永遠の巫女の魂を持つ赤龍帝   作:レオナ

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9話

部長襲来から次の日。

いつもと変わらない授業が終わり、僕、木場、アーシアはオカルト研究部の部室に向かっていた。

 

「ねぇ木場」

 

「なんだい、イッセー君?」

 

「昨日の部長が少しヘンだったけど、何か知っている?」

 

すると木場は少し考えて、

 

「う~ん確かにそうだね。でも、僕も良く知らないんだ。もしかすると、朱乃さんなら何か知っているかもしれない」

 

僕たちに答えてくれた。

 

「朱乃さんが?」

 

「うん。朱乃さんは部長の懐刀だからね」

 

「そーなのかー、朱乃さんは部長の女王だったね」

 

話していると、

 

『相棒も気付いかもしれんが』

 

ドライグ。もしかしてこの気配はグレイフィアさん?

 

「まさか僕がここまで気配に気がつかなかったなんて」

 

木場も気付いているね。でもグレイフィアさんのことは知っているのかな?アーシアの方を見ると首を傾げて何も分かっていないようだ。

 

「とりあいず入ろう」

 

そのまま進み、部室に入った。

室内は部長、朱乃さん、小猫ちゃん、グレイフィアさんがいた。しかも室内の空気はピリピリになっている。

 

「全員そろったわね。部活が始める前に少し、話があるの」

 

「お嬢様、私からお話ししましょうか?」

 

「いえ、私から話すわ……実はね……」

 

部長が何かを言おうとした時、部長の床の一面から魔方陣が出現した。それと共に熱く赤き炎の中からホスト風の男の姿が現れた。

 

「……フェニックス」

 

僕の傍で木場がそう呟く。

 

「ふ、人間界は去年のコミケに行ったぶりだ」

 

部長の方に向かっている人って、もしかして……。

 

「やぁ、愛しいのリアス」

 

「ライザー・フェニックスさん。あの、部長とはどんな関係ですか?」

 

「兵動一誠か、俺はリアスの婚約者だ。それはそうと、貴様は何故ここにいる?」

 

え?部長の婚約者がライザー・フェニックスさんなの?知らなかった。

 

「僕は部長の眷属です」

 

「イッセー、ライザーとは知り合いだったの?」

 

「去年にちょっとね」

 

去年のコミケで、痴漢にあった僕を助けたのがライザー・フェニックスさん。まぁ、僕が女装していたことが原因で女の子と間違えたらしい。

 

 

 

 

 

 

「リアスの女王が入れるお茶は上手いな」

 

「ありがとうございます」

 

朱乃さんはいつものようにニコニコしている。

それよりも僕は、何でライザー・フェニックスさんの隣に座っているの?

 

「いい加減してちょうだい、ライザー。前にも言ったはずよ。まだあなたとは結婚しないわ……私が人間界の大学を出せるまでは自由にされてくれるって約束のはずなのに、皆急ぎすぎなのよ!」

 

「それは前に聞いた。しかし、リアスも分かるのだろう。君の所の御家は事情で以外にも切羽が詰まってと思うし、先の戦争で純粋な悪魔72柱の大半が消えた。この会談は純血悪魔を減らぬるよう、俺の父や君の父、そしてサーゼクス様の考えの総意なんだよ」

 

「ライザーの言う事も分かるわ。それでも、私は、譲れない夢があるわ!」

 

部長は夢の為、ライザー・フェニックスさんは悪魔の未来の為、それぞれ譲れない者がある。だが、このままだと何も変わらないから僕はふたりの会話に挟んだ。

 

「ライザー・フェニックスさん、部長。少し落ち付いてください。このままでは何も解決はしません」

 

「兵藤一誠さまの言う通りです。申し訳ございませんお嬢様、これが最後の話し合い場だったのです。これで決着が着かない場合のことを皆様方が予想をし、最終手段を取り得ることにしました」

 

「最終手段?何かしら、グレイフィア」

 

グレイフィアさんは少し息を整えてゆっくりと口を開いた。

 

「お嬢様がどうしても自分の意思を貫くのであれば、レーティングバトルで勝利をしてください」

 

レーティングバトルは侯爵持ちの上級悪魔同士が下僕を戦わせるゲームらしい。基本は成熟した悪魔しか参加出来ないが、今回みたいな件は非公式として半人前の悪魔でも参加が出来るらしいって部長が言っていた。

 

「リアス、1つ言っておくが俺は既にレーティングバトルで経験もしているし、勝ち星も多い。もし受けるのであればしっかりと考えておくがいい」

 

ライザー・フェニックスさんはレーティングバトルの経験がある分、成熟していない部長が圧倒敵に不利。

 

 

「私はそのレーティングバトル受けるわ。例え不利の状況でも、私は私自信で生きてみたいわ!」

 

部長はライザー・フェニックスに向けて高やかに宣言した。

 

「良いだろう。不本意だが今回は負けるつもりはないぞ?リアス」

 

「私だってそうよライザー!あなたを消し飛ばしてあげるわ!!」

 

両者睨み合う。お互いに引かないのであった。

 

「承知いたしました。両者の同意が決定しましたので、レーティングバトルの日時を決めてください」

 

「十日後、それが妥当だろう。今のままでは俺のまだ見ない眷属に太刀打ち出来ない」

 

そう言ってライザー・フェニックスさんは魔方陣を展開し、部室からフェニックスの紋章が浮かび上がった。部室には総員15名の眷属悪魔らしき者たちが現れた。

 

「私にハンデを与えようというの!」

 

「甘えるなリアス!レーティングバトルは君が思っているほど甘くない!キングの判断次第では、眷属全体の敗退の危機もある。このことを覚えとけ」

 

そう言うとライザーは魔方陣と共に消えていった。

 

それを見届けた後、グレイフィアさんが口を広げた。

 

「ではゲームはこれから10日後の深夜。それにて全てを決着とします」

 

グレイフィアさんその言葉を残し、魔方陣で展開をしてこの場を去った。

10日間、それが僕達に与えられた時間。それにしてもライザー・フェニックスさんは本当に部長のことが好きかな?

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