アズールレーン&艦これ ~蒼き航路に集いし少女達~   作:モンターク

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意外と早く書けてしまった


第2話
鼓動の波、鋼鉄の翼、そして(前編)


救助活動は終え、饅頭と呼ばれるいわゆる妖精さんのような存在により港の復旧作業が大急ぎで進む中

司令施設において、アズールレーン側と艦娘側による対談が実現していた。

 

アズールレーン側は指揮官代行のロイヤル所属戦艦プリンス・オブ・ウェールズと空母イラストリアスが

艦娘側は旗艦の戦艦大和と霧島、空母サラトガ、赤城が同席している。

 

そんな中、詳しく艦娘側の事情を聞いたプリンス・オブ・ウェールズはこう話し始めた。

 

「うむ……そちらの事情は把握した……しかし異世界から…か」

 

「はい、信じてもらうのは難しいかもしれませんが……」

 

「ヤマト…と言ったな。確かに本来ならこれを信じろというのは難しいことだ。重桜の襲撃の後では特にな」

 

「……」

 

「だがあなた方の迎撃行動により我々も被害を抑えることができた。その後の救助活動も迅速であった。いわば恩人とも言える……とても嘘を言っているようには見えない……そしてそちらに私達が知る艦もいるようだな」

 

「はい、レキシントン級航空母艦2番艦のサラトガです」

 

「やはりあなたが……!」

 

「久しぶりですね。イラストリアスさん」

 

イラストリアスも驚いた。

サラトガはかつての太平洋戦争時、イラストリアスが所属していたイギリス東洋艦隊に合流しサバン島でのコックピット作戦、スラバヤにおけるトランサム作戦を実施し、日本軍基地

に損害を与えた。

 

当然ここのユニオン所属艦にもサラトガがいるのだが、そのサラトガとはかなり違う。

ただし、イラストリアス自身は目の前にいるサラトガもまた本物であると認識していた。

 

「そして…艦娘達にもこちらから一つ聞きたいことがある……これだ」

 

プリンス・オブ・ウェールズはある一枚の写真をテーブルに出した。

そしてそこに写っていたものは、艦娘がよく知っている深海棲艦である

 

「……これは…深海棲艦?」

 

「やはり知っているか……このセイレーンの新型としては形が違いすぎる謎の存在…これはセイレーンの襲来に混ざっていたものだ」

 

「セイレーン?それは……本来のあなた達の敵?」

 

赤城がそう尋ねるとプリンス・オブ・ウェールズも当然こう返した。

 

「ああ、セイレーンに対抗するために私達は建造された……そしてそのシンカイセイカンとはなんだ?」

 

「私達の世界に存在する未知の生命体です。一時期は世界の制海権を握っていましたが、私達が作られたことと、そして行われた作戦によってなんとか制海権については回復しましたが……まだ数はかなりいます」

 

霧島がそう説明するとプリンス・オブ・ウェールズは大きく頷いた。

 

「やはり関係があったか……もしやと思って残骸の写真を撮らせたのだが……」

 

「この生物は今まで現れたことは?」

 

「いや、ない……今回が初めてだ。セイレーンとともに私達を襲ってきたのもな」

 

「私達がここに来て……深海棲艦もここに現れた……ということ…?」

 

「そう考えるしかありませんね」

 

プリンス・オブ・ウェールズの話を聞いて、霧島と大和はそう話を整理する。

そして大和は何かを思いついたのかプリンス・オブ・ウェールズへこうお願いを話し始める。

 

「プリンス・オブ・ウェールズさん、私達の艦をあなた方へ合流させてもよろしいでしょうか?この地に現れた深海棲艦……そしてあなた方の敵であるセイレーン……そして聞く限りではその襲撃と同時に現れた重桜……とても偶然とは思えません。そこの「謎」に私は私達がこの世界に来た理由があるんだと思っています。もちろんあなた方の作戦にも協力させていただきます」

 

「ああ、了承した。その申し入れを受け入れよう」

 

「ありがとうございます」

 

大和、霧島、サラトガ、赤城はプリンス・オブ・ウェールズに深々と礼をした

 

「補給についても伝えておく……だがもう一つあなた…アカギに聞きたいことがある」

 

「……わ、私でしょうか?」

 

プリンス・オブ・ウェールズが赤城のほうを向くと、こう話し始める。

 

「アカギは未来と力についてどう思う?」

 

「……!」

 

「ウェールズ、それは……」

 

「アカギに聞いている。どうだ?」

 

プリンス・オブ・ウェールズが聞いていることは先程の重桜の一航戦の宣戦布告の「それ」であった。

そして赤城はこう返した

 

「……未来は誰かに委ねるとか持つとかそういう話じゃないと思います。未来は皆の物で、皆で切り開くもの……。そして強い力でこの海を制覇したところで……その先には破滅の道しかないと思っています」

 

(あの時の私達のように………)

 

力に自信をつけ、そしてそれをすべてと思い、力に溺れ慢心してしまったあの時。

その過ちはもう繰り返さないと赤城は改めて決心していた。

 

「……そうか。当たり前のことを聞いてしまってすまないな」

 

「いえ、あの方と私は元は同じです。なら聞かれても仕方ないと思っています」

 

「ああ……では補給やらの手配は言いつけておく……引き続き私達も作業の指揮をしなければな……ヤマト達にも引き続き作業の支援をお願いしたい」

 

「了解しました」

 

――――――――――――

 

そして一方のジャベリンはラフィーを介抱中であった。

 

「ダメかも…ねむい……」

 

「こんなところで寝ないで!」

 

「あ、そこの駆逐艦さん!」

 

そこに神通と綾波が駆け寄ってきた。

 

「あなた達は……ええっと、噂のカンムスさんの……」

 

「軽巡「神通」です」

 

「駆逐艦「綾波」です。ごきげんよう」

 

「神通さんと綾波さ……え?」

 

「は、はい。あの時交戦してた綾波と同じ艦なんです……あのときはあえて言いませんでしたけど……ちょっと混乱しちゃいますよね…」

 

「あ、あ、うん……」

 

ジャベリンはそれ以外の理由で驚いていたのだが、迷いもあり言えなかった

そして間を持たすためなのか、ラフィーはこう呟いた。

 

「……そーなんだ…」

 

「ラフィーちゃん、わかるの!?」

 

「なんとなく……ラフィー達を助けてくれたし……」

 

「ラフィー…さん、ジャベリンさん、よろしくおねがいします」

 

「は、はい!」

 

「うん……よろしく……」

 

こうして艦娘の綾波とジャベリン、ラフィーがあいさつをしている中――

 

「はいはいクレーンもっとあげて!オーライ!」

 

「KAN-SENってこういう実艦サイズで整備するのね………まあこっちのほうもやれなくはないし……バケツぶっかけてってわけにもいかないのはアレだけど」

 

「明石さん、こっちもお願いします!」

 

「了解!妖精さんとひよこさん、フルパワーで行きますよ!」

 

「オーオーオー!」

 

(明石、あのひよこすっかり手懐けてる…)

 

「おーい!工具とってくれないか?」

 

「わかった、今行く!」

 

明石、夕張、クリーブランド(と妖精さんと饅頭さん)は損傷艦を片っ端から治しており、工作艦である明石も滅茶苦茶働いていた。

そして長門もそれの手伝いに動いている。

 

「ふぅ……やっぱり人手が足りないなぁ……艦娘の工作艦の明石さんと夕張さんが居てくれたからまだマシだけど……」

 

そうしてクリーブランドが修復中の艦の上から海の様子を見ていると、海の様子を見ているエンタープライズが見えた。

そしてクリーブランドはエンタープライズに駆け寄った。

 

「おーい、エンタープライズ!休んだ方がいいよ!さっきの戦闘でかなり無茶してたじゃないか」

 

「問題ない」

 

「そんなわけないだろ」

 

「緊急修理は済ませた。まだしばらくは戦えるさ」

 

そう言った途端、エンタープライズは立ちくらみを起こす。

 

「ほらみたことか……」

 

「敵はまだ近くにいる……警戒を解くわけにはいかない」

 

そしてエンタープライズは再び歩き出していた。

その様子を一部始終見ていた明石さんはクリーブランドにこう問いかけた

 

「あれがエンタープライズさんですか?危なっかしいですね…」

 

「ああ全くだよ……止めようとしても聞く耳持たなくて……」

 

「確かに応急処置はしましたけど、あれは動くだけマシな状態で……でもエンタープライズさんがその様子じゃ……」

 

「間違いなく出ちまうだろうな……あー!もう!」

 

クリーブランドはその様子のエンタープライズに駄々をこねるしかなかった。

 

「………あいつ…」

 

そしてその様子を瑞鶴も一部始終見ていた

 

――――――――――――

 

一方、夕日に照らされているとある海上で重桜の綾波はその海を見つつ、彼女たちのことを思い出していた。

ジャベリン、ラフィー、そして交戦した神通のこともだ。

 

(あれは私の知る神通さんじゃない……だけどなんで……?あとジャベリンとラフィー………)

 

そんなことを考えると横から鉄血所属駆逐艦のZ23「ニーミ」が横から顔を出す。

 

「綾波」

 

「ん?……ニーミ…」

 

「出撃命令です。私達について来てください」

 

「また戦闘……」

 

「はい、基地を離れていた敵艦隊です。帰還する前に叩きます」

 

そう聞いた綾波はこう返す。

 

「……戦闘は嫌いじゃないけど好きじゃないです」

 

「いきなりワガママ言わないでください……というかどっちですか…」

 

「ニーミは戦うの好きですか?」

 

「……好きも嫌いもありません。任務を遂行することが私たちの義務ではありませんか」

 

ニーミは夕日に目を向けて、続けてこうも言った

 

「私たちは艦船です。戦うためにこそ私たちは生まれてきたのですから」

 

「……」

 

ニーミの言っていることは正しいとも言える。

だが今の綾波にとっては複雑なものであった。

 

「……綾波にはよく分からないです」

 

――――――――――――

 

「世界の違い…ですか?」

 

一方、同じ夕暮れの頃、艦娘達は割り当てられた寮のエントランスに集まり、霧島の話を聞いていた。

 

 

「ええ、今日一日で色々と話を聞いてみたけれど……この世界「は」近代的な世界大戦を経験していない…いや、今この状況が世界大戦になっているのよ」

 

「確かに真珠湾攻撃っぽいこととかで薄々感づいてはいたけれど……やっぱりね」

 

瑞鶴もやれやれというジェスチャーをする。

 

「おそらくは日露戦争に相当する戦いが起きたか起きてないかくらいの時からこの世界は分岐したと思います。そこでセイレーンが襲来し、この世界の人類を追い詰めた」

 

「それで人類は対抗してKAN-SENを建造し…対抗した…ということですか?」

 

「その通りです。鳥海さん……そしてそのKAN-SENは私達が知るあの時の艦達からできたと思われます。断続的にも聞く話は私達が日本側として経験したことや文献での情報と全く同じですから」

 

「不思議っぽい……こんな異世界で……似ているとかならあり得るかもっぽいけど全く同じって…奇跡っぽい」

 

「でも夕立さん。それが正しければ希望があるかもしれません」

 

「どういうことっぽい?」

 

「この世界と私達の世界はもともと何かしらの繋がりがあり、そして私達がここに来てから確認された深海棲艦…その繋がりをたどっていけば私達が元の世界へ戻れる手がかりを得ることができるかもしれません」

 

「な、なるほど…」

 

「途方も無い話にもなりそうだが、今は前に進むしか無い……そうだろう?大和」

 

「もちろんです長門さん……立ち止まるわけにはいきません。良いですね?皆さん」

 

「「「はい!」」」

 

艦娘の力強い返事が寮内に響いた。

まだ手探り状態ではあるものの、止まるわけにはいかないと改めて皆で確認したのであった。

 

――――――――――――

 

次の日、基地の見晴らしが良いところでジャベリンとラフィー、そして艦娘の駆逐艦である綾波、吹雪がサンドイッチを食して海を眺めていた。

ジャベリンとラフィーが元々その場に居て、綾波と吹雪がたまたまこの場所を発見した形になったのだが、皆で食べれば楽しいというジャベリンの提案を受けて、このような形となった。

 

「うわあっ、おいしい!」

 

「おいしい……」

 

「大和さん特製のサンドイッチです、持ってきて正解だったみたいですね」

 

「はい、さすがは大和さんです!」

 

吹雪と綾波も喜ぶ中、ジャベリンとラフィーも自分のものを差し出す。

 

「じゃあ私もこのサンドイッチあげます」

 

「ラフィーのハンバーガーも……」

 

「うわあっ……」

 

「ありがとうございます!時雨ちゃんや夕立ちゃんにもここにいれればよかったのに……」

 

「仕方ないです。私と吹雪さんがここで待機の代わりに時雨さんと夕立さんはこの周辺の哨戒になりましたし」

 

そして交換して食べているのだが、ジャベリンはやはり少し暗い顔を隠せてないかった。

その暗い顔が気になった吹雪は質問をする。

 

「あの…ジャベリンさん?さっきから少し暗い表情をしてるみたいですが……」

 

「あ…え!?そ、そうかな…?」

 

「そうですね……何か心配そうな表情をしてましたが……」

 

「あ、いや…その……」

 

「ジャベリンはね、重桜の「綾波」って子が気になってるんだよ」

 

ジャベリンが誤魔化そうとしていた時にラフィーがそのごまかしているところを言ってしまった

 

「気になっている?」

 

「あちらの「私」?」

 

「ちょ、ラフィーちゃん!」

 

「だいじょうぶ、この二人なら信用できる」

 

グッドのジェスチャーをしつつ、笑顔を見せるラフィー

 

「話してみてください。もちろん誰にも言いませんから」

 

綾波にも促されるとジャベリンは観念(?)して話し始めた。

 

「……実は……」

 

ジャベリンはこうなってる原因を話した。

潜入捜査していたんであろう重桜の綾波と出会い、そこから気になってしまったこと。

そしてその様子から決して悪い人じゃないこと。

だから襲撃時も防戦一方になってしまったことも。

 

「やっぱり変…ですよね……そこまで深く関わったわけじゃないのに……」

 

そうジャベリンが言うと綾波は首を横に振りつつ、こう言った。

 

「いえ、全然変じゃありません……重桜の綾波ってあの白い髪の子でしょ?」

 

「は、はい!」

 

「私もあの時見て感じました……確かにあの(綾波)は悪い子じゃありません……戦いたくないって気持ちもよくわかります……戦場でそんなことを言っていれば甘えですが、簡単に割り切れることじゃありません。ヒトの形を持った今なら特に」

 

「………」

 

「ジャベリンさんはその綾波ちゃんと何がしたいんですか?」

 

「何がしたい……それは……まだわからなくて……引っかかるだけで……」

 

「…そうですか、まだ結論は出せないということですね」

 

「はい、まだ――」

 

そう話していると、吹雪の肩にポンと何かの手が乗った

 

「うわっ!?」

 

思わず吹雪は驚いて後ろを見ると、そこには艦娘の空母瑞鶴が居たのである。

 

「なによ、そこまで驚かなくていいじゃない」

 

「ず、瑞鶴さん!急に後ろにこないでくださいよ!せめて声かけるくらいしてください!」

 

「ごめんごめん、駆逐艦達の話邪魔するのはダメかなぁって思って静かにしてたし…」

 

(も、もしかしてバレました!?)

 

(うーん…バレたの?)

 

先程の話を聞かれていたのではとビクビクしてしまうジャベリン

ラフィーはもちろんほへーとふわふわしているのだが。

 

「あらあなた達」

 

「は、はい!」

 

そのためかジャベリンは思わず声をかけられて力んでしまった

 

「ええっと確かイギリス…じゃなくてロイヤルとユニオンの駆逐艦よね?」

 

「は、はい!ジャベリンです!」

 

「うん、ラフィーだよ……」

 

「そう…私は瑞鶴。よろしくね」

 

「よ、よろしくおねがいします!」

 

「よろしく……」

 

(ば、バレてない…?)

 

(飲まないとやってられない……)

 

そのやり取りでほっとするジャベリン。

なおラフィーは相変わらず酸素コーラを飲んでいる。

そして綾波は瑞鶴にサンドイッチを渡しつつこう尋ねた

 

「瑞鶴さんはどうしてここに?」

 

「まあ、ちょっと休憩……さっきまで接近戦の心得やらを神通さんのところで復習してたんだけどね」

 

「接近戦?空母が接近戦なんて……」

 

吹雪の疑問に瑞鶴はこう答える。

 

「いや、ね…エンタープライズとあっちの加賀は滅茶苦茶近距離で戦ってたでしょ…これから先は私達も近接戦闘をしないと対応できないってことで赤城さんが考案してね……もぐっ」

 

「ああ、エンタープライズさんのあの攻撃やあちらの加賀さんの攻撃は凄かったですね」

 

「……でもあんまり慣れないわ……ああいうのってコツがあるのかな……弓をあんなに使ったり、体術で航空機蹴り落としたりで……」

 

「コツなんて無いが……」

 

「へー無いんだ……って」

 

そして瑞鶴たちの前にはいつの間にエンタープライズが居たのである。

 

「エンタープライズ!?いつの間に!?」

 

「様子を見に来てな……お前は艦娘の空母の瑞鶴か?」

 

「ええまあそうよ……一応幸運艦……ビッグEほどじゃないけど」

 

瑞鶴は複雑な思いである。

なにせエンタープライズとはライバルのような関係であり、そして苦汁をかなり飲まされているがゆえである。

ただ執着心はそれほどない。

 

「そうか……」

 

「あの…エンタープライズさんも食べますか?サンドイッチ」

 

「……いや、結構だ」

 

ジャベリンのおすそ分けも断ったが、ラフィーは気になったのかあることを指摘した。

 

「エンタープライズ、怪我してる?」

 

「わかるか…どうやら治りが遅いようだ」

 

「当然よ、あそこまで酷使したらいくら運があってもダメよ」

 

「最低限の処置はしている。心配は無用だ」

 

瑞鶴の指摘にも意を介さず、ただまだ海を見ている。

 

(はあっ……こりゃテコでも動かないわねこれ…)

 

瑞鶴がそう思う中、ジャベリンは勇気を出し、エンタープライズへある質問を投げた。

 

「エンタープライズさんはどうしてそこまでして戦うんですか!?」

 

「……おかしなことを聞く子だな……私たちは戦うために生まれた存在だ。そのことに疑問はない」

 

「……うーん、でもラフィー眠い時やる気出ない」

 

「ら、ラフィーちゃん!?」

 

(ま、マイペースすぎます……!)

 

 

ラフィーの突然の発言にアワアワするジャベリンと吹雪

だが酸素コーラを飲みほした後、ラフィーは続けてこう話した。

 

「でもラフィー、友達いじめられたら許せないからその時はちょっと本気出す……エンタープライズはどうなの?」

 

「……私は…」

 

「はぁはぁっ……!」

 

その時、ここへ翔鶴が駆け込んできた。

 

「ど、どうしたの翔鶴姉!?急に走ってきて……ランニング?」

 

「ち、違うのよ瑞鶴。緊急の通信が来て。こちらに向かっていたユニオンの艦隊が重桜の空母から攻撃を受けてしまったのよ!」

 

「ユニオンのだと?」

 

静かだったエンタープライズは急に声を荒げた。

翔鶴は驚きつつも続けてこう話した。

 

「え、ええ……そしてその重桜の空母が第五航空戦隊……つまり重桜の「私達」よ!」

 

「な、なんですって!?」

 

 

 




ちなみに艦娘達は自らの記憶に加え、記録された文献を閲覧したりしているので第2次世界大戦のことは当時知り得ない情報を含めて把握しています。
1945年の8月に起こったあのことも含め……。
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