がっこうぐらし! めぐねえ同僚全員生存ルート   作:KEI@404

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…語彙力が欲しい


part8 部室棟制圧(1)

 今日はあたしのわがまま聞いてくれてありがと──そう沙上先生に今日のお礼を言う。

 

 「あぁ、気にしなくていいよ。それで今日は()()()()()?」

 

 ()()()そんな、考えたこともない言葉を先生に投げかけられ、一瞬思考が止まる。生きているだけで幸運といった状況で、そんなこと考えてすらいなかった。

 

 「あぁ、いやこの状況が楽しいとかそんなことを言うつもりはないんだ。でも、こんな状況になっちゃってさ、友達や家族がどこへ行ったか、生きているのか、そんな当たり前のことすら分からなくなっているけど、それでも、私たちが生きているのは間違いじゃないから、できることはやってみようよ。」

 

 そう言われ、今日の出来事を先生に話した。

 シャワーを浴びたこと、ゆきとご飯を取り合ったこと、勉強をしたこと。あぁ、今日は楽しかったのだとそう思った。それと同時に脳裏に浮かんだ『かれら』のことも話す、今日倒した『かれら』、職員室に大量にいた『かれら』………最初に倒した『かれら(先輩)』のこと。

 

 

 ポタポタと涙があふれる、そんなつもりはないのに。

 

 

 先生は夜が明けるまでずっと優しくあたしの頭を撫でてくれた。子供扱いするなと拗ねたふりをしたら、普段頑張っているお礼だ、といって余計に髪をワシャワシャ撫でられた。でも、その感覚と先生の膝枕がなんだか気持ちが良くて、瞼が落ちてしまった。

 

 

 


 

そろそろストーリーも中盤に差し掛かってきて、状況の把握が難しくなっていく実況プレイ5日目やっていくZOY!

 

 今日含めた数日の行動予定ですが………このバージョンで追加された「部室棟」の制圧を行っていきます!!!

 

 説明すると部室棟とは、今回のアプデで新しく、2階からの渡り廊下から行けるように追加されたエリアで、新規追加のアイテムやイベントがあったりするらしい。要は、単純な追加マップに特殊ルールが追加されたヤツ、といった認識で問題はない…はずです。ないやろ(適当)

 そもそも、何故こんなに時間がかかりそうなことをやるのかについてですが...めぐねえエンドを目指すためにここで信頼度上げを行いたい&教室棟でのイベントが「めぐねえ同僚エンド」に必須、となっているからです。早く入って制圧しなきゃ....(使命感)(ホモはせっかち)

 

 

 早速みんなに、教室棟制圧の旨を伝えましょう、みんなー部室棟にバットもってカチコミ行こうぜー!バットないけど。

 

 そんなこんなでゆきちゃんとくるみちゃんは賛成、りーさんは中立、めぐねえには「危険だ」と言われ反対されました、解せぬ。仕方がないのでめぐねえとおはなしタイムに入りましょう。賛成して♡(説得)

 

 「食料はまだありますし、わざわざ外に出なくても…」

 

 こんな感じで反対されてしまいます。しかしまぁ、食料とかの問題については間違っちゃいないから否定できないなぁ...それでもイベント回収のために部室棟に行く必要があるので、食料以外のメリットでめぐねえを説得しましょう。部室棟行きませんか?...行きましょうよ!

 

 良さそうな選択肢は………これやな、ぽちっとな。

 

 

 ▼ 部室棟にぃ、バリケード補強用の素材があるらしいっすよ。

 

 

 …逆に考えるんだめぐねえ、素材が入手できれば、バリケード補強やトラップ作製ができるのでむしろみんな安全なんだよ!いいね?

 

 「………わかりました。ですけど無茶はしないでくださいね?」

 

 おかのした。(即答)…説得は成功したようです、やったぜ。

 

 ほいじゃ、許可もいただいたので準備しますかね...ボールペン、錐のようななにか、あとはクラフトテーブルで作成したアイテム等々、戦は戦う前から始まってるからね。準備はしっかりしておきましょう。

 

 ちなみに先ほどの説得、失敗すると隙を見て1人で潜入することになっていたんだよなぁ...その先に待つは死ゾ。

 一応、説得以外の方法もあったけど、あやめ先生は知力が高い+〈ロジカル思考〉の補正も相まって、説得に成功しやすいので、RTAではないですが、多分これが一番早いと思います。

 あとこのゲーム「脳も体も筋肉。故に全身筋肉の私は賢い」理論がまかり通るので、今のように知力判定で説得を成功させる以外にも、筋肉判定で説得する方法もあるんだよなぁ。な…何を言っているのか わからねーと思うが おれも 何を言っているか わからない…

 

 それはさておき、部室棟に向かう準備も終わったので行くぞォ!オッスお願いしまーす!ちなみに部室棟制圧は直前にあったデータでプレイしただけなので、(通しプレイをしては)ないです。追加されたばっかりの要素だから間に合わなかったんですよ(言い訳)それに、行き当たりばったりでも案外どうにかなる…はずです。(どうにか)なって♡

 

 

 

 

 階段を降りると…2階はやっぱりいますねぇ...『かれら』が。でも校舎棟(こちら)部室棟(あちら)を繋ぐ渡り廊下は校舎真ん中の階段を下りてすぐなので『かれら』に見つからないように通れます。すたこらさっさー

 

 

 

 

 「こっち側はどうなってんだろうな…なぁ柚村。」

 「逆にくるみはどうなっていると思う?」

 「…さぁな、校舎棟(こっち)と大差ないと思う。」 

 

 「…だとしたら、案外トイレとかに閉じこもってる生存者がいたりしてな。」

 「そりゃいいな、じゃあ行こう。」

 

 

 

 

 そんなわけで今回同行する少女はくるみちゃんとチョーカーさん。最強のハイスペックなゴリラ(くるみ)と、均整のとれたステータス(チョーカーさん)

 まだ高校生のこの少女達は、襲い来る『かれら』に耐える事が出来るでしょうか?それでは、ご覧下さい。(問題のBGM)

 

 え?………めぐねえエンドを目指すために、部室棟を制圧するのに肝心のめぐねえ連れて行かなくていいのかって?

 

 まま、そう焦んないでよ。めぐねえエンドの条件は「好感度を一定値以上、かつ特殊イベントのクリア」となっております。

 特殊イベントは「部室棟の完全制圧」つまり、部室棟内の『かれら』の全滅したタイミングで発生します。そして、部室棟の制圧は1日で終わらないため、何日かに分けて制圧する必要があるんですね。

 

 これをまとめると特殊イベントは

 

 ・最後の一体を倒した時点で発生

 ・上記のタイミングでめぐねえをつれていれば条件達成

 

 となっております。なので、で戦闘力がお察しのめぐねえは残念ながら最終日まで連れて行きません。仮にめぐねえを連れた状態で、乱戦が発生した場合あやめ先生だと守り切れないです。チョーカーさんやくるみちゃん、みーくんといった、ある程度戦力になるキャラを選んで安定して進めていきます。

 

 渡り廊下の扉も鍵が掛かっているため、鍵を使って開けたら...突撃ぃー!(にほんへ)

 

 

 


 

 

 Now loading...

 

 tips

  ゆき「主人公の性格ごとに知力や直感とかとか、伸びやすいステータスは異なるよ!」

 


 

 

 

 こちらでもやることは制圧なので片っ端から『かれら』を倒していきます。

 「ねぇ、何となくだけどここ、気味が悪くない?」

 「私もそう思う…なんかひどい違和感がある...」

 

 はい、これが部室棟の特殊ルールの1つ、【時間経過での正気度減少】です。チュートリアル後、部室棟は一定時間滞在ごとに正気度が減少していきます、なのでパパパッとやれるところまで制圧します。

 

 

 

 「気味が悪いのは確かだけど1人じゃないし頑張れそうだな」

 「1人で無双ゲーみたいなことしているアンタが言うことなのか...でもそうだな、先生もいるし心強いかも、なんか落ち着くし」

 「それは何となくわかるかも、よーし、先生にくっつけー」

 

 あら^~くるみちゃんが先生に飛びついてるね。いいぞもっとやれ!

 あやめ先生はスキル〈教導〉の効果で好感度が上がりやすい&他のキャラへの正気度減少抑制の効果は時間経過にも有効、よって、部室棟ではいつもよりカッコよく見える、いいね?

 

 って、動けん!ちょ、重い...てかくるみちゃんは加減してぇ!チョーカーさんもじゃい!くっついてきたので動けない...筋力で先生が2人に勝てるわけないだろ!ここ敵地なのぉ、敵地の廊下ぁ! ほらくるみ、後ろ後ろ!『かれら』いるゥ!騒いでるから気づかれた!だから廊下で騒いだり走ったりしちゃいけないのぉ!先生いつも言ってるでしょ!

 

 「フッフッフッ、そんな見え見えの嘘に引っ掛かるわけないよ先生」

 「私たちに離れてもらいたかったら、ステーキとほかほかの炊き立て白米を準備するんだな、それにこの前『書類の提出があぁぁぁ』とか言って先生こそ、廊下走って騒いでたよね?」

 

 いやマジ!ほら!バット持ってこっち見てるうぅぅぅぅ!もうだめだぁ・・・おしまいだぁ!!

 

 あっ、やっと放してくれた。さっさとバールで…

 

 「──先生に」

 「「触るなぁ!!」」

 

 チョーカーさんの転ばせるアシストとくるみちゃんのシャベルで『かれら』は爆散!サヨナラ!

 

 やだ…私の生徒、頼もしすぎ…終わったあとも先生を気遣ってくれてるし、良い子だなぁ。あと、2人ともいつの間に連携とかできるようになったの、結構信頼度ないと習得できないのよ?

 

 

 「先生、なにか落ちてたよ」

 

 

 チョーカーさんから『かれら』の持ち物であろうバットを貰いました。どれどれ…Tadakuniと印刷されてますね...架空のメーカー名かな?

 まぁええわ、くるみちゃんは言わずもがな、あやめ先生にはバールがあります。なので、これはそのままチョーカーさんに装備させましょう、チョーカーさんは殺傷武器は装備できませんが、説明文を読むと、このバットは芯の部分が柔らかい素材とのことで非殺傷カテゴリらしく、彼女でも装備可能です。使って、どうぞ。

 

 「ありがとう、大切にするよ。」

 

 ありがとうも何もチョーカーさんが拾った物なのですが...それはそれとして、感謝の気持ちは受け取っておきましょう。正気度も刻一刻と減っていくのでさっさといくどー!

 

 

 

 

 次の部屋は…どうやら倉庫です、『かれら』は見たところいませんね、古い本や備品が転がってるので、転ばないよう足元に注意して部屋を探索します。

  

 「めぼしいものはなさそうだな…そっちは?」

 

 んにゃぴ…なんかよくわからない宇理炎って書いてあった一組の土偶と刃嶋国風土記しかなかったです。こんな世紀末で土偶も歴史書も役に立つわけないだろ。いい加減にしろ!もっとマシなアイテムをくれよな~頼むよ~そんなわけで次だ、次!

 

 

~~~

 

 

 よし、この部屋も制圧完了です。でも確かこの射撃場を制圧すると…

 

 「痛った、なんだこいつら!どっから出てきやがった!」

 

 ハイ、部室棟特殊ルールの2つ目、【ボス戦】です。

 

 部室棟は1階と2階があり、各階の半分のフロアを制圧するとボス戦が発生します。部室棟ということもあって、部活がモチーフの『かれら』が出てきます。

 最初のボスは、数での連携とエアガンでの攻撃が特徴の元射撃部と思わしき『かれら』です。ハイそこ『かれら』なのにエアガンを扱えるんですかねぇ…とかツッコミしない、これも全て【生前の記憶】って奴の仕業なんだ!!!

 

 「なんだこいつら!?連携してくるぞ、気をつけろ!」

 

 多分編隊だと思うんですけど(名推理)

 こいつらはエアガンで攻撃してくるので一発の火力は低い&感染の可能性はないです。そのため、距離を詰めて叩けばどうということはありません、ただのカカシですな…ってちょ、数が多い!痛い、痛いんだよぉ!!(マジギレ)

 

 …とにかく止まるんじゃない!犬のように駆け巡るんだ!

 

 「わかった、走って攪乱してみる!」

 

 チョーカーさんが頑張って攪乱してくれているので、その隙に近づいてバールを叩きつけます。ホラホラホラホラ!

 

 ヨシ!合計4体撃破!あと2体!

 

 『かれら』の注意はまだチョーカーさんに向いているので、そのまま倒し切りましょう、来いよゾンビ野郎!武器なんか捨ててかかってこい!

 

 おっとチョーカーさんスタミナがギリギリで走るの遅くなってる…ヤバいヤバい!

 

 どうにかして助けないと…あっ!倒した『かれら』がエアガンをドロップしていたのでこれを装備して…って残弾が残り1発?どうやって2体の隙をつくれと!?まぁどうにかやるっきゃねぇ!そのきたねぇ顔をフッ飛ばしてやる!!

 

 


 

 

 死にたくない。

 

 

 だから、息を切らせ走る。足は痛いし、めまいはする。それでも今は必死に走る。

 

 くるみと先生が『かれら』を倒せるように、私は注意を引くだけだ。それでも流石にそろそろ限界かな。

 

 

 『かれら』の持っているエアガンの銃口がこちらを覗く、エアガンとはいえこの距離だ、当たれば痛いし動けなくなれば、すぐさまこちらを襲いに来るだろう。こちとらもう限界なんだ。

 

 

 

 「柚村!3秒耐えろ!」

 

 

 

 …無茶をおっしゃる教師だ。廊下は走るし授業中は騒ぐ、それでもって体育には乱入、ろくな大人ではないだろう。

 

 だが、私はそれが好きだった。生徒指導の教師に短いスカートやお気に入りのチョーカーが校則違反だと言われた時も「人格と恰好が結びつくわけないだろ!いい加減にしろ!」なんて怒ってくれたっけな………

 とにかく私は先生が好きだ。トイレに逃げ込んで震えていた私を救い出してくれた。今もこうやって、皆のために得意ではないだろうに率先して必死に戦ってくれている。あぁ、私も役に立ちたい、だから──

 

 

 

 ───あと3秒、先生を信じよう

 

 

 

 肺に空気を送り込み、全身に酸素を送る。

 

 

 1歩  2歩  3歩  もう数えるのすら煩わしい、とにかく耐える。

 

 

 

 「ヤバっ…」

 

 

 

 集中が切れ、足元がグラつく、ここまでか。そう思った瞬間

 

 

 

 

 「──今だ!しゃがめ!」

 

 

 

 指示に従い床にダイブする。視線の先には遠くでエアガンを構え、トリガーに指をかける先生と、こちらに走っているくるみ。あとは『かれら』に弾丸が当たることを祈る。

  

 

 

  

 狙いを定めた一発のBB弾が放たれる

 

 

 

 

 

───カシャン、と音が聞こえた。壁にBB弾が当たるような音だ、次に耳に入ったのは『かれら』の唸り声と機械音。

 

 『かれら』に当たらなかった…ここまでか、そう思い、目を瞑る。

 

 が、いつまでたっても痛みはこない。感じたのはドサリ、という何かが倒れる音だけだった。

 

 気になって起き上がるとそこには、倒れた『かれら』と息を切らしているくるみ、遠くでガッツポーズして嬉しそうにピョンピョン跳ねている沙上先生と、軋んだ音を出し動く射撃の的だけだった。

 

 

 「なにがどうなったの?」

 

 訳が分からず、近くにいたくるみに尋ねた。

 

 「私もよくわからないんだけど、先生の撃った弾が、奥にあったスイッチに当たって機械が動いた。」

 

 「それで?」

 

 「それで『あいつら』は急に動いた機械の的を狙い始めたから、そこをあたしが倒した。多分だけど、『かれら』の生前の記憶に残ってたんだよ、()()()()()()って」

 

 

 「なんだそれ、土壇場でそんなことできるものか」

 

 

 そう言い、安心なのか疲れなのかは分からないが床に寝ころがる。先生はしてやったと言わんばかりの表情だ。自由奔放でやりたいことをやる、そんでもってみんなに慕われる。それが私の信頼するあやめ先生だ。

 

 

 「信じて正解だったな。」

 

 

 天井に向かい小さい声でそうつぶやいた。

 

 

 

 


 

 

 

 当たった^~↑ああ^~当たったよぉ~!遠距離スキル持ってないけど土壇場でやったぞぉぉぉ!残弾が1発しかなかったときは死んだと思ったぁでもなんとかなったぁ!…そんなわけで無事一個目のボス戦クリアで工事完了です!

 

 ボス戦をクリアしたのでこれで2階前半は『かれら』がスポーンしなくなりました。終わりっ!平定!みんな退散!と言いたいところですが、スタミナ消費が激しくみんな床に大の字で寝ころがってます。ぬわああああん疲れたもおおおおん、大変だったから多少はね?

 

 

 「うへー、ずっと走るのしんどかった…てかくるみ!アンタ陸上部だったんだから、アンタが走ればよかったじゃん...」

 「まぁ、確かにあたしの方が足は速いけど、だとしたら、先生だけで『あいつら』倒さなきゃダメだっただろ」

 「それもそうか…とにかく先生もありがとう、助かったよ…もう走りたくはない…とにかく戻って休もう、悠里もゆきもめぐねえも待ってるだろ」

 

 スタミナも体力ももう少ないし、じゃけん戻ってごはんにしましょうね~ほらみんな立って、え?立てない?しょうがねぇなぁ。じゃあ手ぇ出せ、立たせてやるよ~

 

 

 ごっはん!ごっはん!

 

 

とにかく今回はここまで!ご視聴ありがとナス!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




生前の記憶を頼りに動いているならこんなこともあるかなと思ったので書いてみた。

めぐねえルートなのにめぐねえ出てこない問題が深刻、そのうちやります。
エアガンとか射撃の的とかの表現は素人のガバガバ知識なのでお兄さん許して!
個人的にはチョーカーさんが動かしやすかったりしました。(小並感)

キャラ設定や補足です。↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=234346&uid=206379

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