅぅっ!!」

 

「ふふ、やっぱり雪那は耳が弱いわね。

……例えば今の状態で、お耳の中をこねながら、こうして吐息が聞こえるくらい口を近づけて話したたりしたら……雪那は一体どうなっちゃうのかしら?」

 

「っ!っ!!」

 

「雪那?可愛い、可愛い、可愛い、可愛い、可愛い。好き、好き、好き、好き、だ〜い好き♪」

 

「うっ、くぅっ、うゆぅぅぅぅ……」

 

「……はむっ」

 

「!?!?!?!?し、しのぶ!?だ、だめ!耳噛んだら、駄目っ……!!」

 

「はむっ、はむっ、はむっ……ふふ、かわひぃよぉ?ゆひなぁ?」

 

「か、噛んだまま喋らないで……!」

 

「んあっ。もう、そんなに抵抗しなくてもいいじゃないの。……よし、一回小指も抜いちゃおっか?どうやって抜いて欲しい?」

 

「はぁ、はぁ、はぁ……し、知らない。早く抜いて」

 

「あら、機嫌損ねちゃった?……でも、そ・れ・な・ら〜?わざとくちゅって音をたてて引き抜いてあげようかしら♪」

 

「……っ!そ、そんなの卑怯!ま、待って!やめて!」

 

「ふふ、そんなにも可愛くて泣きそうな顔されたら、もっともっと意地悪したくなっちゃうでしょ?私のこと、誘ってるの?」

 

「さ、誘ってない!!しのぶの指が熱いから!凄く敏感になっちゃうの!いいから普通に抜いt……『えいっ♪』ぃひゃぁあっ!?」

 

「もう、雪那ったらすっごい悲鳴。……どう?気持ちよかった?」

 

「しのぶの、ばか………!」

 

「あら、怒っちゃった?

……どうしたら許してくれますか?」

 

「……!そんなのに騙されないもん!」

 

「そうですか?雪那はこうして耳の近くで囁かれるのに弱いでしょう?実は敬語の私のことも、結構好きですよね?」

 

「……そ、そんなことない」

 

「雪那は直ぐに顔に色で出るので、実は自分が思ってるよりも周りに感情が読まれているんですよ?知っていましたか?」

 

「………」

 

「………ちゅ」

 

「なっ!?ななななな!?い、今耳に……!」

 

「私のことを無視する雪那が悪いんです。ほら、どうなんですか?私の囁き声、好きなんですか?」

 

「う、うぅ……」

 

「私の声、好きですか?」

 

「……す、き」

 

「私の敬語も、好きですか?」

 

「……すき」

 

「私のことも、好きですか♪」

 

「……すき!も、もうこれでいいでしょ!」

 

「はい、よくできました♪雪那はそんなに私のことが大好きなんですね。お顔が真っ赤の雪那のこと、私も大好きですよ〜?」

 

「うぅ、しのぶに辱められた……」

 

「ちゅっ」

 

「っ!!だから!いきなりそれするの!

 

……し、しのぶ?は、離れて?

い、いつまで口付けてるの??

も、もういいでしょ?ね?」

 

「ん〜?もうひょっと」

 

「ひっ、ぅくっ……!」

 

「んっ、んっ……んぁ……」

 

「やぁっ!!な、なんで舐めるの!?き、汚いから駄目……!」

 

「ゆひなにひたないところなんてなひから、らいじょうぶれふよ。おそうじもしたひ」

 

「そ、そういう問題じゃなくて!う、うぅぅぅぅ……!は、激しくしないでぇ……頭、おかしくなるからぁ」

 

「……やっぱひ、挑発してるれしょ?わたひのこと」

 

「し、してない!してなひぃぃぃ!!」

 

「んっ、んぁ、んぇ……舌、奥まれ、いれひゃうから」

 

「くっ、きゅっ、ぅぅぅぅ……!」

 

「えぁ、えぅ……まら、はひりそう。もうふこひ、もうふこひ……」

 

「む、むりぃ!むりらからぁ!!あ、うあ、うぁぁあぁ……」

 

「ゆひな?ろこまで、いれてほしひの?もっろ、もっろおくに、ほひいの?」

 

「ら、らめ、いれないれ……もう、もうからだ、あつくて……あたま、とけちゃう、からぁ……」

 

「……ふふ、そっは。ざ〜んれん。……えぁっ」

 

「ひぐぅぅうっ!?」

 

「……ふ、ふふ。これはちょっと、まずいかもですね。必死に自制しないと、どこまでもいっちゃいそうなくらい。酔うってこういう感覚なのでしょうか、お酒は飲んでいませんが」

 

「はっ、はっ、はっ……」

 

「雪那?大丈夫ですか?……雪那?」

 

「……おこってる」

 

「あ、あ〜……」

 

「わたし、怒ってる。汗かいたからまたお風呂行かないといけないのに、腰ぬけちゃって動けない」

 

「ご、ごめんね雪那!ちょっとその、暴走してしまったというか……」

 

「だめ、ゆるさない。……引き上げて」

 

「う、うん。これでいい?」

 

「ん、動かないで。動いたら許さない」

 

「ゆ、雪那……?私も少し汗をかいてるし、あんまり首元の匂いを嗅がれると恥ずかしいというか……」

 

「はむっ」

 

「ひっ!?ゆ、雪那!?」

 

「動かないれ、これはお返ひなんらから」

 

「ちょ、ちょっと雪那。それ以上は跡がついちゃ、っう、からっ……!」

 

「っはぁ。……ん、跡ついた」

 

「っ、もう。こんな目立つ場所に付けたら、また明日から困るでしょう。こういう痣は一度ついたら消えるのに数日かかるし……」

 

「知らない、しのぶが悪い。……それに、そんなに悔しいなら反撃とかすればいい」

 

「またそんな子供みたいな……」

 

「あぁ、しのぶのせいで浴衣がはだけた。けど、痣が付かなくてよかった。私の肌白いから、一回つくと凄く目立って、消えにくいし」

 

「………」

 

「浴衣の着方、分からないし。腰ぬけてるから、うまく立てない……どうしよう、今しのぶに襲われたら、抵抗できない。早く逃げないと、ここに、ちゅって、されちゃうのに」

 

「………へぇ」

 

「もう、早く離れて、しのぶ。あんな風にお耳舐めて、しのぶはすっごく変態。……けど、しのぶは一回拒否されたら直ぐやめちゃうから、こう言えばやめてくれるはず。早く離れて、しのぶ」

 

「……何が言いたいのかしら?」

 

 

「ーーーーーしのぶの、へたれ」

 

 

「……ふ、ふふ……ふふふふふ。

なるほど、なるほど、雪那はそうくるんですか。そういえば書いてありましたね、雪女は誘いと挑発でこちらの理性を奪ってくるとか」

 

「やんっ!……ね、ねえ、しのぶ?そんな見えにくいところで良いの?やっぱりしのぶ、人が見えるところにするの、怖いんだ」

 

「……ねえ、雪那?私にも一応、プライドというものがあるのよ?仮にも年上の私が、こんな年下の小娘に挑発されて、大人しく引き下がると思ってるの?」

 

「……じゃあ、どうしてくれるの?」

 

「とりあえず、反対側の耳掻きをしましょうか?……もうどれだけ止めてって懇願しても、気絶するまで絶対に止めてあげないから」

 

「っうぁ!ひぅ、うぅ、ぃっ……へ、変態変態!しのぶの変態……!」

 

「大丈夫よ。安心して、雪那。……ちゃ〜んと、頭の中まで壊してあげるから♪」


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