「おはよう、彰くん」
目を覚ますと目の前に歩夢ちゃんの顔があった。
「おはよ……」
最初はいつもみたいに起こしに来てくれたのかと思ったけど…………
「あ……そっか……」
「どうかしたの?」
歩夢ちゃんは昨日泊まってたんだっけ?
だから着ているのが、パジャマじゃなく、僕のワイシャツなんだっけ…………
「その……寒くなかった?」
「ううん?大丈夫だよ」
パジャマを取りに行けばいいと思って、伝えたのだけど…………
昨日の夜
「ううん、彰くんのシャツで大丈夫だよ」
「でも……」
歩夢ちゃんは僕の膝の上に乗り…………
「彰くんと一緒にいる時間を少しでも多くしたいから……」
そう言って微笑む歩夢ちゃん……僕は眠るまでの間、歩夢ちゃんといちゃつくのであった。
「彰くん、お願いがあるの」
「お願い?」
「一緒に朝ごはん作ろう」
お互い着替えを済ませて、歩夢ちゃんと一緒に朝ごはんを作っていると…………
「何だか……」
「ん?」
「こんな風に一緒にご飯作るの……何だか夫婦みたいだね」
ちょっと恥ずかしそうに言う歩夢ちゃん……あぁもう……可愛いな
「その……将来的には……夫婦に……」
「彰くん……」
お互いに恥ずかしくなって、顔を赤く染めるのであった。
ご飯を食べ終え、少し横になろうとすると……
「彰くん」
歩夢ちゃんは自分の膝をぽんぽんしていた。これって……
僕は歩夢ちゃんに膝枕をしてもらうと……
「ふふ、どう?」
「その……このまま寝てもいいかな?」
「まだご飯食べたばっかりだよ~」
「歩夢ちゃんも一緒に寝る?」
「もう~」
膝枕をやめ、僕と一緒に横になる。
「子供の頃みたいだね」
「こんな風に一緒に寝るの?でもいつも泊まりに来てるときとかは…………」
「あ、あれは////恋人同士がするようなことで……私が言いたいのは……こんな風に一緒にお昼寝するのが…………」
「冗談だよ。懐かしいね。母さんが撮ってくれた写真……まだ取ってあるよ」
「私も……あなたとの思い出だもん」
二人で手を繋ぎながら、そのまま眠りにつくのであった。本当は何処かにデートしたかったけど…………こうしてのんびり家で過ごすのも悪くない
夕方になり……夕飯の前にお風呂に入る僕。出来たら……歩夢ちゃんと……
「なんて……そんな恥ずかしいこと頼めないよな」
一人でそんなことを呟いてると……
「彰くん、背中流すね」
突然浴室の扉が開き、バスタオルを巻いた歩夢ちゃんが入ってきた
「あ、あああ、歩夢ちゃん!?」
「どうしたの?」
どうしたのって……いや、その……
「せ、背中……その……」
「ふふ、変な彰くん」
歩夢ちゃんは笑いながら、僕の背中を洗ってくれるのであった。