宵闇の使者【凍結中】   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。それでは今回のコラボ先を発表します「凄まじき戦士様」の作品である「魔法少女リリカルなのは 天使の力を持ちし者」とのコラボです。よくある転生者物と違い原作知識なしの転生者が頑張る話です。時折ギャグもあり面白い作品ですのでご紹介いたします。それでは「凄まじき戦士様」コラボどうもありがとうございました


第39話

 

第39話

 

機動六課の一室で頭を抱える青年の姿があった。左目の近く十字傷を持った青年の名は「鑢 和人」と言った。和人は頭を掻きながら

 

「アグスタの件からなのはとティアナ達がぎくしゃくしてるな」

 

アグスタで行われるロストロギアのオークションの護衛任務でティアナは焦り。フレンドリーファイヤ、つまり味方を撃ち掛けてしまったのだ。俺が割り込んだから事なきを得たが、下手をすればスバルは重傷を負っていたかもしれない。それを知ったなのはは怒り、それにより部下の2人は反発しそれから口も聞かない状況だ

 

「それに……これもだよな」

 

最近多発してる魔導師に騎士の殺人事件。心臓とリンカーコアを抉り出された上で炎で焼かれ殺害される事件。生き残った民間人の証言だと

 

【紅い鬼だった……紅い鬼が殺したんだ!】

 

最初は錯乱した民間人だと、本局は笑ったが次は本局の監視員が

 

【紅い鬼と黒い亡霊だった。闇から突然現れて……襲い掛かってきたんだ。ロストロギアを奪取されてしまった】

 

この監視員は辺境の管理世界に安置されていたロストロギア「願いの宝珠」と「竜魔将の甲冑」を言うロストロギアの回収任務に当たっていた隊員だった。願いの宝珠、どんな願いも叶えるとされた真紅の球状のロストロギアで膨大な魔力を宿したロストロギアで、竜魔将の甲冑はかつてその世界を襲った悪魔と1人で戦い死んだ騎士の遺品でこれもまた膨大な魔力宿していた

 

(とは言え写真で見る以上はただのガラクタにしか見えないけどな)

 

宝珠のほうはまさしく宝と言うだけの存在感を放っていたが、竜魔将の甲冑はあちこちへ込みどう見てもロストロギアには見えなかった。一応検査のために回収したらしいが……そんなことをした理由がわからないのが現状だ

 

「紅い鬼。ジェイル・スカリエッテイの生物兵器か?」

 

次元犯罪者ジェイル・スカリエッテイの作り出した生物兵器。それが管理局の紅い鬼への認識だが……俺は少し違うのではないか?と考えていた……

 

「はー考えることが多いなあ」

 

昨晩も騎士が一人殺された。それと同時刻に膨大な魔力反応が5つ確認されたと聞く。こう立て続けに問題が起こると何かの前触れなんじゃないかと不安にも思う。深く溜息を吐いたと同時に俺の部屋の扉が勢い良く開き

 

「和人!街中で黒い亡霊が出たって通報があった!民間人がもう何十人も殺されてるって!」

 

飛び込んできたアリシア・テスタロッサの報告に舌打ちし

 

「何かあるって思った瞬間これか!!アリシア、なのは達は!?」

 

「出撃準備してさっきから出撃してる!残ってるのは私と和人だけ」

 

「判った。直ぐに出るぞ!!!」

 

夜しか動かなかったはずの紅い鬼と黒い亡霊が動いた。もしかすると

 

(昨日の5つの魔力反応のせいか?)

 

増援が来たから表に出てきたと言う最悪の予想を感じながらイカロスを身につけ街に飛び出していった。だがこの時の俺は知らなかった。増援は増援だったが、それは俺達に対する増援であり、紅い鬼。ネクロと戦う術を知る者達だったとは知る由もなかったのだった

 

 

 

 

 

 

 

和人達が出撃する1時間ほど前

 

「リーエ。私も今度スザクのようなネクロがいたら欲しい」

 

アルハリムさんがスザクの頭を撫でながら言う

 

「……好きなんですか?生き物」

 

「犬とかフェレットは好きだよ。猫とかも好きだけどね」

 

動物系のネクロは自分よりも強いと認めた相手には素直に懐いたり、助けられた相手には恩を返そうとする物がいる。そう言うネクロに会えば不可能ではないかもしれない

 

「スザクも友達が欲しいよね?」

 

「キュー♪」

 

アルハリムさんに頭を撫でてもらっているスザクを見ていると

 

「くいくいっ」

 

私のローブの裾を引くイシュリさんは片手をお腹の上に置いている

 

「……お腹が空いたんですね。直ぐに準備しますから待ってください」

 

「こくこく」

 

喋る事が苦手なイシュリさんですが、アザレアさんで慣れていたので何の問題もなく意思疎通が出来る。私は片手鍋に刻んだ肉の燻製と野菜をいれて火を通しながら

 

「……アシラさんもペガサスさんももう出来ますよ?ヴィルヘリヤさん、探すの諦めたらどうですか?」

 

この世界に来た原因であり、この世界に来ると同時に姿を消したヴィルヘリヤさんを探している2人にそう声を掛けながら鍋の中に水を加え、コンソメスープのもとを2つ入れる。簡易のポトフとあとアシラさんが持ってた水を掛けるだけで作れるパンの準備を済ませる

 

「ちい。あの馬鹿どこへ逃げた」

 

「魔力で探しても見つからないし、どこに行ったのよ」

 

ぶつぶつ言いながら戻ってくるアシラさんとペガサスさんに

 

「先に食べて……へぶうっ!?」

 

突然現れてポトフを食べているヴィルヘリヤさんに2人の投げた石がめり込んだのだった。それを横目に

 

「……熱いので気をつけて」

 

「判った」

 

にぱっと笑いポトフを食べているイシュリさんを見ながら、私も食事を始めたのだった

 

「それでクラナガンに来たわけだけど、ここはリーエの世界なの?」

 

街並みを見ながら尋ねてくるアシラさんに

 

「……違います。ここは私の世界でありません。龍也様の結界がありませんから」

 

私がいたクラナガンでは龍也様の結界があり、もしここに居たら数分もせずに龍也様が来るはずだというと

 

「あー確かに、ネクロが進撃すると毎回守護者が回り込んでたのはそう言うことだったのね。あのマッドが魔力の波長を隠すとか何とか言ってたのはその結界をすり抜けるためだったのね」

 

ヴィルヘリヤさんは龍也様と戦ったことがあるので納得と言う表情をしている

 

「そうか。ならこの世界に用はないな。移動するか?」

 

「そうよね。リーエノ会いたい人がいるなら何時までもここに居るのは嫌でしょ?」

 

まぁ確かにそうなんだけど……私は街の中心を見て

 

「……ネクロがいます。それを知った上で去ると言うのはどうにも出来そうにないんですよ」

 

ネクロがいる。それを知ってなお私はこの世界を去れるような人間ではない。ゆっくりと立ち上がりながら

 

「……お人好しだと笑いますか?」

 

ネクロも半ネクロもそれを知らない人から見ればただの脅威だ。もしかすると伸ばした手を弾かれるかもしれない、それがわかってもなお手を伸ばそうとする私は笑いますか?と尋ねたら

 

「良いんじゃないの?そう言うのはあたし嫌いじゃないし」

 

「お人好しには縁がある。もう慣れたさ」

 

「悪くない。そう言うのは私は好きだよ」

 

「3人と同じで♪」

 

笑いかけてくれるペガサスさん達にお礼を言って右手を上げる

 

「……スザク偵察をお願いします。その後直ぐに私も出ます」

 

「クアーッ!!!!」

 

雄雄しい雄たけびを上げて飛び立つスザク。そして数分後街の中心から少しずれたところで上がる火柱を見て、私達はその方角に向かって飛んで行った

 

「よっと、行くわよ。イシュリ」

 

「あい」

 

アシラさんはイシュリさんを背中に背負い。空中に魔力の道を作って追いかけてきた。飛行魔法は使えないらしいので、空中を走ってるのですが、それでも私の飛行魔法と同じって……アシラさんの身体能力の高さに若干驚きながらもその場所にと向かって行った

 

 

 

 

 

 

「キッシャアアアアアアッ!!!」

 

「……オオオオオッ!!!!!」

 

街の中心で暴れまわる異形を見て俺は目を見開いた

 

(な。なんだあれは!?)

 

全身が骨で出来た黄色と白の体色をした異形は全身から骨を飛ばしてビルを破壊している。しかも飛んだはずの骨は直ぐに再生し再びブーメランのように放たれ続けている

 

「空っぽの鎧だよね?あれ」

 

なのはの言葉に頷きながら骨の異形の隣を見る。紫色の鎧が拳を振るい暴れまわっているのだが、その中身が空っぽなのだ。

 

(これはスバル達を連れてこなかったのは正解かも知れん)

 

今ここに居るのは俺含め隊長陣であるなのは・フェイト・シグナム・アリシアだ。ヴィータ・リインフォースはスバル達を連れて民間人の保護に回っている。あれがどういう存在かはわからないが、つれてこなかったのは正解だ

 

「行くぞ。敵は6体だ。各個撃破だ」

 

どれほどの強さか判らないが隊長陣が手も足もでないという事はないと判断し俺は1番近くにいた鎧に向かって降下しながらダークリパルサーを剣形態にし落下スピードを生かした一撃を叩き込んだ

 

(な、なんだ!?手応えがない!?)

 

驚くほどあっさりを切り落とすことの出来た鎧の異形の右腕に驚きながら着地し、ダークリパルサーを銃形態に変化させ銃撃を放つ

鎧の異形はその銃撃に押され後退している。なのは達も

 

「アクセルシューターッ!!!」

 

「ハーケンセイバーッ!!!」

 

魔法で骨の異形を吹き飛ばし、アリシアとシグナムは

 

「はっ!!!!」

 

「よっと!!!」

 

斬撃と銃撃で鎧の異形の胴体と左腕を吹き飛ばすのを見ていると、胴体を切り飛ばされた異形の中から

 

「クオオオオオッ!!!!」

 

咆哮を上げて植物と鎧が混合したような異形が次々姿を見せるのを見て、ダークリパルサーのモードを斬艦刀モードに切り替え

 

「この剣は次元を切り裂く剣だ!」

 

俺の言葉に続くかのようにダークリパルサーの刀身が伸び、刃渡り7メートルはある巨大な刃になる。それを両手で構え

 

「一刀両断!疾風迅雷ッ!!!!」

 

現れた植物のような異形達を纏めて8体胴体から両断し、ダークリパルサーを通常モードに戻しながら

 

「我が行く手を阻めるものなし!!!」

 

増援がこれ以上出てくる気配はない。ダークリパルサーをガンモードに切り替え支援に入りながら状況を確認する。なのは達も異形達を各個撃破している。数はもうのこり1~2体だこの調子なら数分もせずに鎮圧できるだろう

 

(楽勝でいけるな。地上部隊は俺達に不手際を押し付けるために撤退したか?)

 

余りに弱い。陸上部隊が撤退したと聞いていたが何らかの不手際を俺達に押し付けるためだろうか?と思って一瞬気を抜いた瞬間

 

「がっぐっ!?な。なんだ!?」

 

突然背後から感じた激痛に視線だけで確認すると

 

(俺が切り落とした腕!?まだ動いてたのか!?)

 

なのは達も自身が切り落とした腕や骨が変形した拘束具に動きを封じ込められている。油断した切り離してもなお動くとは化け物だからもっと慎重に行くべきだった

 

「なんと弱い者達だ。同じ存在だとしてもこうも劣るとはつまらない」

 

闇が俺達の前に現れそこから這い出るように紅い鬼が姿を見せた

 

「弱者に生きる価値はない。そうそうに死ね」

 

両腰から日本刀のような剣を取り出し構える紅い鬼を見て

 

(くっ、リミッターがなければ!)

 

俺は管理局と自前のリミッター。なのは達も管理局からのリミッターをつけられている。それがなければ……

 

「まずは貴様だ。一瞬でも守護者並みかと思ったが全くの期待はずれだ。生きてる価値がない」

 

ゆっくりと振りかぶられた日本刀。なのはとフェイトの悲鳴が聞こえる、何もかもスローモーションの中俺の目には3人の人影が見えていた

 

「ならば死ぬのは貴様だな」

 

「!?ふっははは!!!待っていたぞ!!」

 

超神速の剣による打ち合いが火花を散らす。紅い鬼と対峙しているのは赤紫の髪に黒い甲冑を身に纏った俺と同年代くらいの青年

 

「シャアアアアッ!?「遅いよ。青い棺に抱かれて眠れ」

 

氷の櫃が現れ骨の異形を凍結し粉砕する。その影から姿を見せたのは中学生くらいの背丈の黒い髪の少女。だがその両目の瞳孔は縦に割れ人なざる物であるというのが人目でわかる

 

「あーらら♪アルハリムちゃん全開ねえ♪じゃあ私もふふふっ……死んでくれる?」

 

紫色の法衣に身を包んだ怪しい笑みを浮かべた美女がとんっと跳躍すると空中に黒い剣や槍が現れ俺達をロックオンする。まさか敵か!?

 

「あー動いちゃ駄目よぉ?手元が狂って去勢しちゃうかも♪ふふふ」

 

そう笑った女が手を振り下ろすと俺達を拘束していた骨や腕だけをピンポイントで打ち抜く消滅させる

 

「ったく!あんたは人を苛めるのはが好きすぎて困るわ!!!」

 

空中を走ってきてそのままの勢いで鎧を両断し炎で焼いた女を見てなのはとフェイトが

 

「アリサちゃん!?」

 

「アリサ!?」

 

髪の色は違うがアリサと瓜2つの美女は俺達を見ずに

 

「詳しい話は後で、あとあたしはアシラだからそこのところ間違えないで」

 

くすりと笑うその顔はアリサと瓜二つでより俺達を混乱させた。だがそんなことを考えている暇もなく今度は鎧型と植物型がそれぞれ8体ずつ姿を見せ俺達に迫ってくる。身構えようにも手足がしびれて想うように動けない。不味いと思った瞬間

 

「大振りは好きじゃないんだがな!!!」

 

まだ幼さはあるが力強い少女の声が響いたと思った瞬間。巨大な西洋剣が回転しながら上空から飛んで来て異形達を引き裂いて、あるいは押し潰していく。それを同時に俺達の前に紅い髪の少女が舞い降りてきて西洋剣を掴むとそれは一瞬で鎌にと姿を変え

 

「ふっ!」

 

それを回転させながら骨の異形を両断し。半回転しながら鎌を振るい鎧型をなぎ倒す

 

(鎌の扱いになれてる、フェイト以上だ)

 

鎌と言うのはとり回しがし難く扱いにくい武器の代名詞とも言える。だが少女はその鎌を自在に使いこなし紅い鬼へと向かっていく

 

「シッ!!!」

 

下から切り上げられた一撃を紅い鬼は楽しそうに笑いながら

 

「くっ!はっははははッ!!!良いぞ!そこの魔導師よりもよほど俺を楽しませてくれるな!!」

 

紅い鬼と対峙している剣士の隣にいつの間にか小柄な少女が現れその手にした鎌で、剣士のほうに誘導し剣士が攻撃しやすい態勢を作っている。そのうち剣士と少女の一撃は紅い鬼の胸に深い切り傷を与えると

 

「ふっふふふ!!待っていたぞ俺と戦える強者を!!しかし死合をするにはこの場所は相応しくない。いずれまた合間見えようぞ!!!我が名は妖鬼将ヴァール!この名を忘れるな!!」

 

紅い鬼ヴァールはそう叫ぶと現れたときと同じように闇に紛れて消えていった。化け物達を倒した魔導師達を見ていると鎌を使っていた少女がフード被ってから

 

「……こんにちわ」

 

「え。ああ、こんにちわ」

 

一瞬呆然としたが返事を返す。なのは達も呆然とした様子で返事を返す。フードを被った少女は俺を見て

 

「……ネクロの毒が回っているようですね。少し落ち着ける場所はありますか?ネクロ化する前に処置をしたいのですが」

 

ネクロにネクロ化?どういうことか判らないが直感的に頭に浮かび上がったものがあった。フェイトも同じだったのか

 

「このままだとあの化け物みたいになるって事?」

 

「そう言う事よ♪頭の周りが早いわね」

 

うふふと紫色の法衣の美女が笑うが笑い話ではない

 

「何とかなるの?」

 

「……今ならば可能です」

 

とは言え目的も何もかもわからぬ者を六課に連れて行くのは若干の不安が残る。だがあの化け物になるの不味い。俺達の考えを読んだのか小柄な黒髪の少女が

 

「ネクロ化の処置が私達のことも話すしネクロのことも話す。それでいいだろう?これは破格の条件だと想うよ?私達はその気になればお前達を振り切って逃げることも出来るのに、態々ネクロ化の処置をし、情報を話すと言っている。良い条件だろう?」

 

確かに俺達にとっては破格とも言える条件だ。なのはたちに目配せをし了承をとってから

 

「じゃあ案内する。機動六課へ」

 

「……よろしくお願いします」

 

この少女「リーエ」との出会いをきっかけに俺は今まで知らなかった世界の裏で起きている争いと数多の平行世界の話を聞くことになる……

 

 

第40話に続く

 

 




次回は説明会の予定です。懐かしいとかリーエさんに言わせたいなと思っています。美味く表現できるかどうかは不安ですけどね。
それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
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