それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします
第35話
ディアブロ。いやダハーカとの戦いを終えた翌日。私はヴァーリさんに案内され美容室に来ていた
「良いの?リーエそんなに綺麗な髪なのに」
「……はい。少々長すぎますので」
今日はコンタクトをしてローブを脱いで来た。すれ違う人の視線が少々鬱陶しかったがローブを着てくるわけにも行かないので仕方ない事だ。カットしてくれる人に
「肩幅で整えてください」
「え。あ、はい。かしこまりました」
腰元よりも長くなっている髪をばっさりと切り落とされると少し肩が軽くなった気がした。とは言えまだ腰元より少し上と言う感じだが
(今までは適当に切ってましたからね)
フェアシュテルケンで切るという感じだったので毛先もばらばらだった。だけど今回は専業だ、きっと上手くカットしてくれる
「ち、チーフ。交代してください。僕じゃこの人の髪切れません」
なんで交代?私が内心首をかしげている中チーフと呼ばれた男性が
「ではここから先は私がカットさせていただきます。長さは肩幅で良いんですね?」
「……はい。それでお願いします」
リーエは自分の容姿を大して気にしていないが。人形のように整った顔立ちに神秘的な蒼い瞳。そして髪を染めるのではない、鮮やか過ぎる赤い髪。理容師として経験をつんだチーフでさえ
(素晴らしい髪だな)
思わずそんな感想を抱いてしまうほどリーエの髪は美しかった。
「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしています」
チーフに見送られ肩幅で整えられた髪を見て
「……今度はペガサスさんにこの長さで切ってもらいましょう」
「切れるの?あの人?」
「……いえ、多分無理なので。ブレードでばっさり切り落としてもらいます」
「アシラさんに切ってもらえば良いんじゃないかな?」
冷や汗を流しながらいうシュラウドに
「……そうですね。考えておきます」
私はそう返事を返しながらヴァーリさん達に連れられウィンドウショッピングをし始めた
「そうか。また旅立つのか」
「ああ。リーエの旅はまだ始まったばかりだ、ここは確かに居心地が良いだがそれになれては駄目なんだ」
ペガサスとポーカーをしながらそんな話をしていた。私たちは昨晩、もう少しゆっくり身体を休めれば良いとリーエ達に告げたのだが、リーエは首を振り。今日の夕方にでも旅立つを告げた。ヴァーリやシュラウド達はこの日1日だけでもと言ってリーエを連れて
出かけていった
「2枚チェンジだ」
ペガサスがカードを捨てて2枚引きながら
「戦う事を決めた。ならば休むのは旅を終えたときだ、それでも休めというのなら」
ペガサスは私のワインセラーを見て
「少しワインとかを寄越せ」
「あはは。じゃあペガサスが買ったらな。私は1枚チェンジだ」
おっ。ジョーカー……これて5カードだ
「降りるか?」
「まさか掛け金を増やすよ」
机の真ん中に金貨を置きながら
「ペガサスは?」
「俺も倍のせだ」
私が置いた以上のコインを置いてから1枚チェンジと言って手札を捨てるとそのまま裏向きにして机の上におき
「勝負だ」
「見なくて良いのか?」
「構わん。どうする?乗るか?降りるか?」
挑発的な笑みを浮かべるペガサスに
「勝負だ。私は8が4枚にジョーカーで5カードだ」
「ほう。良い札だ。だが……」
ペガサスが机に伏せたカードを順にめくっていく
ハートのK・Q・J・10
「切り札は常に俺の手の中にある」
捲られた最後の1枚はハートのA。ふふんと鼻を鳴らすペガサスに
「ロイヤルストレートフラッシュ」
ポーカーでの最高の役だ。こんなの始めてみた
「まだやるか?」
「もちろんだ」
挑発めいた口調に私は熱くなりもう1度カードを切り始めたのだった。だがこの後も私は負け続け自慢のワインコレクションから8本。それと日本酒を10本とかなり没収される事となった……
フートの屋敷の上であたしはヴィルヘリヤと話をしていた
「ふーん。ネクロの秘密ねえ」
ヴィルヘリヤと名乗るネクロにリーエノ旅の目的を話すとヴィルヘリヤは楽しそうに笑い
「良いわねえ。一途な恋。私応援したくなっちゃう」
ふふふと楽しそうに笑いながらヴィルヘリヤは
「ねーアシラー。その旅……私も着いてって良いかなあ?」
「あたしに決定権はないから。リーエに聞きなさい」
多分OKって言うと思うけどねと内心で思いながら言うと
「そうね。じゃあちゃんとリーエに頼もうっと。それに私も気になってたのよね、ネクロって何かってさ」
そう笑うとヴィルヘリヤは屋根の上から飛び降りながら
「じゃーちょっと買い物行って来るから。ついでに可愛い男の子を捕まえてきたいなー」
「待てこら。変態」
ショタコンの首根っこを捕まえて吊り上げると
「大丈夫、私は可愛い女の子も好き。美少年も美少女も大好きだから」
「死ね!変態!!!」
ドゴンッ!!!
「う、うーん」
流石の半ネクロも頭を強打すれば脳震盪も起こす。気絶しているヴィルヘリヤを見て
「大丈夫かな。リーエに悪影響与えないかな?」
ヴィルヘリヤの対ネクロ能力と、純粋なリーエに対する影響力をはかりにかけると。丁度トントンくらいだが
「なんか仲間にするの凄い不安」
強さとしては申し分ないのだがと悩んでいると
「よいしょ。あー良く寝たじゃあショタ捕まえてくる「クワーッ!!!」はうっ!?」
スザクの急降下嘴アタックによって再び昏倒したヴィリヘリヤをみながら
「スザク。良い子ね。ほら食べなさい」
「くうー♪」
果物を投げ渡しスザクの働きを褒める。ヴィルヘリヤのストッパーは恐らくスザクになるだろうという妙な確信があたしにはあった
「もういくのか?」
「……ええ、何時までも穏やかな気分でいては旅に出る決意が揺らぎますから」
にっこりと微笑むリーエは俺達を見て
「……いろいろとお世話になりました。今度はネクロ関係無しに皆さんに会いたいですね」
そう笑うリーエの後ろにはペガサスとアシラの姿が
「ヴィルヘリヤとかいうのは?」
「……見てないんですよ。見ませんでした?」
「見たとしても逃げてるよ。俺あいつ「年上相手にあいつっていうのはどうかしらぁ?」ひいいっ!?」
いつの間にか現れたヴィルヘリヤが俺の後ろからそう声を掛けてくる。再生負荷の呪いで去勢するとか色々と危ない発言をするヴィルヘリヤは何か苦手だった。あとヴァーリとシュラウドが素早く俺とヴィルヘリヤを引き離してくれたのは正直嬉しかった
「ねぇ?リーエ?私も貴女の旅について行っても良いかしらぁ?」
「……きてくれるというのならばお願いしたいですが」
リーエの言葉を聞いたヴィルヘリヤは軽く飛び上がりゆっくりと回転しながら
「私はヴィルヘリヤ。元ダークマスターズヴィルヘリヤ。コンゴトモヨロシクね♪」
「なにそれ?」
「何って挨拶よ。挨拶。仲間になるんだものこういうのは大事でしょう?」
そう笑うヴィルヘリヤはそのままリーエの後ろに回って
「折角だから苛めてあげたかったけど。また今度ねボーヤ」
にやーっと笑うヴィルヘリヤに寒気を感じていると
「何馬鹿言ってるのよ」
「あいだ!?」
アシラの拳骨を暗い頭を押さえて蹲っているヴィルヘリヤを見ながらリーエが
「……そろそろ出発しても良いですか?」
「え。あ、うんOK」
リーエは指を鳴らすとその背後にゲートが出来る。それは暗い闇の渦のようなもので光さえ飲み込むように見えた
「……ではまたどこかでお会いしましょう。出来たら平和なときが良いですね」
「キュアーッ!!!」
リーエとスザクが渦の中に飛び込み消え
「じゃあね♪それと良いこと教えてあげるわ。恋は待ってるだけじゃ駄目なのよ。攻めないとね?」
ウィンクしながら渦に消えていくアシラ。若干余計なことを言われた気がする
「小僧どもまたな。今度は少しはましになってろよ、お前らの剣術は稚拙すぎるぞ」
辛辣な事を言って消えていくペガサス。だがあいつの言う通りなので少しでも精進するしかないだろう
「じゃねーボーヤ♪今度は苛めてあげるからね♪」
「2度と来るな」
そのあんまりな言葉に俺は思わずそう叫んだ。アーサーも若干顔が引いてる
「そういうのを苛めるのが楽しいのよ?ふふふ、まだまだ青いわねえ」
にやりと笑いヴィルヘリヤもゲートの中に消えて行った。俺は2度とあいつに会いたくないと思った、多分アーサーも同じだろう
「じゃあ帰る……「赤龍帝ッ!!!」
突然闇が爆発したと思った瞬間そこからイモータルが飛び出してくる
「アニキ!」
「イッセー!」
ヴァーリとシュラウドの悲鳴にも似た声が聞こえる。だが回避など出来ないタイミングだ、歯を食いしばり迫る衝撃に備えた瞬間
ダンッ!!!
「がああ!?」
突如放たれた弾丸にルーチェが弾き飛ばされる。その弾丸が飛んできた先を見た俺は目を見開いた
(戦極ドライバーだと!?)
そこにいたのは戦極ドライバーを身につけた、謎の仮面ライダーだった。黄色のボディアーマーに漆黒のスーツ。両肩にはシールドのような形状のショルダーアーマー。そして両手にライフルを構えたライダーはベルトに手を回し
【ドラゴンフルーツ!!】
新たなロックシードを取り出し、錠前を開放する。するとライダーの上にクラックが現れそこから赤い果実が姿を見せる
『ロックオン!』
軽快なジャズミュージックが鳴り響く中、ブレードを降ろす
『ソイヤ!ドラゴンフルーツアームズ!龍・神・ギャオっ!!』
クラックから落ちて来たドラゴンフルーツが装着され別の形態に変化したライダーは驚く俺達に目もくれずルーチェの方に駆け出していった
ザンッ!!!
鋭い斬撃がイモータルをよろめかせる
「がっ!?ぐうっ!!おおおっ!!」
イモータルの打撃は軽く弾かれ変わりに強烈なカウンターが顔面に叩き込まれる。
ちょいちょい
「貴様ぁっ!!!」
挑発するかのように手招きされイモータルが激昂し襲い掛かるが。そのすべては受け流され変わりに強烈な反撃が叩き込まれる
(すげえ動きだ……)
謎のアーマードライダーの動きはディケイドや電王ウィングフォームかのように。完全に相手を上回っている強者の余裕とも言える
動きをしていた。イモータルの動きが鈍ったところでアーマードライダーは白いロックシードを取り出し
【ロックオン】
錠前を開放したそれをイモータルに投げつけた
「がっ!?ぐあああああああッ!!!!!」
紫電が奔りイモータルの姿がぶれる。錠前が閉じるとロストドライバーは崩壊し、ガイアメモリも砕け散った。ロックシードは独りでにアーマードライダーの手に戻る。その錠前には
(イモータルの顔だと)
白のロックシードはライダーアームズのように変化していた
「アニキ。あれもアニキの作ったベルト?」
「違う。あれは俺のじゃない!」
何故ここに戦極ドライバーがあるのか?なぜイモータルの変身が解除されライダーアームズになったのかも。何もかもが判らない
【イチ・ジュウ・ヒャク・セン・マン・ドラゴンチャージ!!】
「はっ!」
剣を投げ捨て飛び上がったアーマードライダーは宙に浮かび上がったドラゴンフルーツを蹴りぬきながら。ルーチェに飛び蹴りを叩き込んだ
「ば、馬鹿な……こ、この俺……がっ」
倒れこんだルーチェはそのまま砂になり消え去った。残ったのはイモータルを瞬殺したアーマードライダーだけ。俺達がベルトを取り出そうとすると
「勘違いするな。私は敵じゃない」
冷静な男の声でアーマードライダーはそう告げ。俺達を見て
「気をつけろ。お前たちは狙われている。無限力の担い手を護れ。それが出来なければお前達の世界は滅ぶ」
無限力……ルナとオーフィスか!?どういうことだ!?
「警告はした。さらばだ、兵藤一誠」
アーマードライダーは恐ろしいまでの跳躍力で俺達の前から消え去っていった……
「どういうことだよ。わけが判らないぞ」
突然現れたアーマードライダーにルナとオーフィスを護れという警告
「どういうことだと思うイッセー」
「判らない。でも何かが動き出そうとしているのかもしれない」
俺達の知らない所で俺達の世界に何かが起ころうとしているのかもしれない。俺は謎のアーマードライダーが消え去った方向を見つめていた……
一誠達から離れたところでロックシードをベルトから外す。瞬く間にアーマーが解除された。そこには黒いコートを身に纏った銀髪の青年が佇んでいた
「大分感覚が鈍いな。ロックシードを貰っていて良かったよ」
手を閉じたり開いたりしながら腰の戦極ドライバーをコートの中にしまい。変わりに取り出した1つのロックシードを見ながら
「心配するな。イッセー、お前の願いは必ず叶えよう」
男の手の中のロックシード。いやライダーシードに刻まれたエンブレムはウェルシュのマスクが刻まれていた……
男はそのロックシードをコートの中にしまい。風を纏いその場から溶けるように消えていったのだった
To Be Continued
この話の続きは「GMS」様のほうで連載されております。ぜひそちらのほうもよろしくお願いいたします