IS~絶望を祓う魔法使い達~   作:海人

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原作2巻編スタート。
そしてシャルロッ党の方々……ごめんなさい。
後、新キャラが多く出るよ(笑


原作2巻編
開演前の舞台裏で……


ANOTHER SIDE

 

IS学園で起きた『ドーパント襲撃事件』から幾ばくか経過したヨーロッパ某所。

其処は普段なら主要都市の一角として数多くの人混みで賑わっているのだろうがこの時ばかりは違った。

……別の意味でなら賑わっていたが……

 

「……なんでこうなった?!」

「愚痴溢すんじゃねえよ…俺だって言いたいっての」

 

何故か怪人の雄叫びと銃声と悲鳴がカルテットを奏でる中で2人の青年―――――ユウヤ・ブリジッスとレオン・グセ―――――は廃墟の仲間入り目前となったビルの中に入らずに近くで横転したトラックの影に隠れ一息つく。

 

「まさかアレだけいやがるなんてな、くそったれが…!…」

「そこはお前と同意件だ……で、どうする?」

「実は12時間後にイーニャと食事の約束があるんだよな」

 

左腕の腕時計を見ながら呟くユウヤのリア充発言(本人無自覚)に生暖かい視線を贈るレオンとそれに気付いたユウヤの口論は加熱する。

 

「なるほどな、やっぱりお前はロリコンでもあったんだな」

「違う! 後、やっぱりってなんだ!!?」

 

ユウヤの反論を鼻で笑ったレオンは言い切った。

 

「『ロシア代表の妹』に『ロシア代表』、更に『台湾代表』、極みつけは『日本代表候補』だろ。この『恋愛原子核保有者』が!!」

「俺は武や一夏じゃない!!」

「……大丈夫そうだな」

「……ああ」

 

最早戦場とは思えない2人の会話を聞きながら合流した叢雲劾、イライジャ・キールはそれぞれ感想を洩らした。

 

 

 

 

 

 

「…状況は?…」

 

あれから落ち着き「馬鹿だったな、俺達」「…ああ」と言った会話をしたユウヤ達はファイズフォンとデルタフォンを使い本部に連絡を行うと意外な事実が判明する。

 

「まさかISよりドーパントやゾティアーツが主力だったなんてな」

「意外だよな、俺はISが主力だと思ってた」

「場所が場所だからな」

 

劾の言葉に全員が頷く事で肯定する。まあ、『場所(此所)』が『場所(デュノア社)』である時点でこの反応は至極当然なのだが。

 

――――デュノア社――――

 

 

IS業界において第三位の企業規模と自社が開発した第2世代IS『ラファール・リヴァイブ』等の実績を持つ大企業でありヨーロッパ一帯に絶大な影響力を与える存在。

 

 

 

最も現在は日本の倉持技研やアメリカのボーニング社の台頭でヨーロッパ以外の地域における影響力は減少傾向にあるが……

 

 

 

 

 

「それで、どうする?」

「アレの事か?」

「ああ」

「何もしない事が逆に恐ろしくあるんだが…」

 

4人は会話を打ち切り目の前に在るソレに視線を向ける。

 

「…… …  ………」

 

視線の先に居るソレ、正確に言えば橙色を基準したラファールを改良したと思われるISを装着した少女。そしてその背後には複数の怪人の姿があった。

 

「何か動きを見せてほしいんだけどな」

「イライジャ、それフラグじゃねえか?」

「……ユウヤの言う通りだ?!」

 

レオンはユウヤの言葉に同意しようとしたがそれを遮るように少女が動き―――――何処からか取り出したゾティアーツスイッチ―――――を見せた。

 

《ラスト・ワン》

 

そう聞こえた瞬間、4人は即座に行動に移る。

劾とイライジャはファイズフォンとデルタフォンを操作し変身コードを入力。

 

《STANDING BY…》

 

ユウヤは左腕に巻き付いている腕時計、Gウォッチを戦闘状態に起動。

 

《START UP》

 

レオンはイクサナックルを右手で構え、パシリと左掌に横から当てる。

 

《レ・ジ・イ》

 

 カタカナ表記が似合うような、たどたどしい電子音が響く。

 

 

そして4人はその言葉を宣言した。

 

 

「「「「―――変身!!」」」」

 

《《COMPLETE》》

《G3-X…MISSION START》

《フィ・ス・ト・オ・ン》

 

こうしてフランスの地で4人の仮面ライダーとISを装着したゾティアーツと怪人達の戦闘が始まった。

 

 

 

ANOTHER SIDE・Ⅱ

 

ドイツ共和国首都・ベルリン

 

「……それでは?」

「ああ、この辞令に記載されているように君のIS学園への編入が認められた。」

 

椅子に座るハゲ頭の中年はそう言い手元にある書類を机に置き、眼帯で左目を隠す銀髪の少女はそれを手に取り軍服の懐へとしまう。

 

「ガルシア少将、感謝致します」

「少佐、言葉より結果で示したまえ」

「失礼します」

 

そう言い部屋を去った少女の気配が遠退いた時……

 

「……終わりましたか」

 

1人となったガルシアに声をかける者がいた。

 

「これはこれは、オルソン君ではないか」

「ガルシア少将、お久しぶりです」

「寛ぎたまえ、私と君との仲ではないか」

「では」

 

親しげな様子を見せるガルシアの言葉にオルソンは応じながら席に着く。

 

「それでどうでしたか?」

「上手くいったとも、少佐は数日経てばIS学園に編入される」

「感謝しますよ」

 

こうして道化師(ピエロ)の役割を与えられた者が舞台に上がる事が決まった、

 

 

 

ANOTHER SIDE・Ⅲ

 

日本国・??

 

「……私が、ですか?」

「命令ではなく『依頼』と言う形に成るが……引き受けてもらえないだろうか?」

 

其処にいたのは一組の男女。

片は日本国防衛省トップ

片は嘗てのIS日本国代表を一時期勤めた実力者にして現時点では代表候補生達の指導員の立場に在る女性。

 

「私が選ばれた理由を教えて頂けますか」

表向き(・・・)は療養に入った山田先生の代行だ」

「裏は?」

 

態々表向き(・・・)と口に出したのだから隠された裏についてある程度は説明をして貰えるだろうと続く言葉を待つ。

 

「織斑君と更識代表候補生に対する相談役とフォローを頼みたい」

 

織斑君と更識代表候補生。

先程のIS学園で起きた『ドーパント襲撃事件』解決に貢献した彼と同じ『仮面ライダー』に変身する者達の名前を聞き何故自分が選ばれたのかを悟った。

 

「……それほどまでに状況は悪いと?」

「その可能性がかなり高い」

 

頼まれてくれるか。

そう問いかける視線を感じながら女性は過去を思い出す。

教え子達を危険に晒し1人の少年にけして癒えぬ傷を、消せない罪を背負わせてしまったあの事件を。

少年とある共通点を持つ2人の力になれるなら……

 

「分かりました。神宮寺まりも大尉、その任務を引き受けます」

 

 

 

かくてIS学園を舞台に新たな役者達が集う。





今回はキャラが更に増えたりしました。
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