アズールレーン&艦これ ~蒼き航路に集いし少女達~ 作:モンターク
再び結構ドンパチしてます。
一方の島内部では航空機の目は細かくなっており、潜伏も限界を迎えていた。
「あわわわわわ!?」
「くっ…!」
接近してきた偵察機の一部をシェフィールドは撃墜し、川内、エディンバラ、明石とともに潜伏場所の高台から下へ降下する。
「見つかってしまいましたね…」
「どど、どうしましょう…!?早く逃げないと……!」
「でもでも島は囲まれてるにゃ!」
その通り、深海棲艦の艦やセイレーンの艦が居座っている。
だがここしか「チャンス」はなかった。
「でも逃げ出すには今しかないよ。夜まで持ちこたえさせようとも思ったけど、この数じゃなぁ……」
やっぱりと言って良いのか、夜戦も考慮していたらしい。
もっとも断念してしまったが。
そして鉄血のほうにもそのターゲットの情報は出ていた。
「重桜の偵察機がターゲットを発見しました!」
「んーっ…じゃあ真面目にお仕事しましょうか…」
「このレーベ様がいれば楽勝だぜ」
ケルンからの報告を受け、プリンツ・オイゲンとZ1が行動を開始しようとしたその時。
プリンツ・オイゲンはある行動を察知した。
「あら…でもそう簡単にはいかないようね……」
当然ながらアズールレーン艦隊も行動開始していたのだ。
「しっかりしなきゃ…狙ってーっ…ポン!」
「全門斉射!」
「撃てーっ!」
レパルス、プリンス・オブ・ウェールズ、オクラホマが艦砲射撃を開始した。
「全主砲、徹甲弾装填!てーっ!」
当然艦娘の戦艦「長門」も砲撃を開始している。
その艦砲射撃は重桜艦及びセイレーンと深海棲艦のほうへ向けられた。
「仕掛けてきたわね、アズールレーン…」
扶桑がそう話す中
「……ああ……」
山城は落ちることは避けたが、びしょ濡れになってしまった。
「牽制だな…」
「霧と混乱に乗じて仲間を助けるつもりね…」
高雄と愛宕の言う通り、そう過激な攻撃はしていない。
まるで重桜にはわざと外しているようにも見えるからだ。
「深海棲艦……なんつーやつだこれ!?」
「こ、怖い……で、でも…!」
クリーブランドやノーフォークなども深海棲艦との戦闘を行っていた。
「鉄血やらに任せっぱなしというわけにもいくまい…綾波、ニーミ、我々も出るぞ」
「はい…です」
「りょ、了解です!」
そして懸念事項は遠くの戦艦と空母のほうもである。
愛宕はそれを指摘する。
「陽動とはいえ敵戦艦も無視できないわよ?」
「そっちは私たちが行く。向こうにグレイゴースト…そして「私」がいるなら今度こそ勝ってみせる……!」
瑞鶴もその決意を新たにしたようだ。
グレイゴーストや決して自分にも負けない…と
――――――――――――
一方、迷彩シートを被って島内部に入ったのはベルファスト、神通、摩耶、鳥海、綾波、吹雪、ジャベリン、ラフィーである。
そしてベルファスト達とジャベリン達で進行方向が別れた。
「しかしよく考えたなぁ……上から見えねえように洋上迷彩シートで俺たちを覆わせるなんてな」
「感心している場合じゃありません、すでに島内部に攻撃が…!」
「……!」
そして飛び込んできたのはもちろん高雄である。
そのまま先制攻撃を仕掛けられた。
「ここから先は通さん!」
「くっ!」
そこをなんとかわした4人
「高雄ちゃん!」
遅れて愛宕も到着する。
「やっぱりくるか……気をつけろよ、駆逐艦達!」
そしてその別方向ではジャベリン、ラフィー、吹雪、綾波が進行を一時停めていたが、奥からは彼女達が現れた。
もちろん綾波とニーミである。
「綾波ちゃん……」
「ニーミ……」
「…………」
二人共当然ながら武器を構える。
悩みの表情を極力隠しながらも……。
「………くっ…!」
――――――――――――
「敵機接近!」
「はああっ…!」
サンディエゴの対空砲火の中を避け、五航戦はグレイゴーストとそして艦娘の「自分」を探していた。
「どこなの…!?」
「ごめんなさーい、構ってあげるほど暇じゃないんです」
なお他の随伴艦には目もくれなかった。
そして瑞鶴からは零戦を迎撃するF4F ワイルドキャットの編隊が見えた。
それは間違いなくエンタープライズの艦載機であった。
「迎撃機!?やっぱりいるのか!グレイゴースト!!」
そして別の方では川内、シェフィールド、エディンバラが必死の抵抗を続けていた。
「ちっ…!」
「わわわわわっ!?」
「くっ……!」
「どうだ?俺らのコンビネーションは無敵だ!」
だがプリンツ・オイゲン、ケルンの砲撃、そしてZ1の砲撃と雷撃。
この鉄血の連携攻撃相手では、川内達は疲弊するしかなかった。
「マズいにゃ…こっそり逃げられないかにゃ?」
明石はその場から逃げようとするも、ケルンに気づかれてかけていた
(は…!)
「にゃー……」
「………」
――――――――――――
「ベルファスト!神通!先行ってくれ!」
摩耶は神通とベルファストへ向けてこう言い放った。
「ですが…!」
「でも…!」
このまま4人で戦えば高雄型二人には有利であろう。
だがその分、奥へ向かうことができないのは言うまでもなかった。
「大丈夫だ。姉二人の相手くらいは余裕だ。な?鳥海」
「はい、行ってください。心配なのでしょう?」
「……どうかご無事を」
「……行きます!」
そしてベルファストと神通は奥のほうへ飛翔した。
「ほう、つまりお前たちが噂の艦か……だがまさか妹たちとはな……知っている妹達ではないが…私の艦としての記憶から察するにお前は偽物ではない…」
「おう、正真正銘の摩耶様だ!まさか姉貴達と戦う日が来るなんてな……!」
「天地がひっくり返ってもありえないとは思ってましたが……異世界へ来る形でこうなるとは……」
「異世界…そう……私はホントは心苦しいけど……」
「だが通すわけにもいかん…奇妙な縁だがここは戦ってもらうぞ……」
KAN-SENの高雄、愛宕が武器を構えると同時に艦娘の摩耶、鳥海も構える。
「高雄型重巡洋艦1番艦「高雄」!」
「同じく2番艦「愛宕」」
「3番艦「摩耶」!」
「4番艦「鳥海」……」
「「「「推して参る!!」」」」
その掛け声と同時に今まで、そしてこれからもないであろう高雄型同士の戦いの火蓋が切って落とされた。
――――――――――――
「来たわね、「瑞鶴」!」
「あんた達は……!」
KAN-SENの五航戦を待ち受けていたのは瑞鶴とホーネットであった。
「悪いけど、ここから先は通さない……!」
「同じく!でも、できれば後退してほしいけどなぁ…」
「そうは行かないわ。グレイゴーストを倒すまで…!」
KAN-SENの瑞鶴の剣を艦娘の瑞鶴は同じく剣で受け止める。
「あんたも接近戦はできるのね……」
「ええ、神通から教わったのよ……これくらい!」
瑞鶴同士の戦いもだんだんとヒートアップしていく、そしてホーネットと翔鶴の航空機の争いも同じくだ。
「瑞鶴のために…ホーネット、あなたには倒れてもらうわ!」
「姉ちゃんのためにそう簡単に倒れるわけにはいかない…よ!」
それとともに戦闘機の制空権争いは強烈となった。
――――――――――――
そしてジャベリン達は引き続き、KAN-SENの綾波達と交戦していた。
「またですか…いい加減にするのです!」
「そうです…いい加減にお縄につきなさい…!」
だがジャベリン達は防戦一方。
艦娘の吹雪、綾波が攻撃を弾いて、ジャベリンとラフィーは引き続き回避し続けている。
「はぁっ…はぁっ…」
「……うー……」
「………」
「どうして……戦わないんですか…!」
「いい加減に……!」
「………」
この人数なら数の暴力でKAN-SENの綾波とニーミを圧倒することは可能であろう。
だが交戦していると言えるのは艦娘の吹雪と綾波だけで、それもそちらから攻撃をすることがない。
(攻撃してくれれば……こんな悩みなんて……)
(いい加減に……してください…!)
ニーミと綾波はすでに精神面の限界を迎えていた。
そしてラフィーが他のみんなより一歩前に出た。
「ラフィーちゃん…!」
そのスキを見た綾波は剣を彼女へ振った。
――――――――――――
「……くっ!」
「ベル!」
「おー、神通!」
そしてこちらはベルファストと神通が駆けつけていた。
「姉さん、生きてますよね?」
「まあなんとか……だけどあれはキツい」
プリンツ・オイゲンは浮遊したまま砲撃をしていた。
それをベルファストと神通が防いだ形である。
「プリンツ・オイゲン……!」
「あら来たのね、ベルファスト…そしてそれが噂のドッペルゲンガーかしら?」
「川内型軽巡洋艦2番艦神通です…!」
そして神通とベルファストは構える。
だがそんな神通とベルファストをあざ笑うようにこう話す。
「でも残念……今回は一手の差で私たちの勝ちみたいね」
その時と同じくして表の瑞鶴の戦いは、KAN-SENの瑞鶴は「エンタープライズ」の後ろ姿を霧のなかでも微かにみつけたことにより、一方的に切り上げられた。
「ちょ、待ちなさい!!」
「逃げる気かグレイゴースト!正々堂々勝負だ!!」
(グレイゴーストを倒せば………!)
そしてKAN-SENの瑞鶴はその「エンタープライズ」にやっと近づき、そして剣を振るおうとした。
「いいえ…一手の差で私どもの勝ちでございます」
「…なんですって!?」
ベルファストがそう宣言すると同時に、KAN-SENの瑞鶴にその振るおうとした相手が振り向いた。
「……なっ!?」
「ふっ……」
その顔に瑞鶴は驚いた。
何故ならその
艦娘の翔鶴型航空母艦1番艦「翔鶴」であったのだ。
「エンタープライズさんじゃなくてごめんなさい、瑞鶴」
「そ、そっちの翔鶴姉!?」
「私はそっちに翔鶴姉がいるから守ってただけ、エンタープライズが居るなんて一言も言ってないわ」
「そしてその瑞鶴に私は同伴しただけだよ?姉ちゃんの代わりにな」
「……ま、まさか!」
重桜の翔鶴が察したが、時既に遅し。
プリンツ・オイゲンのほうには
「まったく、人にはああ言っておきながら……あなただってかなりのお人好しじゃないか?ベルファスト」
「エンタープライズ!」
つまり翔鶴とエンタープライズは衣装を取り替えていたのだ。
翔鶴の艦載機「試作烈風 後期型」「流星改」「天山(村田隊)」とエンタープライズの艦載機「F4F ワイルドキャット」「SBD ドーントレス」「TBD デバステイター」を交換していたほどの徹底ぶりである。
補足になるが1942年5月上旬頃に行われた珊瑚海海戦において、翔鶴の艦載機がヨークタウンへ誤着艦する珍事が起きたことがある。
翔鶴とヨークタウンは艦形が違うが、艦のサイズはほぼ同じであり、その上夕暮れ時でパイロットたちも疲労困憊であったため、間違えてしまったのだ。
そして今回は霧でよく見えず、更に服装まで変え、その上装備の艦載機まで変えていたのだ。後ろ姿だけを見ていれば同じ髪色の翔鶴をヨークタウン級のエンタープライズと認識するのは当然のことである。
KAN-SENの翔鶴と瑞鶴は完全にしてやられてしまった。
そしてそのプリンツ・オイゲンが砲撃を行おうとするも、それを防ぐような形でエンタープライズの隣から砲撃が行われる。
そこに居たのは金剛型戦艦4番艦「霧島」であった。
「何!?」
霧島が属する金剛型戦艦は太平洋戦争前の改装により30ノットの快速を誇っており、機動艦隊の随伴戦艦として太平洋戦争は大幅に活躍している。
つまりエンタープライズの随伴としては十分なものであった。
「さて、どうしますか?オイゲンさん」
「くっ……撤退よ…!」
鉄血側はいくらなんでも戦艦・空母を同時に相手にするのは不可能であった。
そしてオイゲンはエンタープライズと霧島が立っていた建物に攻撃をし、目くらましを行った。
「くっ…!」
そしてそのスキにこの場にいる鉄血艦は撤退した。
――――――――――――
「どうして…どうしてあなた達は戦わないんですか!?」
綾波はその剣をラフィーの寸前で止めていた。
ラフィーの髪の一部が切れてしまうほどの寸前で…。
「そうです……なんで戦わないんですか!同じ艦のあなたも!」
ニーミもその疑問をラフィー達へとぶつけていた。
二人からすれば相手の行動はわからないものであった。
目の前には敵がいる。なのに攻撃を仕掛けずに防戦のままであった。
「…それは…」
綾波が言おうとするとそこへ重い口をラフィーは開いた。
「……二人とは戦いたくない…」
「敵同士なのに……何故ですか!?」
ニーミのその問いにラフィーはいつもの態度を崩さず、こう答えた。
「関係無い…ラフィー 、二人と友達になりたい」
「……!」
「そう……ジャベリン達、二人と友達になりたい!」
ラフィーに続けてジャベリンも話す。
「とも……だち…!?」
「あなた…は……!?」
そしてその「
次回投稿はアニメ6話分は土日に投稿予定ですが、それにプラスアルファで短編のようなものを何話かそれとは別の日に投稿する予定です(そして7話へ繋がる6.5話のようなものも考えてます)
なので7話以降の後半戦は投稿が遅くなるのでご了承を……。