アズールレーン&艦これ ~蒼き航路に集いし少女達~   作:モンターク

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エンベル所望の方、申し訳ない
先に謝っておきます……

幸運艦繋がりの方がいいと思ったから……(震え声)


記憶の残響(後編)

「お前は何なんだ!?」

 

うなされ、廊下へと飛び出したエンタープライズの目の前にはもうひとりの自分

「コードG」が居た。

 

『冒険心を胸に大海原へと乗り出した人類は、やがて海の覇権を競い相争うようになった。海の歴史は戦いの歴史だ。「闘争」それこそが人が求めたもの』

 

「何を…!」

 

『違わない…お前が艦娘から聞いたことはわかっているはずだ。その世界…お前が元居たその世界でも2度の大戦が引き起こされた。どこへ行こうとも人は闘争という名のロマンを追い求める』

 

「馬鹿げたことを……!……!?」

 

そしていつの間にかコードGは天城へと姿を変えていた。

いや天城の姿を借りたなにかと言える。

 

「お前……違うな。その姿もさっきの姿も仮初めのもの。お前の正体はもっとおぞましいものだ」

 

『いいえ本物よ。私は人の思いを映し出す鏡なのだから』

 

「何を……!」

 

そしてその廊下は火に包まれた。

 

『我はオロチ…人々の思いから生まれた一柱の怪物だ』

 

そしてその場にエンタープライズは倒れた。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「ハァハァ……………!」

 

「やっと起きたのね、エンタープライズ」

 

うなされていたエンタープライズの横には瑞鶴が居た。

 

「全く、廊下で倒れてたから運んだのよ?最近不摂生すぎるからそうなるのよ」

 

「夢だった……いや……」

 

そして立ち上がろうとするエンタープライズを瑞鶴は止めようとするが、エンタープライズはそれをも止めた。

 

「もう私に構うな…私は明らかに異常だ。もはや使い物になるまい。そして戦えない私に価値などない」

 

「………!」

 

そしてその言葉にカチンと来た瑞鶴はエンタープライズのネクタイのところを軽くグイッとやった

 

「ず、瑞鶴!?」

 

「あんたね……異常だの使い物にならないだの、いちいち自分のことを低く見ないでよ!仮にも私のライバルでしょ!」

 

「だ、だが…あの時の私は…」

 

「一回変になったくらいだからってなに?あんた自身のせいじゃないんでしょ!ならそれでいいじゃない!」

 

「………」

 

そしてネクタイを手に取るのを止めた瑞鶴は引き続きこう話す。

 

「そもそも私達が人の形をしている時点で異常事態なのよ…でも実際こうやっている。戦うこと以外にもできるようになった。こうやって話したりもね」

 

「瑞鶴……」

 

「だから、あんたも気を詰めすぎないこと。良い?」

 

「……ぜ、善処しよう…」

 

「善処だけじゃ駄目。必ず改善ね」

 

「あ、ああ……」

 

エンタープライズの表情は再び柔らかくなったが、目線は相変わらず横にそれたままであった。

ただ少しだけモヤは消えたようであった。

 

だがその時……

 

「!?」

 

「な、なに!?」

 

何かが爆発…いや、砲撃音のようなものが聞こえてきた。

 

―――――――――――

基地の外の気候は暗くなり、風も強くなり、いかにも嵐の前兆そのものであった。

そして基地のあちこちから黒煙が舞い始めた。

 

「赤城さんこれは……」

 

「哨戒艦からの報告はなかったのに…これは…!」

 

「あははははははははっ!!!」

 

セイレーンの上位個体であるピュリファイアーが単独で基地内に突撃してきたのである。

そして黒いメンタルキューブも奪われてしまった。

 

「また私の船がああああああああああ!」

 

サンディエゴの船はまた炎に包まれてしまった。

 

「大和さん、急ぎましょう」

 

「ええ、霧島さん……各艦に緊急通達!ただちに迎撃を!敵はセイレーンの上位個体です!」

 

―――――――――――

 

そしてそのピュリファイアーをベルファスト、神通、川内、シェフィールド、エディンバラ、ノーフォーク、摩耶、鳥海が追い

その後には吹雪、綾波、時雨、夕立、ジャベリン、ラフィー、ニーミ、重桜の綾波も追ってきている。

 

だが気候もただでさえ荒れている上、ピュリファイアーはそれを無視して全速力であるためか追いきれていなかった。

 

「いくらなんでも早すぎるよ!」

 

「島風さん以上ですね……」

 

川内、神通も音を上げている。

 

「あはははっ!あはははっ!!意外と来たねえ!……でも…!」

 

ピュリファイアーは量産型セイレーンを多数召喚する。

 

「お楽しみはこれからだよ!」

 

そしてここで海戦が一気に始まった。

 

「くそ!対空砲火急げ!…うおっと!」

 

「嵐も強くなってきました……!」

 

そして気候も更に悪化し、もはや台風の一歩手前の嵐となっていた。

それでもセイレーンからの攻撃は続いている。

 

だがそこへなんとか駆けつけたのはエンタープライズである。

 

「セイレーン!」

 

「エンタープライズじゃん!」

 

そしてピュリファイアーはエネルギーを最大限レーザーキャノンにチャージをしていた。

あたってしまえば言うまでもないが、掠れるだけでもかなりのものとなろう。

 

「させるか…!」

 

「はははははっ!!!盛り上がれ!!」

 

そしてエンタープライズの弓とピュリファイアーのレーザーキャノンはほぼ同時に放たれた。

 

「……な、なに!?」

 

「こいつは……!」

 

神通と摩耶が驚くのと同時に

そしてその瞬間、周囲は光に包まれた。

 

「これは…!」

 

「みんな!手を!」

 

ジャベリン達は驚く達は皆で手を繋いだ。

何故繋いだかは自分達でもわからなかったが、それでも繋いだほうが良いと皆が思ったからか。

 

「ニーミちゃん!」

 

「あっ」

 

ニーミの手は少し離れそうであったが、それを吹雪がつなぎとめる。

絶対に離さないようにしっかりと握りしめながら……。

 

 

そして彼女達の意識はそこで途絶えた。

 




さて、ここより少し分岐して10.5話編となります。
ピュリっちの頑張りすぎだ!
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