虹の彼方に (リメイク版)   作:けにおう

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申し訳ありません!モンストやってて少し遅れました!
戦闘は分けたいので今回はかなり短めです。次は多分長くなります。


カナヲの決意

俺は困惑していた。

 

カナヲが自分の意志を表明している。俺はカナヲの成長を喜ぶと共にどうするべきなのか分からないままでいた。

 

「カナヲはどうして鍛えてほしいんだ?別にそんなことしなくても幸せに暮らせてると思うんだが……」

 

普段の生活を見ていればこんなこと聞かなくても分かるはずだ。なぜ現役の鬼殺隊の柱に鍛えて欲しいのか、カナヲは何を焦っているのか……

 

だがその時の俺は気が動転していたようで、カナヲに話を聞くまで理解できなかった。

 

「私は、今、ここで何の役にも立てていません。なので、鬼を狩って、兄さんの手伝いをしたいです」

 

「別にカナヲは気にしなくてもいい。ここでのんびりと暮らしていても咎める人なんて居ない。むしろ自分から死地に飛び込むなんて選択を取るならカナエやしのぶは黙っていないだろう。俺もカナヲには平和に暮らしていてほしい」

 

「お願いします兄さん、私に、居場所をください!私はこのまま兄さんたちに甘えて生きていたらきっと私は申し訳なさでここに居られなくなる、そんな後悔はしたくないんです!」

 

ここまで鬼気迫るカナヲを今まで見たことがあっただろうか。それどころか想像したこともない。こんなカナヲの姿を見てしまったら軽々しくカナヲの考えを否定なんて出来る訳がない。

 

「はぁ……分かったよ。けど、カナエたちとも話を付けなくちゃならない。今日の所は見学だけにしてくれ」

 

「ありがとうございます!師範!」

 

師範か…悪くないな。そう言えば今まで誰かに剣を教えたことなんてなかった。俺にカナヲを鬼の手から生き延びるまでに育てられるだろうか……

 

そう思っていた時期が俺にもありました。

 

なんとかカナエたちの許しを得てカナヲに剣を教えてすぐに分かった。カナヲには剣の才能がある。俺の剣技を少し見ただけでほとんど再現出来ている。全集中の呼吸もすぐに出来た。ただ…

 

「やっぱり虹の呼吸の適正がないな…」

 

虹の呼吸だけはカナヲに出来なかった。何度もやってみているがどうしてもこれだけが出来ない。

 

「そう落ち込むな。この呼吸は家に代々伝わる呼吸だ。むしろそう易々と出来てしまったら困る。一度カナヲの日輪刀の色を確認してみよう」

 

そう言ってまだ色の変わってない日輪刀を渡す。カナヲが刀を抜くと徐々に薄紅色に染まり始めた。

 

「これは……桜と同じ色。花の呼吸だな」

 

「花の、呼吸……」

 

何となくカナヲが残念そうな顔をしているように見える。というか完全に残念そうにしている。

 

「うーん…五大呼吸のどれかだったらなんとかなったかもしれないが派生の呼吸は俺が教えるのは難しいな。こればかりは仕方ないだろう。呼吸の方は桜に頼むとしよう」

 

「師範、私に虹の呼吸は使えないんですか?」

 

「あぁ。こればかりは生まれつきの才能だから仕方ない。色が変わるだけマシな方だ。中には色が変わらず才能がないとされる剣士も沢山いるからな」

 

「わかり、ました。私は花柱様の元で花の呼吸を習得してきます」

 

「そうと決まれば桜の屋敷に行くとしよう。土産用のお菓子を作って来るから少し待っていてくれ」

 

「分かりました」

 

一口サイズのパンケーキを作り、念の為刀も持ってカナヲと共に島原姉妹の屋敷へと向かう。蝶屋敷から行くには山を越えなければならないが、カナヲの身体能力強化の為に三割程度の速度で走り、着いて来れてることを確認してだんだん加速する。屋敷に着いた時にはカナヲはかなり息を切らしていた。

 

「カナヲ、大丈夫か?」

 

「……なんとか、無事です」

 

その返答を聞いて屋敷の戸を叩く。するとすぐに桜が出てきた。

 

「あ、煌之介くんにカナヲちゃん、どうかしたの?」

 

「桜、頼みがあるんだが……」

 

カナヲの事を伝える。

 

「そういう事ね。煌之介くんの頼みだし、花の呼吸の継承者がいなかったからもちろんいいよ。任務の合間になるからしばらく掛かると思うけどそれでもいいかな?」

 

「あぁ。それとしばらくカナヲをここに置いといて欲しいんだがいいか?もちろん食費とかは払う」

 

「うん、その方が効率いいもんね。いいよ。食費も払わなくていいよ。お金はあるから。蝶屋敷の維持費とか結構かかってるんでしょ?」

 

「何から何まで済まない。この恩は必ず返すよ」

 

「あはは、期待してるね」

 

「あぁ、期待していてくれ。それとこれ、つまらないものだが良ければ茜と食ってくれ」

 

「わざわざありがとう!姉さんも喜ぶよ」

 

「茜は任務か?」

 

「うん。十二鬼月の可能性があるから炎柱の人と共同任務だって」

 

「槇寿郎さんか、だったら大丈夫だな」

 

槇寿郎さんは俺が隊士になった時から柱を務めているベテランだ。彼が向かったなら安心だ。

 

「じゃあ俺はそろそろお暇するよ。カナヲのことよろしくな。カナヲも頑張れよ」

 

「ばいばーい」

 

「師範、お元気で」

 

2人に別れを告げ蝶屋敷へと帰る。そして山を下っている途中、鴉が大急ぎで飛んできた。

 

「カァー!南南東ノ方角ニ上弦ノ壱、出現!水柱ト炎柱ガ交戦中!急イデ向カエ!」

 

「なっ!?」

 

俺は全速力で駆け出した。絶対に助けてみせる!




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