「えーと兵藤君は入るのか?」
僕に声をかけたのは木場祐人、僕と同じ学年で学園一のイケメンだけど何故か彼女はいない。
「どうしたの木場?僕のクラスまで来るなんて、珍しいね」
「昨日の部長の使いで来たよ」
「うん。分かった、一緒に行こう」
僕は木場と一緒に教室から出ていた。
それにしても……木場が来るだけでクラスの女子の黄色声援が上がるなんて、木場すごいな。
僕が木場と話しているうちに、学園の校舎の裏手にある誰も使用されていない旧校舎についた。
「ねえ。木場、ここって旧校舎だよね」
「そうだよ。僕たちの部室も旧校舎にあるよ、」
「部長。兵藤一誠君を連れてきました」
「入ってきてちょうだい」
中に入るとそこには魔方陣や謎の文字が床や天井に散らばっている。
他にはソファーやディスクがあり、そこには背丈が小学生と同じ位の女子生徒で学園一のマスコットの塔城小猫がいる。
「……どうもです」
塔城は僕に頭を下げたので僕も頭を下げた。
「それにしても木場。オカルト研究部に入部しているなんて知らなかったよ」
「事情が事情だからね。これからは一緒になるからよろしくね」
爽やかスマイルを振りまくる木場。出来ればそのスマイルを女子に振り向けばいいに、学園では木場が主人公で僕がヒロインのBL作品の本が出わまっている噂があるらしい。
もう1つのソファーには黒髪のポニーテールで大和撫子が似合いそうで二大お嬢様の1人、姫島朱乃先輩。
「あらあら。この子がリアスが言っていた兵藤一誠君ね、私は、姫島朱乃ですわ、どうぞお見知り置きを」
「兵藤一誠です。こちらこそよろしくお願いします」
最後にスカーレットの色のような紅の髪で透き通る白い肌。並みの人間を越えた
「ようこそ。兵藤一誠君、オカルト研究部は貴方を歓迎するわ」
「僕は兵藤一誠です。よろしくお願いします」
「昨夜、貴方が堕天使に狙われている理由は知っているのかしら?」
「理由を言う前にグレモリー先輩が来たので分かりません」
「貴方に宿っている
「やはりドライグが言ったとおりですね」
「ドライグ?」
「見てもらってほうが早いですね。」
そう言って僕は左手に
「これは……
「先輩の言うとおりです」
「貴方は私の眷属になってくれないかしら?」
「眷属にですか?」
僕が訪ねと、グレモリー先輩はスカートのポケットから赤いチェスの駒を出した。
「そうよ!この
「あの先輩、メリットとデメリットは?」
グレモリー先輩の説明で分かったことがある。悪魔に転生したら寿命が人間よりも100倍以上延びる代わりに出産率が極端に低くて、夜になると五感が鋭くなるけど日光や聖水と聖書と
後、神社や教会に行くだけで頭痛になるらしい。
「説明は終わりだけど……話しを聞いてどうかしら」
「先輩の説明を聞いて僕は先輩の眷属になります」
「分かったわ」
グレモリー先輩は僕に向けて、
「我リアス・グレモリー名によって命じる。悪魔にするために汝、兵藤一誠よ。我ともに行きよ」
そして僕の体に……えっ?何も起きていないだと?
「あのグレモリー先輩。僕は転生ができたんですか!?」
「まさか
先輩は飽きれ気味に言っている。
僕が兵士の駒を手にしてみると、当然に光が輝きだした。
「
悪魔の駒の上の形が陰陽の形に変わっている。
「先輩。今なら転生ができるかもしれません」
「やってみるわ」
再びグレモリー先輩が転生の儀式を行う。
すると、8つのポーンの駒が全て光だして僕の胸の中に入っていた。
「貴方、悪魔の翼出せる?」
「やってみます」
背中に翼を出すイメージをするようにしようとするけど……
「先輩どうしましょう翼が出せません」
「どうなっているのかしら?朱乃、イッセーを調べてくれるかしら?」
「部長、分かりましたわ。一誠君少しじっとしてくださいね」
そう言って姫島先輩は僕に不思議な光をかけて何かを調べた。
「部長、一誠君が悪魔の翼が出なかった原因が分かりましたわ」
「どういうことかしら?」
「一誠君は悪魔に近い人間です」
悪魔に近い人間?もしかすると半人半悪魔かな?
「イッセー……貴方は私の眷属になっているけど、悪魔化にならないのは初めてだわ。お兄様に後で報告が必要ね。」
って言って、グレモリー先輩たちは背中に翼を出した。
「改まって自己紹介ね♪私はリアス・グレモリー。駒は
「姫島朱乃。駒は
「僕は木場祐斗。駒は
「塔城小猫です。駒は
「兵藤一誠です。先程も言いましたが赤龍帝をやっています。分かならいことをありますがよろしくお願いします」
そうして僕はグレモリー先輩の眷属としてオカルト研究部に入部することになった。