東方最高神[零ZERO]【番外編:日常編】(完結)   作:神森リョウカ

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その3 神森一家の騒動祭

とある神森一家のある日の事…

 

 

リュウカ(幻想)「………。」

 

リョウカ(幻想)「あ〜う~…おね~ちゃん、あそぼう。」

 

リュウカ(幻想)「どうしてこうなった…。」

 

 

そう…リョウカがとある原因により…精神が見た目相応にまで退化してしまった…

 

その原因が…

 

 

リュウコ(幻想)「いや~悪かった…まさかリョウカに当たるなんてな。」

 

リュウカ(幻想)「あぁ!?何とかしろよ!お前がやった事だろうが!?」

 

 

そう、事の発端は…リュウコだ…リュウコが新しい薬品で実験しようとした時に…たまたま通りかかったリュウカにターゲットを絞り…その新作薬品の入った銃で撃とうとしたら…更にたまたま運悪くリョウカが射線上に入り込み…

 

 

リョウカ(幻想)「ねぇ〜…おねえちゃん…遊ぼうよ。」

 

 

…現在に至る訳だ…

 

 

リュウカ(幻想)「あ〜…分かった、分かったから…あ〜…ほら、ちょっとあそこで待ってろ。」

 

リョウカ(幻想)「は〜い。」

 

 

トテトテトテトテ…

 

ある意味幼児化したリョウカは、何処かに可愛らしい足音立てながら行ってしまった…

 

 

リュウカ(幻想)「さて、リュウコ…何か俺に言う事は?」

 

リュウコ(幻想)「あ〜…だ…大丈夫だ!1日待てば元に戻る…!!だからお許しください!!明日まで!明日までお待ちをぉ…!!」

 

 

バキバキ…!ギチギチ…!ゴォォォ…!

 

 

リュウカ(幻想)「リュウコ…まずお前から血祭りに挙げてやる…。」

 

リュウコ(幻想)「ダニィ…!?」

 

 

ガチ…!

 

 

リュウコ(幻想)「ふふぉ…!!?」

 

 

キィィィィィン…!!ズガァァァァァン…!!!

 

 

リュウカは、強制成長し…何処ぞの伝説のスーパーサイヤ人みたくになり…リュウコを岩盤送りにして…

 

 

ブシュゥ…

 

 

リュウカ(幻想)「ふぅ…あ!ヤベ!リョウカの所に急がねば…!!」

 

 

リュウカは、リョウカの待つ所に向かった…

 

 

 

リュウカ(幻想)「おーい!リョウカ!何処だ!」

 

リョウカ(幻想)「ばぁ…!」

 

リュウカ(幻想)「おわ…!」

 

リョウカ(幻想)「あはははは…!おねぇちゃん、驚いた?」

 

リュウカ(幻想)「あ?ああ…驚いたさ…さて、何遊ぶ?」

 

リョウカ(幻想)「ん〜…じゃあ、隠れんぼしよう…この家全体がステージだよ!」

 

リュウカ(幻想)「ほぅ…良いだろう!じゃあ、リョウカ!さっさと隠れな!」

 

リョウカ(幻想)「はーい!」

 

 

トテトテトテトテ…ゴォォォ…!

 

 

リュウカ(幻想)「…可愛い…ってか飛べるんだな…さて…1!2!3!4!…5!…6!…7!…8!…9!…10!ヒャハハ…!!もういいかい!!?」

 

 

リュウカが声を掛けて隠れたかどうか確認してみたら…

 

 

『キャァァァァァァァ…!!!!!』

 

 

返って来たのは…家全体に響き渡る悲鳴だった…そしてその声の主は…

 

 

リュウカ(幻想)「……!!!?リョウカ…!!!?」

 

 

ダッ…!!!キィィィィィン…!!!

 

 

リュウカは咄嗟に飛び立ち…それと同時に…

 

 

ウォォォォォ…!ウォォォォォ…!

 

 

『緊急事態発生!緊急事態発生!全軍!戦闘配備!これは演習ではない!繰り返す!これは演習ではない!』

 

 

ウォォォォォ…!ウォォォォォ…!

 

 

国全体が警報が鳴り響き…軍全体が神森一家の所に緊急出撃して行った…

 

 

リュウカ(幻想)「リョウカ…!!無事に居てくれよ…!!」

 

 

キィィィィィン…!!ズガァァァァァン…!!

 

 

リュウカ(幻想)「リョウカ…!?おい!リョウカ!!返事をしろ!リョ……!!?リョウカ…!!おい!しっかりしろ…!!」

 

 

リュウカは、リョウカの居る部屋に突撃し…入ってみれば…そこには、血を流して倒れているリョウカが…そこに居た…

 

 

リョウカ(幻想)「っ…!お…ねぇ…ちゃん……。」

 

リュウカ(幻想)「おい…!一体どうしたんだ…!?」

 

リョウカ(幻想)「ご…めん…ね…隠れ…場所…探して…いたら…げほ…!げほ…!急に…誰かに…襲われて……げほ…!」

 

リュウカ(幻想)「分かった…!どんな奴だ…!」

 

リョウカ(幻想)「はぁ…!はぁ…!…はっきりと…見えなかった…けど…長身の…男性で……青いレイン…コートに…身を包んでいて…片手に…ナイフを…持って…ゴホ…!ゴホ…!…それ以外は…分からなかった…です……ごめんね……一緒に…遊べなくて…。」

 

リュウカ(幻想)「ありがとな…だからもう喋らなくても良い…!お前が死んじまう…!」

 

リョウカ(幻想)「……おねぇ…ちゃん……また…元気に……なれたら……遊べる…かな…?」

 

リュウカ(幻想)「ああ…!遊んでやるから…!!もう休んでくれ…!」

 

リョウカ(幻想)「……げほ…!げほ…!……後は…頼み……ます……ね…。」

 

リュウカ(幻想)「リョウカ……!?」

 

リョウカ(幻想)「…………。」

 

リュウカ(幻想)「リョウカぁぁぁぁぁぁ…!!!!!」

 

リョクヨウ(幻想)「はぁ…!はぁ…!何があ……!!?リョウカ…ちゃん…!?」

 

アヤカ(幻想)「おい…!リョウカちゃん…!!まだ死ぬんじゃないよ…!!」

 

リュウカ(幻想)「畜生…が……!!っ…!!!ギギギ…!!グゥゥゥゥ…!!!」

 

アヤカ(幻想)「…!!!?リュウカちゃん…!!落ち着けって…!!!」

 

 

ビキビキ…!ギチギチ…!ピキィィン…!!ゴォォォ…!!!

 

 

リュウカ(幻想)「グォォォォォォォン…!!!!!」

 

全員『……!!?』

 

 

ダッ…!!キィィィィィン…!!!ズガァァァァァン…!!!!

 

 

そして、とうとうリュウカは完全に激昂し…怒り狂って…半人半龍形態になり…何処ぞの妖狐の衣ならぬ…半透明の赤黒い龍神王の衣を纏い…部屋の壁をブチ抜き…外に飛び出した…

 

 

リョクヨウ(幻想)「リュウカちゃん…!!……大丈夫…!今ならリョウカちゃんは助かります…!!医療班!早くリョウカちゃんを!!」

 

医療班全員『は!』

 

 

医療班は、リョウカを急ぎ搬送し…緊急入院させた…それと同時に…

 

 

リュウカ(幻想)『グォォォォォォォン…!!!!!!!』

 

 

ズガァァァァァン…!!!ガキィィン…!!!

 

 

遠くの方から…この世の者とは思えないくらいのリュウカの咆哮が響き渡り…咆哮による凄まじい衝撃波が襲い掛かった…幸いにも殆どの所を結界で守られている為か…被害は無かった…

 

 

一方で…リョウカをやったであろう犯人の様子はと言うと…

 

 

?「な…何だって言うんだよ…!俺はただ、盗みに来て…たまたま見られた小娘にナイフぶっ刺しただけだぞ…!何なんだ…!あの化け物は…!?」

 

 

何処かの森の中にて…怯えながらさっさと何処かに行って欲しいと願う哀れな犯人だが…そんな願いを踏み躙られるのが先だった…

 

 

ゾクゥゥ…!!!!

 

 

?「…な…なんだ…!?この…殺気は…!?まさか…!見つかったのか…!?クソ!動け…!!」

 

 

だが、殺気の所為で思うように身体が動かず…そして…

 

 

キィィィィィン…!!!ズガァァァァァン…!!!

 

 

?「……!!!?」

 

リュウカ(幻想)「グルルルル…!!!グォォォォォォォン…!!!!!」

 

 

キュィィィィィィン…!!!ピキィィン…!!!ドギャァァァン…!!!

 

 

?「う…うわぁぁぁぁぁ…!!!」

 

 

ピキィィン…!!!ズドォォォォォォン…!!!!

 

 

正に、サーチ&デストロイの要領で…あっさりと犯人を殺害した…

 

 

リュウカ(幻想)「グルルルル…!!!グォォォォォォォン…!!!!!!!」

 

 

 

そして…リュウカは、悲壮に満ちた咆哮をあげて…元の姿に戻って…気を失った…

 

 

1日後…

 

 

リュウカ(幻想)「…………は!ここは!?」

 

?「あ…起きましたか?お姉ちゃん?」

 

リュウカ(幻想)「……!!?リョウカ…!?無事だった…のか…!?」

 

リョウカ(幻想)「まあ、私は…さっき目が覚めたばっかりですよ…それと…元に戻りましたけど……本当に…ごめんなさい…私の不甲斐無さばかりに…お姉ちゃんが暴走してしまう事にしてしまって…本当にごめんなさい…!」

 

リュウカ(幻想)「……いや…もう良いんだよ…お前が生きているだけでも、俺は嬉しいんだぜ…。」

 

リョウカ(幻想)「本当…?」

 

リュウカ(幻想)「ああ、本当さ…。」

 

リョウカ(幻想)「…えへへ…ありがとう…ございます。」

 

リュウカ(幻想)「…おー…ってか思ったんだが…お前…傷の方は?」

 

リョウカ(幻想)「え?それが…数時間前までは深刻な状態だったのですけど…私の精神が元に戻った際に…能力が活性化して…この通り完全回復しました。」

 

リュウカ(幻想)「……相変わらず便利な能力だなぁ…。」

 

リョウカ(幻想)「そうですね…。」

 

 

リョウカとリュウカが甘い空間を作っていた時に…

 

 

リュウコ(幻想)「よう!お二人さん!元気かな?」

 

 

そう…元凶のリュウコが入って来た…

 

 

リュウカ(幻想)「……あぁ…そうだな…そりゃあもう元気だなぁ…今ここでテメェをぶっ飛ばしたいくらいにはな…。」

 

リュウコ(幻想)「えぇ…!?ちょ…ちょっと待てって!リョウカも元に戻ったし…!!リョウカもこの通りピンピンしているだろ!?」

 

リュウカ(幻想)「だが、元凶である事に変わりはない…だから…ケジメつけろや。」

 

リュウコ(幻想)「そんな殺生なぁ〜…!!こうなったら…!避難する準備だ〜!!」

 

 

リュウコは、その場から逃走し…

 

 

ウィィン…!ガシャン…!

 

 

そう…伝説の1人用のPODに乗り込み…逃走しようとしたが…

 

 

リュウカ(幻想)「何処に行くんだぁ…?」

 

 

最早お決まりの台詞と共に…伝説のスーパーサイヤ人化したリュウカが例のPodに入ったリュウコの前に現れて…

 

 

リュウコ(幻想)「お…お前から逃げる為だぁ…!!」

 

リュウカ(幻想)「ほぅ…堂々と良く言えたもんだぁ…だがとうとう終わりの時が来た様だ…!」

 

 

ガチ…!!

 

 

リュウカ(幻想)「ウォォォォォ…!!!!!」

 

 

ゴゴゴゴゴ…!!ギチギチ…!!グシャグシャ…!!

 

 

リュウコ(幻想)「ぐぉ…おぉぉ…!!はぁ…この始末だ…ちきしょうめぇぇ…!!!!」

 

 

ズガァァァァァン…!!!ブォン…!ブォン…!ポォォピィィ…!!キィィィィィン…!!!

 

 

リュウコの入った1人用のPodは…リュウカの手により…圧縮…潰して…遥か彼方に投げ飛ばした…(尚リュウコは死んではいない…)

 

 

 

そして1週間後…

 

 

リョウカ(幻想)「さーてさて…今日は〜、どんなメニューにしましょうかな〜…。」

 

 

リョウカが何時もの様に…昼食の準備をしていると…

 

 

ガサガサ…

 

 

リョウカ(幻想)「ん?何か居るの?」

 

 

リョウカが、物音がした方を見ると…そこに…

 

 

リョウカ(幻想)「あ…あ…!」

 

 

ガサガサ…!ブゥゥゥン…!

 

 

リョウカ(幻想)「…ッッッ…!!!いやァァァァァァァァァ…!!!!!!!!」

 

 

そう…現れたのは…黒くてすばしっこく…しかも生命力が異常な害虫…【G】が現れた…リョウカは、家中に響き渡る悲鳴をあげてしまった…無論そうなると…

 

 

『緊急事態発生!!緊急事態発生!!全軍!!出撃せよ!繰り返す!全軍出撃せよ!!』

 

 

ウォォォォォ…!!ウォォォォォ…!!

 

 

リュウカ(幻想)「どうした…!?何が有った…!?」

 

リョウカ(幻想)「お…お姉ちゃん…!!」

 

 

ぎゅぅぅ…!

 

 

リュウカ(幻想)「どうしたんだ…!!落ち着いて言ってみろ…。」

 

リョウカ(幻想)「…で…出たの…!」

 

リュウカ(幻想)「何が出たって言うんだ…?」

 

リョウカ(幻想)「……!!あ……あそこに……!!」

 

リュウカ(幻想)「あ…?……!!?っち!道理でリョウカが叫ぶ訳だ…!全軍に通達…!!【対G(ゴ○ブリ)装備をして家に集結せよ!!】っとな…!!早く…!!」

 

兵士隊長1「は!」

 

 

そして…約30分後に…

 

 

家の中に…対G(ゴ○ブリ)装備をした軍が巡回し…

 

 

ガサガサ…!

 

 

兵士1「…!!居たぞ!!」

 

兵士2「目標発見!!応援を送れ!!」

 

HQ『了解!全軍!目標を捕捉との報告有り…現場に急行せよ!』

 

 

ガサガサ…!ブゥゥゥン…!

 

 

兵士1「逃すなぁ…!!」

 

 

ダダダダダダダ…!!

 

 

兵士2「グレネード…!」

 

 

ガチャ…!ブォン…!ゴロン…!ピキィィン…!!バフゥゥン…!!!

 

 

兵士2「やったか!?」

 

兵士1「馬鹿者!それは生存フラグだ!!…!!見ろ!!」

 

 

ガサガサ…!

 

 

兵士3「退いていろ…!!うおりゃぁぁぁ…!!!!」

 

 

キュィィィ…!!ドドドドドドドドド…!!!

 

 

そして…数時間を経て…ようやくG(ゴ○ブリ)殲滅作戦が終了した…

 

 

リュウカ(幻想)「お疲れさん…お前ら、さて、疲れただろう…俺達が料理を作ってやるから食って行け。」

 

全軍『は!』

 

リョウカ(幻想)「怖い…怖い…怖い…怖い…。」

 

リュウカ(幻想)「…ん?おい、リョウカ。」

 

リョウカ(幻想)「ひゃう…!?え…えーっと…どうしたの?」

 

リュウカ(幻想)「…………はぁ…大丈夫だ、例の奴は始末した…だから安心しろって。」

 

リョウカ(幻想)「そ…そうですか…良かったです。」

 

リュウカ(幻想)「…はぁ…元最強が…Gで怖がるのも、なんかシュールを感じるな…まあいっか。」

 

 

 

そして、リョウカ達は、大仕事を終えた軍に料理を振舞って…1日を終えた…

 

 

 

 

【その3:完】


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