機動戦士ガンダム CROSS OVERWORLD ~UCandCE~   作:naomi

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EP2 混沌とする世界

「お二人ともどうですか、新型機は」

 

「問題無い」

 

「こちらも問題ない」

 

(ナラティブガンダム。アナハイム社からとある試作機の為に開発した実験機として受領して。俺好みの仕様にさせてもらったが、やれるのか…)

 

(デルタガンダム…『百式』が本来成るはずだった姿か。まさか私が『ガンダム』に乗ることになるとはな)

 

「各機に告ぐ。すでに戦場は激しいものとなっている気を引き締めておくように。…死ぬなよ」

 

戦場に駆けつけた3機既におびただしい数の残骸が漂っていた。

 

「来たかロンド・ベル。こちらジェリド・メサだ。あんたらはあいつをやってくれ」

 

(ジェリド…)

 

「あれは…キュベレイ」

 

(ハマーン…)

 

「こちらアムロ・レイ。そちらは大丈夫なのか」

 

「連合の『G部隊』とやらと共闘しているから問題ないそちらは任せたぞ」

 

黒いガンダムmarkIIが側を離れると四方からビーム攻撃が飛んできた

 

「これは…キュベレイの」

 

「来たかロンド・ベル」

 

白いキュベレイが10機近い量産型共に姿を見せた。

 

「貴様らを野放しにしておくのは危険だからな、ここで死んでもらう」

 

ビームがキュベレイを霞める

 

「その金色…相手はシャアか」

 

「二人ともここは私に任せてくれないか」

 

「…いいのか」

 

「いつかは決着をつけねばならんからな」

 

「わかった。行くぞカミーユ」

 

Zがウエーブライダーに変形しナラティブを上に乗せ離れる。

 

「お前達はあの2機を追え、この金色は私がやる」

 

「ですがハマーン様…」

 

「さっさと行かないか馬鹿者」

 

量産型キュベレイ達は2機を追って行った。

 

「その新型…ようやくこのキュベレイと対等といったところか」

 

「戦いはMSの性能だけで決まるものではない」

 

「ふっ。それもそうだな」

 

「ハマーン。ロンド・ベルと手を組まないか」

 

「何…」

 

「お前達ネオ・ジオンがなし崩し的にザフトと協力関係にあることはわかっている。お前がザフトの方針に共感していないこともだ」

 

「…」

 

「ロンド・ベルにはお前の考えに近い考えで行動している者も多い。どうだここはネオ・ジオンは手を引いて…」

 

デルタガンダムの頭部をビームが霞める。

 

「愚問だなシャア。私の考えがわかるというのなら、連邦に属するロンド・ベルと協力するわけなかろう」

 

「ハマーン…」

 

「お前こそどうだシャア。今度こそ私と一緒に来ないか」

 

「すまんが、今のネオ・ジオンの望む未来と私の望む未来は未来永劫一致しないだろう」

 

「そうか…ならばここで死ねシャア」

 

「こい。ハマーン」

 

二人の因縁の火蓋が再び幕を開けた。


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