『起きて……起きて』
歩夢ちゃんの声?もしかして起こしに来てくれたのかな?
そんなことを思いつつ、目を開けると……
「おはよう。彰くん」
「…………」
何かおかしい…………歩夢ちゃんなのだけど、制服じゃなく、白い服に白い羽が見える…………
「歩夢ちゃん…………何だか天使みたいだけど…………」
「天使みたい?もう何言ってるの?」
そうだよね。何を言ってるんだ?全く…………まだ寝ぼけてるな僕…………
「天使みたいじゃなくって、天使だよ。私」
…………ナニヲイッテルンデスカ?
「どうしたの?」
「天使って…………」
「ふふ、天使なのそんなにおかしい事かな?」
歩夢ちゃんが天使…………特におかしくないな。と言うか歩夢ちゃん天使だし…………
「そっか歩夢ちゃんは天使だった」
「もう~」
歩夢ちゃんは嬉しそうに抱きついてきて、僕の顔を胸に押し当てながら頭を撫でてくる。
「歩夢ちゃん…………苦しい…………」
「いい子~いい子~」
なんと言うか心地いい…………このまま眠ってしまいそうだ…………
「はっ!?夢か…………」
何だか変な夢を見たな…………
「大丈夫?」
「うん、何だか歩夢ちゃんが天使になって…………」
「天使?もう何言ってるの?私は天使じゃなくって…………悪魔だよ」
変な言葉を聞き、歩夢ちゃんの方を見ると、何故か歩夢ちゃんが黒いセクシーな衣装にコウモリみたいな羽、頭には可愛らしい角が生えていた。
「えっと…………歩夢ちゃん?」
「ふふ、どうしたの?驚いた顔をして…………」
歩夢ちゃんはそっと僕の頬に触れるけど、何だろう?なんか怖い…………
「ねぇ昨日、かすみちゃんと仲良く部室で話してたよね…………」
指でなぞるように僕の首すじに触れる。くすぐったさよりも、恐怖が強い
「何だかね…………ちょっと嫉妬しちゃった…………だから……」
何をされるのか分からず、怖くなり目を閉じた。すると唇に柔らかい感触が…………
「契約だよ。私との…………キスだけじゃ足りないなら…………」
歩夢ちゃんは服を脱ぎだし…………
「もっと強い契約しよ…………」
目を覚ました。今度こそ現実かと思うと…………
「彰くんは私のだよ~」
「ううん、私の」
天使と悪魔が争っていた。とりあえず…………寝よう
目を覚ますといつも通りの歩夢ちゃんの姿が目に入った。
「おはよう。何だか笑ってたり、うなされたりしてたけど、どんな夢見てたの?」
「………………歩夢ちゃんの夢かな?」
「私の夢?何だか恥ずかしいな~でも夢でも貴方と一緒にいられてうれしいな」
笑顔でそう言う歩夢ちゃん。何だか安心するのだけど…………
明日は誕生日回上げます