宵闇の使者【凍結中】   作:混沌の魔法使い

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今回は戦闘回になります。仮面ライダーの闘いと言うのは書いてみると非常に難しかったですが、とても面白かったです。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします


第28話

 

 

 

 

第28話

 

何か違和感を感じる。目の前でダハーカと名乗った。仮面ライダーから感じる闘気と魔力は凄まじいのにも関わらず、一切の反撃も回避もする素振りを見せないのだ

 

「はっ!」

 

シュラウドが飛び上がり、強烈な回し蹴りを放つ。ダハーカは若干防ぐ素振りを見せたが

 

「ぐう!?」

 

回避しきれず直撃を食らっている。俺も何回か攻撃したが、やはりダハーカは防ぐ素振りも避ける素振りも見せず直撃で受けていた。しかしそれは俺から見てそう感じただけで、僅かながらに避ける素振りを見せているが結局直撃で食らっている

 

(一体何を考えている?)

 

ダハーカの動きに疑問を感じながらも拳を突き出す

 

「ぐっ!? その程度か?」

 

挑発するように言うダハーカにシュラウドが

 

「まだだ!」 

 

【Shoulder Fang!!】

 

そう叫んでタクティカルホーンを2度叩いた、すると両肩に白い刃が出現しシュラウドはそれを両手に持ってダハーカ目掛けて振るう。手にした剣で防ぐ素振りを見せるがやはりそれも直撃で食らっている。シュラウドが速いと言えば直撃なのも納得できるが何か違和感を感じる

 

(アニキ、行けるよ! 一気に行こう!)

 

ヴァーリの声が脳裏に響く。ヴァーリもシュラウドも気付いてないのか? いや、それとも俺が気にしすぎてるだけなのか?違和感を感じながらも踏み込んでの回し蹴りを放つ

 

「ぐあっ!?」

 

今度はちゃんとガードする素振りを見せたが、防ぎきれず体勢を崩したダハーカ。俺とシュラウドの攻撃でその身体はあちこち砕け。大ダメージを受けていると一目で判る、だがそれでも反撃してくる素振りは見せない

 

(なぜだ、なぜ反撃しない)

 

ダメージを受けるのが上手いからシュラウドとヴァーリは気付いていないが、ダハーカはわざと俺達の攻撃を受けているような気が

してならない。俺が考え込んでいると

 

「イッセー! 決めるよ!」

 

「アニキ!」

 

シュラウドとヴァーリに促され、違和感を感じつつも、腰のベルトからBoosted Gearを引き抜き、マキシマムスロットにセットする

。シュラウドは腰のタクティカルホーンを3回叩き、マキシマムドライブの発動の体制に入る

 

【Fang MAXIMUM DRIVE!!】

 

【Boosted Gear MAXIMUM DRIVE!!】

 

2人同時にマキシマムドライブを発動させる。すると右足にマキシマムセイバーが発生すると、シュラウドが走りながらダハーカ目掛け

 

「ファングストランザーッ!!!」

 

強烈な飛び蹴りを叩き込むと。恐竜の頭部の様なオーラがダハーカを飲み込む、それと同時に走り出し

 

「ドラゴン・インパクトォォォ!!」

 

腕に溜め込んだ紅いエネルギーをダハーカの腹部に叩き込む

 

(ッ! 違う! 手応えがまるでない!)

 

いつもみたいに肩にズシーンと来るような手応えがない。それでもダハーカは吹き飛んで、Fの文字と紅いエネルギーに呑み込まれ動かなくなった

 

「ふう……決まったかな?」

 

「思ったよりも弱……」

 

ヴァーリが弱かったと言おうとした瞬間

 

「ギャオーンッ!!!!!!!!」

 

倒れていたダハーカの腰のベルトのドラゴンの首がベルトから浮き出し、天に向けて凄まじい咆哮を上げる。それと同時にダハーカを飲み込んでいたFの文字と赤のオーラが消し飛ぶ

 

「弱い、弱すぎるぞ。仮面ライダーッ!!!!!」

 

雄叫びと同時にダハーカが立ち上がり、剣を地面に叩きつけると、両肩の龍を模した肩当てが俺達のほうを向いて紅く輝く4つの目が俺達を見据える。その姿には先ほどまでとは比べられない魔力と闘気を放ちながら

 

「様子見は終わりだ、とっとと死ね。弱者どもめ」

 

明確な殺意を放ち始めたダハーカが剣を振り上げ。俺とシュラウド目掛け刀身を振り下ろした

 

「「なっ!? う、うわああああッ!!!」」

 

地面が突然が割れてそこから赤黒い炎が噴出し、俺とシュラウドを飲み込んだ……

 

 

 

私達が流れ着いた駒王街と言って、久しぶりの文明世界だった。私とアシラさんは

 

「おいひー♪」

 

「……ですね♪」

 

ここの所食べる事のできなかった。甘味を心行くまで味わっていた、それを見ていたペガサスさんは

 

「よくもそこまで食えるな、お前ら」

 

呆れたという感じで呟く。ペガサスさんは湯飲みの熱いお茶を飲みながら、目の前の数本のみたらし団子を見つめていた

 

「何? もう食べるの止めたの? せっかくのスイーツバイキングなのに」

 

「そのスイーツバイキングというのが死ぬほど落ち着かん。なぜ俺まで連れてきた」

 

不満100%の視線を私とアシラさんに向けるペガサスさん。無理もない、周囲は9割り女性だ、居心地が悪いと思うのも無理はないだろう。だけど私たちにはペガサスさんを連れてくるだけの理由があった

 

「「3人じゃないと入れないから」」

 

2人で声を揃えてそう告げた。街の高級ホテル主催のスイーツバイキングは3人からじゃないと入れない。だからペガサスさんを連れてきたと言うと、ペガサスさんは深く溜息を吐きながら

 

「良いのか。ネクロの散策は?」

 

昨晩感じたネクロの魔力のことは良いのか?と尋ねられた私は紅茶を一口飲んでから

 

「……魔力の感じがおかしくて居場所がつかめませんからね。動き出すのを待ちましょう」

 

「それしかないか……」

 

ネクロの魔力も気配もまるで感じない。隠密行動に特化したネクロなのかも知れない

 

「しっかし、あれね。考える事が多いわね」

 

フォークを置いて紅茶を飲み始めるアシラさんは、指折りしながら

 

「LV5ネクロに、ベルカの創世記から外された空白の歴史。それにネクロとは何か? 考える事は山ほどあるわよ」

 

ペガサスさんとアシラさんの世界から転移で逃げたとき、偶然流れ着いたのはかなり昔のベルカの遺跡だった。そこには史実に刻まれていないネクロに関する伝承に「黒龍皇」と言う謎の皇によって1度ベルカが滅んだと言う事実が残されていた。そしてそこから刻まれて始めた伝承は「聖王」「神王」「聖魔王」と私の知るベルカの歴史ばかりだったが、最後の1つネクロを作り出す、禁呪ネクロマンシーを作り上げた。王の伝承、今までは「ジオガディス」が作り上げたと思われていたが。事実は異なっていた、残念な事に途中で遺跡の石碑は崩れ……いや削り取られていた、どうやらあの遺跡は無数に砕け、色々な世界にと散っているのではないか?それが私達が出した結論だった。

 

「あのLV5のランドグリーズが態々出てきたのって、あの遺跡を見られる訳にはいかなったからでしょ?あの遺跡の残りを探せば。きっとネクロのことも、空白の歴史の事も判ると思うのよね」

 

「とは言え、そう簡単には行かんぞ。どこにあるかもわからんし、それ以前にネクロの監視が厳しすぎる」

 

ペガサスさんの世界から通じていた、あの遺跡はどうやらあの世界からしか転移できず。また戻る事もできない、だから私達の前にLV5が現れたのだ。今回のような事が続くかは判らないが、数体のLV4が護っている可能性もある

 

「んーあたしはそうは思わないわね」

 

私とペガサスさんの意見を真っ向から否定したアシラさんは

 

「良い。世界ってのは無数にあるわ、それこそ星の数ほどにね。そんな中から特定の世界を探すなんてネクロにも不可能よ、つまりネクロ達も偶然あの遺跡に続く世界を見つけたから、防衛していた。そうは考えられないかしら?」

 

確かにそう言う考え方も出来なくはないけど。

 

「確証がない。そうでしょ?あんまり深く考えないで行きましょうよ」

 

愛想の良い笑みで笑うアシラさんに

 

「お前が考える事が多いと言ったはずだが?」

 

「そんなことは忘れたわ」

 

アシラさんとペガサスさんのやり取りに思わず噴出す。少し感じは違うがこの感じは六課の時の雰囲気と良く似ててとても心地良い

 

「ッ!……アシラさん、ペガサスさん」

 

強烈なまでのネクロの魔力と空間のゆがみを感じて、2人のほうを見ると。さっきまでの雰囲気は消えて真剣そのものの表情をしてる。一流の人はON・OFFの切り替えが速いって言うけど本当だ

 

「街の中心ね、随分と馬鹿でかい魔力ね」

 

「他にもいるな、人間……ではないが、魔導師でもないな。この感じは……で、どうするリーエ」

 

私を見てそう尋ねてくるペガサスさんに

 

「……決まっています。助けに行きますよ」

 

人なざる身であったとしても、心は人でありたい。それに私は龍也様みたいに誰かを救える人間でありたいから……

 

 

 

「今度はこちらから行くぞ!」

 

ダハーカが俺とシュラウドに向けて手をかざすと

 

「「なっ!?ぐううっ!?」

 

目の前の空間が歪み。まばゆい光と共に炸裂する。その威力は凄まじく俺もシュラウドも、ボールのように吹っ飛ばされ。数回地面を転がる事になった。だがダハーカの攻撃はそれだけでは終わらなかった

 

「くっ!こ……「遅いぞ、小娘」ぐ、うあっ!?」

 

ショルダーサーベルの連撃を片手で弾いたダハーカは返す刀で袈裟切りからの回し蹴りでシュラウドを蹴り飛ばした、

 

(な、並みのパワーじゃない!?こ、これが奴の本当の実力か!?)

 

ベルトの龍が吼えてから明らかにダハーカの動きが変わった。抑えていた力を解放したとでも言うのだろうか、素早さも防御力も先ほどまでとは比べられないほど上昇している

 

「考え事か?」

 

「な。何!?」

 

十分な間合いを取っていたはずなのに、ダハーカが俺の目の前に現れ、余裕を伴った声で尋ねてくる。反射的に拳を繰り出そうとした瞬間

 

「遅すぎる、欠伸が出るぞ、小僧」

 

ダハーカが嘲るように言うと俺の周囲の気温が急速に下がり。周囲に霜が下りる

 

(あ、アニキ!これ不味い!)

 

ヴァーリの警告を聞くよりも早く、とっさに後ろに飛ぶ

 

「遅いと言っているのが聞こえないのか?」

 

ダハーカの放った火球が俺の足元で炸裂すると同時に強烈な爆発が起きる。急激に冷やされた外気と炸裂した火球の熱による、水蒸気爆発だ。急激に発生した高温と爆発に1回死にながら大きく弾き飛ばされる

 

「イッセー!」

 

地面に叩きつけられる前にシュラウドが回りこんで、俺を受け止めてくれる。だがシュラウドのダメージも深刻そうだ、フェニックスの再生能力を上回るダメージを、俺もシュラウド喰らい続けている。まだ変身が保っていられるのが奇跡のように思える

 

(シュラウド、マキシマムドライブはまだいけるか?)

 

(ギリギリだね……回復が間に合ってないから流石にきついよ)

 

苦笑いを浮かべているシュラウドに

 

(それなら後1発だけ頼む)

 

(何を考えてるのアニキ?)

 

不思議そうに尋ねてくるヴァーリの声に

 

(ファングストランザーに合わせてドラゴンライダーキックを使う、いくら奴でも耐え切れない筈だ)

 

本当ならファイヤーストームの方が良いかもしれないが。それでは隙が多すぎる、ここは間髪居れずの連続攻撃しかないと

 

(OK、判った。陽動合わせて引き受けよう)

 

そう笑うシュラウドの肩を叩くと、シュラウドは再び両手にショルダーセイバーを持ちダハーカに向かっていったその間に俺とヴァーリはそれぞれ【Ryuuga】と【Ryuuki】のガイアメモリを手に取り

 

【Ryuuga!!】【Ryuuki!!】

 

「「変身!」」

 

俺たちは赤と黒の炎に包まれ、二天龍フォームから双龍フォームへと変身する。それを確認したシュラウドは

 

「はっ!!!!」

 

「ぬっ?」

 

強烈な気合と共にダハーカの同に蹴りを叩き込み。間合いを取ると

 

「勝負だ。ダハーカ。お前にこれを避ける事ができるのか?」

 

わざと挑発しながら。腰のタクティカルホーンを3回叩き、マキシマムドライブの発動の体制に入るシュラウドに

 

「芸のないことだ。そんなもので俺を倒せると思っているのか?」

 

【Fang MAXIMUM DRIVE!!】

 

発動させる。すると右足にマキシマムセイバーが発生すると、シュラウドが走りながらダハーカ目掛け

 

「ファングストランザーッ!!!」

 

裂帛の気合と共に強烈な飛び蹴りを放つが

 

「ぬうんっ!!!」

 

「なっ、か、片手で!?」

 

ファングストランザーは片手一本で止められていた。なんていう馬鹿力だ。内心舌打ちしながら

 

【FINAL VENT】

 

「「はああッ!!!」」

 

俺達の周りのドラグレッダーとドラグブッカーが螺旋を描きながら飛ぶ。俺は深く腰を落とした勢いで思いっきり飛び上がり

 

「「でやああああッ!!!」」

 

黒炎と赤い炎を纏い、がら空きのダハーカの右半身を狙って飛び蹴りを放つ

 

「舐めるな!!小僧ッ!!!」

 

ダハーカは俺とシュラウドの飛び蹴りを両手で掴み、防ごうとしている

 

「「でやあああああッ!!!!」」

 

更に気合を込めて前へ前へと蹴りを叩き込むと

 

「ぬっぐあああああッ!!!」

 

流石のダハーカも攻撃を防ぎきれず吹っ飛ぶ。俺とシュラウドは同時に着地し

 

「はっ、はっ……ば、化け物過ぎる。あれがネクロ……」

 

「ま、まったくだ。流石の俺もきつかった」

 

フェニックスの回復能力を上回り。俺とシュラウドの2人を圧倒する、人間じゃない俺達が言うのはなんだが。化け物にもほどがある。

 

「でも倒せたし、何とかなったよね」

 

「あ、ああ。そうだな」

 

Fの文字と2つの炎に焼かれているダハーカを見ながら、俺とシュラウドがそう呟いた瞬間

 

【ウェイクアップッ!!!】

 

三つの音がが重なった不気味な魔笛の旋律が木霊する。それと同時にダハーカは炎を振りほどき宙にと舞い上がる。半透明の翼で宙に浮かぶダハーカの身体から湯気のように立ち上る魔力に思わず数歩後ずさる。辺りを見回すといつの間にか昼間は夜になり、紅い満月が天に輝いていた。

 

「遊びは終わりだ。人間ッ!!!」

 

翼を大きく羽ばたかせダハーカが天に昇ると、両肩の龍の首から漆黒の炎が吐き出させれ

 

「はああああッ!!!」

 

避けようとか防御しようとか、考えるまもなく俺とシュラウドは漆黒の業火と強烈な飛び蹴りを叩き込まれ

 

「「ぐああああああッ!!!」」

 

大きく弾き飛ばされ、地面に数度叩きつけられ。アーシアの手前まで弾き飛ばされ変身が強制解除された

 

「う……ぐううううッ……」

 

「あ……う、動けない……」

 

その一撃はフェニックスである、俺とシュラウドを完全に行動不能にしていた。それ所か傷が回復しないのだ……さっきの攻撃には俺達の回復能力を阻害する何かがあったとしか考えられない

 

「さて、貴様が持つ「V」のメモリを返してもらおうか。それは俺の物だ」

 

俺のほうに手を向けてくるダハーカ。アーシアはダハーカの気配に飲まれて動けないし、ヴァーリは気絶してる。このままではあのメモリが取られる。そう思った瞬間

 

「はっ!!!」

 

「っちいッ!!!」

 

空を走る漆黒の刃がダハーカの腕を刺し貫く。それと同時に俺の身体は誰かに抱き上げられた、思わずその人物の顔を見る赤紫色の髪に青紫色の瞳をした男性だが、その瞳孔は縦に割れただの人間でないと一目で判る

 

「わわッ!?何をするんですか?」

 

「良いからちょっと静かにしてなさいな、逃げたくないって言うなら暴れてても良いわよ?」

 

気絶してるヴァーリとシュラウドを肩に担ぎ、アーシアの肩に手をおいているのは、黄土色とも取れる金髪をした女性だった

 

「リーエ!良いわよ、こっちは確保したわ!」

 

「こっちもだ」

 

2人が声を掛けた先ではダハーカと切り結んでいる、俺達と同じ歳か、少し下の少女が居た。その言葉を聞いた少女は

 

「判った」

 

「逃がッ……「クワーッ!!!」ぐっ!?」

 

上空から飛来した鳥がダハーカの目に嘴を突き立てる。とは言えライダーになっているからダメージはないが、一瞬隙ができた

 

「スザク、こっちへ」

 

「キューッ!」

 

赤い鳥はそのまま少女の肩にとまった。すると俺達の周りを黒い光が覆う

 

「転移か!?させ」

 

「遅い」

 

ダハーカが火球を放つが、それよりも早く俺達の姿は公園から消えていった……

 

第29話に続く

 

 

 




リーエ・アシラ・ペガサスのチームは意外といい感じ。全員剣士タイプですけどね。応用力が高いから言いチームだと思います。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
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