今回で虚さんが変身するライダーが明らかに……
これからの話を語るには僅かだが時間を戻す必要がある。
中国の代表候補生+αとドイツの代表候補生との間で一騒動が起きた日の夜までに。
UTSUHO SIDE
「……大変でしたね」
「全くよ」
いつも通り生徒会室で部活動や同窓会、行事等の申請や懇願の書類に目を通し許可・不許可の印鑑を押す。
それらが終わり寮に戻ろうとした丁度その時だ、アリーナでの騒動が伝わったのは…
「まさか鳳さんと篠乃之さんがね…」
「話を聞く感じだと9:1で2人が責められる立場ですからね」
大雑把に言えば挑発にのった2人の自業自得の思いが強い。
「けど挑発の内容が内容よね」
「確かに……箝口令がしかれてるにも関わらず正確に事件の内容を把握していた」
鳳さんの所持する甲龍をドーパントが装着した件。
篠乃之が放送席に乱入した件。
誰がその情報をドイツの代表候補生、もしくは彼女の耳に入る立場の人間へともたらしたのか?
疑問に思う事が多々有るのだがそれを考えるのは後にしなければならないみたいだ。
「さて、此所なら問題はないわね……虚ちゃん」
「分かってます……出てきてもらえませんか?」
『……何時カら気付イテいタ?』
唐突すぎる私達の言葉に応えるようにフード付きのコートを纏い変声機を使っているのか声が変わり続けている人影が現れた。
「最初からよ」
「殺気が隠しきれていませんでした」
『そウか、ナラ……』
私達の返答にそう呟いたソレは握られていた『ゾディアーツ・スイッチ』を起動させ姿を人とは違う異形の存在、ゾディアーツと化した。
『シネ!!』
「「御断りするわ(します)」」
降り下ろされた右腕の一撃を後退する事で回避しゾディアーツと距離を取る。
「虚ちゃん、使うわよ」
「そうですね、一夏君との子供を産む前に死ぬのは嫌ですから!」
私は取り出したバースドライバーを腰に添えあて固定されたのを確認し1枚のセルメダルを指に挟む。
お嬢様は手に取ったナイトのカードデッキを前方に翳すと同時に腰にVバックルが自動装着された。
「「変身!」」
指に挟んだセルメダルをバースドライバーにある挿入口に投下し私の姿は『誕生』の名を与えられた仮面ライダー……『バース』となりお嬢様は『漆黒の翼』・ダークウィングと契約を交わした仮面ライダー……『ナイト』へとその姿を変えた。
『貴様逹
「その呼び方、古い方ね」
【SWORD VENT】
驚愕を隠しきれないゾディアーツを見据えながらお嬢様は召喚したウィングランサーを構える。
「今はこう呼ばれているんです」
私はバースバスターの引き金に指を掛け私はその言葉を口にした。
―――――【仮面ライダー】とね―――――
TATENASHI SIDE
「援護、任せた!」
「了解です」
虚ちゃんの応答と同時に放たれるバースバスターの銃弾と召喚したウィングランサーを用いた一突きをゾディアーツに叩き込む。
『効かないぞ? そんな攻撃、私には効かないぞ!』
私達の攻撃は効かないと言わんばかりの嘲笑うゾディアーツは両腕を広げて攻撃してこいと挑発する。
「じゃあ、こんな攻撃はどうかしら!」
【STRIKE VENT】
召喚したブラックドラググローを左腕に装着、前方のゾディアーツに向けて突き出し放たれた黒炎が無警戒だったゾディアーツに直撃した。
『アアアッ?!?!????』
「効果は抜群だ、かな?」
苦悶の声をあげるゾディアーツを見据えながら軽口を呟くと同時にカードデッキから取り出した1枚のアドベントカードをダークバイザーに装填する。
【TRICK VENT】
発動させた【TRICK VENT】の効果で現れた2体のナイトはそれぞれカードデッキから1枚のカードを取り出しダークバイザーに装填。
「「「悪いけど、終わりにしましょう」」」
【SWORD VENT】
【STRIKE VENT】
召喚したブラックドラグセイバーとデストクローを装着した分身2人とウイングランサーを装着した
『くッ、卑怯な真似を!』
「貴方、馬鹿ですね」
【CUTTER WING】
「本当よね」
【【NASTH VENT】】
3対1となった状況に憤りの声を上げるゾディアーツだがそれを冷めた目で見ながら虚ちゃんはカッターウィングを装着し飛び上がり……先程まで虚ちゃんが居た場所から現れたダークウィングとドラグブラッカーから放たれた
『ギャアアアアアアッ?!?!????』
「終わりよ」
耳があるであろう部分を押さえ蹲るゾディアーツを視界に捉えながら取り出したアドベントカード―――――虎を模したライダーズクエストが描かれたファイナルベントを発動させるアドベントカード―――――を装填する。
【FINAL VENT】
鳴り響く電子音。
それと同時にゾディアーツの背後から現れたデストワイルダーによって頭部を前方から地面へと押し倒されると同時にデストクローを装着した私に向かい引きずられて来るのを見ながら構える。
『ゴギャアアアアアアッ?!?!????』
「虚ちゃん、よろしく」
悲鳴のような叫び声をあげるゾディアーツ相手に発動したクリスタルブレイクでダメージを受けたゾディアーツを空中に放り投げる。この行動に溜息を吐き愚痴をこぼす虚ちゃんだが準備は万端だったようだ。
「人使いが荒い主を持つと…」
【BREAST CANON】
「……苦労するんですよ! ブレストキャノン……シュート!!」
展開し胸部に装着された大型キャノン砲、ブレストキャノンのトリガ―を弾き、その大型砲身から放たれた砲撃は空中に放り投げられたゾディアーツに直撃した。
……だが。
「……居ませんね」
「逃げられちゃったわね…」
そこにゾディアーツスイッチを使ったスイッチャーの姿は無かった。
次回は出来たら早めに投稿したいです。