次の日の夜。いつものように依頼者の家まで着いた。
「ええと、ここかな?」
インターホンを押そうとするとギィと開いていた。
『相棒、念のため俺を出しておけ』
「分かった」
『Boost!』
僕はドライグの指示で赤龍帝の籠手を出して家に入った。
「こんばんは、グレモリーの使いです。誰がいませんか?」
誰も返事が無く何故か人の気配も無い。暫く詮索している内に薄暗い部屋から血まみれの男性がいた。
「大丈夫ですか!?」
血まみれの男性の容態を見る限り出血量が多い。止血をしないと命が危ない。
『相棒!スペルカードだ!』
その手があった。
「回復<博麗の加護>!!」
スペルカードを唱えると赤い光が放ち、傷口にあてる。すると、傷口が綺麗さっはり無くなった。
「誰ですか~!?悪魔に頼ろとした人間を回復した奴は!?」
後ろから声が聞こえたので、後ろを振り向くとそこには白髪の神父服を着た男がいた。
「僕だ!!」
「ほう~、悪魔君がやったのか~お仕置きが必要じゃあ~りませんか!フリード・ヒルゼンが可愛い顔の悪魔君の胸に剣を突き刺し、このイカれた銃で撃つ。最初は痛いが、すぐに泣くほど気持ちよくなるぜ!!」
何気に僕が一番気にしている言っているよ。この顔立ちのせいで何度も女装することなった。
「可愛いのは余計だ!」
『Boost!』
そのイラっとする顔面に殴った。
「痛っ!俺を殴るとは……可愛い顔して容赦ないぜ」
「お前がこの人を痛め付けたのか?」
「ん~ザッツライト。悪魔に魅了された人間は屑ですよ!俺に断罪すべきだ」
それだけの理由だけでここまでするなんてビドい奴だ。
「悪魔祓い特性の祓魔銃だぜ!バキュン!」
フリードは僕に向けて悪魔祓いの祓魔銃の引き金を引きながら言う。
「ほう!これをかわしますか悪魔くぅん」
「だったら、静かに戦ったらどうなの?」
戦い難いな…剣を避けたら銃弾が飛んで来て、銃弾を剣で斬りこんで来る。しかもフリードは戦い慣れているから僕の攻撃がなかなか出来ない。
「止めてください!」
何処からか聞いたことがある女性の声がした。
「……アーシア!?」
「おや?助手のアーシアちゃん。結界を張り終わったから離れなさい」
「わっ 、分かりました!えっ、イッセーさん!?」
「おやおやアーシャちゃん。この悪魔くぅんと知り合いかな?もしかしてシスターと悪魔の禁断の恋中になっちゃだめですぜ」
「イッセーさんが……悪魔?」
「アーシア。ごめん……」
その言葉にアーシャが驚愕した。アーシアは僕がこんな所にいるなんて知らかっただろう。僕も出来れば普通の男子高校生として出会いたかった。
「アーシアちゃんも俺と同じで堕天使のご加護なしには生きてはいけないですぜ!」
アーシアが…堕天使と関係している。でも、何で堕天使の加護を受けている2人が上級悪魔の管理をしているこの場所にいるのかな?僕の疑問も関係なくフリードは言う。
「俺はこの悪魔君を斬り、その可愛い顔を涙目にしないと気がすまないぜ!」
「フリード神父止めてください」
アーシアが僕の前に立ち、僕を庇うように両腕を広げてフリードをじっと見た。
「何しているのキミ?」
何でアーシア。僕を庇うの?
「私は悪魔を魅了された人間を裁いたり悪魔を殺すのは間違っています!それに悪魔だっていい人はいます!」
「いねーよ!悪魔を殺すのは教会から教えられているだろうが!」
「私も教会に教えられていましたが、イッセーさんと出会ってから悪魔でもいい人もいるのを知りました」
「堕天使の命令でアーシアちゃんを殺せないから、お仕置きをするぜ」
アーシアはフリードの言葉を否定した。その時、フリードはアーシャに剣で斬りつけようしたが、僕はそれを霊力で纏った手で止めた。
「な、何!この光で出来た剣に触れているだと!悪魔は触れただけでも、激痛が走るはずですけど」
「僕正確には悪魔じゃないから……あんたの弾や剣も効き難いかもね」
「可愛い顔以外を斬りさいて行くぜ!」
フリードが僕に斬りこもうとした時に突然、僕とフリードの間に紅の魔方陣が表れ、そこから眷属の皆が現れた。
「助けに来たよ」
「まるでヒロインを助ける主人公かな?いいねいいね最高のシチュエーションだね!」
フリードがおちょくるように言う。こう言うのは学校の腐女子だけでいいのに。
「神父とは思えない汚い言葉だ。吐き気がする」
木場も否定の言葉をいってよ。
「悪魔が生意気なことを言う」
フリードがふざけながら言う。
「イッセー、貴方の目の前の娘の正体は分かっているよね」
「悪魔とシスターは関わったからいけないですね」
部長の言いたい事は分かるけど、教会の時と今回の事も僕が勝手にしたから責任を果たさないと……。
「部長!複数の堕天使の気配がここに近いていますわ」
朱乃さんから部長に報告し、部長は転移用の魔方陣を出現する。
「イッセー!あとで話を聞くから今は魔方陣に来てちょうだい!」
「だった、アーシアも…」
「この魔方陣は私の眷族しか転移出来ないの。だからこの娘は無理なのよ。それに彼女は堕天使に関与している者。だったら尚更よ」
「せめて僕だけでも…」
例え、僕だけでも堕天使と戦うつもりだ!
すると、その時だった。
「イッセー。私は大丈夫です…行ってください」
アーシアは微笑んで言った。だけと頬には涙が流れていて、僕の背中を押した。
「イッセーさん。また会いましょう!」
「アーシア。また会おうね!」
その言葉が最後に、僕たちはそのまま駒王学園の部室に転移されていた。