二人は夢を歩む   作:水甲

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11 北海道旅行 後編

特に昨日の夜は何もなく…………朝目を覚ますと歩夢ちゃんの寝顔が目に入った。

 

「ん……歩夢ちゃん?」

 

何でこんなに近いのだろう?昨日は布団は分けられていたし……

 

ふっと気がつくと……僕の布団が向こうの方にあった。もしかして…………

 

不意に昨日の記憶が甦った。

トイレに行き、寝惚けたまま歩夢ちゃんの布団に入ったんだ…………

 

「早く戻ろう……」

 

起きたときに歩夢ちゃんに怒られるのは嫌だと思っていたら…………

 

「ん…おはよ……彰くん」

 

移動しようとした瞬間に、歩夢ちゃんが起き出した。僕は謝ろうとすると、歩夢ちゃんは僕を抱き寄せてきた

 

「あ、歩夢ちゃん?」

 

「まだこうしてよ……」

 

そう言いながら僕の頭を撫でてきた。心地よく……このまま二度寝して…………

 

 

 

 

 

 

 

「おはよう」

 

目を覚ますと歩夢ちゃんが既に着替え終わっていた。

 

「あれ?寝てた?」

 

「うん、ぐっすり」

 

何だかものすごく申し訳ない気がする。

 

「何か……ごめん」

 

「謝らないで…………私は貴方の寝顔を見れたから」

 

笑顔でそう言うけど…………

 

「寝顔っていつも見てない?」

 

いつも朝起こしに来てくれるときとか…………

 

「貴方の寝顔……見てて飽きないよ」

 

歩夢ちゃん……凄く愛されてる……

 

「ほら、貴方も着替えてご飯にしよ」

 

「うん」

 

 

 

 

 

 

 

朝食を済ませて、旅館を出たあと、電車で今度は函館を目指した。

 

函館に着き、最初の目的地である場所に向かおうとしていると、露店であるものを見つけた。

 

「これって……」

 

僕は歩夢ちゃんにバレないように、こっそり買い、最初の目的地である函館山ロープウェイに乗るのであった。

 

「何買ったの?」

 

「えっと……秘密かな?」

 

「秘密なの?」

 

「後でちゃんと教える」

 

「?」

 

こういうのはちゃんと渡したいし…………

 

 

 

 

 

 

山頂まで行き、二人で景色を眺めていた。

 

「ここ、夜景が綺麗なんだよね」

 

「うん、本当は夜とかに来たかったけど…………」

 

時間もないのでちょっと残念だ。すると歩夢ちゃんは…………

 

「また来よう……彰くんとならまた行きたいから」

 

笑顔でそう告げるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

次の目的地は八幡坂。ここもイルミネーションが綺麗らしいし、それに坂の上から見る景色もいい

 

「良いところだね」

 

「うん……」

 

「そうだ!ねぇ写真撮ろう」

 

「写真……そうだね。ただその前に…………」

 

僕はさっき露店で買った物を渡すべく、歩夢ちゃんに目を閉じるように伝えた。

 

目を閉じた歩夢ちゃんの薬指に…………モルガナイトが付いた指輪をはめた。

 

「これって…………」

 

「その……婚約指輪………の代わり…石は偽物だから……ちゃんとしたものを送るから…………」

 

「ううん、いいよ。これで……ありがとう。彰くん」

 

涙を浮かべる歩夢ちゃん。指輪をはめた歩夢ちゃんと写真を撮ることにした。とりあえず、たまたま通りかかった女子高生に写真を頼み、思い出の一枚を残せた。

 

「ありがとうございます」

 

「いえ、あら……貴方は……」

 

「はい?」

 

「いえ、何でもありません。二人は恋人同士なんですか?」

 

「はい」

 

「一応……将来的には…………」

 

「ふふ、それでは新婚旅行に来たときには…………また会えたら会いましょう」

 

女子高生はそんなことを言って去っていった。新婚旅行って…………まだ気が早いと言うか…………

 

 

 

 

 

 

 

それからみんなへのお土産を買い、特急はつかりとやまびこに乗って帰るのであった。電車に乗っている間、ずっと歩夢ちゃんは指輪を見て、微笑んでいたのであった。




最後に出たのは誰なんだろ~

次回書くとしたら、侑ちゃんとの関わりになりそう
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