東方最高神[零ZERO]【番外編:日常編】(完結)   作:神森リョウカ

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その4 神森一家の恐怖のエイプリルフール

4月1日……これはどう言う意味かと言うと、エイプリルフールって言う…嘘をついても良い日で…わいわいと楽しい行事でもあったりもする……が…

 

 

 

あの狂気化異変を解決したて言う英雄達とは言うと…(何ヶ月も経過して、現在…その問題の日である…)

 

 

リュウカ(幻想)「来ちまったか…。」

 

岬「どうしたの?」

 

リュウカ(幻想)「今日は、何月何日か知っているか?」

 

宗谷「突然どうされたもですか?」

 

リュウカ(幻想)「良いから答えろ…まあ別に間違えって閉まっても構わん。」

 

宗谷「は…はぁ…今日は、4月1日ですよ?」

 

リュウカ(幻想)「そうだな…じゃあ、今日は何の日か知っているか?」

 

岬「え?勿論…エイプリルフールだよ?」

 

リュウカ(幻想)「ああ、そうだな…はぁ…困った…俺達にとって地獄の日だな…。」

 

宗谷「え?どう言う意味ですか?」

 

葉(幻想※分離した)「あの〜…教えてもらえないでしょうか?」

 

リュウカ(幻想)「ああ、実はな…何でこれが地獄の日かと言うと…この日に限ってリョウカは…嘘に関して敏感で…更に俺の事に関してもかなり神経質になってる…。」

 

岬「…え?リョウカちゃんが?何で?」

 

リュウカ(幻想)「ああ…実はな…昔の今日に…って言っても最近だが…リョウカにドッキリで…俺が死んだ様に見せたり…俺が浮気している…等のドッキリって言う嘘を…俺の許可無くやられてな…こん時は、たまたま運悪く…俺は家を少しだけ空けてしまった…いや、正確に居たんだが…側には居なかった…んで、何度も言うがリョウカはまだ子供だ…だから嘘だろうが、純粋で有るが故に…そう…俺が死んだ事や浮気したんだ〜…なんてホラ吹いたんだよ…そうしたら、リョウカはどうしたと思うか?」

 

文花(幻想※葉と同じく分離)「まさか……暴走したのかい?」

 

リュウカ(幻想)「ああ…暴走をはるかに超えた暴走…それの更に超えた暴走…正に暴走の中で最終形態の奴を引き起こして、何もかも全てを消滅させようとしたぞ…。」

 

宗谷「…??暴走をはるかに超えた暴走で…それを更に超えた暴走って言うのは…?」

 

リュウカ(幻想)「あ〜…それか…今のリョウカの場合は…【通常の暴走はしない…】…が…それ以上の段階の暴走は普通に引き起こす…んで、そん時になったのが…滅多な事でなりようがない…暴走系の中で一番ヤバい最終形態だ…その名は…【終焉ノ終滅零神・深度:最大・段階:最大】……って言う状態だった…これはつい最近でいつのまにか新しく自動追加されていた物だった…まあ俺達もあからさまにヤバいって思ったぜ…無論、なりたくないって思いながらな…。」

 

岬「そうなんだ…それでだけど…深度や段階って言うのは?」

 

リュウカ(幻想)「ああ、暴走した場合には…基本的に、暴走の深さとその段階って言うのがある…無論だが…深ければ深い程に…その暴走の脅威や恐ろしさが増して…鎮圧するのは難しくなる…んで、段階も同様だが…所謂だが…暴走の深度を更に上げる…まあ深くする為のレベルって言う物だ…例えば、暴走の深度が1の状態で…段階が最大になると…深度レベルが2になり…段階がリセットされる…って言う物だ…が更に真に恐ろしいのは…通常の暴走でも更にヤバい暴走になる場合の可能性もある…んでだ、通常の暴走から、大暴走形態になる場合には…通常の暴走形態で…深度が最大で…段階も最大になった時に、大暴走が発動し…深度及び段階もリセットされるって言う事だ…。」

 

文花(幻想)「うわ〜…聞いただけで恐ろしさが伝わるよ。」

 

リュウカ(幻想)「ああ、まあ俺達はなった事はまあ…無い訳じゃ無いが…俺達の場合はちゃんと加減って言うのは理解しているし…制御も出来る……まあそれは闇覚醒形態って意味だが……がだ……相変わらずリョウカだけは、暴走の制御が出来ないのが実情だが…まあ通常の暴走程度なら制御可能だが…それ以上の段階は無理だ、ってか普通に暴れに暴れてしまう…殺されかけたから分かる。」

 

宗谷「……ご愁傷様です……。」

 

リュウカ(幻想)「全くだ…まああの時は、一番ヤバかった…俺どころか…お前らも消された可能性も有ったからなぁ…まあ間一髪、俺が来て…何とか鎮圧出来たから良かったんだがな…。」

 

葉(幻想)「そうなんですか…。」

 

岬「……ねぇ、その時の事って…もうちょっと詳しく聞かせて貰えないかな?」

 

リュウカ(幻想)「あ?まあ良いぜ…。」

 

 

そして、リュウカは…当時の状況を説明を始めた…

 

 

時は遡り…例の植物の異変及び狂気化異変が発生する…2年前の今日…

 

 

リュウカは、仕事関係で…家には居るが、リョウカの側には居なかった…がリョウカは、重々承知の様だったが……

 

 

時刻的には、夜ぐらいになった…

 

 

リョウカ(幻想)「……流石に遅いですね…お姉ちゃん…大丈夫なのかな?」

 

 

この時リョウカは、一人きりだった…他の家族は、仕事やお出掛けや買い物…等の理由で、居なかったが…そんな時…

 

 

プルプル…プルプル…

 

 

リョウカ(幻想)「ん?リュウコお姉ちゃんからだ……。」

 

 

突如として、電話が鳴りだした…電話主は、リュウコの様だ…

 

 

リョウカ(幻想)「はい、どうしましたか?」

 

リュウコ(幻想)『お!リョウカか…!丁度良かった…!今大変な事が起きてんだよ…!!」

 

リョウカ(幻想)「……!!何が起きたの!?」

 

リュウコ(幻想)「ああ…!良いか?落ち着いてよく聞けよ…?」

 

リョウカ(幻想)「う…うん…。」

 

リュウコ(幻想)「実はな……お前の所の姉…リュウカが……【血まみれで倒れてんだよ…】んで…急いで治そうとしたら…【首が取れてたんだよ…。】」

 

リョウカ(幻想)「……!!?!?……う……う…そ…だよ…ね?」

 

リュウコ(幻想)「………いや……マジだ…今の状態を映像で送る…。」

 

 

そして、リュウコから、その映像が出て来て…血まみれで…首が切断されている…無残な姿になってしまった…リョウカにとって、大切な存在で…愛する存在である……リュウカの姿だった…

 

 

リョウカ(幻想)「………!!!?!?!」

 

 

ビキビキ…ガシャァァァン…!!!

 

 

リョウカは…リュウカが凄惨な死体によって…リョウカの中で何かが完全に砕け散った…

 

 

ドクン…!!

 

 

リョウカ(幻想)「……い…いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…!!!!!!!」

 

 

ピキィィン…!!!ズドォォォォォォン…!!!!!

 

 

リョウカ(幻想)「……(お姉ちゃんが…死んだ……お姉ちゃんが…死んだ……ああ……神様…やっぱり私が幸せになる事は嫌いなんですね……ハハハ…あぁ……もう良いです……もう……良いや……お姉ちゃんが、居ない世界なんて……)………【消えちゃえ…。】」

 

 

キュィィィィィィン…!!!キィィィィィン…!!!ゴォォォォォォォ…!!!!

 

 

とうとう…リョウカの心は打ち砕かれてしまい…リュウカの居ない世界を完全に拒絶し…

 

 

リョウカ(幻想)「グォォォォォォォン…!!!!!!!」

 

 

ピキィィン…!!!ドォォォォォォン…!!!!!

 

 

再び、赤黒い禍々しい爆発を引き起こして…リョウカは、全てを破壊尽くす…完全な邪神…いや…大邪神を超える大邪神…全てを終わらせる破壊…終焉…零……それに極振りした…破壊の魔龍神王が誕生した…

 

 

リョウカ(幻想)「グォォォォォォォン…!!!!!!」

 

 

そして…破壊の限りを尽くすリョウカは…全てを破壊する為に動き出した…

 

 

一方その頃リュウコは…

 

 

リュウコ(幻想)「ヤバいヤバいヤバい……!!!やり過ぎた…!!!あれは嘘だってのに…まさかリュウカが死んだ事やこの…リュウカそっくりの人形…に血のりを大量にぶっ掛けて…更には、人形は…頭部の部分が着脱式なだけなんぞ…!全部嘘…!全部嘘なんだぞ…!って!あれは…不味い…!!!」

 

 

そう、案の定…首謀者は、リュウコだった…リュウカの死体は、頭部が着脱式な人形で血のりを大量にぶっ掛けただけのフェイク…リュウコは、エイプリルフールって言う事で…実験でリョウカをドッキリするつもりが…この有り様だ…逆効果で、リョウカが暴走を誘発させてしまうと言う大失態をしでかしてしまった…

 

 

そして、リョウカが暴走したと聞き…急いで全軍出撃して…家族が揃った…無論だが…リュウカも居る…

 

 

リュウカ(幻想)「おい…!これは一体どう言う事だ…!?何で俺が居ない間に、リョウカが暴走引き起こしてんだよ…!?しかもあれは…特にヤバい暴走の最終形態じゃねーかよ…!!!」

 

リョクヨウ(幻想)「リョウカちゃん…!!お願いだから…元に戻って…!!」

 

リョウカ(幻想)「グォォォォォォォン…!!!!!!」

 

 

キュィィィィィィン…!!!ビィィィィィィ…!!!キィィィィィン…!!!ズドォォォォォォン…!!!!!

 

 

最早…リョウカの耳には、誰の声も届かず…辺り一帯に…極太の絶対に触れたらヤバい熱線を乱射しまくっていて…火の海に変えていた…

 

 

リュウカ(幻想)「クソ…!!一体どうしてだ…!……まさか…!!おい…!お前らに一応聞くが…お前らの中で…今日…俺の事でなんかやりやがったな?今すぐ答えろ!!」

 

アヤカ(幻想)「私は知らないね…買い物で忙しかったからねぇ…。」

 

アンカ(幻想)「私達は、そもそも居なかったし…茶々入れるような冗談は言わずに正々堂々とやり合う物でしょう?」

 

リュウカ(幻想)「……なるほどな……で…リュウコ…お前さっきからガタブル震えてるな?……何か知っているのか?」

 

リュウコ(幻想)「………!!?な…なんの事だ…?」

 

アンクロ(幻想)「……ふ〜ん……この子…嘘言ってるね…僕は長年邪神やってるから、大体の嘘は完全に見抜けるよ…さて、まあ…どうせ君の事だから…今日…確かエイプリルフールだったね?それを利用して…とある実験で、リョウカに対してドッキリを仕掛けてみた結果…あの状態にしてしまった…なんて事ないよねぇ…?リュウコちゃん…?」

 

リュウカ(幻想)「…どうなんだ?大人しく白状しろ!」

 

リュウコ(幻想)「……アンクロの言う通りだ……俺が愚かだった…!まさか、エイプリルフールって言う事で…リョウカに…お前が死んだって言うドッキリを仕掛けただけなのに…!」

 

リュウカ(幻想)「……!!!…こ…この大馬鹿野郎がぁぁ…!!!」

 

 

バキィン…!!!

 

 

リュウコ(幻想)「グフ…!!」

 

リュウカ(幻想)「……テメェ…幾ら今日がエイプリルフールだって言って…俺の事を死んだ事にする愚かな真似すんじゃねーよ…!!そんな事すりゃあ…リョウカだってああなる…!!お前はそれを理解してやったのか…!?」

 

リュウコ(幻想)「……すまなかった…!そこまでは…!」

 

リュウカ(幻想)「……っ…!!もう良い…!!話は後だ…!要するにだ…リョウカに、俺が生きている事を認識させて…どうにか鎮圧すれば良いだけの事だ…!!耳が駄目なら…存分に俺の姿を見せてやるだけだ!」

 

 

リュウカは、そう言い…愛するリョウカを止めるべく、飛び立った…

 

 

 

リョウカ(幻想)「グォォォォォォォン…!!!!」

 

 

ビィィィィィィ…!!!!

 

 

リュウカ(幻想)「やらせるかぁぁ…!!!」

 

 

ガキィィィィン…!!!ビィィィィィィ…!!!ズドォォォォォォン…!!!

 

 

リョウカ(幻想)「グゥゥゥゥ…!!!!!」

 

リュウカ(幻想)「………リョウカ……。」

 

リョウカ(幻想)「グォォォォォォォン…!!!」

 

 

キュィィィィィィン…!!!!ビィィィィィィ…!!!!!

 

 

リュウカ(幻想)「……リョウカ……頼むから…元に戻ってくれ……。」

 

 

ガキィィィィン…!!ズドォォォォォォン…!!

 

 

リョウカ(幻想)「グゥゥゥゥ…!!グォァァァァァァァァ…!!!」

 

リュウカ(幻想)「リョウカ……苦しんだな……俺が居なかった事が悲しかったんだよな…俺が…死んだ事が…悲しんだよな……。」

 

リョウカ(幻想)「グォァァァァァァァァ…!!!!」

 

 

ブォォン…!!!ガチ…!!

 

 

リョウカ(幻想)「………!!!?」

 

リュウカ(幻想)「……もう……大丈夫……大丈夫だから……お願い……元に戻って…リョウカ。」

 

リョウカ(幻想)「…………!!!!!?」

 

 

ザーッ…!

 

 

リョウカ(幻想)「………!!!」

 

 

ザーッ…!

 

 

リョウカ(幻想)「…………。」

 

 

ザーッ…!

 

 

ドクン…!

 

ドクン…!

 

ドクン…!

 

 

 

ピシュゥン…!ピシュゥン…!ピシュゥン…!ピキィィン…!!!!!

 

 

リョウカ(幻想)「グォォォォォォォン………!!!!!!」

 

 

ボォォン…!!ボォォン…!!ゴォォォ…!!!

 

 

リョウカは…リュウカの呼び声と…姿を認識し……身体が発光しだし…断末魔をあげるような咆哮を放った後…連鎖爆発が発生し……徐々に身体が融解溶けながら…その巨体が地に墜落して行った…

 

 

リュウカ(幻想)「リョウカ…!!」

 

 

キィィン…!!ガチ…!!

 

 

リュウカは、その墜落する巨龍からリョウカを引き摺り出し…救出し…

 

 

リュウカ(幻想)「ふぅ…やれやれ…もうそんな姿見るのは…もうごめんだな…ってヤバい!!お前ら!!逃げろ!!墜落するぞ…!!

 

 

ゴォォォ…!!ズガァァァァァン…!!ピキィィン…!!!ズドォォォォォォン…!!!!!

 

 

その巨龍は、地面に墜落し…臨界点を突破し…爆発寸前状態だったのを地面に墜落した衝撃で…超規模の大爆発を発生させて、周囲を消しとばした…が、それで怪我人は居なかったのは幸いだった…

 

 

そして、その後含めてまとめたら…リョウカを救出したリュウカは、墜落する巨龍から全軍と家族を退避させて、被害を免れて…その後一旦リョウカを再び入院させて…リョウカ及びリュウカを除く完全復旧作業をした…無論だが…リュウコの件は…流石にリョクヨウやアヤカがブチ切れて…1年間雑用係と…修理費及びリョウカの入院費及び1ヶ月の間の生活費をリュウコ自身のお小遣いを差し引いたり…長い説教責めをされる等の処罰が与えられた…無論だが、嫁で妹である、リョウコは呆れに呆れたそうだった…まあそれでも離婚話はなかったが…最近までは口を聴かなかった…

 

 

そして、現在に戻る…

 

 

リュウカ(幻想)「……って言う訳だ…全く呆れたもんだ…まさかエイプリルフールって言う特性で、全てが消滅し掛けるなんてな…。」

 

岬「うん……そうだね…ごめんね、変な事聞いちゃって…。」

 

リュウカ(幻想)「いや、気にするな…俺達家族のルールじゃあ…隠し事はしない事になってんだよ…だからお前らには普通に話せる。」

 

宗谷「そう言えば…そうですね…。」

 

リュウカ(幻想)「まあ、正式な家族だが…いつも通りで構わん…普通に家に帰るなり…俺達の所に泊まりに来るなり構わんぞ。」

 

岬「ありがとう…リュウカちゃん。」

 

リュウカ(幻想)「おう…あ〜…ついでにだが…リョウカには、あの出来事は、夢だって言う事になってるから忘れないでくれよ?まあ…そもそもこの話を忘れてくれるんだったら楽な方だが…。」

 

宗谷「…夢…ですか…。」

 

リュウカ(幻想)「そうだ…リョウカにとってはあまりにも辛い現実だ…前にも全てを失った経験も有るからな…それで俺が死んだって聞いたり見たりしたら…あんな暴走に当たり前の様になっちまうからなぁ…。」

 

文花(幻想)「…そっか…そうだよね。」

 

リュウカ(幻想)「…まあそう言う訳だから、基本的に今日と言う今日は…如何なる理由だろうと、家族全員は休日且つリョウカの前では絶対に嘘は言ってはいけない…って事になってるし…特に俺の場合は…ほれ。」

 

全員(リュウカ除く)『………あ…。』

 

リョウカ(幻想)「……すぅ……すぅ…。」

 

 

そう…こう言う事である…この日に限ってリョウカは、頑なにに…何が何でもリュウカの側から離れようとしなかった…

 

 

宗谷「あの〜…いつも間に居たのですか?」

 

リュウカ(幻想)「いや、ずっと居たぞ?…まあ寝ているけどな…がどうやっても俺からは離れない…まあ仕方ないだろうな…あん時は、俺が側に居なかった事が悪いしな…正直迂闊だったと思った……まあ過去を引きずっても仕方ない…とりあえず今のリョウカは、俺と言う存在がちゃんと有ると言う事を確かめないといけないからこうなってもいるし…更には、今までの負担や精神的のも有るし…今日って言う地獄の日って言うストレスが重なって、眠ったままだ。」

 

岬「…確かに…そうだねー…こうしてみんなと話しているのに…全然起きないね…。」

 

宗谷「…やっぱりあの時の事件って言うのがショックで…。」

 

リュウカ(幻想)「ああ…そうとしか言いようがないだろう…まああの時もれっきとした異変としてカウントされるけどな…。」

 

文花(幻想)「あらら…そうなの?」

 

リュウカ(幻想)「ああ…んで、異変の名前が…【終焉を誘う4月1日異変】…って言う名前だ…まあどちらかと言えば…恐怖のエイプリルフール異変って言う名前の方がしっくり来そうだが…あん時のリョウカはガチで全てを消滅させようとしたから、前者の名前になっているんだよ。」

 

文花(幻想)「あ…そう…。」

 

宗谷「あの〜…思ったのですけど…ずっとリョウカさんを抱いていて大丈夫なのでしょうか?」

 

リュウカ(幻想)「ん?ああ、大丈夫だ…ってかなんか知らんが軽いからなぁ…まあお前らでも軽々と抱き上げてもそんなには疲れんぞ?…まあリョウカはやらんが。」

 

岬「あはは…そうなんだ…それよりも、リョウカちゃんって…何時も良く頑張っていてカッコイイって思うけど…こうして見ると…なんか…可愛いね。」

 

宗谷「確かに…言われて見れば…本当に子供の様な感じで眠っている姿も…良いですね…。」

 

リュウカ(幻想)「おお…お前らも分かるか?まあ、リョウカに関しては俺が詳しい…何から何まで知っている…まあ敵さんに易々と教える馬鹿じゃねーし…渡す気もねぇがな…ま、俺も堕ちたもんだな〜…はぁ…俺自身も重度のシスコン気味な気がするな…。」

 

葉(幻想)「……??シスコンって何ですか?」

 

リュウカ(幻想)「葉…お前らもだが、それを知るのはまだ早い…気にしたら駄目だ…ってか知ったら知ったで後悔するだけだ。」

 

文花(幻想)「ま、そう言う事よ…貴女には早いわ…もっと大きくなったら分かる事よ…大きくなれたらの話だけどね…。」

 

葉(幻想)「む〜…私だって…大きくなりたいですよ…。」

 

リュウカ(幻想)「葉…残念ながらそれは無理だ…リョウカを見れば分かるが…こう見えて、何年…何十年…何百年…もうキリがないくらいの時を過ごしているが…永遠にこの姿のままだし…年齢も永遠の10歳未満のままだ…他の不老不死の奴らと違い…完全に年齢も上がらず固定だ…誕生日の際には、その固定されている年齢に上がるって言うシステムだしよ…。」

 

葉(幻想)「……なんか…すみませんでした…。」

 

リュウカ(幻想)「……まあ良いが……ってか…あ〜…言ったかどうか分からんが一応言っておくが…俺達はもう既に結婚してんだよな…これが。」

 

全員(リュウカ及びリョウカ除く)『……え!?』

 

リュウカ(幻想)「その様子だと、言ってなかった感じだな…まあとにかくもう俺達は結婚している事は事実だ…まあ公表はしなかったがな…。」

 

宗谷「け…結婚…!?年齢差と身長的には…絶対に出来ない筈では!?それにそもそも女性同士なんて…聞いた事無いですよ!?」

 

リュウカ(幻想)「ああ、普通ならそうだろう…だが俺達の前じゃあ有り得ない事が有り得ないって事は当たり前だぞ?そこは慣れないとな?」

 

宗谷「む…確かにそうですけど…結婚した理由が知りたいです。」

 

リュウカ(幻想)「そうだな…じゃあ直球で言えばだ……本気のリョウカと命を賭けた決闘をして…真正面から勝った…んで結婚した…。」

 

岬「………え?」

 

宗谷「どう言う事なんですか!?何で…貴女とリョウカさんが決闘を!?」

 

リュウカ(幻想)「ああ…それはだな…普通なら、決闘を仕掛けて来るのは…俺の方で…更には命を賭ける馬鹿な真似はしないし…怪我もさせない様にはしている…だが今回の場合には…リョウカ自身が…自らの意思で俺に決闘を願い…更には殺し合いをする事になっちまった…だがするしかなかったんだよ…。」

 

岬「ど…どうしてなの!?」

 

リュウカ(幻想)「ああ…これはリョウカ自身の、最初で最期の…俺との最後の殺し合いの決闘をしたいと言う願いと…もう一つ…もしこのまま戦っていると、自分が自分で無くなってしまうのが怖い…だから俺自身の手で…尚且つ真正面から堂々と勝負してリョウカに勝ち…リョウカを止める事………それが俺に出来る事で…そして…リョウカ自身の最初で最期のデカイ我儘だ……無論だが拒否れば、今のリョウカ自身は存在せず…ただの戦闘狂に成り代わり…昔の頃に戻っていたし…もし俺が負けてしまっても同様で…俺はこの場には居ずにリョウカ自身も死ぬか…昔の頃に戻るかのどちらかを選んでいたんだよ…。」

 

岬「………。」

 

リュウカ(幻想)「……んで結局は、決闘をして…まあそれと同時に、俺とリョウカの所有している兵器やペットが命がけの決闘を同じくやりあっていたがな…俺達の知らない所でな…無論大惨事だったそうだがな…んで更には、兵器系は、全て大破…又は完全破壊されてたり…ペットに至っては入院していたからな…荒れに荒れまくってたぞ……まあ…勝負の結果は、俺が勝ったが…俺自身も相当な無茶が祟ってしまったからか…報告では、俺もリョウカも…死んでしまった様だ…。」

 

全員(リュウカ及びリョウカ除く)『………!!?』

 

リュウカ(幻想)「あ〜…安心しろ…ちゃんと蘇った…だからこうしてこの場に居るだろう?ま…俺もリョウカ自身も死んだ事には気付けなかったけどな…まあ仲良くあの世で遊んでもらったがな…身体が蘇るまで暇だからな。」

 

岬「死んだ…の?」

 

リュウカ(幻想)「…………ああ…俺達だってな、やりたくてやってる訳じゃない…それにこの事も本当なら言いたく無い事だ…知ったら知ったでお前ら自身が悲しむ…だから言いたくなかった…まあ喋ってしまった事は仕方ない……本当に済まないと思ってはいる。」

 

岬「………。」

 

リュウカ(幻想)「だがこれだけは言える…もう俺達の中で殺し合いになる試合はしない…俺達に誓ってな…それにもう家族内でのルールを追加で…【如何なる理由だろうと…家族内での殺し合い及び命掛けの試合…つまりはデスマッチ系を含む方式又はルールを仕込んだ試合は一切禁ずる…例外も含めてだ。】」

 

岬「そ…そうなんだ…。」

 

リュウカ(幻想)「まあ、遅かったと思うし…すんげぇ後悔はしているが…これでもうリョウカは裏や黒の世界に踏み込む事は多分無い筈…と信じたい…。」

 

宗谷「何故そこは疑問形…?」

 

リュウカ(幻想)「何というか…曖昧なんだよな…無茶に近い感じのレベルはやっているしいや普通に無茶レベルはやってるな……更に言えば、あんまし変化が無いって言う感じが有るな…まあ結婚したから、そのお陰で…入院する頻度は減った……が相変わらず入院する時は普通に入院物の事をする……で、俺達は少しでもリョウカに楽になってもらおうと考えた結果だが…ようやく最近になって…メイドや執事やメイド長や執事長や側近…その他色々と…身の回りの事をやる奴らを配置し始めた……がメイド総長や執事総長の座は譲らんけどな…。」

 

宗谷「なるほど……。」

 

葉(幻想)「あの〜…メイドって…咲夜さんみたいな人達の事?」

 

リュウカ(幻想)「まあそんな感じだが…ってか、実力的には咲夜よりは完全に上だし…紫でも勝てねぇよ…そればかりか、龍神が何体も掛かって来ようが…刺身に変えられるか…龍の肉って言う料理材料にされるかのどちらかだ。」

 

文花(幻想)「うわ〜…エゲツないね…ってか普通に龍神様に勝てるのか…。」

 

リュウカ(幻想)「おう…ってかこの空間に居る奴らは最低でも…全能神や全宇宙を軽く蹂躙するぐらいのレベルは優に持っているぞ?無論…他の世界線の奴らも蹂躙するぐらいにな…。」

 

葉(幻想)「へ?そうなのですか?」

 

リュウカ(幻想)「おう…まあ俺達家族の場合は…こう言う奴らと特殊部隊が束に掛かって来ようが瞬殺出来るぐらいは優に持ち合わせているがな…ってか普通の事だけどな?………まあ例外も有るし…そもそも、この空間は一種の生活に困っている奴らを保護する事や…とある理由でその世界から拒絶又は困難になった奴ら…その他色々だが、色々な事情が有って流れ着く…楽園みたいな空間だ…まあ、葉や文花…そしてお前らも同じだが…って言うよりも岬達の場合は…突然国諸共転移して来たって言うのが良いか…がリョウカがお前らの事を本当の家族の様な感じに扱ってるし…俺もお前らの事を家族と思っているから家族にしている…しかも正式だぞ?」

 

岬「あ…ありがとう。」

 

リュウカ(幻想)「……さてと…さっさと今日を乗り切って…通常運転に戻さんと…ってその前に、あの異変で、俺達もやっぱり追い詰められたな…それにあの大和や武蔵についての調査は完了した訳じゃない…良し!また戦力関係での会議するか!お前らも参加するか?」

 

岬「うん!行くよ!」

 

葉(幻想)「私達も行くね。」

 

リュウカ(幻想)「そうか、じゃあ明日また来てくれよな…あ〜…因みにだが…度々戦力増加計画って言う会議…まあ今正にやろうとしている事だが…俺達にとってのメリットだと思うが…実際にはリョウカの為にやってるような物だ…戦力を上げるに上げて、どれだけリョウカの負担を減らせるかって言うのが真相だが…今現状で、もっともリョウカが負担が掛かり、入院する事になるのは…戦闘系が多い…だから考えついたのは、こう言う会議を度々やって…戦力を増やさないといけない…無論だがリョウカにはただの戦力増加計画って言う事になってはいる…嘘では無いから無問題だ…ただ言わん…それだけだ。」

 

岬「そう…分かった、私達も出来る限り考えてみるよ。」

 

リュウカ(幻想)「おう、ありがとな。」

 

 

そして今日と言う日が過ぎて…次の日に第二次戦力増加計画スペシャルをやった…今回も新たに新しい兵器も追加され…武装と武器の追加…その他色々と有ったが…岬達の案のお陰で、凄まじい強化を得てしまったって言うのは言うまでもなく…その案が…相手が強いなら…自分達が絶対に負けない程強くなるか、もっと数を増やすか、………その他色々と案が有り…それらがまさかの採用…実際にそうやってみたら…正に無双の如し…絶対の無敗となったそうな…

 

 

尚…例の大和や武蔵件だが…調査が完了し、正確な情報が判明し…あの大和と武蔵は…あの【超カミモリハレカゼ大和ムサシキタケル・改】…を取り込んだ上で…更には、空母の能力や駆逐艦の能力…挙句には完全潜水能力…正に神森艦隊の究極の極みに極まった艦だ…これを切り札と呼ばず、どう説明すると言う…って言う感じの要素満載で…しかも他の艦と列車や潜水艦も同様…今回の場合、その戦力の更に増加と…潜水艦隊と走行列車の奴の名前の交換もついでにやった…(…要するにだ、装甲列車艦隊がひらがな表記で…潜水艦隊がカタカナ表記になった…)

 

 

 

 

 

 

 

 

【その4:完】


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