がっこうぐらし! めぐねえ同僚全員生存ルート   作:KEI@404

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尺の都合と無人島で借金返済している都合で今回は短めです。



part9 部室棟制圧(2)

 

 

 ご飯を食べてゆきちゃんと戯れることで十分ニチィ! パワーを貰い、正気度回復もして準備万全な実況プレイ続きやっていきまスゥゥゥ...

 

 

 午後もそのまま続けて部室棟2階後半のエリア制圧を張り切って行きますわよ~! 

 

「くるみちゃんも、たかえちゃんも気をつけてねー!」

「…沙上先生、怪我だけはしないでくださいね。心配ですから。」

 

 ゆきちゃんもめぐねえも心配してくれてんすね~なら無傷で帰るしかないですねクォレハ…

 

 

 ~~~

 

 

「そういえば先生、どこで白衣を拾ったんだ、前着てたヤツは汚れた~とか言って、捨ててたよな?」

 

 そうだよ(正解)くるみちゃんもよく気づきますねぇ…これはさっき探索中に拾ったやつなんだよなぁ…効果は無いけどせっかくの白衣キャラなんだから、見た目だけでも楽しみたいだろ上等だルルォ?

 デフォルトが白衣スレンダーなのに白衣装備しないって眼鏡キャラが眼鏡外すくらいには到底許されるべき行為ではないと思います(鋼の意思)

 

「なんか、そっちの先生の方がいつも通りって感じだね」

「そうだな、なんか『純粋だけど狂ってる科学者』って感じで似合ってるよ」

 冗談はよしてくれくるみちゃん。どう見ても、性格がネコ型の活発ギザ歯理系お姉さんだろ!いい加減にしろ!

 

 

 それはさておき、2階後半の制圧も『かれら』が校舎棟に比べ大分少なく、とてもサクサクです。さては難易度調整ミスってますね…もっとテストプレイして、どうぞ。

 

 

 さて、次の部屋は…

 

 

 ───拝啓、ドアを開けると、そこは久々のモンスターハウスでした。クソォ!

 

 

 「またこのパターンか…1人で10体ぐらい倒せればいけるか…?」

 「3人だしそうなるね」

 

 いやその理屈(マルス算)はおかしい。(DREMN)

 チョーカーさんも賛同してないでこのくるみちゃん(バーサーカー)を止めてくれ(届かぬ思い)

 ともかく『かれら』をバールで倒していきますよ...とつげきー!

 

  

 ■■■

 

 

 おぉ!次々と『かれら』が怯んでいく、どうやらチョーカーさんもバットの扱いに慣れてきたみたいですね、くるみちゃんはバッサバッサと無双してるし、あやめ先生もチクチクと『かれら』を倒していきます。3人に勝てるわけないだろ!!!

 

 あとはこの1体!最期の一発喰らえ!新技………バールキック!(例のAA)

 

 あやめセンセイの蹴りにより、小石の如き勢いで吹っ飛ばされた『かれら』は窓ガラスを突き破って地上へ落下!ナムアミダブツ!………蹴りにも〈直視〉は反映されるんだなぁ。(まだお)

 

 

「ハァハァ…どうにか、なったな…みんな生きてる…?」

  

 

 死んでんじゃない?(適当)

 “いや、生きているじゃん”という冷静なツッコミがチョーカーさんから聞こえてきますが、無視だ無視!制圧の続きいくよー

 

 それにしてもチョーカーさんもアイテムでの支援を結構頑張ってくれました…これ(大量アシスト)って勲章ですよ~?支援が1人居るだけで、もう立ち回りが太すぎるっピ!(意味不明)

 

 

 一応説明しておくと、このゲームはCPUに武器を装備させたり、アイテムを自己判断で使わせることが可能です。前回装備させたチョーカーさんのバットと手袋が前者、後にモールで拾うであろう防犯ブザーが後者に該当します。装備は見た目が変わるのもあるので、君だけの組み合わせをコレクションしよう!(食玩並感)

 

 

「これとか使えそうじゃない?」

 

 そう言って、くるみちゃんがカゴになにやら色々入れて持ってきてくれました。どれどれ、中身は…木材や工具、あと細々とした機械類………ええやん!(サムズアップ)

 戦闘も探索もできるなお前(褒めて伸ばす)

 

 これがあれば7日目の「あめのひ」に備えて木材と工具でバリケードを強化可能ですね…ウレシイウレシイ

 

「なら、無事にこれを持って帰らないとな」

「ゲームだと大抵この後なんか起きるよな!」

 

 フラグやめろォ!(建前)やめろォ!(本音)

「なんだよ先生、ビビってんのか?(挑発)ゲームじゃないんだから大丈夫だって」

 いいえこれはゲームです。くるみちゃんはさっきから不穏なセリフやめちくり~(フラグ)

 

 ほら、そんなこんなやってたら(ボス戦)もう始まってる!

「うわぁ!なんだこいつら!?」 

 

 とにかく死なないように立ち回るゾイ!!!

 

 

 

 

■■■

 

 

 勝ったッ!第四章完!

 なんか…割と苦戦せず終わってしまった件について。

 

 

「なんとかなった…のか?」

「なんか…勝手に仲間割れしてたな…」

 

 そうね...(コレジャナイ感)

 ここのボスは元空手部と思われる『かれら』だったのですが、3人(匹?)しかおらず、くるみちゃんのシャベルの餌食になりましたとさ…

 一応補足しておくと、前回はこの3人を倒した後に、壁を突き破って鬼のように強い4人目の『かれら』が来たので、それを想定して準備してきたのですが今回は来ませんでしたね…一体なにが足りんかったんでしょうかねぇー(検証不足)

 

 

とにかくこの部屋も漁っておきましょうか~

 

「ん?チャイムが鳴ったってことはもう4時くらいか、遅くなる前に戻らない?」

 

 え?もうそんな時間?おっp…おっぱげた…!ならさっさと資材を持ち帰るとしましょう。

 荷物を背負ってるときは荷物の重みによる「よろけ」に注意し、L1とR1で重心のバランスを取りつつ、拠点まで無事に荷物を運びましょう。(デススト並感)

 

 ってあれ?先に行ったはずのチョーカーさんが戻って来た。忘れ物?

 

「まずい!渡り廊下から『やつら』が大量に押し寄せてきてるぞ!!!」

 

 は?(宇宙猫)冗談はよしてくれ。部室棟は『やつら』が少なかったはずでは…っておわぁ!こっち来てる!?ざっと10体以上おるやんけ!!どうなってんのコレ?

 

あっち(校舎棟)からドンドン流れ込んできてるんだ!囲まれる前に一部突破して逃げるぞ!」

 

 2~3体倒し、くるみちゃん達が先に行ったので…あとは逃げるんだよォォォーーーーーッ 

 

 走れー!走れー走…

 あれ…あやめ先生の動きが鈍くなってる…なんで?(殺意)操作できないし…あやめ先生フラフラだし………あっ(察し)もしかしてこれは…遂にスタミナ切れじゃな???…このタイミングで!?ちょ…視界暗転しかけてる!!まずいですよ!!

 

 

 


 

 

 

 終業のチャイムが聞こえた。

 

 戻るのが遅いなぁ…なんてことを考えながら彼女たちの無事の帰りを待つ。 

 

 事件が起きる前なら、きっと今ごろ生徒たちは「部活行くかー」なんて言いながら、のんきに部室棟に向かっていた時間だろう、私はその光景が好きだった。だけど、いまは違う。

 

「─めぐねえどうしたの?」

 

「なんでもないわ、少し考え事をしていたの。それと、丈槍さん?めぐねえじゃくて…」

 

 

「───めぐねえ!あやめ先生が!」

 

 叩きつけるような勢いで扉が開かれ、駆け込んできたのは柚村さんだ、大慌てでこちらを呼んでいる。続けざまに、恵飛須沢さんがあやめ先生を背負って飛び込んできた。何か良くないことが起こったのは明白だった。

 

「なにがあったの!?」

 

 慌てて立ち上がる、座っていた椅子が倒れる、それが部屋の騒がしさをより一層引き立てた。

 

「説明は後、とにかく救急箱!」

 

 恵飛須沢さんから背負っていたあやめ先生を預かる、急いで横たわらせようとすると彼女の腕がだらん、と重力に従う。あってはならないこと(彼女の死)が不意に頭をよぎる。

 

 

 彼女の胸に耳を当てる。鼓動がある呼吸がある…生きてはいる、どうやら気を失っているらしい。

 

 傷口から滲んだ液体が、破れてボロボロの白衣を紅く滲ませていく。…軽傷でないことは見て取れた。

 

 きっと大丈夫、大したことないわ。

 

 心配そうに見つめる生徒にはそう言い聞かる。いや、自分にもそう言い聞かせているのだろう

 

 死なないで欲しい、そんな思いで必死に傷を確認し手当てを施していく。

 

 

~~~

 

 

 唯一の明かりであるロウソクの火は、心もとなく今にも消えてしまいそう。

 

 

 その明かりを頼りに、彼女の様子を、表情を、静かに見つめる。

 

 彼女に噛まれた跡や大きな傷がないことは幸いだった。階段から落下したことによる打撲と軽度の裂傷、あと疲労による失神だろう。今は出血も治まり呼吸も穏やかなものと変わった。

 これで最悪の事態は回避できたと安堵する。だが安堵すれば、それと同時に“最悪の事態”になっていたら、という恐怖も湧き上がってくる。

 

 もし、落下して『かれら』に噛まれていたら、血が止まらなかったら。

 

 ………もし、このまま彼女が目覚めなかったら(死んでしまったら)

 

 ─いや、そんなことはないはずだ、頭を振って否定する。呼吸も正常だし、噛み傷が無いかは入念に確認した、いずれ目を覚ます。

 それなのにジワリといやな感触をもって恐怖が付きまとう。これは一体何なのだろうか…わからない。

 

 ………もし、私がマニュアルのことを彼女に話していたら何かが変わって彼女は怪我をしなかったのだろうか、そんな子供じみたことまで考えてしまう。

 いや、これは私の責任だ。彼女や生徒たちは知らなくていいことだ。知らなくていい…はずだ。

 

 …ゆらり、とロウソクの火が夜風に揺らぐ、夏といえど夜は冷えることもある。

 

 窓を閉め、横たわる彼女の近くに座りなおす。さっきよりも表情が良く見える位置だ。いつもその綺麗な顔がコロコロと表情が変わるのに今は何の変化もないのが、恨めしくも寂しくもあった。

 

 

 あぁ、そういえば恵飛須沢さんや柚村さんには、先に2人を避難させてから最後に逃げてくる途中で倒れた、と聞いた。その際、2人とも今までにないくらいとても動揺しており、事細かいことまではとても聞き出す気になれなかった。

 

 それを聞いた私の心のどこかで冷静に「やっぱり」と思う部分があった。彼女は目の前に助けられる人がいるなら助ける性格だ、──自身を一切顧みることなく。

 

 …私や柚村さんを助けた時も、今回も、この先もきっとそうなのだろう。

 でも、ここのみんなは沙上先生が大切だと思っているから、彼女が目覚めたら「自分を大切にしてください」ってみんなで説教しなくちゃ。

 

 

 ───だからまずは、目を覚ましてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

  

 




たらんちゅら

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