宵闇の使者【凍結中】   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は状況整理になります。とは言え東方キャラは殆ど知らないので少しおかしいかもしれないですが、そこのところは先に謝っておきますね。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします


第82話

 

 

第82話

 

紫が今回の異変を収める事が出来ると連れてきた人間は何と言うかおかしな連中だった。フードで顔を隠した少女、焔のような髪をした少女、黒髪で無表情の少女、くすんだ金色の女性、赤紫の髪の男性、鮮やかな金髪の少年、赤髪の青年に

 

「クー?」

 

「ニャーオ」

 

「ガウガウ(ガジガジ)」

 

3匹の小動物、あとそこの青いドラゴン柱を齧るのを止めなさい。神社が崩れる

 

「歯が痒いのか?」

 

「ガウ(ガジガジガジガジッ!!!)」

 

「私の神社は歯ブラシじゃないわよ!ボケドラゴン!!」

 

柱を一生懸命齧ってるドラゴンの頭を掴んで投げ捨てる。この面子で大丈夫なのか?と言う不安と

 

「ガウ♪」

 

「ぱちぱち」

 

くるりと回転して着地するドラゴンを見て拍手する少女に酷く脱力するのだった

 

~暫くお待ちください~

 

「まぁいいわ。私の名前は博麗霊夢。霊夢でいいわ」

 

隣の魔理沙を見ると魔理沙は

 

「おいでだぜ、おいでだぜ」

 

「ニャーン?」

 

黒髪の少女の上の猫は一瞬目を向けたがまた伏せる

 

「ガウ?(ガジガジガジ)」

 

ドラゴンのほうは座り込んで木の実をガジガジと齧っている

 

「完全に無視されてるんだぜぇ……」

 

「さっさと自己紹介しなさい!話が進まないから!」

 

私がそう怒鳴ると魔理沙は

 

「霧雨魔理沙。魔理沙でいいぜ」

 

そう笑って再び猫を見ている。そんなに気に入ったのだろうか?確かにモフモフで可愛いけれど

 

「八雲紫よ。紫でいいわ」

 

一通りこちら側の自己紹介を終えると今度は目の前の少女達が自己紹介を始めた

 

「……リーエです。この子はスザク」

 

フードを被っていた少女が軽く頭を下げると肩の上の紅い鳥も

 

「クゥ」

 

ぺこりと頭を下げる。結構賢いみたいね……

 

「アルハリム・アズタミア。それとペットになるのかな?ラビリルだよ」

 

「ニャア?」

 

黒髪の少女の膝の上で猫が首を傾げる。その仕草はペットなの?と尋ねてきているような気がする

 

「アシラ・ローウェル。でこの子はイシュリ。ちょっと喋るのが苦手な子だから気を悪くしないでね」

 

「ぺこり」

 

アシラの隣でイシュリが頭を下げる。うーん。どういう対処をすればいいのか判らないから気をつけておきましょう

 

「ヴォルガンドだ。その内トラブルメイカーが合流するはずだが、何か問題があれば言ってくれ」

 

トラブルメイカー?そう言われて思い出すのは私が膝蹴りした女性だ

 

「階段の下の?」

 

「それだ。あいつはトラブルばかり起こすからな」

 

膝蹴りはもしかしたら正解だったのかもしれない

 

「……しかし遅いですね。スザク、呼んで来て下さい」

 

「キュー」

 

リーエノ肩の上から飛び立つスザク。賢い鳥ねえ……愛嬌もあるし、だけどあれは何の鳥なのかしら?

 

「ペガサス・ナイトアークだ。ペガサスで構わない」

 

無愛想な奴ね。でもまぁこういうやつの方が楽といえば楽よね

 

「ジオだ。それで今神社の柱をまた齧っているのがカエデだ」

 

「ガジガジガジガジ」

 

さっきまで木の実を食べていると思えばまた神社の柱を齧っているカエデを掴み上げ

 

「いい加減にしろ!このボケドラゴン!!!!」

 

「ガウ?」

 

僕悪いことしてないよ?って言いたげな顔をしているカエデをそのまま投げ捨てながら

 

「あんたのペットなら面倒見ておいて」

 

投げながら言うとジオは空中で静止し、翼を動かし始めたカエデを見て

 

「すまんな。基本好きにさせてるのでな」

 

「ガーゥ」

 

ぴこぴこと翼を羽ばたかせて飛んでいるカエデ。魔理沙が目を輝かせているけど無視

 

「クークー」

 

「あいたタタタタ!スザーク!スザークうう!!爪!爪食い込んでるからアアアア!!痛い!いや本当に痛いからああ!!!」

 

そんな絶叫に驚き外を見るとスザクが紫色の髪をした女性の頭に爪を立てて飛んでいた。その余りの光景に絶句していると

 

「キュー」

 

スザクがぱっと爪を離す。当然放された女性は

 

「え?嘘!?急にはへもっ!?」

 

地面に顔面から突き立った紫の髪の女性はそのまま、倒れこみ目を押さえて

 

「痛い!目も頭も痛すぎるうう」

 

じたばたと転がりながらのた打ち回っていた。それを見ながら

 

「トラブルメイカーってあれ?」

 

「あれだ。名をヴィルヘリヤと言う、ロリでショタコンの変態だ」

 

「なんでそんなのと一緒にいるのよ!?」

 

悶絶しているヴォルヘリヤを見て思わず私はそう叫んでしまうのだった……なおヴィルヘリヤを無視して

 

「それじゃあ情報整理を始めよう。まずはここで起きたことを教えて欲しい」

 

こうして話し始めるってことは大丈夫なのよね?私は庭でピクピクと痙攣しているヴィルヘリヤを横目に話し始めた。幻想郷で何が起きたのかを……

 

 

 

 

 

霊夢さんは突っ込み属性なのですね。若干荒い呼吸を整えている霊夢さんに紫さんが

 

「まぁまぁ落ち着きなさいよ」

 

「何でそんなに平然としてられるのよ!?どう見ても殺人「あー死ぬかと思ったわぁ」ゾンビか!?」

 

ゾンビのようにずりずりと服を引きずりながら部屋に入ってきたヴィルヘリヤさんに霊夢さんがそう怒鳴る。何故か、そう本当にな何故かだがティアナさんに似ているような気がする

 

「まぁあの馬鹿はほっておいて良いから話を続けよう。ネクロの襲撃で何人も死んだというんだな?」

 

ペガサスさんが強引に話を戻す。魔理沙さんが頷きながら

 

「そうだぜ?幻想郷の名だたる存在はスラッシャーに殺されたんだぜ」

 

気落ちした様子の魔理沙さん。もしかすると知人を亡くされたのかも知れない……

 

「でも殺された妖怪や神はネクロ化されず、スラッシャーに取り込まれた。そうなのよね?」

 

「そうだけど、如何してその事を何回も聞くの?」

 

怪訝そうな顔をする紫さん。私とアルハリムさんは手元のノートを見つめ2人で出した結論を告げる

 

「「殺されたこの世界の人達。生き返るかもしれません」」

 

私とアルハリムさんの言葉に呆然としていた霊夢さん達だが、次の瞬間机に身を乗り出して

 

「どういうことよ!死んだのよ!?消滅されたのよ!!なんで生き返るのよ!」

 

「それよりも本当なんだぜ!?生き返るのかだぜ!?また皆に会えるのかだぜ!?」

 

そう怒鳴る2人の襟首をヴォルガンドさんが掴み

 

「落ち着け。もっと詳しく説明してくれ。リーエ、アルハリム」

 

2人を元の位置に戻しながら尋ねてくるヴォルガンドさん。私とアルハリムさんが詳しく説明しようとした所で

 

「ふふふ、良くも私にバルス(物理)をしてくれたわね。ラビリル。お返ししてあげるから覚悟しなさい

 

「にゃ・ニャアアア!?」

 

猫じゃらしでラビリルを苛めている。とても話を出来る状況ではない、私がジオさんに目配せすると

 

「行け」

 

「ガウ!」

 

カエデがゆっくり後ずさりし、尻尾を振りながら気合をためている素振りを見せ

 

「ガウウウウッ!!!」

 

「え?な、げぼお!?」

 

カエデの頭突きに跳ね飛ばされるヴィルヘリヤさん。背中から落下したヴィルヘリヤさんに

 

「ニャーッ!!」

 

ラビリルの肉球が再度ヴィルヘリヤさんの目の上に乗せられ

 

「目!目がアアアアア!!!またバルス!バルスされたアアアア」

 

目を押さえてごろごろしているヴィルヘリヤさん。バルスって目潰しの事だったのかな?いやそれよりも問題は

 

「早く話を再開してくれないかしら?」

 

「そうなんだぜ」

 

怒っている様子の霊夢さんと魔理沙さんだ。しかしこのままでは話にならない。致し方ない

 

「……ヴォルガンドさん」

 

「判った」

 

私が何を言いたいかを理解したヴォルガンドさんは、悶絶しているヴィルヘリヤさんを起こして首に手を回す

 

「ちょっ!?」

 

「すまんな。お前が起きていると話が進まん」

 

「キュウぁ!?」

 

奇妙な声を上げて意識を失うヴィルヘリヤさんを見ながら霊夢さん達の方に視線を戻し

 

「……脱線してすいませんでした。話に戻りましょう」

 

私は目の前の置かれていた緑茶を啜りながらそう呟くのだった、なお完全に蚊帳の外のイシュリさんは

 

「ぱたぱた」

 

「にゃーん。にゃーん」

 

「ガウガウ」

 

「クー」

 

猫じゃらしでラビリルたちと遊んでいるのだった。何故かカエデとスザクが猫じゃらしに反応しているのが気になったが、まぁイシュリさんのためだろうと判断し、視界から外すのだった……

 

 

 

 

 

何と言うか凄く個性的な面子よね。今までのやり取りで判ったが、アルハリムの仲間はとても個性的な面子だった。ぴりぴりしている霊夢達を横目に

 

「ぱたぱぱた」

 

「ニャー♪ニャーン♪」

 

「ガウ?ガウガウ?」

 

小動物同士の戯れを見て頬を緩めているとリーエが私たちから聞いた情報を纏めながら

 

「……まずなのですが、これは確証はないですのですが幻想郷の存在とネクロの存在は相容れないのではないでしょうか?」

 

リーエはそう言うとノートを私達に回しながら

 

「……向こうの攻撃が届いて、霊夢さんの攻撃が届かない理由。そしてネクロ化できないこの世界の住人。考えれるのはそれだと思うのです」

 

「えーと、どういうことかしら?」

 

私には何の事か理解できず尋ね返す。攻撃が届かないのはバリアとかで関係ないのでは?と思っていると

 

「ネクロには例外なく、殺した存在をネクロ化させる事ができる。しかしこの世界の存在がネクロ化していない。これはおかしいんだよ」

 

ネクロ化するのが普通で幻想郷の存在でネクロ化したものはいない。確かにこれだけ聞くとおかしい気がする

 

「でもあたしは見たんだぜ!?粒子になって吸い込まれていく皆を」

 

魔理沙を手で制しながらリーエはノートをとんとんと叩きながら

 

「……そこがおかしいのですよ。ネクロは確かに魔法生物の中ではトップクラスに凶悪です。でも態々取り込む必要はないのです、つまり……「行動を再開される前に封じ込めようとした?」……はい。推測ですがこれが一番可能性が高いです。ネクロでも妖怪と神を倒す事はできなかった。一時的に動きを封じる事が出来たとしても時間が経てばよみがえる。だから取り込んだ」

 

リーエとアルハリムの話を聞くと確かにと納得する。私も見たがネクロは倒しはしたが、粒子に変換し取り込んでいた。だから死んだと思っていたのだが……

 

「死んだ所は見ていない。倒れてる所は見たけどそれは意識を失っていたから……」

 

霊夢の呟きにジオが顎の下に手を置いて

 

「考えられる話ではあるな。ネクロといえど何もかも浸食できるわけではない、その数少ない例外が「妖怪・神」だったわけか」

 

もしそうだとするのなら何と言う幸運だろうか。もう会えないと思っていた皆に会える可能性があるのだから。

 

「盛り上がっている所わるいが、どうやってスラッシャーにダメージを与える?それが一番の問題なのではないのか?」

 

ペガサスの言葉にリーエ達が難しい顔をする。ダメージを与える事が出来ないネクロ。その理由が判らないらしい

 

「俺の剣もジオの黒炎も効かない。魔力障壁・物理障壁とあと何かをプラスしているはずだが、それをどうやって破る?」

 

「私の予想では、三つ目の障壁は「時空障壁」時間を歪めているのだろう。故に衝撃が殺される」

 

時空を歪めるって……そんなのどうやって突破するのよ

 

「……今のところ手段はありません。ですが時間があるので考えましょう」

 

「時間あるって何で断言できるんだぜ?」

 

魔理沙の問い掛けにアシラが饅頭を頬張りながら

 

「レベル4って言ってもそれだけ複雑な魔力障壁を長時間は維持できないのよ。つまり少なくとも時間はあるわけ。それに自分たちで言ってたじゃない。2日から4日おきに襲ってくるって、その時間は魔力を回復してるのよ」

 

「その間に攻略法を見つけないといけないってことね?」

 

「話が早くて助かる。出来るならここに篭城したい所だが、構わないか?」

 

ペガサスの問い掛けに霊夢は直ぐに頷き

 

「構わないわ。部屋は空いてるし好きに使って頂戴。その代わり!」

 

ずびしっと部屋の隅を指差す霊夢。その先を見ると

 

「ガウ?(ガジガジガジガジ)」

 

柱を齧っているカエデがいた。歯が痒いらしいけどそこまで齧るものなのかしら?

 

「カエデ、もしかして美味いのか?」

 

ジオが信じられないという顔をして尋ねるとカエデは柱の一部を噛み千切る。霊夢の顔が鬼の形相になりつつある

 

「ガウ♪」

 

美味しいよ?と言いたげにその木片を両手で抱えて

 

「いや。俺は木は食えん」

 

飼い主に木を差し出すカエデ。ジオが引き攣った顔で手を振ると、カエデは美味しそうに木片を頬張り租借している。美味しいの……ドラゴンの味覚ってどうなってるのかしら

 

「あのドラゴンに!私の神社を!齧らせるのを止めさせない!!!」

 

霊夢の鬼の形相にさすがのカエデもびくんと小さな身体を竦めて

 

「ガウガウガウー」

 

「怒られるような事をするからだ」

 

ジオに抱っこされているかえでを見ながら霊夢は荒い呼吸を肩で整えながら

 

「この神社の空き部屋を貸すわ。その代わりスラッシャーを倒して皆を取り戻して頂戴」

 

霊夢が深く頭を下げる。霊夢も私も魔理沙も友人を失った。だけどリーエ達が取り戻してくれるのならば……

 

「あたしからも頼むんだぜ。また皆に会いたいんだぜ」

 

「私からもお願いするわ」

 

私と魔理沙も頭を下げるとリーエとアルハリムは

 

「……任せてください。必ずスラッシャーを倒す手段を見つけて見せます」

 

「ああ。私達を信じてくれれば良い」

 

力強く。そして優しい笑みでそう言うのだった……もう1度皆と会いたいその為にリーエ達をこの世界に連れてきたのは正解だったのかもしれない。私はそんな事を考えながら微笑むのだった……

 

第83話に続く

 

 




次回はマスコットのターンです。いろいろと面白い事を考えているのでどうなるのか?楽しみにしていてください。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
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