今回も自分なりの考えがたくさん?あります。
ICHIKA SIDE
IS学園入学から1週間が過ぎたこの日は山田先生のこの言葉から始まりを迎えた。
「あ、そうだ織斑君」
「山田先生、どうかしましたか?」
HRが終わり最初の授業が始まろうとしたその時山田先生が何かを思い出したと言わんばかりに手を叩き俺に声をかける。
「実はですね…」
そう呟きながら何処からか何枚かの書類を取り出しながらこの言葉を言い放った。
「今日の放課後に『倉持技研』から織斑君の『専用機』がIS学園に届きますので時間を開けておいてくださいね」
この言葉に俺は驚かなかった、というか今週中には届くと聞いていたから思っていたより早いなと感じたくらいだ。
「せ、専用機!?」
「この時期にですか?」
「……良いな」
「私も欲しいな」
俺と山田先生の会話を聞いて周りのクラスメイトは驚きと羨ましさの声をあげる。まあ、皆の気持ちは分かる。専用機とは言ってみればIS操縦者を目指す者達の一種のステータスになるモノだ。
それをISを起動させて1〜2ヶ月にも満たない俺に与えられるのが驚く事だろうし、……今まで頑張ってきた、いや今も時間を惜しまずに努力している人達にしてみれば『ふざけるな!!』と怒声をあげたくなるだろうな……
「…皆さん」
そんな事を考えていた俺の耳に山田先生の小さく、しかし聞き逃す事をしてはいけないと自然にそう思ってしまう声が聞こえた。
ANOTHER SIDE
織斑君に専用機が与えられる。
その事実に私達は思わず驚愕、羨望、嫉妬などの様々な感情が込められた声をあげるがそんな私達を戒め諭す様に山田先生が語り始めた。
「…皆さん。『専用機を持つ』、それは自分自身が相応の責任を請け負う事を意味します」
そう語る山田先生の表情は真剣そのもので入学してから初めて見るものだった。
「日本だけで限定すれば『代表候補生』、『代表候補』『国家代表』、『企業所属テスト生』等の人達が国家、又は企業等から『
この言葉に外国から来た人達は何か違和感を覚えたのか首を傾げる。
「そして
自国、自社が保有する稀少なISコアと独自技術が搭載されている機体。その2つを1つに纏め稼働する専用機を一個人に貸し与える。
言葉にすればこんなにも簡単……だが貸し与える側、貸し与えられる側からしてみればそれは責任と言う名の見えないナニカと共にあると事だ。
「つまり専用機を与えられるとは『自身の
この時の山田先生の言葉を私達が思い出すのはそう遠い日では無いことをこの時点では知らなかった。
KANZASHI SIDE
「……長話で時間を取ってしまったのでこの時間は『クラス代表』を決める時間に使います」
「山田先生、『クラス代表』って何ですか?」
「……そうですね、学級委員長みたいなものと考えてください」
山田先生の話が少しだけ長引いたせいでこの時間の授業は急遽『クラス代表』を決める時間となった。
「『クラス代表』ってどんな仕事があるんですか?」
「クラス対抗戦で他のクラスの代表とISの試合を行う事や行事の雑用、今の私の様に司会進行等ですね」
山田先生のこの発言をかわぎりにして次々と声が上がった。
「織斑君を推薦します」
「私も!」
「俺かよ!!?」
「「「「「そうだよ!」」」」」
いきなりの一夏推薦で驚いた私だけど推薦された一夏自身も同じ様に驚いて聞き返すがクラスメイト達に言い返されていた。
「理由は?」
「織斑君は専用機持ちになるんですよね?」
「ええ、そうなりますね」
もし下らない理由で一夏をクラス代表にするなら……フフフ…
……と少しだけクロいナニカを漏らし出す簪だが誰も
「だったらクラス対抗戦で他のクラスと戦う時に有利になると思うんです」
「それに織斑君はISにたくさん乗れる機会は多い方が良いんじゃないかな?」
「それは一理ありますね」
意外に納得出来る意見の数々に山田先生の言葉と一緒に納得する。と同時に漏れ出ていたクロいナニカを抑えた。
「最初の意見だけなら該当者がもう1人居ますが…それなら織斑君を推薦する理由になります」
「先生、質問です」
「なんですか?」
「『該当者がもう1人』ってこのクラスに『専用機持ち』が居るんですか?」
「ええ、更識さんが日本の代表候補生なんです」
「そうなんですか?!」
「あぅ……」
山田先生の言葉を聞きクラス全員(一夏を除く)が此方に視線を向ける。いきなりだったから少し怯えたのは秘密だ。
「そうですよ、では推薦されたのは織斑君ですので4組のクラス代表は織斑君で決定ですね」
山田先生の確認の言葉を一夏以外の全員が頷くのを見た一夏は……
「……決定は覆りませんか?」
「無理です」
「なら要望を言うのは?」
「良いですけど……内容は?」
……なんとかクラス代表就任を回避しようと足掻くが無理だと言い切られ諦めた……けど何か考えがあるらしくこんな事を言う。
「代表補佐って役職を作ってほしいです」
「理由をどうぞ」
そう返す山田先生は理由がまともなら認めても良いと言った感じだ。
「自己紹介の時にも言いましたけど俺はIS関連の知識が皆と比べてかなり劣ります。だから代表の仕事で勉強時間を削られるのは不味いんですけど……どうでしょ?」
言われてみればその通り……と他のクラスメイトは頷くが私は簡単には頷けない。何故なら一夏がISを動かせると知ってから私達4人でIS関連の知識を一通り教えているからだ。
「なるほど」
「言われてみればそうだよね」
「けど誰が代表補佐になるの?」
けど他のクラスメイトはそんな事は知らず納得の声をあげ誰を代表補佐にするのかを話し始める。
「織斑君に決めてもらいましょうか?」
「それなら簪に頼みたい、やっぱり知った顔だと安心出来るし」
この言葉で私の代表補佐が決まっちゃったよ……
後にこのせいでアニメDVD鑑賞時間が減った簪は一夏に損害賠償として月1の2人だけでの1日デートを要求したと言う……
UTUHO SIDE
「…と言う訳です」
「ふ〜ん、一夏君がクラス代表で簪ちゃんが代表補佐か」
昼休みのこの時間、生徒会の一室では私とお嬢様方、本音、一夏君の5人で昼食を頂きながら午前中の出来事を話題にして談笑しています。
先程は本音が自分のクラスの雰囲気が悪いと珍しく愚痴を洩らす場面があり、お嬢様と私は特に問題は無いと口にし今は一夏君と簪お嬢様のクラスについて聞いていたのですが……
「……残念です」
「「どうして!?」」
私の呟きに2人は大袈裟に声をあげる。
「生徒会に入ってほしかったんです」
「……そんなに大変なんですか?」
「はい」
私の口から漏れる呟き声に何かを察したのか確認の言葉を投げ掛ける一夏君…
…私の即答に少し顔色を悪くしながらも約束してくれました。
「時間に余裕が出来たら手伝いに来ます」
「私も」
一夏君と簪お嬢様の優しさが溢れる言葉に自然と感謝の声が口から漏れていました。
「ありがとうございます」
一夏と簪は後に語る……
―――刀奈さん、仕事を貯めるな!―――
―――本音、仕事時間より休憩時間が長いんだけど……どう言う事?
―――
そしてこう締めくくった。
―――虚さんが卒業したら生徒会は間違いなく……終わる。―――