IS~絶望を祓う魔法使い達~   作:海人

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さて今回のオリ設定は……
続きは本文でどうぞ。


原作1巻編
入学初日『前編』


ANOTHER SIDE

 

―――遅かった……―――

 

俺は目の前の光景―――アイツ(・・・)が執り行ったサバトによって産み出される異形(ファントム)達を眺めながらそう呻く事しか出来なかった。

 

「くそ! また、なのか…」

 

あの子(・・・)の時と同じ様に俺はまた……

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふざけるなあああああアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

その怒声が俺の耳に届き、慌てて周囲を見渡し……

 

 

 

……後に『指輪の魔法使い』となる者の姿を、……俺達の『因果』に巻き込みたくないと願っていた者を見つけた。

 

 

 

 

 

 

ICHIKA SIDE

 

4月上旬。

この時期の日本(俺の様な学生に限定するが)と言えば始業式、入学式を経て同級生とのコミュニケーションに勤しむのだが……

 

「……皆さん、おはようございます!」

 

そう言って俺以外のクラスメイトが全員女性の教室に入って来たのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり女性だった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私はこの1年4組の担任の山田真耶です…」

 

自己紹介を始めて下さい、と言ってクラスメイトからの自己紹介が始まる。

 

「(…この視線の数はないだろう)」

 

自己紹介を聞き流しながら俺はこうなるに至った経緯を思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは今から何日か前の事だ……

その日俺はなんでか首相官邸へと招かれてその一室で複数の大人と向かい合っていた。

 

 

「……ふむ、質問したい事は…山のようにあるようだね」

 

そう呟く初老の男性、一般人の俺では直接会う事は出来ないであろう人物…内閣総理大臣は俺の表情を見てかそう言うからお言葉に甘える事にした。

 

「……その前に1つだけ言わせて下さい」

「よろしい」

 

初老の男性の隣に居る中年の男性、名刺には『外務大臣』って書かれていたよ(笑)

 

「何故、内閣の官僚様方が一般人の俺に説明を?」

「残念ながら貴方は既に『一般人』等ではありません」

 

そう言いながら若い……千冬姉と同じくらいの女性(総理の秘書官らしい)が複数の書類を取り出す。

 

「まず現在の貴方、と言うよりは周辺の安全の為に『IS学園』に入学して頂きます」

 

『IS学園』

文字通りIS―――――インフィニット・ストラトス―――――について学ぶ為に日本自国や外国から生徒が集まる人工島の敷地を丸々1つ使い立てられた学園だ。

其処に俺が入学する意味は……

 

「理由は……まあ分かりますよ、【第二回】ですよね」

 

【第二回】

それは、俺が中学生の時期におきたある事件の間接的な原因を指す言葉、であると同時に1人の魔法使い、『仮面ライダーウィザード』が生まれた始まりの日(ビギンズ・ナイト)

 

「理解が早くて助かります、『IS学園』は建前上は日本を初めとした各国の介入は不可能です、ですが有事の際は……」

「距離的に一番近い日本が防衛行動を行う」

 

秘書の言葉に防衛省からの役人が引き継ぐように口を挟む。

 

「なるほど……IS委員会に対しての対応は?」

「……IS委員会(あちら)は今のところは何も言ってこないな」

 

俺の質問に外務大臣が答えてくれたがこの答えに全員が首を傾げる。

 

「『あの一件』があったのに、ですか?」

 

『あの一件』

それは俺達とワイズマンとの最終決戦の際に一部のファントムに『IS委員会』が派遣した直属のIS操縦者達が強権を振りかざし、ごり押しで最終決戦に加わり……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……1人残らず『皆殺し』にされた一件だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この一件で『IS委員会直属のIS部隊』は現在再編中だがその際に日本政府に再編費用その他様々な要求を出し日本政府が断ったといった出来事があったらしい。

 

「不気味にも程があるんですけどね」

「最悪の時は此方がなんとかするが、もしもの事態も考えていてほしい」

 

内閣の皆様もこの時の『IS委員会』の応対に辟易しており現在要警戒中らしい。

 

「分かりました」

 

とりあえず、現在自身がおかれている状況を理解しつつこれからの事を決める為の話し合いを再開した。

 

「とにかく、聞けるだけの要望は聞こう」

「そうですか、それなら……」

 

それから俺は幾つかの条件を提示し、それは了承された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上がある日の会話だ。

 

「では次の人……」

 

そんな事を思い出していると山田先生がそう言って俺を見て、それに釣られる様にクラスの全員の視線が俺に向けられる。

 

「……俺ですか?」

「そ、そうですよ」

 

ひょっとしたら考えている間に俺の順番になったか? と思い確認したら何故か一歩後ろに引いた山田先生が答えてくれた。

 

 

 

……何故に山田先生は後ろに引いたのだろう?

そんな事を考えながら口を開き自己紹介を始める。

 

 

 

「織斑一夏だ、男でISを動かせたので各国政治家やその他の悪意の手が簡単には届かない『IS学園』へ編入された、趣味は料理と体を動かす事だ」

 

とりあえずこれくらいで良いだろうと俺は思ったのだが周りは『もっと言え』と言わんばかりの無言の催促を視線に込めて俺を見続ける。

 

「…後、急な編入なので基礎的な知識は付け焼き刃レベル程度しかないので皆に迷惑をかけると思うけど宜しく頼む」

 

仕方無く足りない頭を捻って考え出した言葉を言いきって席に座り俺は自己紹介を終えた。

 

 

 

 

 

 

 

そして休み時間となり俺は少しばかりの休息を……

 

 

 

 

 

 

 

……得られなかった。

何故なら休み時間になった瞬間、別のクラスの女子達が4組の廊下に集まりだしたからだ。

思ったよ、全学年の生徒が集まってるんだろう? ってな。

 

 

 

 

「…はあ、疲れるな」

「大丈夫?」

 

机に突っ伏し現実を受け入れようと努力している俺を気遣う様に簪が近付いてきた、今はその優しさに甘えたかった。

 

「女性ばかりは……(つら)い」

「ドンマイ」

「ありが『ピンポンパンポン』…あれ? 今の音を聞いて嫌な予感に駆られるんだけど…」

「一夏も?」

 

簪に気遣い感謝と言おうとした瞬間、校内放送のお知らせ?と思わしき音が教室のスピーカーから聞こえてきた。

 

「まさか…」

 

俺の第六感が『マズイ、今すぐ逃げるんだ!』と警鐘を鳴らす中、簪が何かを悟ったのか呟く。

 

 

 

 

 

『1年4組の織斑一夏君、更科簪さん、直ちに生徒会室までお越しください。繰り返します……』

 

 

 

 

 

「生徒会室?」

「やっぱり…」

 

なんで生徒会に呼ばれる? と思っていると何かを思い出したと言わんばかりの声を出す簪が居たので尋ねてみた。

 

「呼ばれる心当たりがある?」

「…うん」

 

何かを言おうと口を開きかけるがそれを遮らんと放送が続く。

 

 

 

『……3分までに来なければ…』

 

 

 

ここで言葉が一瞬途切れて……次の瞬間、聞き覚えが有りすぎる声が話す内容に……

 

 

 

 

 

 

 

 

『……2人の告白とプロポーズの時の言葉を朗読しちゃうぞ♪』

 

 

 

 

 

 

「ちょっと待てええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!」

「お姉ちゃああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!」

 

 

 

……俺と簪は2人は同時に怒鳴り声を発していた。

それと同時にこれから起こるであろう騒ぎにどう対応しようかと頭を抱える羽目となった。

 




今回のオリ設定

・一夏のクラスが1年4組
・担任が山田先生
・会長のイタズラ

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