001.思いがけない逃走劇
日本の首都、東京。
大都市故に犯罪は絶えず、『武装探偵』と呼ばれる民間警察めいた組織がこの都市にも設立されるのは当然だった。
世界各国に存在する“武偵”たちは、今日も犯罪に立ち向かう。
台場にある人工島で、簡素な電子音が鳴り響いた。
車をジャッキアップし、下に潜り込んで整備する少女。制服にしては些か短めなスカートからは、銃を収めた厳ついホルスターが覗く。
音の正体はスマートフォンの着信だった。反応すると、車庫の外がにわかに慌ただしくなる。
「周知メール?」
メーリングアプリには『東京武偵校』の送信者名。タイトルにはケース名が暗号の英数字で羅列されている。
東京武偵校は、近年高度、多発化する犯罪に対し設立された武装探偵を育成する高校。逮捕権も、銃刀所持も認められる民間警察のような組織だ。
周知メールとは、武偵校在籍の生徒に送られる事件発生の通知で、今回は原則二年次以上への行動要請であり、内容を見る限りは身内の失敗を指しているようだった。
「CVRから脱出援護要請……」
特殊捜査研究科。通称CVRという学科がある。所属するには相当な美人である必要がある、ハニートラップ専門要員だ。
最近東京で蔓延る武器流通。諜報科と呼ばれる学科の生徒たちと協力し、どうもCVRが動いていたらしいとは、今メールを読む少女が何日か前に聞いた情報である。
そこに友人もいないわけではなかった。先輩ではあるが、少女をよく目に掛けていた。その友人も今回駆り出されていると聞いている。
「ま、要請無き手出しは無用だし」
スマートフォンを仕舞う少女の出した答えは冷たかった。しかし、武偵としてのルールでは間違っていない。
武偵憲章というものがある。国際武偵連盟が作成した、いわゆる心得。そこにも第四項に記されているのだ。『武偵は自立せよ。要請無き手出しは無用のこと』と。
一見すれば冷たい言葉。しかし裏を返せば、手を出してしまえば悪化する事態もあるということ。しっかりとした手段が踏まれた上での行動が、最善最良の結果へ導くのである。
今回のケースもまさにそれで、二年次以上の行動要請であれば相対する障害はかなりの重武装か、高練度。要するに犯罪のプロが相手の危険な任務になるだろう。
まだ武偵として見習いから上がっていない、一年次の生徒が動いたところで荷物を増やすだけ。
下した決断は冷徹だが、意味がある。少女は再び車庫に鎮座するシルバーのスポーツセダンに手をかけた。
六連星のバッジを輝かせ、丸いヘッドライトカバーが夕日を受けて煌めく。少女のスマートフォンが、再び着信を告げる。
次は通話だった。少女にのみ宛てられたものだ。相手はCVRの先輩、南野
「はい。こちら、エレノアのスマートフォン……」
『エリー、お願い! 助けてほしいの!』
少女の声を聴くより早く、立花は懇願した。声を潜め、だが必死に。
「南野先輩、現場ですか」
『そう。どういうわけか、バレてたのよ……。それで今、仲間皆で隠れたんだけど、車輌科の応援まで持たないわ』
「私が行っても持ちませんよ。上手く隠れるしか……」
既に車庫の外は元の静けさを取り戻していた。先ほどより人が減ったせいか、もっと静かかもしれない。
既に少女が所属する車輌科の先輩たちは出動しているだろう。今さら出たところで、どちらにせよ無意味だと彼女は思った。
『エリーならもっと早く来れる。お願い、私たちを助けて……!』
「……依頼ですね?」
『そうよ。受けてもらえる?』
立花の考えは東京武偵校の裏をかいたものだ。仲間を信用出来ていないのか、と言われれば口をつぐむしかないかもしれない。
だが、それ以上に立花が少女へ寄せる信頼が勝った。周知メールでは原則二年次以上の行動だったが、個人的な依頼であれば別ケース扱いになる。それに、原則行動に強制力は無い。止められはするが、罰則はない程度だ。仮にそれで命を取られれば、自己責任でしかない。
「GPSを発信して、なるべく動いてください。動かないでいると絞り込まれます」
整備用のレンチを手の内で翻し、弄びながらも少女は真剣に懇願へ応える。
『やってみるわ。エリーの先輩たちが間に合ってくれれば……』
「それはそれ。人数は?」
『私含めて四人。乗れる?』
問い掛けにもちろん、と少女が答えた。
「CVRクラスのモデル体型なら大丈夫です。インプレッサで行きます、見たことありますよね」
立花は肯定する。少女の愛車だ、彼女も見たことがある。
終話後は素早くジャッキを下ろし、点検を済ませてエンジンを掛ける。腹の底に響くような、低い唸りが車庫に響き渡った。
アクセルを踏み込み、発進しようとして人影に行く手を遮られる。慌ててブレーキへ踏みかえ、急停止。立ち塞がったのは少女と同学科の先輩だった。
「ボンド、周知メールは見たんだよな?」
「武藤先輩……」
先輩──武藤剛気は鋭く少女を睨み付け問い掛ける。
気圧されそうになりながら、少女は窓を開けて武藤へ答えた。
「……依頼です。周知メールとは関係ありませんから」
「本当か?」
「勿論です」
暫しのにらみ合いの末、武藤は道を空けた。
すれ違い様、彼は少女へ語り掛ける。
「必ず助けてこい。何かあったら、先輩方を頼れよ。もうすぐ俺も出るからな」
「はい、先輩」
精一杯、少女は笑みを見せる。武藤は恐らく話を聴いていたのだろうが、止めはしなかった。
すぐに表情を繕い直し、やや乱暴にアクセルを開ける。
ホイールスピンと共に飛び出した車体はピットでテールスライドしながら、タイヤが前へ前へと車を引っ張っていった。
GPSが指し示したのは都心のビルだった。大通りに面しているが、出入り口は遠くに見える上、遮蔽物が見あたらない。もし銃撃にさらされるのなら、瞬く間に撃たれるだろう。
CVRがいくらハニートラップ専門学科のような場所とはいえ、危険なエリアを走り回る愚策を犯すような教育は受けない。
出るとするなら何処か。少女はステアリングホイールの上を、人差し指でノックしつつ熟慮する。
「裏か……」
どんな建物にも、余程のものがなければ裏口というものがあるだろう。立花たちも、敵が間違いなく真っ先に抑える表口より、裏口を目指すのではないか。少女はそう考える。
車を動かし、それらしい出入り口を探した。まだどこにも武偵らしい車は見当たらない。立花の信じた通り、少女の方が早かった。
「立花先輩……」
裏口は表口とは反対に、比較的歩道に近く、塀も見受けられた。しかし時間を掛ければ表口より分厚く包囲されるのは間違いない。
読みよ当たれ、と少女は祈る。表口に出てしまえば、CVRの少女たちは詰みだ。先に出た先輩たちを追い越した以上、事態をややこしくしているのは当然なのだ。
次第に銃声が聴こえだした。間違いなく、少女の車へ向かっている。
「よし、よし」
読みが当たったか、それとも弄らずに発信していた少女のGPS情報が助けになったか、何にしろ間違いなく立花たちは裏口へ向かっている。
しかし銃声の数がやたらと多い。CVRはさほど重装備ではない。むしろ隠し持てる小型銃や折り畳みナイフなどが好まれる。
だが建物から聴こえるのは重たい連射の音ばかり。
考えられるのはアサルトライフル、軽機関銃の類い。なんにせよ、CVRのセオリー通りの装備なら太刀打ちしようがない相手だろう。
間もなく出てくる。ニュートラルにしていたギアを入れ、少女は出入り口を見つめた。
ドアが開き、変装用の衣装に身を包んだCVR生徒たちが飛び出した。アクセルを数度踏み込み、エンジンを吹かす。
「あれ! 私の後輩よ、乗ってっ!」
少女を指差し、ポニーテールのCVR生徒が叫ぶ。立花が生徒を引き連れ、少女の車へ飛び込んだ。
すぐさま銃撃が車を襲う。バックミラーには生徒三人が乗り込み、助手席に立花が乗った。
「行きます。南野先輩は武偵校に状況を伝えてください」
サイドブレーキを外し、アクセルを強く踏み込む。立花や生徒たちの想像とは逆に、車は勢い良く後退し始めた。
タイヤから立ち込める白煙をフロントウィンドウに見ながら、少女はステアリングを巧みに操り銃撃を逃れる。バックミラー、サイドミラーをチェックしながら障害物を避けると、今度は後進の勢いを利用して180度転回。首を痛めそうになるほどの重力に、生徒たちが顔を歪める。
シフトチェンジ。リアの灯火から後進灯が消え、バックブザーも鳴り止む。次の瞬間、重力は前方から襲い掛かっていた。
「ヘリまで出てきましたけど、何したんですか?」
少女の言葉に、立花が後ろを振り返った。
上空に一機、ヘリコプターが飛んでいる。開いたドアには機関銃手。対する少女側は普通のスポーツカーだ、防弾装備などは一切無い。ライフル弾を連射されれば、たちまち穴だらけに変えられてしまう。車内も無事では済まないだろう。
「どうするの!?」
後席からCVR生徒が訊ねた。とはいっても、それは運転手である少女も考えているところ。
とにかく直進するのは危険と判断し、少女は青い瞳をサイドミラーへ向ける。
「掴まって」
少女はステアリングを回し、車を右方向へ滑らせる。ギアを落とし、更にクラッチペダルを蹴り飛ばした。エンジン回転数が跳ね上がり、更に車が前へ進もうとする。
白煙を残し、右折。困惑する一般車を次々と回避しながら車は加速していく。
機関銃手も迷っているのか、発砲は今のところ無い。いつ一般人を巻き込んだ銃撃が始まるのかも分からないが、今のところは距離を離す事に集中出来た。
「エリー、車輌科から連絡! 指示を求めてるわ!」
「一旦保留でッ……!」
少女が不意に急ブレーキを掛けた。前へ吹き飛ばされそうになりながら、立花は耐える。
前方に封鎖線が出来ていた。一般車が危機を察知してか離れているが、短機関銃を向けた人影が複数、SUVを壁にして陣取っている。
「後ろはヘリ、前はSMG。防弾ガラスは無いし……」
少女は思考を巡らせる。
「先輩方を別な場所に降ろします。スマホをホルダーへ、スピーカーにして」
前後から複数の銃口を向けられながら、少女はまだ冷静に思考していた。
いつ引き金が引かれるかも分からない緊張感。センターパネルのスマートフォンホルダーへ、立花の端末が置かれた。
「辰巳へ逃がします。先輩方は辰巳のエリアI-7へ向かってください。CVRを降ろします」
『今は行動制約をとやかく言うつもりはないが、大丈夫なんだな?』
「私は別な方から『助けてほしい』と依頼を受けただけです」
了解の声がスピーカーから返ってくる。少女はCVR生徒たちを伏せさせると、エンジン回転数を上げる。
黄色いニードルが黒背景のメーターの中で、何度も何度も跳ね上がった。
一秒ほどの時間が、ゆっくり流れているようにすら感じる。しかし、そんな錯覚もやはり一瞬だった。
急発進と共に車は左折する。リアを大きく振り回し、銃弾をキャビンから比較的遠いリアへ集中させる。距離の開いた拳銃弾程度ならトランクのパネルでも防げる算段で、少女は先程より大きく後輪を振りだしていた。
「私、車とかよく知らないけど、こんなに滑って大丈夫なの!? タイヤとか!」
銃撃に晒され、いよいよ立花の緊張が振り切れたらしい。心配は車へ移り、焦るのは後席の生徒だけになった。
少女は答えない。火花を散らすボディパネル、テールランプは銃弾で割られた。
高鳴るエンジン音に合わせ、エンジンルームで排気ガスを受けたタービンが回る。盛り上がるエンジンパワーで走ろうが、追手は地形など関係ない。それどころか、先程のSUVも追跡に加わっているようだった。
「先輩方、銃は?」
「私はPPK一挺」
立花が見せたのはやはり小振りな拳銃一挺。後席からも同じような銃が出てくる。とてもではないが、短機関銃を向けてくるSUVも相手に出来る武器とは言えない。かといって、少女自身も重武装ではなかった。持っているのは拳銃一挺に、折り畳みナイフ。
防弾ガラス無しに減速するのは危険だ。かといって車を当てても、車格が違いすぎて逆に潰されかねない。CVRを逃がすまで、なんとしてもペースを維持できる程度のダメージで抑える必要がある。
「敵を減らすのは無理。先輩方、まだ走れますか?」
「た、多分……どうするの? まさか降りろって言うんじゃ」
立花の不安を、少女は否定して打ち消した。
それだけは絶対に無い、と彼女は言う。
「安全を確保してから予定通りにエリアI-7で下ろすのは無理です。一度視界から隠した隙に皆さんを下ろし、車輌科に回収させます」
『ボンド、話は聞いた。武藤だ。今学園島を出るとこだが、何か手伝えるか?』
スマートフォンホルダーにはまだ立花の端末が置かれ、グループ通話は繋がったまま。
先程の車輌科生徒を予定外に付き合わせるには時間が足りないが、ここに武藤が絡んだのは運が良かった。彼を動かせれば、乗客を近場で下ろせるかもしれない。
彼女たちを下ろせば、少女もまだ無茶は出来る。
「武藤先輩、車は?」
『サファリだ。四人だろ? 乗れるぞ』
「……私のGPS地点からグリッドL-3移動した地点に、地下駐車場があります。そこからならヘリの奇襲をさばける」
『すぐに向かうが、それじゃそっちのが早く着いちまう。どうする?』
再び少女がステアリングを切った。今度は左折。立花の目に一瞬ではあるものの、先に地下駐車場入口があることを知らせる看板が飛び込んできた。
だが、車は入口から遠ざかるように右折。再びの銃撃がリアフェンダーパネルで火花を散らせる。このまま銃撃を受けてガソリンタンクでも撃ち抜かれれば、一貫の終わり。かなりエンジンを回したものの、生憎と燃料計はまだ余裕の位置を示している。引火しやすい状態だ。
『到着まで回る気か。急ぐから、お前も死ぬんじゃねぇぞッ!』
端末から音声が止んだ。あとは武藤が到着を告げるまでに、脅威から距離を取ること。
ヘリコプター、SUVに対しアドバンテージがあるとすれば、少女の駆る車のフットワークしかない。
少女が駆るインプレッサWRXとはラリー競技車輌の元だ。それに、多少の無茶はまだ利かせられる程度に強化もしてある。
とにかく意表を突かねば。少女の左手が、ハンドブレーキレバーへ伸びた。
瞬間、また車体が180度反対を向く。素早い反応でギアを落とすと、少女は突撃を仕掛けるSUVをスラロームでかわし、元来た道を戻る。ヘリコプターの旋回も容易ではない。時間は稼げる。少女は確信していた。
『こちら武藤ッ! 地下に入った! いつでもいい、来いッ!』
武藤が到着を告げる。ほぼ同時に、いよいよ追手の短機関銃がリアウィンドウを捉えた。
クモの巣状に複数のヒビが入り、遂には穴を空けられる。車内に悲鳴が反響した。
「全員、ダッシュ準備!」
少女が叫ぶ。地下駐車場へ車体を飛び込ませると、彼女はシルバーの大型車を見つける。
日産サファリ。最近街中ではめっきり見ない車。その横へ車体を滑り込ませると、少女はCVR生徒たちに降りるよう告げた。
積み替えは幸い手早く済み、武藤が運転するサファリは敵に見つかるより早く地下駐車場を脱出。突入してきたSUVを場内で引きずり回した少女は、武藤たちの出ていった方角とは逆に入口から脱出する。
『ヘリは来てねぇ、多分大丈夫だ。もうすぐ狙撃科連れて、こっちもヘリが来る筈だ。持ちこたえ──』
「しまった……!」
武藤の願いより早く、少女の愛車は限界を迎える。摩擦に耐えかねたタイヤはバーストし、車体はバランスを崩す。
ハンドブレーキを引き上げ、リバースギアに叩き込んで後退することで咄嗟に衝突は回避したが、既に車は限界だった。もう幾分も走れない。
スピードの落ちた車体へ、SUVの一台が追突。体勢を崩したところへ、更に一撃。
都心の広大な車道で、少女の愛車は二転三転と転がり、上下逆さまで停止した。
「げほっ……」
思考が回らない。頭を打ち付けたのか、少女の視界はひどく歪んでいた。
複数の足音さえ遠くに聴こえる。身体の痛みも酷く、銃を抜くことすら難しい。
命が終わる。少女は明日の朝陽を拝むことなく散るのだろうと目をつむる。
「……あれ?」
三十秒経ったが、足音が消えた。代わりにヘリコプターのローター音と複数の銃声が遠退く意識の中でも聴こえた。
『ボンド、狙撃科が間に合った! 任務完了だ、聴こえるか!?』
立花が置いていったスマートフォンから、武藤の声がした。任務完了の報せを聞いて、少女から初めて緊張が解ける。
意識が瞬く間に遠退いて、応答できない。だが少なくとも、死ぬことはないかもしれない。少女はどこか、その表情に安堵を浮かべていた。
□
事件解決から数時間。少女は救護科の治療を受けていた。
一命は取り留めた。車体の高められた剛性が、間違いなくドライバーを救ったのだ。インプレッサといえば、この手の話題に事欠かない。
崩落するトンネルから脱出した個体が有名だろう。今では修復され、またドライバーと共に走っているという。
「名前は言えますか?」
それはそれとして、少女は救護車の後部に腰掛けて診断を受ける。
救護科生徒の問いに、彼女は応えた。
「ボンド。エレノア・ボンド」
「何か、感覚に異常は?」
「無い。身体が痛いだけ」
強く頭を打ち付けてしまったが故に、脳に関する異常ばかりが疑われる。
エレノアは特に異常が無い旨を告げ、救護車から立ち上がった。ずきりと足が痛んだが、歩くのに支障はないようだった。
すっかりボディの変形した愛車を眺める武藤が彼女に気付き、振り返る。
「全く、インプレッサも一応備品だったんだぜ? ボンド姓は備品を壊すのがデフォなのか?」
「それは各地のボンド家に謝るべきかと」
「ま、何にせよお前は生きてたんだ。インプレッサに感謝だな。直らないと思うが」
脱出を共にしたシルバーのスポーツセダン。比較的落ち着いたデザインに纏められていたそれは、今では骨組みまで歪み、サイズすら縮んでしまったようだった。
「今は休みたいです。車については後になりませんか」
意識こそなかったが、エレノア自身も体力は限界だった。頭に異常がなくても、立っているのは辛い。
手足に巻かれた包帯が痛々しく惨状を告げていた。
「寮まで送るぜ。南野さんたちも、どうやら収穫ゼロじゃなかったらしいからな。ここからは探偵科に情報科、んで強襲科の出番だ。ウチらは休ませてもらおうぜ」
武藤と共に車へ乗り込んだエレノア。
東京武偵校のある人工島、通称『学園島』へ向かう内に彼女は眠りに落ちていた。
帰ってきてしまった、緋弾二次の世界へ。
今回は今まで書いてきたシリーズへの決別と、新たな旅立ちを意識して、全く新しいオリジナル世界線でのお話です。
これ、毎回言ってた気がするけど。
ボンドはもう居るじゃないか?
それでも、チャレンジしてみたいのです。