今回で一夏ヒロインズ全員登場です。
ICHIKA SIDE
『
「……一夏」
「…言いたい事は分かる」
疲れぎみの簪が何を言いたいかよく理解している。
だから2人同時に同じ言葉を口に出しても驚かない。
「「……疲れた」」
まるでファントムやその他を相手に戦った後みたいだ、いやマジでそう思うんだ!
「お姉ちゃんのお仕置きは虚さんに任せるとして……」
「この視線はどうにもならないんじゃないか?」
「……視線に殺気が混じってるよ」
「……マジ?」
「…うん」
この疲れの原因である楯無さんへの罰は虚さんに一任する事にしたのだが、問題は俺達に向けられている視線に殺気とかシャレにならないものが多数混じってる事だ!
「向けられてるのは俺か?」
いきなり現れた『男性でISを動かせた』
「どうする?」
「無視するか、お姉ちゃん達に相談?」
「久しぶりに『アレ』を使うのも有りか? 『アレ』は魔力喰うけどそれなりに……」
「イッチ〜、かんちゃん〜」
互いに対策を考えながら語っていると俺達を呼ぶ声が聞こえそちらを振り向くと、きつねうどんを載せたトレイを持つ布仏本音と2〜3人の女子が此方に向かって歩いていた。
「一緒に食べようよ〜」
「人数分の席が空いてるし大丈夫だろ」
「いいよ」
正直、このままだと満足に食事がとれない。
……食事は『楽しむ
「……織斑君、そんなに食べるの?」
「まあな、俺の体燃費悪いから」
本音が連れて来た3人の内の1人が驚きながら俺の昼食……炒飯、餃子、ラーメン、杏仁豆腐のセット……を見ながら言うが俺的にはまだ足りない。
次の昼食では唐揚げを追加しよう。
「そうだイッチ〜、さっきの放送なんだったの?」
ああ、あの放送学校中に流れてたのかとある意味知りたくない事実を本音の口から知らされた俺達は即座に返答する。
「
「まったくお姉ちゃんたら…」
この返しに本音はこう呟くのを聞いてしまった俺達は即座に具体的な対処をした事をアピールする。
「………… ど う し よ う か な ? ……」
「虚さんに任せた」
「だから大丈夫だよ」
この言葉に本音は『そっか〜』と言って食事を始める。
……危ないところだった。
俺と簪の2人は互いに冷や汗をかきながらそう思った。
だってな、下手したら間違いなく『のほほん様』が降臨していた可能性が高いんだよ!! いやマジでだからな!
……で初日の授業が終わった俺は『倉持技研』の人達と『打鉄弐式』の装備についての話し合いの用事が出来た簪と別れ寮に用意されたこれから暫くの間暮らすことになる俺の部屋の扉の前に居る。
因みに1人部屋なのは日本政府との話し合いで出した条件の1つなので確定している…
……筈なのだが…
「……誰か居る?」
部屋の中に人が居る気配がするのだ、念のため部屋の鍵の番号を確認したが間違いなくこの部屋が俺に用意された部屋で合っている。
「……いきなり厄介事か? 勘弁してくれ」
とりあえず中に居る相手を拘束する為に部屋の扉を強引に開け扉の前に居る誰かを…
「お…」
「動く、な……?…」
……拘束する事はしなかった、と言うかする必要がなかった。
「楯無さん、なにしてるんですか?」
そこに居たのは俺の彼女の1人であり今朝の大暴露放送をしてくれやがった『更識楯無』だったからだ。
……それも『裸エプロン』という
……何故『裸エプロン』でお出迎えしてくれたのか凄く聞きたい。
いや、良いモノが見られたな……とは思ったけどな!
「……」
「いや、何か言おうよ」
「今は2人だけ…」
「だか……ああ、そういうことか」
沈黙する楯無さんに何か言えと促すと何故か拗ねた声でそう呟く。それを不思議に思いながら問い質そうとして楯無さんの言葉を思いだし気付いた。
「その格好はどうしたんですか、『刀奈』さん」
「よろしい」
思い出したのは『あの時』の言葉。
―――――2人だけの時は私の『本当の名前』で呼んでくれると嬉しいかな―――――
KATANA SIDE
皆様方、ヤッホー。
IS学園生徒会長にして日本国『国家代表候補』、そして『一夏君の彼女の1人』である更識楯無よ♪
「約束を覚えてくれてお姉さんは嬉しいわ♪」
「……それはさておき」
私の会話を投げ棄てるように断ち切って何故か視線を合わせることなく話す一夏君。色々聞かれるかなと思っていたしちょうど良いかな?
「あの放送の事?」
「それもですけど…」
てっきり朝の放送の事で怒ってると思ってたけどその他にもあるらしい。と思ってたら一夏君が吠えた。
「その格好はなんですかッ!!?」
格好? ああ、
「……嬉しく無いの?」
お母さん曰く『これならどんな鈍感野郎でもその気になるわ!』って言ってたんだけど……
「正直嬉しいです…」
「素直でよろしい」
お母さん、アドバイスは大成功だったよ。
「……ところで『楯無』さん」
あら? どうして名前で呼んでくれないのかな? と不満に思う。
……けどこの時約束の内容を思い出し…気付くべきだった。
「……何を、したんですか?」
顔色が真っ青になった一夏君が震えだし部屋の扉の先に視線を釘付けにされていた。それを見て私は慌てて振り向いて……
「……一夏君、どうして震えているんですか?」
……そこに『
「…う、虚ちゃん」
「……お嬢様、それに一夏君、どうして
どうしてって? 怖いからに決まってるからよ!!
「「…………」」
けど声に出す事が出来ない、『
「(……何をしたんだ?)」
「(…生徒会のお仕事を……サボりました)」
だって簪ちゃんと本音ちゃんだけ先に一夏君に会って話したりしてるのに私はまだなのよ! 2人が羨ましかったのよ!!
「(……自業自得だな)」
「(…お願い! 助けて!!)」
「(……ゴメン、無理)」
私からのSOSは即座に却下された。
その間にも『
「…一夏君」
「…は、はい!」
「そこの楯無を此方に渡して下さい」
「どうぞ、【BIND】」
一夏君と虚ちゃんの短い会話が終わり私は一夏君の魔法で造られた鎖で縛られ拘束された。
「何の躊躇いも無い?!」
「……俺も今朝の放送に思うのがある」
「協力感謝します、さあお嬢様……『OHANASHI』しましょう」
一夏君から拘束された私を渡された虚ちゃんはワライながら部屋から出ようと足を扉へと……
「虚さん、1つお願いが…」
「…なんですか?」
……運ぶ前に一夏君が呼び掛けるので渋々と言った様子で足を止めた、ひょっとして助けてくれる?
「俺と簪の分も追加して……『OHANASHI』して下さい!!」
「分かりました」
その期待は裏切られ2人とも清々しい笑顔で『
「(…酷い! あんまりよ!!)」
余りの扱いの酷さに抗議するが次の一言で抗議した事を謝りたくなったわ。
「(…『のほほん様』が降臨していた可能性があるんだが?)」
「(…ごめんなさい)」
『のほほん様』
それは……
いや、それを語るはまた別の機会に…
……どうだったでしょうか?
因みに後2~3話で仮面ライダーに変身出来たらいいなと思ってます。