リリカルマジカル殴り合う   作:ナストマト

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何書けばいいか分からなくなった結果思うがままに書いたけどよく考えたらいつも同じだった。






完全に事案ですねコレは

 

 

 

 

「フッ!ハアッ!」

 

「......」フンフンフ-ン♪

 

「...なぁ、はやて」

 

「なんや?」

 

「俺の鍛錬見てるだけで面白いか?」

 

「おもろいよ?」

 

「そっか」

 

「そうや」

 

「...」

 

「...」

 

「...セイッ!ハッ!」

 

「......♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇月∀日

 

通算3度目のフェイトとの激突。今回は俺も空中戦に参加した。とはいえ、こっちは舞空術覚えたての空中戦素人。まだまだ動きが拙く、スピードで翻弄するフェイト相手に大いに苦戦した。ていうか武器持ってるし。リーチ長すぎ。如意棒持ってる悟空と手合わせしてなかったらもっと苦戦してたかも。

 

空中って凄いね。地上戦とは戦い方もまるっきり違う。下方の移動に体の向き、姿勢制御、逆さまになることだってある。

 

例えば、上段回し蹴りを放つとする。地上であれば軸足で踏ん張りそこを中心に回転し、体重を乗せて蹴りを出す。これが一般的だ。けど、空中だと地面が無いから軸足で踏ん張るという一動作が無い。つまりは無駄な動作になる。

 

他にも、相手との距離が離れていたとする。飛びかかることで距離を縮めようとすれば、地上なら飛び掛る前に膝を折るという動作が入る。これが空中だと無い。肉体の動きじゃなくて魔法や気で動いているのだから当然だよね。

 

色々と細かな違いがもっとあるけど、書ききれないので割愛する。今はそれよりフェイトとの事だ。

 

戦闘は一進一退だった。前衛は俺、後衛になのはというのが基本的な布陣だけど、上手く動けない俺にフェイト、アルフ(ケモ耳女の名前)が付いてなのはの援護射撃を邪魔した。下手すれば俺も巻き込んじゃうからね。もっと上手くたち回れれば良かったんだけど。まさか俺がなのはの足を引っ張ることになるなんて。

 

とはいえ近接ならこっちも負ける気は無い。上手く動けないなりに何とか対応した。受け身になりながらカウンターを狙うことで機動力を補った。ちょっとでも距離をとってくれれば、なのはの援護が行く。

 

そうしていると業を煮やしたのか、フェイトがなのはの元へ向かった。俺とケモ耳。なのはとフェイトと、1VS1の戦いになった。俺はともかく、なのはの方もさほど心配してはいなかった。

 

なのはも俺との訓練で近接型との実践は積んでる。相手が武器を使っているくらいの違いはあるけど、俺より遅いから平気平気。なんか最近元気ないけどね。

 

つい最近魔法少女になったばかりだけど、どんどん強くなっている。それこそ、タイマンでフェイトとまともに戦えるようになっているくらいに。強くなったもんだ。もっと強くなってくれ。そうすれば俺ももっと成長出来る。ぐふふふ。

 

ただ、戦ってる最中に何か言い争ってるように見えたんだけど、後から聞いたらジュエルシードを集める理由が知りたかったんだってさ。結局教えてくれなかったらしい。

 

理由ねえ。俺もアルフに理由聞いたんだけど、アンタには関係ないの一点張りだったんだよね。なのはが言うには、フェイトはロストロギアを使って危険な事をするような子じゃないとか。うん、俺もそう思う。悪い気を感じないからね。

 

あれだけ躍起になってジュエルシードを集めているんだからそれなりの理由はあるはず。教えられない理由があるのかな。

 

結局、今回はジュエルシードをこっちが回収する事が出来た。戦闘中にいつの間にかユーノが回収してくれていた。サンキューユーノ。ずっと結界要員だと思ってごめん。

 

まだまだ課題が多いけど、そこはもう慣れしかない。ああ、早く戦いたいなぁ。守護騎士かなのはの家族に頼んでみようかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

すずか邸。

 

 

「で、なんで俺は連れてこられた訳?」

 

「アンタに聞きたいことがあるからよ」

 

「ごめんなさい。少しだけでいいから」

 

 

ジンは困惑していた。ジュエルシード捜索の帰り道。何やら黒服に囲まれたかと思ったら、なのはと同じくらいの女の子2人が現れた。話があるという事でホイホイついて行ってしまった訳だが、2人とは面識もなく初対面である。一体何の話があると言うのか。

 

ちなみについて行った理由は、別にコイツらくらいなら何かあっても倒せるしなぁくらいの気軽さで、何となくである。もちろん、こちらからなにかする気などさらさらない。

 

 

「アタシはアリサ・バニングスよ。隣が月村すずか」

 

「初めまして、月村すずかです」

 

「俺はジン。よろしく」

 

「フルネームで言いなさいよ」

 

「これがフルネームだけど?」

 

「?」

 

「ジンって名前じゃないの?」

 

「名前だけど、名字は無いんだ」

 

「え…?」

 

 

2人は推理する。名字が無いというのはどういうことか。見た目も名前もアジア人。発音も流暢。日本人にしか見えない。となれば、苗字がない理由とは...?

 

気を取り直してアリサはジンを問い質す。

 

 

「...アンタ見ない顔よね。見たところ同じくらいの歳だけど何年生?」

 

「学校には行ってないよ」

 

「...どこに住んでるの?」

 

「あー、○○スーパーだっけ?あそこら辺かな」

 

「なんか曖昧ね」

 

「こっちに来たばかりだからね」

 

「どこから来たのよ」

 

「○○村ってとこ」

 

「聞いたことないわね。日本?」

 

「日本じゃないよ」

 

「ご両親の関係で引っ越したのかしら」

 

「いいや、今は2人ともいないよ」

 

「今は?」

 

「えーと、会えないくらい遠いところにいるんだよね」

 

「「あっ...」」

 

 

小学生ながらアリサとすずかは聡明である。今の問答により優秀な2人の頭脳は、

 

両親が居ない→亡くなった。

 

名字がない→引き取られなかった。

 

引っ越してきた→行き場所を探して流れてきた。

 

という式を導き出した。

 

怒らく曖昧な表現をしたのも、重い話なので2人に気を使ってのことだろう。なんという事だ。さして自分と歳の変わらない子どもが、こんなにも壮絶な人生を歩んでいるとは。

 

本来なら、なのはが最近付き合いが悪いので、ちょっと調べてみたら知らない男の子と一緒にいたので不審に思い、なのはとの関係を問い質そうと思っただけなのだ。それがまさかこんな重い話を抱えていたとは。

 

アリサとすすがは自責した。

 

 

 

なお、もちろん2人の推理は勘違いである。ジンからしてみれば、両親は実際会えないくらい遠いところにいるし、名字が無いのも事実である。だってクリリンとかヤムチャだって名字無いし。むしろ名字がある悟空が珍しいのだ。

 

引っ越してきたというのも、そういうことにしておいた方が何かと都合がいいからである。勘違いここに極まれり。

 

 

「ごめんなさい、嫌なことを聞いてしまったわね」

 

「私もごめんなさい」

 

「ん?ああ、いいよ。もしかしたら向こう(元の世界)で会えるかもしれないし」

 

「ええ、そうね...(あの世のことね)」

 

「気を使わせちゃったね...」

 

 

なおも勘違いは続く。如何せん重い話だと思っているだけに確認しようにも出来ないのが不運なことである。ましてや2人共に子供らしからず空気が読めるだけに。どうしてこうなった。

 

 

「で、俺はなんで連れてこられた訳?」

 

「あっ、そ、そうね」

 

「あのね、私たちなのはちゃんとお友だちなんだけど」

 

「なのはの?」

 

「うん、最近ちょっと元気が無いみたいだからジンくんは何か知ってるかなと思って」

 

「なんで俺に聞くの?2人の方がなのはと付き合い長いでしょ」

 

「悪いけど、なのはのことを尾行させてもらったわ。そしたらアンタと2人でいる所を見たのよ。あのなのはが見知らぬ男子と2人きりよ!?これは何かあると思って拉t...もとい、同行してもらったって訳」

 

「言い直したよね。今拉致って言ったよね。いやそうでなくとも黒服に囲まれたあの光景は完全に事案なんですがそれは」

 

「うるさいうるさいうるさい!!話を逸らすな!!アンタとなのははどういう関係なのよ!?」

 

「だから直接なのはに聞けばいいでしょ」

 

「優しいあの子が答えると思って?大丈夫の一点張りよ」

 

「あー、なるほどな」

 

 

確かに、なのはなら友達に心配かけまいと何かあっても隠すだろう。付き合いは短いがそれくらいはわかる。あの子は優しい。今は敵であるはずのフェイトと話し合いで解決しようとするほどに。その割に砲弾ぶっぱなしてるけど。彼女なりの対話術なのだろう。きっと。

 

ジンとしても、最近なのはの元気が無いように思えた。その理由は分からないが、なんとなく魔法関連だろうなと予想する。ていうかそれぐらいしか思いつかない。

 

さて、何て答えたものか。ジュエルシード探しは危険だ。魔法も使えない一般人を巻き込む訳には行かない。武術の心得も無さそうな2人...いや、片方はありそうだな。ともかく、どうやって誤魔化そう。

 

 

「俺となのはの関係性だよね。俺たち、ちょっと捜し物を手伝ってるんだ。その仲間って感じ」

 

「捜し物?」

 

「うん、尾行してたならわかると思うけど、何か探しながら歩いてたでしょ?」

 

「確かに下を向いてたわね」

 

「じゃあ探し物が見つからなくて落ち込んでたってこと?」

 

「そうじゃない?」

 

 

アリサとすずかは思案した。果たしてそうなのだろうか。たかが捜し物程度、落ち込むことはあっても、見つからないなら手伝って欲しいと言ってきそうなものだが。

 

 

「嘘は言ってないよ」

 

 

ジュエルシードという捜し物をしているのは事実だし、何に落ち込んでるのか知らないが、見つからないからという可能性はある。誤魔化すには事実の中にちょっぴりの嘘を混ぜるのが1番なのだ。これは筆者の経験則である。なお使いすぎるとバレた時に烈火のごとく叱られるので、用法用量は守って正しく使用しましょう。

 

 

「...本当に?」

 

「うん。まぁ会ったばかりで信じられないかもしれないけど」

 

「そうね。全部は信じられないわ」

 

「アリサちゃん...」

 

「でも嘘を言ってるとも思えない。ジンの言っていない何かがあるか、ジンでも知らない何かで悩んでいるか」

 

 

鋭い。アリサは伊達に才女では無い。ジンは静かに冷や汗をかいた。

 

上手く誤魔化したつもりではあるが、このままではいずれバレるかもしれない。どうしよう。上手い言い訳が見つからない。このまま押し切るか?いやしかし。でもなぁ。

 

ああもう、めんどくさい。なんでこんな悩まなくちゃならないんだ。最初からなのはが話してれば良かったものを。1人で悩んでるからややこしくなるんだ。そりゃおいそれと魔法のことを一般人に話す訳にはいかないだろうけども。

 

その瞬間、ジンは閃いた。

 

 

ていうかコイツらが魔法使いなら全部OKじゃない?

 

 

そしたらジュエルシードのことも話せるし、人手も増えるし良い事しかないじゃん。何より、手合わせ出来る(ここ大事)。何より手合わせ出来る(それが1番大事)!

 

そもそもジンは難しいことを考えるのが、苦手ではないが好きではない。基本的に悟空と同じ直感で動くタイプなのだ。そうじゃなきゃいきなり人前で舞空術を使ったりしない。

 

思いついたら即実行。直接的に言うのも不味いのでかカマをかけることにした。お願いだから魔法関係者であってくれと願いながら。

 

 

「簡単に人の悩みなんて分かるわけないでしょ。そんな魔法でもあれば別だけど」

 

「魔法なんてファンタジーあるわけないじゃない。現実を見なさいよ」

 

「アッハイ」

 

 

果たして目論見は崩れ去った。その間僅か5秒である。ジンとしても

 

(あぶねええええ!カマかけてよかったあああ!)

 

てなもんである。そらもう冷や汗ダラダラなのである。

 

アリサはジンに鋭い視線を飛ばしながら問う。

 

 

「アンタ、まだ隠してること無いでしょうね?」

 

「あるよ」

 

「...いやにあっさり認めるわね」

 

「隠し事くらい誰だってあるでしょ。それが良いことでも悪いことでも」

 

「それは...」

 

「心配かけまいとしてるハズなのに、そこまでして知ろうとするのもどうかと思うけどね」

 

 

わかってる。これはアリサ達のエゴだと。喧嘩のような形になってさえも、親友があそこまで頑なに話さないのだ。それを聞き出そうとすることが醜い事だともわかっている。

 

それでも気に入らなかった。私たちは友達じゃないのか。親友じゃないのか。なぜ話せない。なぜ話さない。私たちが信じられないのか。違うそうじゃない。信じていないのは私の方だ。

 

それがまた、気に入らなかった。

 

 

「じゃあ何、心配しちゃいけないって言うの!?大事な友だちを!」

 

「なんでそう極端なの。心配するならすればいいじゃない」

 

「なら!」

 

「待てばいいじゃん。こっちからすればアリサの方がなのはを信頼してないように見えるよ」

 

「そ、そんなこと...」

 

「ないって言える?人のこと拉致までしておいて」

 

「...」

 

 

自身の心の葛藤に正論を叩きつけられ、もはや泣きそうなアリサ。それになんと声をかけたらいいか分からないすずか。一方ジンは

 

 

(上手く話を反らせたな。しかも矛先を相手に向ける策士っぷり。これぞ責任転嫁!)

 

 

この男、わりかしクズである。とはいえ幼い頃からジンの周りの女性は強かだったので(ブルマとかチチとか)、これぐらいの扱いがジンにとっては普通なのだ。

 

だから、今まさに泣き出しそうなアリサを見て、非常に後悔している。

 

 

「...」グスン

 

(やばい、泣かせちゃった。ブルマとかなら屁理屈こねて言い返してくるんだけど、つい同じようにやっちゃった。どうするのこの空気。めっちゃ冷えきってるじゃん。ええと、すずかさんや、何とかしてくれ)

 

「...」ジ-ッ

 

(そんなに言わなくてもいいじゃないって感じで見てくるー!ちょっと睨みをきかせてるー!違うんですー!泣かせるつもりじゃなかったんですー!)

 

「...」ジ-ッ

 

(いやだって俺言ってること間違ってないし!?間違いではないし!?そう思われても仕方ないってこと言っただけだし!?)

 

 

すずかの睨みに固まり、どうにかしろやというすずかの心の声が聞こえた気がしたジンは、脳のスペックをフル活用し、答えを探した。脳内検索。『女性 泣いてる 解決方法』。

 

 

「あー、まぁその、悩みについては本人しか分からないけど、なのはの安全は保証するよ。俺がいるし」

 

検索結果。『話を終わらせる』

 

嵐を呼ぶ5歳児ならともかく、一般の9歳の短い人生経験ではこれが限界であった。もうこれ以上話すとまた泣いちゃうかもしれない。こっちもボロがいつ出てもおかしくない。おしまいにしよう。うん、そうしよう。決してこれは逃げではない。泣いてる女の子が気まずい訳では無い。

 

 

「グスッ...アンタがいるからなんなのよ。捜し物くらいで危険があるわけ?あるのね?」

 

「あー、あるようなないような」

 

 

ほら早速ボロが出た。

 

 

「でもうん。きっとそうなのよね。だからなのはは相談してくれないんだわ。きっと」

 

「そうだよね。なのはちゃん、優しいから」

 

「その、ゴメンね。俺も詳しくは言えないんだ。巻き込む訳にはいかないからさ」

 

「いいわ。でももう少し聞かせて」

 

 

アリサは涙を拭うと、力強い意思を持った目をジンに向けた。それに佇まいを直しきちんと向き合う。

 

 

「自慢するわけじゃないけど、私たちの家はお金持ちよ。場合によっては家を使うことも出来るかもしれない。それでもダメなの?」

 

「ダメ」

 

「武力もあるわよ?」

 

「さっきの黒服みたいなのでしょ。それを踏まえて言うけど、ダメ」

 

「そう、わかったわ」

 

 

続けてすずかが問う。

 

 

「ジンくんがいれば安全なの?」

 

「正直に言うけど、絶対安全とは言えない。でもできる限り...違うな。任せて、絶対守る」

 

「うん、わかった」

 

 

ジンを余所に何やら話し始めた2人。とりあえず何とかなったかな、と胸をなでおろした。あんまり誤魔化せていない気もするが、詳しく話してないからヨシ!

 

少しして、話し終えたアリサがジンに向かって言う。

 

 

「ジン、アンタのことはまだ完全に信用できないわ。だからテストさせてちょうだい」

 

「テスト?」

 

「うちのボディーガードと組手をしなさい」

 

「...なるほどね」

 

 

実にシンプル。簡単な話じゃないか。守るというのならば、その実力を示せということだ。

 

いいだろう。存分に見せつけてやろう。

 

ジンの雰囲気が一変した。そのことにアリサとすずかは瞠目した。さっきまでは、ちょっとふざけたどこにでもいる男の子だったのに。戦うとわかった途端に目をギラつかせ、闘志を漲らせた。

 

こうも変わるものなのか。同じくらいの男の子が。

 

 

「い、いいわ。すずか、庭を借りるわよ」

 

「う、うん」

 

 

 

 

 

 

決着は一瞬だった。たった9歳の子どもの前に、殴られた腹を抑えながら倒れ込む大の大人。

 

 

「これで認めてくれる?」

 

 

 

 

 

 

 





サンキューユーノ、結界要員だと思ってた。

:実際バインドと結界しか使ってなくね?



これがフルネームだけど?
:あの世界の名字って付けても付けなくてもいいんだと思う。18号なんて名前が通る世界だし寛容な世界なんでしょ(適当)



本当の中にちょっぴりの嘘を混ぜる
:パセリくらいのアクセントのつもりで使用しましょう。



周りの女性は強か
:子どもに銃をぶっぱなす世界。ブルマやランチなど。チチみたいな戦闘力がある女性もいる。




もうちょい書きたいことあったけど長くなるので分割。続いたら奇跡。
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