二人は夢を歩む   作:水甲

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勢いで書いた


17 甘い一日

「おはよう、彰くん」

 

目を覚ますと目の前に歩夢ちゃんの顔があった。

 

「おはよ……」

 

最初はいつもみたいに起こしに来てくれたのかと思ったけど…………

 

「あ……そっか……」

 

「どうかしたの?」

 

歩夢ちゃんは昨日泊まってたんだっけ?

 

だから着ているのが、パジャマじゃなく、僕のワイシャツなんだっけ…………

 

「その……寒くなかった?」

 

「ううん?大丈夫だよ」

 

パジャマを取りに行けばいいと思って、伝えたのだけど…………

 

 

 

 

昨日の夜

 

「ううん、彰くんのシャツで大丈夫だよ」

 

「でも……」

 

歩夢ちゃんは僕の膝の上に乗り…………

 

「彰くんと一緒にいる時間を少しでも多くしたいから……」

 

そう言って微笑む歩夢ちゃん……僕は眠るまでの間、歩夢ちゃんといちゃつくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「彰くん、お願いがあるの」

 

「お願い?」

 

「一緒に朝ごはん作ろう」

 

 

 

 

 

お互い着替えを済ませて、歩夢ちゃんと一緒に朝ごはんを作っていると…………

 

「何だか……」

 

「ん?」

 

「こんな風に一緒にご飯作るの……何だか夫婦みたいだね」

 

ちょっと恥ずかしそうに言う歩夢ちゃん……あぁもう……可愛いな

 

「その……将来的には……夫婦に……」

 

「彰くん……」

 

お互いに恥ずかしくなって、顔を赤く染めるのであった。

 

 

 

 

 

 

ご飯を食べ終え、少し横になろうとすると……

 

「彰くん」

 

歩夢ちゃんは自分の膝をぽんぽんしていた。これって……

 

僕は歩夢ちゃんに膝枕をしてもらうと……

 

「ふふ、どう?」

 

「その……このまま寝てもいいかな?」

 

「まだご飯食べたばっかりだよ~」

 

「歩夢ちゃんも一緒に寝る?」

 

「もう~」

 

膝枕をやめ、僕と一緒に横になる。

 

「子供の頃みたいだね」

 

「こんな風に一緒に寝るの?でもいつも泊まりに来てるときとかは…………」

 

「あ、あれは////恋人同士がするようなことで……私が言いたいのは……こんな風に一緒にお昼寝するのが…………」

 

「冗談だよ。懐かしいね。母さんが撮ってくれた写真……まだ取ってあるよ」

 

「私も……あなたとの思い出だもん」

 

二人で手を繋ぎながら、そのまま眠りにつくのであった。本当は何処かにデートしたかったけど…………こうしてのんびり家で過ごすのも悪くない

 

 

 

 

 

 

夕方になり……夕飯の前にお風呂に入る僕。出来たら……歩夢ちゃんと……

 

「なんて……そんな恥ずかしいこと頼めないよな」

 

一人でそんなことを呟いてると……

 

「彰くん、背中流すね」

 

突然浴室の扉が開き、バスタオルを巻いた歩夢ちゃんが入ってきた

 

「あ、あああ、歩夢ちゃん!?」

 

「どうしたの?」

 

どうしたのって……いや、その……

 

「せ、背中……その……」

 

「ふふ、変な彰くん」

 

歩夢ちゃんは笑いながら、僕の背中を洗ってくれるのであった。


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