アズールレーン&艦これ ~蒼き航路に集いし少女達~   作:モンターク

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ここに来ての超展開!(自虐)


海に願いを(中編)

「……」

 

「そちらの五航戦、ここは私に。あなた達はセイレーンを」

 

「りょ、了解!翔鶴姉、いくよ!」

 

「え、ええ……」

 

そしてこの場には二人の加賀しかいない。

双方とも青いが、印象は全く異なっている。

 

「どうでもいい……」

 

「……何を言っているの。あなた」

 

「だからどうでもいい……私は……不要な存在だ。赤城姉さまには天城がいる……なら私は……」

 

「……!」

 

パシンッ!と艦娘の加賀はKAN-SENの加賀の頬を手で叩いた。

 

「……今…」

 

「何言っているのよ…!そんなわけないじゃない!あちらの赤城は今もあなたを…!」

 

「黙れ!姉様が愛したのは天城の影だ!だから…!」

 

「もっと自分に自信を持ちなさい!」

 

そうして加賀は加賀の両肩を掴む。

 

「仮にも「加賀」なら……!」

 

「くっ……ぐっ……ううっ……」

 

そしてKAN-SENの加賀はその場に崩れてしまった。

 

「私は…私は……!」

 

「………」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

一方のオロチでは赤城が向かっていた。

 

「あなたは…」

 

「おや……あちらの赤城ね」

 

「天城…いや、オロチね」

 

「あら、察しが良いのね」

 

「ええ、そちらの私を返してもらおうわ」

 

こちらも赤城は改二改装が施してあった。

当然ながら天城…の姿であるオロチへ弓を引いていた。

 

「そうはいかないわ。赤城はそちらへ行きたくないと言っているもの」

 

「行きたくない…?」

 

そうしていると急にオロチは姿を変える変形が開始された。

 

「エンタープライズ様!」

 

「あれは…!」

 

別区域で交戦中だったエンタープライズもその様子に気づく。

 

そしてオロチにまるで解きほぐされているような赤城はこう呟いた。

 

「えぇ。本物の戦争を始めましょ」

 

それは紛れもなく赤城の言葉であった。

その瞬間、オロチはまるでロケットの発射台のように一部が変形した。

 

「ブリッツX…いや、V2に似ているわね…」

 

鉄血のプリンツ・オイゲンが言う通り、確かにそのようなロケットに似ていた。

 

「いい線いってるわよオイゲン。アレは未来の兵器。ほんの少しだけ先にある戦いの概念」

 

オブザーバーがそう喋るとそのモノは点火をし始めた。

 

「…いかん!」

 

「あれは巡航ミサイルです!」

 

「巡航ミサイル?」

 

長門と大和の慌てようにクリーブランドは首を傾げる。

当然ながらこの世界にはミサイルと呼ばれるものは存在していない。

 

「私達の世界にある長距離で敵を攻撃することができる誘導ロケットよ。発射されれば今の私達じゃ追いつけない…!」

 

「なんだって!?なら今すぐ攻撃を!」

 

だが時既に遅し。

 

「終わりよ」

 

発射されてしまった。

 

「くっ!ならば…!」

 

エンタープライズはなんとか追おうとしたその時。

 

「!?」

 

別方向からミサイルらしきものが飛び、そのミサイルを撃墜したのだ。

 

「今のは…?」

 

ベルファストがレーダーで辺りを見回すと、ある艦隊を確認できた。

しかもこの世界においては存在するはずがない艦隊であった。

 

『第一目標命中。引き続き迎撃体制を取る』

 

『こちら「みょうこう」現在、空域に多数の反応を確認された。SM-2、第二射用意!』

 

海上自衛隊 第1護衛隊群の第1護衛隊及び第5護衛隊、第2護衛隊群の第6護衛隊+アルファであった。

旗艦はヘリ搭載護衛艦の「いずも」が務め、ヘリ搭載護衛艦「かが」ミサイル護衛艦「まや」「こんごう」「きりしま」汎用護衛艦「むらさめ」「いかづち」「あけぼの」「ありあけ」「あきづき」「たかなみ」「おおなみ」「てるづき」潜水艦「そうりゅう」「けんりゅう」と計15隻の艦隊であった。

その上、いずも、かがよりF-35B数機が発艦するという豪華仕様もいいところであった。

 

「こいつは…!」

 

『あーあーこちらマイクのテスト中』

 

「提督!なにをしているんだ!こんな艦隊まで引き連れて」

 

『おー長門か、いやね?護衛艦で調査しにきたんだよ。ほら、一応日本領海内にできたものだし、それでたまたまミサイルが飛んできそうになったから撃墜しただけで』

 

「ウソが下手すぎるぞ……はぁ、たまにお前のことがよくわからなくなるな。本当にただの提督なのか?」

 

『提督だよ?少し悪知恵とパイプが広い提督だよ?』

 

「あのな……」

 

長門は呆れてもいた。

何はともあれ、護衛艦隊であればミサイルの迎撃も造作も無いことであろう。

これでなんとか同じ舞台に立てたのであった。

 

「ほう…なるほど…なら……こっちを潰せばいいんだよね!!」

 

だがセイレーンと言え、バカではない。

ピュリファイアーがその護衛艦隊へ仕掛けようとするが…。

 

「全砲門、撃て!」

 

だがそれも別の砲撃で遮られる。

 

「……陸奥!」

 

「武蔵!」

 

「全く、長門達だけじゃ心配だから」

 

「助太刀に来たぞ」

 

武蔵及び陸奥率いる艦娘の艦隊であった。

艦娘も艦娘で多国籍であり、米英仏独伊瑞露蘭豪と日合わせて十カ国の大艦隊であった。

 

「ハーイ!キリシマー!大丈夫デスカー?」

 

「金剛姉さま……」

 

「なるほど、ここが異世界ですか……カレーを作れる新しい素材とかありそうですね!」

 

「比叡姉さま……それはやめたほうがいいと思います…」

 

冷や汗な榛名であった。

なお霧島も同様であったとか。

 

ともかく、これでセイレーン有利かと思われた情勢は一気に変わった。

 

「よし、全艦!オロチに攻撃を集中してください!」

 

旗艦の大和の号令で一斉にオロチへ砲撃が始まった。

KAN-SENだろうと艦娘だろうと関係なく、まさに一丸であった。

 

『飛び出してきたミサイルや航空機は我々に任せてください!今こそ神の盾(イージス)の役割を果たす!』

 

そして人間も例外ではなく、護衛艦隊は撃墜できるものは全て撃墜する。

艦娘ばかりに頼ってはいられない……そう自衛官は決意していたのだ。

 

「……取ったぞ!」

 

「なっ!?」

 

なおエンタープライズはピュリファイアーなどの上位個体と交戦し、撃墜し始めていた。

だがオロチは一向に行動を止めない。

そんな中、崩れていたKAN-SENの加賀に艦娘の加賀は問いかけた。

 

「……あなたはどうしたいの」

 

「……私は……私は……」

 

「どうしたいのと聞いているの。赤城を……あなたの大切な人をどうしたいの?」

 

KAN-SENの加賀はその瞬間、涙を流し、こう小さな声で話した。

 

「……姉さまを…赤城姉さまを……助けて」

 

「……赤城さん」

 

艦娘の赤城は深く頷いた。




一番割を食うエンタープライズである。
いや、同一存在のほうが……強いから……
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