R17です
『お誕生日おめでとう~』
今日は部室で歩夢ちゃんの誕生日パーティーが開かれていた。
「みんな、ありがとう」
「歩夢先輩、このケーキ、私が選んだんですよ」
かすみちゃんは笑顔でそう言う。
「ありがとう。かすみちゃん」
みんなで楽しくお祝いしている中、僕はちょっと迷っていた。特にプレゼントでだ。
みんなが楽しくお祝いしてるなか、問題のプレゼントのお渡し会になり、みんなが歩夢ちゃんにプレゼントを渡していた。そして僕の番になり…………
「彰くん?」
「あの……ごめん。プレゼント…………ないんだ」
「えっ?」
「先輩が…………プレゼントを用意してない?」
「な、何かの前触れでしょうか!?」
かすみちゃんとせつ菜ちゃんがオロオロしてるなか、僕は言い訳をした。
「歩夢ちゃんのプレゼント、毎年あげてるけど…………今年は歩夢ちゃんが本当に欲しいものをあげたいと思って…………」
「先輩…………恋人思いですね」
「本当に歩夢の事が好きね」
しずくちゃんと果林さんがそう言ってくれるのは嬉しいけど…………歩夢ちゃんは少し悩み…………
「私が欲しいもの…………それじゃあ明日、彰くんの時間をくれませんか?」
僕の時間?
次の日
「お邪魔します」
「どうぞ……」
僕の家に遊びに来た歩夢ちゃん。プレゼントの僕の時間って言ってたけど…………これはお家デートなんじゃ…………
「な、何か飲む?」
緊張しながらそう言うと、歩夢ちゃんは僕に抱きついてきた。
「あ、歩夢ちゃん?」
「じっとしてて…………」
歩夢ちゃんは僕の胸に顔をスリスリしていた。何だ?何なんだ?
「甘えたいなって…………」
これってもしかして…………プレゼント?
「今日は貴方とずっとこうしてたい。プレゼントとして貴方の時間をください」
「…………うん」
「ねぇ…………」
歩夢ちゃんは目を閉じると、僕はその意味を理解し、キスをした。
キスをすると僕は歩夢ちゃんの髪に触れる
「歩夢ちゃんの髪…………柔らかい……」
更にハグもする。歩夢ちゃんの匂い…………感触…………
「貴方も甘えたくなったの?」
「うん……」
それからしばらくはハグとキスを繰り返していく。
そして…………
「歩夢ちゃん…………いい?」
「うん…………」
衣擦れの音、僕らの声が部屋に響く…………歩夢ちゃんは涙を流していた。
「貴方とこんな風になりたいと思ってたの…………ずっと……」
気がつくと部屋の窓から夕日の光が差し込んでいた。
歩夢ちゃんは疲れたのか、眠っているけど、毛布から見える白い肌にまたある気持ちが込み上げてきた。
「歩夢ちゃん…………好きだよ」
眠る歩夢ちゃんにキスをする僕であった。
次の日
いつも通り歩夢ちゃんと一緒に登校すると、かすみちゃんが駆け寄ってきた。
「おはよう、かすみちゃん」
「今日も元気だね」
「先輩たちこそ、昨日は…………お楽しみでしたのですか?」
かすみちゃんの問い掛けに僕と歩夢ちゃんは顔を赤くした。
「…………冗談のつもりでしたが…………お楽しみでしたか……」
何をしたのかは彼女との秘め事で