二人は夢を歩む   作:水甲

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02 機嫌のいい幼馴染

『彰くん、大好き』

 

『僕も好きだよ』

 

これは幼い頃の夢。幼馴染みのあの子との思い出…………

 

 

 

 

目を覚ますと最初に目に入ったのは歩夢ちゃんの顔だった

 

「あっ、起きちゃった?」

 

「何しようとした?」

 

「えっ?おはようのキスだよ」

 

毎朝の日課で僕を起こしに来てくれるのだけど、今日のは何なんだ?

 

「いつも普通に起こしてなかったっけ?」

 

「そうだけど…………えへへ」

 

一体どうしたんだろうか?今日の歩夢ちゃんは何かおかしい。

 

「ほら、早く着替えないと遅刻しちゃうよ」

 

「う、うん」

 

歩夢ちゃんが部屋を出ていくのを確認し、着替え始める。そんな中、今日の夢のことを思い出した。あれは別に幼い頃、お互い恋愛感情はなかったし、歩夢ちゃんもそれを知ってるはずだから、別に付き合っていない。

 

「だとしてもさっきのは…………」

 

考え込んでも仕方ない。早く着替えよう。

 

 

 

 

 

 

 

毎朝乗っている電車の中、空いているはずなのに、何故か体を密着させてくる歩夢ちゃん。何だ?何なんだ?これは…………

 

「あのさ……」

 

「何?」

 

「近いんだけど?」

 

「そうかな?いつも通りだと思うけど?」

 

歩夢ちゃん、いつもは多少距離があるけど、ここまで近いのはおかしい。何だ?何があった?

 

 

 

 

 

 

 

学校に着くとかすみちゃんが駆け寄ってきた。

 

「せんぱ~い~おはようございます。って歩夢先輩、何か近くないですか?」

 

「そ、そうかな?」

 

「そうですよ。先輩、何かあったんですか?」

 

「僕にもよく分からなくて…………」

 

「どうしたの?二人とも?」

 

不思議そうな顔で僕らを見つめる歩夢ちゃん。本当に何なんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

お昼ご飯になり、今日は日替わりランチを頼み、歩夢ちゃんと一緒に食べるのだけど

 

「はい、あ~ん」

 

歩夢ちゃんがあ~んしてくる。断るのも悪いので、食べるのであった。

 

「美味しい?」

 

「うん、美味しいけど…………どうしたの今日?」

 

「どうしたのって?」

 

「何だか機嫌がいいと言うか、凄く距離が近いと言うか…………何か嬉しそうだけど」

 

「そ、そうかな?でもそうかも」

 

「何で?」

 

「それはね…………貴方が…………って言ってくれたからかな」

 

聞き取れなかったけど、僕が何か言ったかな?普通に朝起きて…………いや、その前に…………

 

「もしかして…………聞いてた?」

 

「何を?」

 

「えっと……」

 

昔の夢で歩夢ちゃんのことが好きだって言っていたことを言おうとしたけど、急に恥ずかしくなり言えないでいた。

 

「その、何でもない」

 

「?」

 

 

 

 

 

 

お昼からも歩夢ちゃんの距離感が凄く近かった。僕は気にしないようにしていたけど、でも…………

 

「僕にとって歩夢ちゃんって…………」

 

好きなのかな?いつも近くにいて考えたことがなかった。

もしも歩夢ちゃんに彼氏とか出来たら…………何だか凄く嫌な感じがしてきた。この気持ちって…………何なんだろう?

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